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日常
逢いたいのメールから始まる「お試し」の一ヶ月-4-C-
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風呂場で──
と言ったはずなのだが。ソファの上、スウェットの中に佑の指が潜り込んできた。
「っ、……」
びくりと大きく体が跳ねる。反射的に口に手の甲を当てて声を殺してしまう。
「洋佑さん、辛そうだから……一回出そう?」
下着の上から、中にある肉の形をなぞり上げるように指が動く。びくびくと震える芯に熱が集まる感覚に洋佑は眉を寄せた。
「だ、から…風呂……っ、……」
口元を覆ったままの洋佑の頬へと佑が唇で触れる。ちゅ、と音を立てながら何度も口づけては離れ、を繰り返しながら、ソファの背凭れへと洋佑を押し付けるようにして逃げ場を封じた。
「は、ぁ……ん……」
ぐちゅ、と湿った音。指先に感じた濡れを広げるよう、丁寧な動きで擦り上げられて溜まらず顎が跳ねあがる。
「~~~~ッ……、たすく、出る…から」
ぬるついた布越しに感じる指の動きに翻弄されながら、洋佑は悲鳴に似た懇願の声を上げる。が、佑はそのまま手の動きを緩めず、裏筋へと指先を這わせた。
「うん。出して……それからシャワー浴びよ?」
つ、と指先の動きに合わせて堪え切れずに達してしまう。根元から先端へと丁寧になぞり上げられる度に、下着の中の性器が震え、残滓を吐き零していく。
「ば、か…ばか、……」
情けなさと恥ずかしさに拙い罵倒を繰り返す。涙まじりの罵声に佑は困った顔で額へと口付けた。
「ごめんね……ちゃんと綺麗にするから……」
「……も、いい……」
拗ねたような洋佑の言葉に、佑は困った顔のままで繰り返し口づける。
本気で嫌なわけではないのは洋佑が一番理解していたから、悪態をついた後、ごめん、と小さく付け足す。
「ううん。……僕、洋佑さんだと我慢がきかないから……本気で嫌だったら、ちゃんと言ってね」
布越しに震える先端をなぞる指の動き。丁寧すぎる程の動きでそっと撫で上げてから指を引き抜いた。脱力しきった洋佑の身体を簡単に抱き上げると、言葉通りバスルームへと向かう。
丁寧に服を脱がされると、バスチェアへと座らされた。
べたりと吐き零したものが広がる肌。隠したくても隠せず、じっとうつむいていると、湯音を調節したシャワーで肌を流してくれる。
ざーと響く水音と心地良い温度。汚れた肌や汗が流されて行く感覚にほっと息を吐き出した。
「…………」
お互いに無言のまま。先程の罵倒を気にしているのかと鏡越しに佑の様子を窺う。
シャワーヘッドを握って洋佑の身体を流している佑は愛しくて仕方ないといった表情。愛されているのだと実感すると同時、自分の感情のままに罵ってしまった事を思うと申し訳なさでいっぱいになる。
「……佑」
洋佑の声にシャワーを止めた。水音が無くなったバスルーム、小さな声でも大きく響く。
「その……ばかっていってごめん。……」
謝られた事が意外だったのか、佑の動きが止まる。静かな動きで後ろから抱きしめられて今度は洋佑が動きを止めた。
「本当のことだから。……洋佑さんのことだと、歯止め利かなくなる自覚もあるし」
ぎゅ、と抱きしめる腕が強くなる。首筋を柔く食まれ、小さく体を震わせた。
「でも──僕、本当に洋佑さんの事が好き。大好き」
それは痛いほど伝わってくる。今だけの話だけではなく、今までのあれこれをひっくるめて、佑が洋佑のことを大事にしてくれていることは十分すぎる程伝わっている。
時折暴走することすら可愛いと思っているくらいだ。
「……うん。伝わってる。大丈夫」
言葉や態度だけでなく──先程から背中に当たっている感触。ぬるりと滑るそれに一瞬迷った後、洋佑は顔を上げた。
「あの、さ」
「?」
不意の事に佑が首を傾げる。少し躊躇った後、意を決して顔を上げた。
「口で……してみてもいいか?」
え、と口が動くが声は出ない。驚いて固まってしまった佑の頬をそっと撫でる。
