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日常
逢いたいのメールから始まる「お試し」の一ヶ月-5-C-
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翌朝も洋佑が起きた時には佑はベッドにいなかった。
なんとなく気恥ずかしくて、佑が返ってくる前に家を出たから、佑とは顔を合わせないまま。
帰宅すると同時に玄関先で抱きしめられて、洋佑は眼を瞬かせた。
「……佑?」
すり、と鼻先をこめかみに埋めてくる。無言のまま。暫く洋佑を抱きしめた後、腕を緩めた佑は恥ずかしそうに笑った。
「朝、いなかったから。半日分の洋佑さん、補充したかった」
「…………満足した?」
ううん、と首を左右に振って、頬へと軽く口づける。
「洋佑さんと一緒にいる時間は何時間あっても足りないと思う」
だから、出来たら朝は挨拶してから出かけて欲しい。
責める訳でなく穏やかな口調で告げられて洋佑は目を伏せる。
「ごめん。次から気を付けるよ」
「僕こそ我侭言ってごめんね。ご飯、出来てるから」
食べよう、と促されて着替えに。そういえば今日、帰りに電話する、と言ったのをすっかり忘れてしまっていた。
明日こそちゃんと電話しよう。
食べ終えた食器を片付けながら一人決意する。
「……ところで洋佑さん。明日はお仕事あるの?」
不意の問いかけ。え、と顔を上げてカレンダーを見る。
「あ……明日、土曜日だったか」
ばたばたしていて曜日の感覚を忘れていた。特に何もなかった──答えると同時に、佑の腕が伸びてくる。
「じゃぁ明日はゆっくりできるね」
ぎゅうと強く抱きしめられた。自分からも腕を回して抱きしめ返すと、胸に顔を押し付けるようにして表情を隠す。
「……うん。……」
別々に暮らしていた時は一週間なんてあまり感じなかったのに。一緒に暮らし始めてから数日の時間がとても長く思えて洋佑も抱きしめる腕に力を込めた。
「でも、その前に……昨日の事、覚えてる?」
昨日────佑のを口でした後、今度は佑が──
思い出すと洋佑の顔が熱くなる。静かに頷くと、佑の笑う気配。
「……お風呂。一緒に入ろ」
指を引かれるままにバスルームへと。昨日とは逆に、自分が座らされ、足の間に佑が入り込む。
まだ萎えたままの洋佑の性器へと指を伸ばし、緩々と扱き始める佑。見下ろしていると恥ずかしいのと嬉しいのとで複雑な表情が浮かんだ。
「……」
まだ柔らかいそれへと愛し気に口付けを繰り返した後、指で支えながら舌を這わせ始める。洋佑はカウンターについた指を握り締め吐息を堪えた。
「ん……、ふ……」
少しずつ熱を昂らせていく性器に嬉しそうに眼を細めながら、丁寧に舌を這わせては吸い上げられる。
敏感な部分へと舌や唇が触れる度に震える内腿はどうしようもなく。下腹がひくつくことすら恥かしくて、反射的に口元を指で覆った。
一方の佑は洋佑の性器が反応を返すことが嬉しいらしく、夢中になってしゃぶりつきながら、反応を示したところを重点的に責めてくる。
「ぁ、や……た、すく…だめ……」
手の中で昂った性器が佑の口腔へと吞み込まれて行く。じゅぷじゅぷと音を立てて吸い上げられると、下腹のひくつきが激しくなり、限界が近い事を知らせた。
が、佑は離れるどころか更に深く咥え込んでくる。
「~~!だめ、出る、から…ぁ……、っ……」
引きはがそうと佑の頭を手で押さえる。ほとんど無理矢理に離させると同時に熱が溢れ、佑の顔や胸へと白濁が飛び散った。
「……ぁ、ごめ……」
達した直後の満足感と汚してしまった申し訳なさとで顔を歪めた。顔や顎に伝うものを指で拭うと、気にしないで、と佑が笑う。
「……びっくりしたけど。ちゃんと気持ちよく出来たんだって安心した」
昨日とは逆の立場。佑は洋佑と自分をシャワーで流してから湯を止める。
「立てそう?」
大丈夫と頷いてから立ち上がった。バスルームで身体を拭き、タオルを巻いてそのままベッドへと向かう。
二人してタオルだけの格好が何だかおかしくて少し笑った。
「洋佑さん」
寝転ぶと抱き寄せられる。何かと視線で問い返す。
「……僕、ゆっくり洋佑さんとしたいから……今日はこのまま寝てもいい?」
「え……あ、うん。分かった」
少し予想外。とはいえ、反対するほどの事でもなかったから、佑が思うようにしてくれていいと伝えると嬉しそうに笑った。
「……ありがとう。おやすみなさい」
どんなかたちであれ、自分を包む腕の温もりは心地良い。この数日間、いつもと違う環境に変わった疲れもあったのだろうが、何と言えぬ安心感の中、洋佑は眠りについた。
なんとなく気恥ずかしくて、佑が返ってくる前に家を出たから、佑とは顔を合わせないまま。
帰宅すると同時に玄関先で抱きしめられて、洋佑は眼を瞬かせた。
「……佑?」
すり、と鼻先をこめかみに埋めてくる。無言のまま。暫く洋佑を抱きしめた後、腕を緩めた佑は恥ずかしそうに笑った。
「朝、いなかったから。半日分の洋佑さん、補充したかった」
「…………満足した?」
ううん、と首を左右に振って、頬へと軽く口づける。
「洋佑さんと一緒にいる時間は何時間あっても足りないと思う」
だから、出来たら朝は挨拶してから出かけて欲しい。
責める訳でなく穏やかな口調で告げられて洋佑は目を伏せる。
「ごめん。次から気を付けるよ」
「僕こそ我侭言ってごめんね。ご飯、出来てるから」
食べよう、と促されて着替えに。そういえば今日、帰りに電話する、と言ったのをすっかり忘れてしまっていた。
明日こそちゃんと電話しよう。
食べ終えた食器を片付けながら一人決意する。
「……ところで洋佑さん。明日はお仕事あるの?」
不意の問いかけ。え、と顔を上げてカレンダーを見る。
「あ……明日、土曜日だったか」
ばたばたしていて曜日の感覚を忘れていた。特に何もなかった──答えると同時に、佑の腕が伸びてくる。
「じゃぁ明日はゆっくりできるね」
ぎゅうと強く抱きしめられた。自分からも腕を回して抱きしめ返すと、胸に顔を押し付けるようにして表情を隠す。
「……うん。……」
別々に暮らしていた時は一週間なんてあまり感じなかったのに。一緒に暮らし始めてから数日の時間がとても長く思えて洋佑も抱きしめる腕に力を込めた。
「でも、その前に……昨日の事、覚えてる?」
昨日────佑のを口でした後、今度は佑が──
思い出すと洋佑の顔が熱くなる。静かに頷くと、佑の笑う気配。
「……お風呂。一緒に入ろ」
指を引かれるままにバスルームへと。昨日とは逆に、自分が座らされ、足の間に佑が入り込む。
まだ萎えたままの洋佑の性器へと指を伸ばし、緩々と扱き始める佑。見下ろしていると恥ずかしいのと嬉しいのとで複雑な表情が浮かんだ。
「……」
まだ柔らかいそれへと愛し気に口付けを繰り返した後、指で支えながら舌を這わせ始める。洋佑はカウンターについた指を握り締め吐息を堪えた。
「ん……、ふ……」
少しずつ熱を昂らせていく性器に嬉しそうに眼を細めながら、丁寧に舌を這わせては吸い上げられる。
敏感な部分へと舌や唇が触れる度に震える内腿はどうしようもなく。下腹がひくつくことすら恥かしくて、反射的に口元を指で覆った。
一方の佑は洋佑の性器が反応を返すことが嬉しいらしく、夢中になってしゃぶりつきながら、反応を示したところを重点的に責めてくる。
「ぁ、や……た、すく…だめ……」
手の中で昂った性器が佑の口腔へと吞み込まれて行く。じゅぷじゅぷと音を立てて吸い上げられると、下腹のひくつきが激しくなり、限界が近い事を知らせた。
が、佑は離れるどころか更に深く咥え込んでくる。
「~~!だめ、出る、から…ぁ……、っ……」
引きはがそうと佑の頭を手で押さえる。ほとんど無理矢理に離させると同時に熱が溢れ、佑の顔や胸へと白濁が飛び散った。
「……ぁ、ごめ……」
達した直後の満足感と汚してしまった申し訳なさとで顔を歪めた。顔や顎に伝うものを指で拭うと、気にしないで、と佑が笑う。
「……びっくりしたけど。ちゃんと気持ちよく出来たんだって安心した」
昨日とは逆の立場。佑は洋佑と自分をシャワーで流してから湯を止める。
「立てそう?」
大丈夫と頷いてから立ち上がった。バスルームで身体を拭き、タオルを巻いてそのままベッドへと向かう。
二人してタオルだけの格好が何だかおかしくて少し笑った。
「洋佑さん」
寝転ぶと抱き寄せられる。何かと視線で問い返す。
「……僕、ゆっくり洋佑さんとしたいから……今日はこのまま寝てもいい?」
「え……あ、うん。分かった」
少し予想外。とはいえ、反対するほどの事でもなかったから、佑が思うようにしてくれていいと伝えると嬉しそうに笑った。
「……ありがとう。おやすみなさい」
どんなかたちであれ、自分を包む腕の温もりは心地良い。この数日間、いつもと違う環境に変わった疲れもあったのだろうが、何と言えぬ安心感の中、洋佑は眠りについた。
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