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3章、メイドは死にました
69、死んでない
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救護テントで大勢の命が救われた数時間後。
私、マリンベリーは、目も眩むような眩しい青空の中をファイアドラゴンに乗って飛んでいた。
向かう先は、チェラレ火山だ。
◆◆◇◇◆◆◇◇◆◆
救護テントで治癒魔法を使った後、色々なことが一気に起きた。
まず、治癒魔法で人を助けることができてよかった、と安堵した直後のこと。
「ボクを挑発する命知らずの魔法使いがいるようだ。ちょっと懲らしめてくるよ」
そう言って、キルケ様がどこかに飛んで行って、戻ってこなかった。魔女家の人たちは「キルケ様だから大丈夫だろう」なんて言って心配する気配がなかったけれど、私の胸には不安が積もった。
そして、物騒な知らせが届けられた。
再び大地が破損して、何人も犠牲が出たというのだ。
貴族が平民を救ったという美談を広めたのは、ムイシャという青年だった。
「ムイシャ。どこに行ってたんだい、あちこち危ないんだから……」
「ごめん、父さん。……貴族の方々が助けてくださったんだ」
画板を抱えた茶髪の青年ムイシャは父親を抱きしめて、絵を売ったお金を見せていた。
詳しく知って、血の気が引く。
クロヴィス、アルティナ、エリナ――それに、セバスチャン。
知人が4人も地面の陥落に巻き込まれて、落ちて行方不明になったというのだ。
あまりの知らせに言葉を失っていると、暴動が起きた。
正気を失った様子の人たちが何人も集まり、「聖女を人柱にするんだ」と言い出したのだ。
カラクリ神学者のラスキンが血相を変えて私を庇うように駆けてきて、隠そうとしてくれたのが意外だった。感謝だか謝罪だか判別つかないことを繰り返していて、彼もパニック状態なのかなと思った。
ラスキンに連れられて彼の別荘に身を隠そうとしたところを、異常な熱気に包まれた集団に襲われた。
集団は、最初、石を投げてきた。
乳飲み子を抱えた女性が「子どものために」と言いながら。
小さな子供がそれを見て「お母さんのために」と言いながら。
そして、正義感を溢れさせる男性が「弱者のために」と言いながら、集団で団結して。
そうしなければ世界が滅んでしまうというように必死だったのが、印象的だった。
「何をしている!」
そこに現れたのが、パーニス殿下だった。
彼は闇属性の魔法を使って周囲を闇に閉ざし、荒ぶる民の精神を闇に落とした。言葉で呼びかけたりするのではなく、無理やりに騒ぎを静める――そんな力業に、意識のある者は苦言を呈していた。
それをイージス殿下が庇うように声をあげたところで、再び対立が生まれた。
「この国の王太子はイージス殿下であらせられる。生まれた順も殿下が先で、何年も王太子として励んで来られたのだ。健康不安の話があるが、我らが殿下はどう見ても健康でいらっしゃる」
「パーニス殿下が王位を継ぐのにふさわしいというのは、無理がある。魔王討伐の功績は確かに大きいが、ただひとつの功績で確定していた王位継承を覆すなど歴史ある王国の品位が穢れる。第一、パーニス殿下は闇魔法を使ったではないか。皆も見たであろう」
政治色の強い対立の中、私の耳には聞き覚えのある女の笑い声が聞こえていた。鈴を転がすように、くすくすと笑っていた。
【落ち込んでいらっしゃいますか? でも大丈夫。皆さん、生きていますよ】
「え?」
その声には聞き覚えがあったけれど、具体的に誰かまでは思い至らない。
わからない――すっきりしない、もやもやとした感覚の中で、私は強い違和感を覚えた。
「ラスキン殿は急に主張を変えられては困りますな! あなたが言い出したことでしょうに!」
「あれは浅慮であった。撤回する」
「ご子息を助けられたからでしょう。国の行末を左右するという時に私情を持ち込むのはやめていただきたい」
くすくすと女の声が聞こえるのに、周囲はあやしむ様子もなく議論を続けている。
皆には、聞こえていないのだ。
【私の城で眠ってます。全員、無事で】
「アルメリク先生におかれては、天意などという大仰な言葉を使うのをやめていただきたい。以上」
「おやミディー先生。最近はすっかり聖女様の信奉者ですね。あなたのお気持ちが全く理解できません……賢者家の方はどうしてイジョウイジョウと鳴くんです? イジョウ?」
「犬がワンと鳴く理由を気にしても仕方ありますまい。以上」
【お迎えを用意しますね。ファイアドラゴンですよ。ずっと前に生まれた特異な子が、せっせと巣に宝物を遺していたのです。合言葉が必要なのですって。ご存じ?】
「チェラレ火山の隠し要素? それを知りたい……とか?」
争う大人たちの声と嗤う女の声を聞くうちに、おかしな気分になってくる。
「……」
段々と自分の現実と周囲の現実との間に見えない壁が作られていって、それがどんどん分厚くなっていくみたい。
私ひとりだけがおかしいのだろうか。
得体の知れない違和感が背筋を震わせる。
この時間がずっと続いたら、違和感に飲みこまれて気が触れてしまいそう――そんな恐ろしい時間は、幸にしてすぐに終わった。ファイアドラゴンが来たのだ。それも、2体。2体は番で、もっと言うなら仔ドラゴンの親だった。
鋭い牙と爪。知性を湛えた瞳。大きな翼。
隆々とした筋肉を硬質な鱗で覆い、赤黒い炎をその上に纏っている成体のドラゴンは、巨大だった。
人という種族の上位に位置していて、たやすく人を狩れる――そんな本能的な恐怖を感じさせる威容だった。
「空を見ろ……!」
「ド、ドラゴンだ――」
パニック映画みたい。
王都の騒ぎを見て、私は奇妙なほど冷静にそう思った。
ああ、そうだ。現実というより、パニック映画みたいなんだ。
それもB級ね。
簡単にあっさり、雑に人が死んで――死んで……ないのだっけ……?
『ぱぱ、まま~~!』
嬉しそうに仔ドラゴンが鳴いて、パタパタと飛んでいく。
全身で喜びをあふれさせるように体をこすりつける仔ドラゴンに、親ドラゴンが喉を鳴らして愛しそうに大事に大事に鼻を寄せ、真っ赤な舌でべろんべろんと全身を舐める。
人間サイドの立場だとそれどころじゃないはずの状況なのに、「パパとママに会えてよかったね」という感想を抱きながら、私はひとつのアイディアを獲得していた――あちらが私に声を届かせているなら、私の言葉も届くだろう、と。
「キルケ様も帰ってこないけど、あなたの城にいるの? クロヴィス、セバスチャン、アルティナ、エリナ……みんないるの?」
耳元で笑い声が聞こえて、私にはそれが肯定に感じられた。
「火山に隠し要素があるなら、世界は救えるんだ?」
魔女は嬉しそうに笑っている。
「あなたは、世界を救いたいの?」
魔女は、否定の気配を感じさせた。
同時に、笑い声の主が誰なのかについての推測が私の中で生まれている。アンナだ。もっと言うなら――『水没期のマリン』の勘は、彼女が魔女ウォテアだと囁いている。
地上の人間たちが右往左往する中、私はそっと周囲に視線を巡らせて、箒を探した。
箒は、人々が済む街のあちらこちらにある。
地面を掃き清めて、綺麗にするための道具だ。
だけど、私たちはそれに魔力を通し、風を招き、飛ぶことができる。
「お借りします」
見つけた箒にまたがって地面を蹴ると、耳長猫のルビィがぴょんっと飛んで箒にしがみつく。
「きゅい!」
一緒に来るつもりらしい。
魔女帽子をかぶって箒にまたがる私と、箒にしがみつく耳長猫――絵面がジブリだなぁ。
こんな景色を見た誰かの心が転生川を流れていって、記憶をもとに空想が生まれるのだろうか。
にわとりが先か。卵が先か。
とりとめもなく、どうでもいい思考が浮かんでは消えていく。
ファイアドラゴンの近くに行くと、ドラゴンは私を受け入れてくれた。
魔女の喜びの吐息が聞こえた気がして、彼女はこれを望んでいて、このために糸を引いていたのかも、と考える――私の脳には「どうして?」という疑問がたくさん湧いた。
不可解。答えが見つからない。もやもやする。
そんな現実が、私の現在いる地点なのだった。
ただ、はっきりしていることは――「私の心の中に、世界と親しい人たちを救う気持ちがある」ということだ。まるでゲームの主人公。
ドラゴンに乗って世界を救いに行くなんて、ヒロイックだ。
これ、ゲームかな? ……一応、ぎりぎり現実だと思えるラインの上にはいるかな?
とりあえず、空は青い。いい天気だ。
私、マリンベリーは、目も眩むような眩しい青空の中をファイアドラゴンに乗って飛んでいた。
向かう先は、チェラレ火山だ。
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まず、治癒魔法で人を助けることができてよかった、と安堵した直後のこと。
「ボクを挑発する命知らずの魔法使いがいるようだ。ちょっと懲らしめてくるよ」
そう言って、キルケ様がどこかに飛んで行って、戻ってこなかった。魔女家の人たちは「キルケ様だから大丈夫だろう」なんて言って心配する気配がなかったけれど、私の胸には不安が積もった。
そして、物騒な知らせが届けられた。
再び大地が破損して、何人も犠牲が出たというのだ。
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「ムイシャ。どこに行ってたんだい、あちこち危ないんだから……」
「ごめん、父さん。……貴族の方々が助けてくださったんだ」
画板を抱えた茶髪の青年ムイシャは父親を抱きしめて、絵を売ったお金を見せていた。
詳しく知って、血の気が引く。
クロヴィス、アルティナ、エリナ――それに、セバスチャン。
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あまりの知らせに言葉を失っていると、暴動が起きた。
正気を失った様子の人たちが何人も集まり、「聖女を人柱にするんだ」と言い出したのだ。
カラクリ神学者のラスキンが血相を変えて私を庇うように駆けてきて、隠そうとしてくれたのが意外だった。感謝だか謝罪だか判別つかないことを繰り返していて、彼もパニック状態なのかなと思った。
ラスキンに連れられて彼の別荘に身を隠そうとしたところを、異常な熱気に包まれた集団に襲われた。
集団は、最初、石を投げてきた。
乳飲み子を抱えた女性が「子どものために」と言いながら。
小さな子供がそれを見て「お母さんのために」と言いながら。
そして、正義感を溢れさせる男性が「弱者のために」と言いながら、集団で団結して。
そうしなければ世界が滅んでしまうというように必死だったのが、印象的だった。
「何をしている!」
そこに現れたのが、パーニス殿下だった。
彼は闇属性の魔法を使って周囲を闇に閉ざし、荒ぶる民の精神を闇に落とした。言葉で呼びかけたりするのではなく、無理やりに騒ぎを静める――そんな力業に、意識のある者は苦言を呈していた。
それをイージス殿下が庇うように声をあげたところで、再び対立が生まれた。
「この国の王太子はイージス殿下であらせられる。生まれた順も殿下が先で、何年も王太子として励んで来られたのだ。健康不安の話があるが、我らが殿下はどう見ても健康でいらっしゃる」
「パーニス殿下が王位を継ぐのにふさわしいというのは、無理がある。魔王討伐の功績は確かに大きいが、ただひとつの功績で確定していた王位継承を覆すなど歴史ある王国の品位が穢れる。第一、パーニス殿下は闇魔法を使ったではないか。皆も見たであろう」
政治色の強い対立の中、私の耳には聞き覚えのある女の笑い声が聞こえていた。鈴を転がすように、くすくすと笑っていた。
【落ち込んでいらっしゃいますか? でも大丈夫。皆さん、生きていますよ】
「え?」
その声には聞き覚えがあったけれど、具体的に誰かまでは思い至らない。
わからない――すっきりしない、もやもやとした感覚の中で、私は強い違和感を覚えた。
「ラスキン殿は急に主張を変えられては困りますな! あなたが言い出したことでしょうに!」
「あれは浅慮であった。撤回する」
「ご子息を助けられたからでしょう。国の行末を左右するという時に私情を持ち込むのはやめていただきたい」
くすくすと女の声が聞こえるのに、周囲はあやしむ様子もなく議論を続けている。
皆には、聞こえていないのだ。
【私の城で眠ってます。全員、無事で】
「アルメリク先生におかれては、天意などという大仰な言葉を使うのをやめていただきたい。以上」
「おやミディー先生。最近はすっかり聖女様の信奉者ですね。あなたのお気持ちが全く理解できません……賢者家の方はどうしてイジョウイジョウと鳴くんです? イジョウ?」
「犬がワンと鳴く理由を気にしても仕方ありますまい。以上」
【お迎えを用意しますね。ファイアドラゴンですよ。ずっと前に生まれた特異な子が、せっせと巣に宝物を遺していたのです。合言葉が必要なのですって。ご存じ?】
「チェラレ火山の隠し要素? それを知りたい……とか?」
争う大人たちの声と嗤う女の声を聞くうちに、おかしな気分になってくる。
「……」
段々と自分の現実と周囲の現実との間に見えない壁が作られていって、それがどんどん分厚くなっていくみたい。
私ひとりだけがおかしいのだろうか。
得体の知れない違和感が背筋を震わせる。
この時間がずっと続いたら、違和感に飲みこまれて気が触れてしまいそう――そんな恐ろしい時間は、幸にしてすぐに終わった。ファイアドラゴンが来たのだ。それも、2体。2体は番で、もっと言うなら仔ドラゴンの親だった。
鋭い牙と爪。知性を湛えた瞳。大きな翼。
隆々とした筋肉を硬質な鱗で覆い、赤黒い炎をその上に纏っている成体のドラゴンは、巨大だった。
人という種族の上位に位置していて、たやすく人を狩れる――そんな本能的な恐怖を感じさせる威容だった。
「空を見ろ……!」
「ド、ドラゴンだ――」
パニック映画みたい。
王都の騒ぎを見て、私は奇妙なほど冷静にそう思った。
ああ、そうだ。現実というより、パニック映画みたいなんだ。
それもB級ね。
簡単にあっさり、雑に人が死んで――死んで……ないのだっけ……?
『ぱぱ、まま~~!』
嬉しそうに仔ドラゴンが鳴いて、パタパタと飛んでいく。
全身で喜びをあふれさせるように体をこすりつける仔ドラゴンに、親ドラゴンが喉を鳴らして愛しそうに大事に大事に鼻を寄せ、真っ赤な舌でべろんべろんと全身を舐める。
人間サイドの立場だとそれどころじゃないはずの状況なのに、「パパとママに会えてよかったね」という感想を抱きながら、私はひとつのアイディアを獲得していた――あちらが私に声を届かせているなら、私の言葉も届くだろう、と。
「キルケ様も帰ってこないけど、あなたの城にいるの? クロヴィス、セバスチャン、アルティナ、エリナ……みんないるの?」
耳元で笑い声が聞こえて、私にはそれが肯定に感じられた。
「火山に隠し要素があるなら、世界は救えるんだ?」
魔女は嬉しそうに笑っている。
「あなたは、世界を救いたいの?」
魔女は、否定の気配を感じさせた。
同時に、笑い声の主が誰なのかについての推測が私の中で生まれている。アンナだ。もっと言うなら――『水没期のマリン』の勘は、彼女が魔女ウォテアだと囁いている。
地上の人間たちが右往左往する中、私はそっと周囲に視線を巡らせて、箒を探した。
箒は、人々が済む街のあちらこちらにある。
地面を掃き清めて、綺麗にするための道具だ。
だけど、私たちはそれに魔力を通し、風を招き、飛ぶことができる。
「お借りします」
見つけた箒にまたがって地面を蹴ると、耳長猫のルビィがぴょんっと飛んで箒にしがみつく。
「きゅい!」
一緒に来るつもりらしい。
魔女帽子をかぶって箒にまたがる私と、箒にしがみつく耳長猫――絵面がジブリだなぁ。
こんな景色を見た誰かの心が転生川を流れていって、記憶をもとに空想が生まれるのだろうか。
にわとりが先か。卵が先か。
とりとめもなく、どうでもいい思考が浮かんでは消えていく。
ファイアドラゴンの近くに行くと、ドラゴンは私を受け入れてくれた。
魔女の喜びの吐息が聞こえた気がして、彼女はこれを望んでいて、このために糸を引いていたのかも、と考える――私の脳には「どうして?」という疑問がたくさん湧いた。
不可解。答えが見つからない。もやもやする。
そんな現実が、私の現在いる地点なのだった。
ただ、はっきりしていることは――「私の心の中に、世界と親しい人たちを救う気持ちがある」ということだ。まるでゲームの主人公。
ドラゴンに乗って世界を救いに行くなんて、ヒロイックだ。
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