「その……後ろ、入れるのは……次の日、ちょっとしんどいからさ。でも──全然触れないのも、辛いし」
だから。口でしてみたい。
洋佑の申し出に固まっていた佑はゆっくりと眼を瞬かせた後、嬉しさと困惑が入り混じった複雑な表情を浮かべた。
「え、と。僕、は嬉しいけど……その、無理なら無理って…言ってね?一人で抜いても大丈夫だから」
驚きのあまり、さらっと凄いことを口走ったが、洋佑は洋佑で緊張していてそれどころではない。行為の出来そうな場所を探してバスルームを見回す。
「……あ」
備え付けのベンチカウンター。本来はバスタブに入る時に利用したり、ゆっくりと風呂を楽しむためのものだが、ここなら後ろに転がることもないだろう。
「ここ……座って」
促されるままに佑は腰を下ろす。足の間にある性器は既に頭をもたげており、時折ぴくりと震えている。
洋佑は佑の足の間に座り込む。触れる事はあっても、間近で見ることはなかったそれ、思わずまじまじと見つめてしまう。
「…………」
恐る恐る指を伸ばす。両手で支えて顔を寄せた。
「んっ……」
先端を含もうと唇を開くが、上手く咥えられない。触れては離れ、を繰り返すたび、手の中の熱が震え、佑が吐息を零す。
自分がされた時はどうったか──確か、舌で──
「………!」
佑の身体が大きく震えた。亀頭からカリの辺りをゆっくりと何度も舐めていると、ぷつりと先端から先走りが滲みだす。
それを舐めとりながら、舌を這わせ続ける。根元を支えていた指で竿を扱くと、ふーっと大きく息を吐き出す動き。
ちらっと視線を向けると、こちらを見ている佑と目が合う。怒ったような困ったような。頬を染め、唇を軽く噛んでいるのは、声を堪えているのだろう。普段とは違い、自分の方が主導権を握っているのだと思うと少し意地悪をしてみたくなる。
一度完全に唇を離す。息を整えた後、今度は根元から先端にかけてを丁寧に。咥えることは諦めて、自分でするときに気持ちいいと感じる場所へと舌や指を這わせていく。
ぺちゃぺちゃと粘着質な音がバスルームに響く。それに佑の吐息や乱れた息遣いが混じり、聴覚に反応して洋佑は我知らず腰を揺らした。
「っ、あ…洋佑、さん……」
思わず、といった感じで佑の手が洋佑の頭を押さえた。痛みはなかったが、佑はごめんと慌てて指を離す。
「ん、きもちいい?」
手が離れていくと、動きを再開する。性器を舐めながらの問いかけで言葉は不明瞭だったが、佑は大きく頷いた。
「きもち、良すぎて……すぐ、でそ」
は、は、と短い呼吸。言葉通り、洋佑の手の中で熱を増した佑の性器の先から溢れる先走りには白濁が混ざっているようにも見える。
指で柔らかく嚢を刺激したり、そっと吸い上げたり。裏筋へと繰り返し口づけていると、佑の指が伸びてきた。
「…よ、すけさん……、も、出るから……ッ!」
洋佑の顔と性器の間に手を割り込ませると同時、腰が大きく跳ねた。生々しい臭いと同時、指の隙間から滲みだす白濁を見て洋佑は顔を上げる。
頬を朱に染めた佑。手で覆い隠すようにした性器の根元はびくびくと震えたまま。ゆっくりと立ち上がると、射精の余韻に浸っている佑の顔を覗き込んだ。
「……たすく……?」
潤んだ眼と下がった眉。半開きの口から覗く舌の動きが妙に艶めかしい。ん、と息を飲んだ後、佑はふるふると首を振った。
「洋佑さん…これ、だめ……」
立てない。
情けなく顔を歪める佑の頭を緩く撫でる。
「……今度は俺がシャワーするから……」
先程とは逆に。湯音を調節したシャワーで佑の身体を洗い流す。ついでに自分もざっと肌を流した後、シャワーをとめて佑を見た。
「立てそう?」
このまま佑を抱き上げてベッドまで運べればいいのだが、洋佑は筋力にそこまで自信がない。そもそも、佑の方が自分よりも10cmは身長が高いのだ。
無理に抱き上げようとすれば、お互い怪我をすることになるかもしれない。
「……うん。…ちょっと落ち着いた…」
力なく笑って立ち上がる。いつもとは逆に、洋佑が佑を支えながら体を拭いてベッドへと。
「……今度は僕がするからね」
定位置へと収まりながら囁かれて洋佑も笑う。
「うん。……お休み」
眼を閉じる。緩く回される腕に自分からも体を摺り寄せた。
と言ったはずなのだが。ソファの上、スウェットの中に佑の指が潜り込んできた。
「っ、……」
びくりと大きく体が跳ねる。反射的に口に手の甲を当てて声を殺してしまう。
「洋佑さん、辛そうだから……一回出そう?」
下着の上から、中にある肉の形をなぞり上げるように指が動く。びくびくと震える芯に熱が集まる感覚に洋佑は眉を寄せた。
「だ、から…風呂……っ、……」
口元を覆ったままの洋佑の頬へと佑が唇で触れる。ちゅ、と音を立てながら何度も口づけては離れ、を繰り返しながら、ソファの背凭れへと洋佑を押し付けるようにして逃げ場を封じた。
「は、ぁ……ん……」
ぐちゅ、と湿った音。指先に感じた濡れを広げるよう、丁寧な動きで擦り上げられて溜まらず顎が跳ねあがる。
「~~~~ッ……、たすく、出る…から」
ぬるついた布越しに感じる指の動きに翻弄されながら、洋佑は悲鳴に似た懇願の声を上げる。が、佑はそのまま手の動きを緩めず、裏筋へと指先を這わせた。
「うん。出して……それからシャワー浴びよ?」
つ、と指先の動きに合わせて堪え切れずに達してしまう。根元から先端へと丁寧になぞり上げられる度に、下着の中の性器が震え、残滓を吐き零していく。
「ば、か…ばか、……」
情けなさと恥ずかしさに拙い罵倒を繰り返す。涙まじりの罵声に佑は困った顔で額へと口付けた。
「ごめんね……ちゃんと綺麗にするから……」
「……も、いい……」
拗ねたような洋佑の言葉に、佑は困った顔のままで繰り返し口づける。
本気で嫌なわけではないのは洋佑が一番理解していたから、悪態をついた後、ごめん、と小さく付け足す。
「ううん。……僕、洋佑さんだと我慢がきかないから……本気で嫌だったら、ちゃんと言ってね」
布越しに震える先端をなぞる指の動き。丁寧すぎる程の動きでそっと撫で上げてから指を引き抜いた。脱力しきった洋佑の身体を簡単に抱き上げると、言葉通りバスルームへと向かう。
丁寧に服を脱がされると、バスチェアへと座らされた。
べたりと吐き零したものが広がる肌。隠したくても隠せず、じっとうつむいていると、湯音を調節したシャワーで肌を流してくれる。
ざーと響く水音と心地良い温度。汚れた肌や汗が流されて行く感覚にほっと息を吐き出した。
「…………」
お互いに無言のまま。先程の罵倒を気にしているのかと鏡越しに佑の様子を窺う。
シャワーヘッドを握って洋佑の身体を流している佑は愛しくて仕方ないといった表情。愛されているのだと実感すると同時、自分の感情のままに罵ってしまった事を思うと申し訳なさでいっぱいになる。
「……佑」
洋佑の声にシャワーを止めた。水音が無くなったバスルーム、小さな声でも大きく響く。
「その……ばかっていってごめん。……」
謝られた事が意外だったのか、佑の動きが止まる。静かな動きで後ろから抱きしめられて今度は洋佑が動きを止めた。
「本当のことだから。……洋佑さんのことだと、歯止め利かなくなる自覚もあるし」
ぎゅ、と抱きしめる腕が強くなる。首筋を柔く食まれ、小さく体を震わせた。
「でも──僕、本当に洋佑さんの事が好き。大好き」
それは痛いほど伝わってくる。今だけの話だけではなく、今までのあれこれをひっくるめて、佑が洋佑のことを大事にしてくれていることは十分すぎる程伝わっている。
時折暴走することすら可愛いと思っているくらいだ。
「……うん。伝わってる。大丈夫」
言葉や態度だけでなく──先程から背中に当たっている感触。ぬるりと滑るそれに一瞬迷った後、洋佑は顔を上げた。
「あの、さ」
「?」
不意の事に佑が首を傾げる。少し躊躇った後、意を決して顔を上げた。
「口で……してみてもいいか?」
え、と口が動くが声は出ない。驚いて固まってしまった佑の頬をそっと撫でる。
「その……後ろ、入れるのは……次の日、ちょっとしんどいからさ。でも──全然触れないのも、辛いし」
だから。口でしてみたい。
洋佑の申し出に固まっていた佑はゆっくりと眼を瞬かせた後、嬉しさと困惑が入り混じった複雑な表情を浮かべた。
「え、と。僕、は嬉しいけど……その、無理なら無理って…言ってね?一人で抜いても大丈夫だから」
驚きのあまり、さらっと凄いことを口走ったが、洋佑は洋佑で緊張していてそれどころではない。行為の出来そうな場所を探してバスルームを見回す。
「……あ」
備え付けのベンチカウンター。本来はバスタブに入る時に利用したり、ゆっくりと風呂を楽しむためのものだが、ここなら後ろに転がることもないだろう。
「ここ……座って」
促されるままに佑は腰を下ろす。足の間にある性器は既に頭をもたげており、時折ぴくりと震えている。
洋佑は佑の足の間に座り込む。触れる事はあっても、間近で見ることはなかったそれ、思わずまじまじと見つめてしまう。
「…………」
恐る恐る指を伸ばす。両手で支えて顔を寄せた。
「んっ……」
先端を含もうと唇を開くが、上手く咥えられない。触れては離れ、を繰り返すたび、手の中の熱が震え、佑が吐息を零す。
自分がされた時はどうったか──確か、舌で──
「………!」
佑の身体が大きく震えた。亀頭からカリの辺りをゆっくりと何度も舐めていると、ぷつりと先端から先走りが滲みだす。
それを舐めとりながら、舌を這わせ続ける。根元を支えていた指で竿を扱くと、ふーっと大きく息を吐き出す動き。
ちらっと視線を向けると、こちらを見ている佑と目が合う。怒ったような困ったような。頬を染め、唇を軽く噛んでいるのは、声を堪えているのだろう。普段とは違い、自分の方が主導権を握っているのだと思うと少し意地悪をしてみたくなる。
一度完全に唇を離す。息を整えた後、今度は根元から先端にかけてを丁寧に。咥えることは諦めて、自分でするときに気持ちいいと感じる場所へと舌や指を這わせていく。
ぺちゃぺちゃと粘着質な音がバスルームに響く。それに佑の吐息や乱れた息遣いが混じり、聴覚に反応して洋佑は我知らず腰を揺らした。
「っ、あ…洋佑、さん……」
思わず、といった感じで佑の手が洋佑の頭を押さえた。痛みはなかったが、佑はごめんと慌てて指を離す。
「ん、きもちいい?」
手が離れていくと、動きを再開する。性器を舐めながらの問いかけで言葉は不明瞭だったが、佑は大きく頷いた。
「きもち、良すぎて……すぐ、でそ」
は、は、と短い呼吸。言葉通り、洋佑の手の中で熱を増した佑の性器の先から溢れる先走りには白濁が混ざっているようにも見える。
指で柔らかく嚢を刺激したり、そっと吸い上げたり。裏筋へと繰り返し口づけていると、佑の指が伸びてきた。
「…よ、すけさん……、も、出るから……ッ!」
洋佑の顔と性器の間に手を割り込ませると同時、腰が大きく跳ねた。生々しい臭いと同時、指の隙間から滲みだす白濁を見て洋佑は顔を上げる。
頬を朱に染めた佑。手で覆い隠すようにした性器の根元はびくびくと震えたまま。ゆっくりと立ち上がると、射精の余韻に浸っている佑の顔を覗き込んだ。
「……たすく……?」
潤んだ眼と下がった眉。半開きの口から覗く舌の動きが妙に艶めかしい。ん、と息を飲んだ後、佑はふるふると首を振った。
「洋佑さん…これ、だめ……」
立てない。
情けなく顔を歪める佑の頭を緩く撫でる。
「……今度は俺がシャワーするから……」
先程とは逆に。湯音を調節したシャワーで佑の身体を洗い流す。ついでに自分もざっと肌を流した後、シャワーをとめて佑を見た。
「立てそう?」
このまま佑を抱き上げてベッドまで運べればいいのだが、洋佑は筋力にそこまで自信がない。そもそも、佑の方が自分よりも10cmは身長が高いのだ。
無理に抱き上げようとすれば、お互い怪我をすることになるかもしれない。
「……うん。…ちょっと落ち着いた…」
力なく笑って立ち上がる。いつもとは逆に、洋佑が佑を支えながら体を拭いてベッドへと。
「……今度は僕がするからね」
定位置へと収まりながら囁かれて洋佑も笑う。
「うん。……お休み」
眼を閉じる。緩く回される腕に自分からも体を摺り寄せた。
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