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1章、王太子は悪です
27、ウミガメが息継ぎしてます!
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『五果の二十二枝』……5月22日。15時00分。
『アクアリウム・シーダンジョン』を攻略するパーニス班は、再び集団の中心となっていた。
一度「俺についてこい」と言ったからだろうか、生徒たちは「続きもお供します」とついてきたのである。
水槽は幅も高さもさまざま。
上から手を入れられるような小さな箱状のものもあれば、迷路を形成する壁状態の水槽もあり、柱のようになっている円柱状の水槽もある。
上部に十分な空きスペースがあり、箒で飛翔して飛び越えられる壁水槽もあれば、天井に上部がくっついている水槽もある。
ダンジョン内が薄暗くて、魔法の照明で水槽が照らされているものだから、雰囲気が抜群にいい。ずっと眺めていたくなる。
巨大なシードラゴンに似た魔物に死神の鎌を突き立て、ポイントが増えるのを確認したパーニスは、「ふう」とひと息ついて水槽に目をやった。
オレンジと白の縞模様の魚が可愛い。
水槽の外でシードラゴンが暴れて倒されたのに、「何かありました? 関係ありませんね」みたいな顔でのんびりと泳いでいる。真の強者とは、こういう生き物なのかもしれない。
魚に癒されていると、セバスチャンが知らせてきた。狼の尻尾をブンブン振っている。
「パーニス殿下、ウミガメが手を振ってます!」
「なんでだよ……ほんとだ」
なんてつぶらな目。
クロヴィスも目隠しの布を取り、ラベンダー色の瞳を見開いて「目が合いました」と興奮気味だ。その隣で、エリナはぴょんぴょんと飛び跳ねて上を指さしている。
「殿下! 別のウミガメが……息継ぎしてます!」
「息継ぎは必要だよな、わかる」
「息継ぎして潜ってきましたよ! キャー! ウミガメ同士でチュウしましたようっ……カップルですよー! キャー!」
前半のダンジョンより、ずっと雰囲気がいい。
「あら、ここは賑やかですのね」
サメとエイが競泳してる姿が見えて思わず水槽に張り付いていると、赤い巻き髪の令嬢がやってきた。箒に乗った彼女は、イージス班のアルティナだ。
「そこにいる魔物、もらっていきますわ~!」
隅にいたパンダ型の魔物に小石を投げて気を引き、アルティナは去っていった。後ろにぞろぞろと魔物がついていく姿は、引率の先生みたいだった。
「なんだあれ」
兄たちは何をやっているのだろう。
とても気になる。
パーニスが首をかしげていると、ふいに集団の中から不穏な会話が聞こえてきた。
「この水槽、上から入れそう。ダンテ先輩。入ってくださいよ」
「や、やめろよ。オレ泳げないんだ」
「償ってくれる、詫びてくれるって言ったじゃないですか。水槽に入ったら許してやりますよ」
「おい、本気でやめろよ。サメがいる水槽じゃんか!」
数人がかりで一人の男子生徒を持ち上げ、水槽に押し込もうとしている。
金髪碧眼の『ダンテ先輩』は、ダンテ・ラスキン――2年生で、カラクリ神学博士の息子じゃないか。
サメがいる水槽は危険だろう。
ふざけるにしても度を越えている。パーニスは止めに入った。
すると。
「ダンテ先輩は貴族だからと偉ぶって、平民いじめをしていたんです」
「それは過去のことだ。俺の憧れのマリンベリー嬢が『貴族が平民をいじめるのは高貴な者にふさわしくない』と言ったから、もうやめたんだ」
なんとこの男、話を聞いてみると、以前からマリンベリーに好意を抱いていたのだという。
彼女が「貴族は平民と違うの! 偉いのよ!」という(若干幼稚な)態度だったので、彼女に気に入られたくて平民に強く当たっていたのだとか。
「俺と気が合うねって言おうと思ってたのに、彼女、変わっちゃってさ」
そうか、マリンベリーに好意を。
彼女に気に入られたくて平民いじめを。
……。
「……ダンテは有罪っ」
「パーニス殿下ぁっ!」
思わず断言すると、男は泣きそうな顔をした。
そんな情けない顔をする男にマリンベリーが靡くものか。
「……情けない顔に免じて、助けてやろう。サメに食われたらシャレにならない。みんな、ダンテを水槽に沈めるのはやめてやれ。代わりに面白い話をしてもらう刑に処すから」
「ハ、ハードルが高い……」
ごくりと生唾を飲み、蒼褪めつつも、ダンケは荷物の中からスケッチブックとペンを取り出した。
そして、自分の胸もとでスケッチブックの真っ白なページを開いた。
何をするんだ、とみんなが寄って来て注目する。
この光景、下手したら観客席にも中継されているのでは?
とパーニスが考えていると。
「まーる描いて、ちょん」
ダンケはスケッチブックの右側に小さな丸を描いた。なんだ?
「もひとつ、まーる描いて、ちょん」
みんなが首をかしげていると、ダンケはスケッチブックの左側にも小さな丸を描いた。
なんだなんだ?
みんなが意図を掴みかねていると、ダンケは開き直ったような大声で言った。
「……おっぱい!」
後から聞く話によると、渾身のネタらしき芸に、観客席も「あれは何をしているんだ?」とざわついていたらしい。
観客席は、音声は中継されていないので、ミディー先生が「えー、あれは、おっぱいらしいです。以上……」と説明してくれたのだとか。
パーニスがおっぱいネタの余韻に遠い目をしていると、集団がどよどよと騒ぎだした。今度はなんだ。
「殿下! 大変です! 水槽が壊れました」
「は? なぜ?」
「カップルが痴話げんかを拗らせて魔法合戦を開始して壊したみたいです」
◆◆◇◇◆◆◇◇◆◆
カップルは魔法の才能があふれていた。
女子生徒の名はエミリー。魔女家の傍系に当たる家柄の娘で、父親が宮廷魔法使いだ。
男子生徒の名はレーニス。賢者家の直系男子で、後継ぎ争いでも有力な青年だ。
二人の喧嘩の原因は、「君、王子様に見惚れていただろう!」「あなただってマリンベリー様にいつも目を奪われているくせに!」という相互嫉妬だった。最初は軽い冗談のようなノリで。相手が言い返してきて自分も言い返し、再び言い返されてヲ繰り返すうちに、少しずつ気分を害し合い、ムキになっていったという、よくあるパターンである。
二人は普段からお互いの魔法をぶつけ合い、じゃれ合っていた。
今回も魔法をいつものようにぶつけながら不毛極まりない議論をしていたのだが――「美しい痴話喧嘩。いいですね!」女性の声がした。
次いで、ぱちん、と指が鳴る音がして――水槽が壊れた。
一か所、二か所ではなく、ダンジョン中の水槽が、一斉に。
瞬きするほどの短時間で、水槽から溢れたおびただしい水があふれ出し、エミリーとレーニスは蒼褪めた。
手と手をつないで逃げ出し、危機を脱してから「自分たちではありません」と言ったが、目撃証言は皆「二人が痴話喧嘩で魔法をぶつけあって、水槽が壊れた」と言う。
二人は大事件を引き起こした咎で周囲からの評価を大いに下げる結果となった。
◆◆◇◇◆◆◇◇◆◆
観客席では、「結界を用意していたのですが、生徒の魔法が思っていたより強かったですね。以上……」という解説が流れて、スタッフが右往左往の大騒ぎになった。
『アクアリウム・シーダンジョン』を攻略するパーニス班は、再び集団の中心となっていた。
一度「俺についてこい」と言ったからだろうか、生徒たちは「続きもお供します」とついてきたのである。
水槽は幅も高さもさまざま。
上から手を入れられるような小さな箱状のものもあれば、迷路を形成する壁状態の水槽もあり、柱のようになっている円柱状の水槽もある。
上部に十分な空きスペースがあり、箒で飛翔して飛び越えられる壁水槽もあれば、天井に上部がくっついている水槽もある。
ダンジョン内が薄暗くて、魔法の照明で水槽が照らされているものだから、雰囲気が抜群にいい。ずっと眺めていたくなる。
巨大なシードラゴンに似た魔物に死神の鎌を突き立て、ポイントが増えるのを確認したパーニスは、「ふう」とひと息ついて水槽に目をやった。
オレンジと白の縞模様の魚が可愛い。
水槽の外でシードラゴンが暴れて倒されたのに、「何かありました? 関係ありませんね」みたいな顔でのんびりと泳いでいる。真の強者とは、こういう生き物なのかもしれない。
魚に癒されていると、セバスチャンが知らせてきた。狼の尻尾をブンブン振っている。
「パーニス殿下、ウミガメが手を振ってます!」
「なんでだよ……ほんとだ」
なんてつぶらな目。
クロヴィスも目隠しの布を取り、ラベンダー色の瞳を見開いて「目が合いました」と興奮気味だ。その隣で、エリナはぴょんぴょんと飛び跳ねて上を指さしている。
「殿下! 別のウミガメが……息継ぎしてます!」
「息継ぎは必要だよな、わかる」
「息継ぎして潜ってきましたよ! キャー! ウミガメ同士でチュウしましたようっ……カップルですよー! キャー!」
前半のダンジョンより、ずっと雰囲気がいい。
「あら、ここは賑やかですのね」
サメとエイが競泳してる姿が見えて思わず水槽に張り付いていると、赤い巻き髪の令嬢がやってきた。箒に乗った彼女は、イージス班のアルティナだ。
「そこにいる魔物、もらっていきますわ~!」
隅にいたパンダ型の魔物に小石を投げて気を引き、アルティナは去っていった。後ろにぞろぞろと魔物がついていく姿は、引率の先生みたいだった。
「なんだあれ」
兄たちは何をやっているのだろう。
とても気になる。
パーニスが首をかしげていると、ふいに集団の中から不穏な会話が聞こえてきた。
「この水槽、上から入れそう。ダンテ先輩。入ってくださいよ」
「や、やめろよ。オレ泳げないんだ」
「償ってくれる、詫びてくれるって言ったじゃないですか。水槽に入ったら許してやりますよ」
「おい、本気でやめろよ。サメがいる水槽じゃんか!」
数人がかりで一人の男子生徒を持ち上げ、水槽に押し込もうとしている。
金髪碧眼の『ダンテ先輩』は、ダンテ・ラスキン――2年生で、カラクリ神学博士の息子じゃないか。
サメがいる水槽は危険だろう。
ふざけるにしても度を越えている。パーニスは止めに入った。
すると。
「ダンテ先輩は貴族だからと偉ぶって、平民いじめをしていたんです」
「それは過去のことだ。俺の憧れのマリンベリー嬢が『貴族が平民をいじめるのは高貴な者にふさわしくない』と言ったから、もうやめたんだ」
なんとこの男、話を聞いてみると、以前からマリンベリーに好意を抱いていたのだという。
彼女が「貴族は平民と違うの! 偉いのよ!」という(若干幼稚な)態度だったので、彼女に気に入られたくて平民に強く当たっていたのだとか。
「俺と気が合うねって言おうと思ってたのに、彼女、変わっちゃってさ」
そうか、マリンベリーに好意を。
彼女に気に入られたくて平民いじめを。
……。
「……ダンテは有罪っ」
「パーニス殿下ぁっ!」
思わず断言すると、男は泣きそうな顔をした。
そんな情けない顔をする男にマリンベリーが靡くものか。
「……情けない顔に免じて、助けてやろう。サメに食われたらシャレにならない。みんな、ダンテを水槽に沈めるのはやめてやれ。代わりに面白い話をしてもらう刑に処すから」
「ハ、ハードルが高い……」
ごくりと生唾を飲み、蒼褪めつつも、ダンケは荷物の中からスケッチブックとペンを取り出した。
そして、自分の胸もとでスケッチブックの真っ白なページを開いた。
何をするんだ、とみんなが寄って来て注目する。
この光景、下手したら観客席にも中継されているのでは?
とパーニスが考えていると。
「まーる描いて、ちょん」
ダンケはスケッチブックの右側に小さな丸を描いた。なんだ?
「もひとつ、まーる描いて、ちょん」
みんなが首をかしげていると、ダンケはスケッチブックの左側にも小さな丸を描いた。
なんだなんだ?
みんなが意図を掴みかねていると、ダンケは開き直ったような大声で言った。
「……おっぱい!」
後から聞く話によると、渾身のネタらしき芸に、観客席も「あれは何をしているんだ?」とざわついていたらしい。
観客席は、音声は中継されていないので、ミディー先生が「えー、あれは、おっぱいらしいです。以上……」と説明してくれたのだとか。
パーニスがおっぱいネタの余韻に遠い目をしていると、集団がどよどよと騒ぎだした。今度はなんだ。
「殿下! 大変です! 水槽が壊れました」
「は? なぜ?」
「カップルが痴話げんかを拗らせて魔法合戦を開始して壊したみたいです」
◆◆◇◇◆◆◇◇◆◆
カップルは魔法の才能があふれていた。
女子生徒の名はエミリー。魔女家の傍系に当たる家柄の娘で、父親が宮廷魔法使いだ。
男子生徒の名はレーニス。賢者家の直系男子で、後継ぎ争いでも有力な青年だ。
二人の喧嘩の原因は、「君、王子様に見惚れていただろう!」「あなただってマリンベリー様にいつも目を奪われているくせに!」という相互嫉妬だった。最初は軽い冗談のようなノリで。相手が言い返してきて自分も言い返し、再び言い返されてヲ繰り返すうちに、少しずつ気分を害し合い、ムキになっていったという、よくあるパターンである。
二人は普段からお互いの魔法をぶつけ合い、じゃれ合っていた。
今回も魔法をいつものようにぶつけながら不毛極まりない議論をしていたのだが――「美しい痴話喧嘩。いいですね!」女性の声がした。
次いで、ぱちん、と指が鳴る音がして――水槽が壊れた。
一か所、二か所ではなく、ダンジョン中の水槽が、一斉に。
瞬きするほどの短時間で、水槽から溢れたおびただしい水があふれ出し、エミリーとレーニスは蒼褪めた。
手と手をつないで逃げ出し、危機を脱してから「自分たちではありません」と言ったが、目撃証言は皆「二人が痴話喧嘩で魔法をぶつけあって、水槽が壊れた」と言う。
二人は大事件を引き起こした咎で周囲からの評価を大いに下げる結果となった。
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