69 / 75
第五章 金の神子様はジョブチェンジ
12 *
しおりを挟む
「ん、ん……っ!」
「ルド、痛いか?」
「へ、へい、き……っ!!」
今が初めてというわけでもないのに、猊下は本当に丁寧に扱ってくれている。こんなに猊下に大事にされている事に毎回申し訳なさを感じていたが、今はそれを素直に受け入れられる。
だって、今、俺と猊下は正真正銘の恋人同士!まさかこんな展開になるとは思わなかったし、本当にこれでいいのかとは思うけど、でも、猊下のいない次の人生なんて意味が無い。
数えるくらいしか体を重ねていないとはいえ、もう気持ちよすぎて胸がいっぱいだ。これが両思いになったという多福感なのか!?
「お、お兄ちゃん……」
「どうした?」
「お、俺、もう……」
「……そうか、分かった」
うん、なんかもう良いかなって!やっぱり、猊下も同じ気持ちなんだ。やっぱり、本当に両思いになったって思うと何もかも幸せでいっぱいになるんだな。
小説ではまあそりゃあ、事に運ぶのは定石ではあるが現実だとこんな気持ちになるんだなぁ。今まで一度も誰かと付き合ったことも両思いになったこともないから味わったこともないんだけど。
するすると猊下は俺の体を指でなぞりそっと腰を持つ。俺を起こしてくれるのかな?と思ったが何となくそんな掴み方ではない。ん?と俺は首を傾げて猊下の様子を伺うと次の瞬間、がつんとお腹に衝撃を受けた。
「んあっ!?」
ひときわ大きな声を上げてガクガクと体を震わせる。俺の中に猊下のものが入ってきたのだ。
お腹がいっぱいで苦しい……っ!
「ん、ん、お、おにいちゃん、あ、あっ!!」
中に埋め込まれたと思えばゆっくりと抜かれてまた俺の中に入っていく。もう俺の中は猊下を簡単に受け入れて、すぐに苦しさから快楽に変わる。情けなく喘ぎながら、俺は一度精液を吐き出した。
「ん、んん……っ!!」
「ルド、口開けて」
「は、ぁ、あー……」
ぎゅっと唇を噛んでどうにかそれを逃がそうとしていると猊下にそう言われた。その言葉に従って口を開くとすぐに猊下が塞いだ。ちゅっと口の中に猊下の舌が侵入してくる。ゆっくりと優しく口内を撫でられてぞくぞくと背筋が震えた。
夢中で猊下の唇を貪っていると、そっと猊下が俺の胸に触れる。そしてぷっくりと膨れ上がったそれに触れると、びりりっと電撃が走ったような感覚を覚えた。
「ぁ、あ、や、やだ……っ!」
「いや?」
「う、う……」
猊下が少し残念そうな声を出す。俺はその声を聞いて、ごくりと唾を飲み込んだ。
恥ずかしい。そんなところを撫でられるなんて本当に恥ずかしい。でも、でも、俺の羞恥より、猊下の方が大事!!
「も、もっと、して欲しい……」
「そう、ならもっとしてあげる」
「あ、あっ!」
猊下は俺がそう言うや否や、つまみ上げて少し引っ張った。あまりそこは触れたことがないはずなのに猊下に撫でられるだけでお腹に熱が集まる。
「も、もう、だめ、ま、また……っ」
「そうか」
「ひ、ぅっ!?」
ゆっくりと限界に達しようとしていたが、その瞬間ひときわ奥を刺激された。猊下が急に腰を掴んで動いたからだ。その衝撃に呼吸が一瞬止まるが、次には体が大きく揺さぶられる。
「ん、ん、あっ! ああーーーーっ!」
そうして何度目のかの絶頂を迎えると同時に中に熱いものが注がれた。暫くその余韻に浸っていると少しずつ瞼が重くなって、俺はいつの間にか気を失っていた。
「ルド、痛いか?」
「へ、へい、き……っ!!」
今が初めてというわけでもないのに、猊下は本当に丁寧に扱ってくれている。こんなに猊下に大事にされている事に毎回申し訳なさを感じていたが、今はそれを素直に受け入れられる。
だって、今、俺と猊下は正真正銘の恋人同士!まさかこんな展開になるとは思わなかったし、本当にこれでいいのかとは思うけど、でも、猊下のいない次の人生なんて意味が無い。
数えるくらいしか体を重ねていないとはいえ、もう気持ちよすぎて胸がいっぱいだ。これが両思いになったという多福感なのか!?
「お、お兄ちゃん……」
「どうした?」
「お、俺、もう……」
「……そうか、分かった」
うん、なんかもう良いかなって!やっぱり、猊下も同じ気持ちなんだ。やっぱり、本当に両思いになったって思うと何もかも幸せでいっぱいになるんだな。
小説ではまあそりゃあ、事に運ぶのは定石ではあるが現実だとこんな気持ちになるんだなぁ。今まで一度も誰かと付き合ったことも両思いになったこともないから味わったこともないんだけど。
するすると猊下は俺の体を指でなぞりそっと腰を持つ。俺を起こしてくれるのかな?と思ったが何となくそんな掴み方ではない。ん?と俺は首を傾げて猊下の様子を伺うと次の瞬間、がつんとお腹に衝撃を受けた。
「んあっ!?」
ひときわ大きな声を上げてガクガクと体を震わせる。俺の中に猊下のものが入ってきたのだ。
お腹がいっぱいで苦しい……っ!
「ん、ん、お、おにいちゃん、あ、あっ!!」
中に埋め込まれたと思えばゆっくりと抜かれてまた俺の中に入っていく。もう俺の中は猊下を簡単に受け入れて、すぐに苦しさから快楽に変わる。情けなく喘ぎながら、俺は一度精液を吐き出した。
「ん、んん……っ!!」
「ルド、口開けて」
「は、ぁ、あー……」
ぎゅっと唇を噛んでどうにかそれを逃がそうとしていると猊下にそう言われた。その言葉に従って口を開くとすぐに猊下が塞いだ。ちゅっと口の中に猊下の舌が侵入してくる。ゆっくりと優しく口内を撫でられてぞくぞくと背筋が震えた。
夢中で猊下の唇を貪っていると、そっと猊下が俺の胸に触れる。そしてぷっくりと膨れ上がったそれに触れると、びりりっと電撃が走ったような感覚を覚えた。
「ぁ、あ、や、やだ……っ!」
「いや?」
「う、う……」
猊下が少し残念そうな声を出す。俺はその声を聞いて、ごくりと唾を飲み込んだ。
恥ずかしい。そんなところを撫でられるなんて本当に恥ずかしい。でも、でも、俺の羞恥より、猊下の方が大事!!
「も、もっと、して欲しい……」
「そう、ならもっとしてあげる」
「あ、あっ!」
猊下は俺がそう言うや否や、つまみ上げて少し引っ張った。あまりそこは触れたことがないはずなのに猊下に撫でられるだけでお腹に熱が集まる。
「も、もう、だめ、ま、また……っ」
「そうか」
「ひ、ぅっ!?」
ゆっくりと限界に達しようとしていたが、その瞬間ひときわ奥を刺激された。猊下が急に腰を掴んで動いたからだ。その衝撃に呼吸が一瞬止まるが、次には体が大きく揺さぶられる。
「ん、ん、あっ! ああーーーーっ!」
そうして何度目のかの絶頂を迎えると同時に中に熱いものが注がれた。暫くその余韻に浸っていると少しずつ瞼が重くなって、俺はいつの間にか気を失っていた。
28
お気に入りに追加
1,447
あなたにおすすめの小説
目が覚めたら異世界で魔法使いだった。
いみじき
BL
ごく平凡な高校球児だったはずが、目がさめると異世界で銀髪碧眼の魔法使いになっていた。おまけに邪神を名乗る美青年ミクラエヴァに「主」と呼ばれ、恋人だったと迫られるが、何も覚えていない。果たして自分は何者なのか。
《書き下ろしつき同人誌販売中》
最終目標はのんびり暮らすことです。
海里
BL
学校帰りに暴走する車から義理の妹を庇った。
たぶん、オレは死んだのだろう。――死んだ、と思ったんだけど……ここどこ?
見慣れない場所で目覚めたオレは、ここがいわゆる『異世界』であることに気付いた。
だって、猫耳と尻尾がある女性がオレのことを覗き込んでいたから。
そしてここが義妹が遊んでいた乙女ゲームの世界だと理解するのに時間はかからなかった。
『どうか、シェリルを救って欲しい』
なんて言われたけれど、救うってどうすれば良いんだ?
悪役令嬢になる予定の姉を救い、いろいろな人たちと関わり愛し合されていく話……のつもり。
CPは従者×主人公です。
※『悪役令嬢の弟は辺境地でのんびり暮らしたい』を再構成しました。
【完結】婚約破棄したのに幼馴染の執着がちょっと尋常じゃなかった。
天城
BL
子供の頃、天使のように可愛かった第三王子のハロルド。しかし今は令嬢達に熱い視線を向けられる美青年に成長していた。
成績優秀、眉目秀麗、騎士団の演習では負けなしの完璧な王子の姿が今のハロルドの現実だった。
まだ少女のように可愛かったころに求婚され、婚約した幼馴染のギルバートに申し訳なくなったハロルドは、婚約破棄を決意する。
黒髪黒目の無口な幼馴染(攻め)×金髪青瞳美形第三王子(受け)。前後編の2話完結。番外編を不定期更新中。
婚約破棄される悪役令嬢ですが実はワタクシ…男なんだわ
秋空花林
BL
「ヴィラトリア嬢、僕はこの場で君との婚約破棄を宣言する!」
ワタクシ、フラれてしまいました。
でも、これで良かったのです。
どのみち、結婚は無理でしたもの。
だってー。
実はワタクシ…男なんだわ。
だからオレは逃げ出した。
貴族令嬢の名を捨てて、1人の平民の男として生きると決めた。
なのにー。
「ずっと、君の事が好きだったんだ」
数年後。何故かオレは元婚約者に執着され、溺愛されていた…!?
この物語は、乙女ゲームの不憫な悪役令嬢(男)が元婚約者(もちろん男)に一途に追いかけられ、最後に幸せになる物語です。
幼少期からスタートするので、R 18まで長めです。
不憫な推しキャラを救おうとしただけなのに
はぴねこ
BL
美幼児&美幼児(ブロマンス期)からの美青年×美青年(BL期)への成長を辿る長編BLです。
金髪碧眼美幼児のリヒトの前世は、隠れゲイでBL好きのおじさんだった。
享年52歳までプレイしていた乙女ゲーム『星鏡のレイラ』の攻略対象であるリヒトに転生したため、彼は推しだった不憫な攻略対象:カルロを不運な運命から救い、幸せにすることに全振りする。
見た目は美しい王子のリヒトだが、中身は52歳で、両親も乳母も護衛騎士もみんな年下。
気軽に話せるのは年上の帝国の皇帝や魔塔主だけ。
幼い推しへの高まる父性でカルロを溺愛しつつ、頑張る若者たち(両親etc)を温かく見守りながら、リヒトはヒロインとカルロが結ばれるように奮闘する!
リヒト… エトワール王国の第一王子。カルロへの父性が暴走気味。
カルロ… リヒトの従者。リヒトは神様で唯一の居場所。リヒトへの想いが暴走気味。
魔塔主… 一人で国を滅ぼせるほどの魔法が使える自由人。ある意味厄災。リヒトを研究対象としている。
オーロ皇帝… 大帝国の皇帝。エトワールの悍ましい慣習を嫌っていたが、リヒトの利発さに興味を持つ。
ナタリア… 乙女ゲーム『星鏡のレイラ』のヒロイン。オーロ皇帝の孫娘。カルロとは恋のライバル。
伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
*
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃんでした。
実際に逢ってみたら、え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが吃驚して憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこいー伴侶がいますので!
おじいちゃんと孫じゃないよ!
余四郎さまの言うことにゃ
かずえ
BL
太平の世。国を治める将軍家の、初代様の孫にあたる香山藩の藩主には四人の息子がいた。ある日、藩主の座を狙う弟とのやり取りに疲れた藩主、玉乃川時成は宣言する。「これ以上の種はいらぬ。梅千代と余四郎は男を娶れ」と。
これは、そんなこんなで藩主の四男、余四郎の許婚となった伊之助の物語。
もふもふ獣人転生
*
BL
白い耳としっぽのもふもふ獣人に生まれ、強制労働で死にそうなところを助けてくれたのは、最愛の推しでした。
ちっちゃなもふもふ獣人と、騎士見習の少年の、両片思い? な、いちゃらぶもふもふなお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる