52 / 77
2章、第二王子は魔王ではありません
49、『お兄様』の概念
しおりを挟む
魔法使いマギライトは、奴隷の出自だ。
まだ世界に陸地があった頃、盗賊団で生まれた。
母親は攫われた奴隷で、盗賊団の団員複数がかりで強姦されて孕み、彼を産んで死んだ。
そのため、彼は生まれながらの奴隷であった。
大人たちは理不尽で、暴力をすぐに振るった。
俺が同じぐらい体がでかければ負けないのに。俺が飯をいっぱい食っていて力があれば、やり返してやるのに。
使い走り、雑用で人里に行けば、汚さや貧相な見た目を蔑まれた。
同じ年ごろの子どもたちは友達と群れていて、親に保護されている存在だと知った。
世の中は生まれた環境によって生活待遇や将来の身分がほぼ決まっていて、自分は間違いなく不遇な生まれだと知った。
生まれは選べない。
生まれてしまったからには、諦めるしかない。
ひっくり返してやりたいのに、できない無力さ、理不尽さ、屈辱。
そんな現実が、悔しいと思った。
――しかし。
「あなた、すごい魔法の才能があるのね」
「……は?」
ある時、盗賊団に攫われかけた貴族のお嬢様が母親の境遇とどうしようもなく重なって、マギライトは助けてしまった。
お嬢様に手を出そうとしていたのが前々からマギライトをこき使っていた男で、怪我をしていて勝てそうだったのも大きい。これまで積もりに積もった鬱憤が爆発し、復讐がてらお嬢様を助けたのだ。
すると、お嬢様は「マリン・ウィッチドール」と名乗り、彼に魔法の才能があると言った。
そして、「うちに来ない?」と誘いかけてきたのだった。
半信半疑でお嬢様を貴族の屋敷まで送ってみれば、お嬢様は父親や母親に大袈裟なほどマギライトの才能を褒めちぎった。
「魔法を試しに使って見ろ」と言われて使ってみせた結果、彼は養子になった。
――夢のような話だ。
ウィッチドール家に引き取られた時、マギライトは「見返してやろう」と思ったものだ。
血統がよく、恵まれた環境で育った貴族たちを。
「生まれが全てだ。運が悪く生まれついたからには、人生に希望なんてない」と彼に絶望させた世界を。
◆◆◇◇◆◆◇◇◆◆
「マギライトお兄様の髪は綺麗な色をしていますよね」
マリン・ウィッチドールは、綺麗な令嬢だ。
何にも染まらないというような純白の髪に、ミルクのような白い肌。
瞳は淡い紫色。血統も由緒正しく、マギライトとは真逆。
生まれながらの貴き者。大切に育てられ、敬られる者だ。
もう一人の妹ウォテアはあまり寄ってこないが、マリンはよく寄ってくる。
「髪など、そちらの方がよほど綺麗だろうに」
容姿の美しさを褒められ慣れているだろうに、褒めてやると素直に嬉しそうな顔をする。純真だ。
魔法の腕を競ったときには悔しそうな顔をしてくれるのが、可愛い。
「我が家は後継ぎの男子がいなかったので、お兄様が来てくださって安心です。あと、個人的に『お兄様』に憧れていて……」
「それはどういう憧れなんだ?」
年齢差は2歳だ。
俺はどちらかと言えば異性として見ているが。
家族という感覚がよくわからんが。
そう首をかしげると、マリンは一生懸命に『お兄様』の概念を語った。
いわく。
お兄様は、格好良い。
絶対に味方だ。優しい。頼りになる。
年長者らしさがある。引っ張ってくれる。
何かを教えてくれたり、守ってくれたりする。
お友だちに羨ましがられたりする――お友だちに自慢できる。
「なんだそれは。恋人とは違うのか? 理想の恋人像みたいに聞こえるが」
「恋人とはちょっと違うんですよ」
「へえ」
よくわからん。
しかし、奴隷上がりの馬の骨を「自慢する」……?
俺はこの令嬢にとって自慢できる存在なのか?
「……悪い気はしない」
口元が緩みそうになって、顔を逸らした。
兄というのは、格好良くないといけないらしいから。
格好悪い顔は見せられねえだろ?
◆◆◇◇◆◆◇◇◆◆
当代きっての天才といえば、天才剣士とか勇者とか呼ばれるアークライト王子とウィスダムツリー家の魔法使いアルワースだ。
そこに「並ぶかもしれない」と噂されるようになったのが、ウィッチドール家のマギライトである。
「はぁっ、…………はぁっ」
天才ぶりを見せると妹が「私のお兄様、格好良い!」と喜ぶ。
だから、マギライトは天才を演じた。
同年代に天才のお手本が2人もいる。
マギライトは嫉妬と対抗心の炎を心の奥に燃やしつつ、彼らの真似をした。
アークライトは身体能力がずば抜けていて、「お前本当に人間か?」と聞きたくなる男だ。
目がいい。豆粒ほどの大きさにしか見えない遠方の人が持っている紙の文字を読める。噂によるとその視力を活かして取り巻きに台本を用意させ、演説の際に読み上げているのだとか。
怪力。建物ほどの大きさがあるドラゴンの尾を素手でぷちっと千切る。30人乗った船を持ち上げて真上に投げ、危なげなくキャッチする。いろいろおかしい。
魔力量が多く、全属性を有している。
俊敏だ。まるで瞬間移動のように長距離をひゅんひゅんと高速移動する。
一方、アルワースは頭のネジが飛んでいた。
生命や世界の神秘を探求することを好み、罪人の人体を切り開いて中を観察したり、別々の動物を継ぎ接ぎしてキメラを作る。
富豪商人や貴族の家に使い魔を潜ませ、使い魔経由で知ったゴシップをネタに富豪をゆすって研究費用にあてる。
アークライトが寝ている間に無断で採取した精液を自分の精液と混ぜて錬金術で超人を作ろうとする。マギライトが「何やってんだ」とドン引きしていると「3人分混ぜて作ったらどんな子になるだろう、ちょっと精液採らせてくれない?」と迫ってきた。
「はっはっは、子が欲しいのですか? まず性転換してくるといいでしょうね。抱いてあげますよ。アルワース」
「性転換にも興味があるが、わしの技術力があれば精液だけでも成果物は造れると考えているのだ」
「はっはっは、よーし、研究所を燃やしましょう」
そんな2人とつるむのは骨が折れたが、特にアークライトの真似をするとマリンは「格好良い」と思うようだった。余裕があり、たくましく、強い。指導者然とした雰囲気か。
しかし、アークライトは爽やかで明るく、生まれながらの王族という陽のオーラがあり、ハッキリ言ってマギライトとは全然タイプが違う……まだアルワースの真似をする方が向いている気もするのだが。
「お兄様。剣の腕も優れておいでなのですね。先ほど5人を相手取って余裕で勝利なさっているのを見て、びっくりしました」
「……あれくらい、大したことはないさ。……はっはっは……」
無理して真似ているのがバレるとダサいので、必死だ。マリンよ、どうか俺がぎりぎりで勝利して今にも倒れそうな脚を気合でふんばっていることには気づかないでくれ。
アークライトはマントをゆったり、ばさりと捌くのだったな。優雅にやるんだ。
「では、失礼――――俺は忙しいので」
マントを翻すと、「はい!」と返事が聞こえる。どんな顔で俺を見ているのか気になって仕方ないが、我慢しよう。
アークライトは、こんなとき振り返らない。
あと、疲労が限界で、振り返ったら倒れてしまいそうだ……。
見えないところまで行って倒れよう。
…………ぱたり。
◆◆◇◇◆◆◇◇◆◆
そして、世界が水没した。
大小さまざまな国、自然の山や森、動植物、全てを海水が飲みこみ、大地はすべて海底と化した。
魔法使いの力は、人々の生存に大きな貢献をした。
「なんとか生き残ろう。知恵を寄せ合い、助け合おう」
船をつなげて生存戦略を練っている人々の輪の中で、アルワースが俺を呼び出した。
そして。
「アークライトが死んだ」
アルワースは、とんでもないことを告げたのだった。
まだ世界に陸地があった頃、盗賊団で生まれた。
母親は攫われた奴隷で、盗賊団の団員複数がかりで強姦されて孕み、彼を産んで死んだ。
そのため、彼は生まれながらの奴隷であった。
大人たちは理不尽で、暴力をすぐに振るった。
俺が同じぐらい体がでかければ負けないのに。俺が飯をいっぱい食っていて力があれば、やり返してやるのに。
使い走り、雑用で人里に行けば、汚さや貧相な見た目を蔑まれた。
同じ年ごろの子どもたちは友達と群れていて、親に保護されている存在だと知った。
世の中は生まれた環境によって生活待遇や将来の身分がほぼ決まっていて、自分は間違いなく不遇な生まれだと知った。
生まれは選べない。
生まれてしまったからには、諦めるしかない。
ひっくり返してやりたいのに、できない無力さ、理不尽さ、屈辱。
そんな現実が、悔しいと思った。
――しかし。
「あなた、すごい魔法の才能があるのね」
「……は?」
ある時、盗賊団に攫われかけた貴族のお嬢様が母親の境遇とどうしようもなく重なって、マギライトは助けてしまった。
お嬢様に手を出そうとしていたのが前々からマギライトをこき使っていた男で、怪我をしていて勝てそうだったのも大きい。これまで積もりに積もった鬱憤が爆発し、復讐がてらお嬢様を助けたのだ。
すると、お嬢様は「マリン・ウィッチドール」と名乗り、彼に魔法の才能があると言った。
そして、「うちに来ない?」と誘いかけてきたのだった。
半信半疑でお嬢様を貴族の屋敷まで送ってみれば、お嬢様は父親や母親に大袈裟なほどマギライトの才能を褒めちぎった。
「魔法を試しに使って見ろ」と言われて使ってみせた結果、彼は養子になった。
――夢のような話だ。
ウィッチドール家に引き取られた時、マギライトは「見返してやろう」と思ったものだ。
血統がよく、恵まれた環境で育った貴族たちを。
「生まれが全てだ。運が悪く生まれついたからには、人生に希望なんてない」と彼に絶望させた世界を。
◆◆◇◇◆◆◇◇◆◆
「マギライトお兄様の髪は綺麗な色をしていますよね」
マリン・ウィッチドールは、綺麗な令嬢だ。
何にも染まらないというような純白の髪に、ミルクのような白い肌。
瞳は淡い紫色。血統も由緒正しく、マギライトとは真逆。
生まれながらの貴き者。大切に育てられ、敬られる者だ。
もう一人の妹ウォテアはあまり寄ってこないが、マリンはよく寄ってくる。
「髪など、そちらの方がよほど綺麗だろうに」
容姿の美しさを褒められ慣れているだろうに、褒めてやると素直に嬉しそうな顔をする。純真だ。
魔法の腕を競ったときには悔しそうな顔をしてくれるのが、可愛い。
「我が家は後継ぎの男子がいなかったので、お兄様が来てくださって安心です。あと、個人的に『お兄様』に憧れていて……」
「それはどういう憧れなんだ?」
年齢差は2歳だ。
俺はどちらかと言えば異性として見ているが。
家族という感覚がよくわからんが。
そう首をかしげると、マリンは一生懸命に『お兄様』の概念を語った。
いわく。
お兄様は、格好良い。
絶対に味方だ。優しい。頼りになる。
年長者らしさがある。引っ張ってくれる。
何かを教えてくれたり、守ってくれたりする。
お友だちに羨ましがられたりする――お友だちに自慢できる。
「なんだそれは。恋人とは違うのか? 理想の恋人像みたいに聞こえるが」
「恋人とはちょっと違うんですよ」
「へえ」
よくわからん。
しかし、奴隷上がりの馬の骨を「自慢する」……?
俺はこの令嬢にとって自慢できる存在なのか?
「……悪い気はしない」
口元が緩みそうになって、顔を逸らした。
兄というのは、格好良くないといけないらしいから。
格好悪い顔は見せられねえだろ?
◆◆◇◇◆◆◇◇◆◆
当代きっての天才といえば、天才剣士とか勇者とか呼ばれるアークライト王子とウィスダムツリー家の魔法使いアルワースだ。
そこに「並ぶかもしれない」と噂されるようになったのが、ウィッチドール家のマギライトである。
「はぁっ、…………はぁっ」
天才ぶりを見せると妹が「私のお兄様、格好良い!」と喜ぶ。
だから、マギライトは天才を演じた。
同年代に天才のお手本が2人もいる。
マギライトは嫉妬と対抗心の炎を心の奥に燃やしつつ、彼らの真似をした。
アークライトは身体能力がずば抜けていて、「お前本当に人間か?」と聞きたくなる男だ。
目がいい。豆粒ほどの大きさにしか見えない遠方の人が持っている紙の文字を読める。噂によるとその視力を活かして取り巻きに台本を用意させ、演説の際に読み上げているのだとか。
怪力。建物ほどの大きさがあるドラゴンの尾を素手でぷちっと千切る。30人乗った船を持ち上げて真上に投げ、危なげなくキャッチする。いろいろおかしい。
魔力量が多く、全属性を有している。
俊敏だ。まるで瞬間移動のように長距離をひゅんひゅんと高速移動する。
一方、アルワースは頭のネジが飛んでいた。
生命や世界の神秘を探求することを好み、罪人の人体を切り開いて中を観察したり、別々の動物を継ぎ接ぎしてキメラを作る。
富豪商人や貴族の家に使い魔を潜ませ、使い魔経由で知ったゴシップをネタに富豪をゆすって研究費用にあてる。
アークライトが寝ている間に無断で採取した精液を自分の精液と混ぜて錬金術で超人を作ろうとする。マギライトが「何やってんだ」とドン引きしていると「3人分混ぜて作ったらどんな子になるだろう、ちょっと精液採らせてくれない?」と迫ってきた。
「はっはっは、子が欲しいのですか? まず性転換してくるといいでしょうね。抱いてあげますよ。アルワース」
「性転換にも興味があるが、わしの技術力があれば精液だけでも成果物は造れると考えているのだ」
「はっはっは、よーし、研究所を燃やしましょう」
そんな2人とつるむのは骨が折れたが、特にアークライトの真似をするとマリンは「格好良い」と思うようだった。余裕があり、たくましく、強い。指導者然とした雰囲気か。
しかし、アークライトは爽やかで明るく、生まれながらの王族という陽のオーラがあり、ハッキリ言ってマギライトとは全然タイプが違う……まだアルワースの真似をする方が向いている気もするのだが。
「お兄様。剣の腕も優れておいでなのですね。先ほど5人を相手取って余裕で勝利なさっているのを見て、びっくりしました」
「……あれくらい、大したことはないさ。……はっはっは……」
無理して真似ているのがバレるとダサいので、必死だ。マリンよ、どうか俺がぎりぎりで勝利して今にも倒れそうな脚を気合でふんばっていることには気づかないでくれ。
アークライトはマントをゆったり、ばさりと捌くのだったな。優雅にやるんだ。
「では、失礼――――俺は忙しいので」
マントを翻すと、「はい!」と返事が聞こえる。どんな顔で俺を見ているのか気になって仕方ないが、我慢しよう。
アークライトは、こんなとき振り返らない。
あと、疲労が限界で、振り返ったら倒れてしまいそうだ……。
見えないところまで行って倒れよう。
…………ぱたり。
◆◆◇◇◆◆◇◇◆◆
そして、世界が水没した。
大小さまざまな国、自然の山や森、動植物、全てを海水が飲みこみ、大地はすべて海底と化した。
魔法使いの力は、人々の生存に大きな貢献をした。
「なんとか生き残ろう。知恵を寄せ合い、助け合おう」
船をつなげて生存戦略を練っている人々の輪の中で、アルワースが俺を呼び出した。
そして。
「アークライトが死んだ」
アルワースは、とんでもないことを告げたのだった。
2
お気に入りに追加
203
あなたにおすすめの小説

【完結】引きこもり令嬢は迷い込んできた猫達を愛でることにしました
かな
恋愛
乙女ゲームのモブですらない公爵令嬢に転生してしまった主人公は訳あって絶賛引きこもり中!
そんな主人公の生活はとある2匹の猫を保護したことによって一変してしまい……?
可愛い猫達を可愛がっていたら、とんでもないことに巻き込まれてしまった主人公の無自覚無双の幕開けです!
そしていつのまにか溺愛ルートにまで突入していて……!?
イケメンからの溺愛なんて、元引きこもりの私には刺激が強すぎます!!
毎日17時と19時に更新します。
全12話完結+番外編
「小説家になろう」でも掲載しています。
【完結】悪役令嬢は婚約者を差し上げたい
三谷朱花
恋愛
アリス・デッセ侯爵令嬢と婚約者であるハース・マーヴィン侯爵令息の出会いは最悪だった。
そして、学園の食堂で、アリスは、「ハース様を解放して欲しい」というメルル・アーディン侯爵令嬢の言葉に、頷こうとした。

【完結】異世界転生した先は断罪イベント五秒前!
春風悠里
恋愛
乙女ゲームの世界に転生したと思ったら、まさかの悪役令嬢で断罪イベント直前!
さて、どうやって切り抜けようか?
(全6話で完結)
※一般的なざまぁではありません
※他サイト様にも掲載中
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。

【完結】婚約破棄されたけど、なぜか冷酷公爵が猛アプローチしてきます
21時完結
恋愛
婚約者である王太子からの突然の婚約破棄。
「お前とは政略結婚だったが、本当に愛する人と結婚する」
そう言われた公爵令嬢のエリスは、社交界の前で屈辱を味わう。だが、そこで思いがけない人物が口を開いた。
「ならば、俺と結婚しよう」
冷酷と名高い公爵、アレクシスが突如彼女に求婚したのだ。戸惑うエリスだったが、彼の真剣な眼差しに流されるように婚約を承諾することに。
しかし、結婚後の彼はなぜか溺愛モード全開!
「お前は俺のものだ。他の男に微笑むな」
「昔からお前が欲しくてたまらなかった」
冷徹な仮面を外し、愛を隠そうとしない公爵に、エリスは困惑するばかり。
さらには、婚約破棄したはずの王太子が、彼女を取り戻そうと動き出して…?
これは、婚約破棄から始まる、冷酷公爵の一途な溺愛物語。
「もう絶対に離さない」
――愛を隠していた男の、猛攻が今始まる!

【完結】名前もない悪役令嬢の従姉妹は、愛されエキストラでした
犬野きらり
恋愛
アーシャ・ドミルトンは、引越してきた屋敷の中で、初めて紹介された従姉妹の言動に思わず呟く『悪役令嬢みたい』と。
思い出したこの世界は、最終回まで私自身がアシスタントの1人として仕事をしていた漫画だった。自分自身の名前には全く覚えが無い。でも悪役令嬢の周りの人間は消えていく…はず。日に日に忘れる記憶を暗記して、物語のストーリー通りに進むのかと思いきや何故かちょこちょこと私、運良く!?偶然!?現場に居合わす。
何故、私いるのかしら?従姉妹ってだけなんだけど!悪役令嬢の取り巻きには絶対になりません。出来れば関わりたくはないけど、未来を知っているとついつい手を出して、余計なお喋りもしてしまう。気づけば私の周りは、主要キャラばかりになっているかも。何か変?は、私が変えてしまったストーリーだけど…

死ぬはずだった令嬢が乙女ゲームの舞台に突然参加するお話
みっしー
恋愛
病弱な公爵令嬢のフィリアはある日今までにないほどの高熱にうなされて自分の前世を思い出す。そして今自分がいるのは大好きだった乙女ゲームの世界だと気づく。しかし…「藍色の髪、空色の瞳、真っ白な肌……まさかっ……!」なんと彼女が転生したのはヒロインでも悪役令嬢でもない、ゲーム開始前に死んでしまう攻略対象の王子の婚約者だったのだ。でも前世で長生きできなかった分今世では長生きしたい!そんな彼女が長生きを目指して乙女ゲームの舞台に突然参加するお話です。
*番外編も含め完結いたしました!感想はいつでもありがたく読ませていただきますのでお気軽に!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる