12 / 77
1章、王太子は悪です
11、ダーリンの進化論
しおりを挟む
薄紅色の花びらが、ひらりと舞い降りる。
春爛漫だ。
昼食に同席する許可を取ってから、パーニス殿下は忘れ物を取りに行ってしまった。
殿下が攻略の主役なのに。
残された私、マリンベリーは無難な笑顔を張りつけつつ、ソワソワとセバスチャンとルビィにごはんを分けている。
イアンディールとクロヴィスは、原作と似た雰囲気の親密さだ。
「お近づきになれて嬉しいよ。マリンベリーちゃんの浜辺に打ち寄せる波のように麗しい髪には、一度触れてみたいと思っていたので」
イアンディールは髪を褒めてくれたが、彼は原作の乙女ゲームではヒロインちゃんの髪を褒めていた。
要するに誰が相手でも褒める博愛主義……女好きともいう。
前世のSNSでは、外務大臣の令息ゆえの社交性に加え、彼の母親が幼少期に亡くなったことで「女性を喜ばせたい」「女性と話したい」という欲求につながっているから女好きになった、という説があった。
真偽は不明だけど、それって微妙にマザコン……?
あと、何気に重要ポイントなのが、イアンディールは秘密組織【フクロウ】のメンバーという点だ。
クロヴィスはそんなイアンディールに眉を寄せているが、頬にバーベキューソースがついている。体格のいい鍛えた男性が見せる、ギャップが可愛い萌えポイントである。
「イアン先輩。婚約者のいる令嬢を口説かないでください」
「綺麗な花は褒めるのが紳士の嗜みだぞ。クロヴィスも覚えなきゃ」
イアンディールは、柔らかな微笑を湛えてクロヴィスの話を聞いている。
「へえ。クロヴィスは狩猟大会で第一王子のイージス殿下と同じグループになると思っていたけど、わざわざ単独で一位を目指すのかい? それは酔狂だね」
「建国の英雄の再来と言われている完全無欠なイージス殿下にふさわしい臣下になりたくて……頼りになると言われたいのです」
「同じグループで貢献した方が気に入って頂けると思うけどねえ」
イアンディールの指がクロヴィスの頬についたバーベキューソースを拭う。そして、ソースがついた自分の指をぺろりと舐めた。
「てぇてぇ助かる。ありがとうございます」
思わずこんな時のお約束フレーズが口をついて出た。
てぇてぇは「とうとい」。助かるは「欲しかったのでありがたい」。
萌えをくれてありがとう、的なニュアンスである。
「君さ。なんでこんなとこにソースつけてんの……こら、袖で拭いちゃだめだろ。おっ、赤くなった」
「イアン先輩、教えてくれたら自分で拭きますので」
恐縮するクロヴィスは、体は大きいのに気の小さなワンコみたいだ。
これは薄い本が厚くなる2人の世界……。
ここはスチルになったシーンだ。
多くのBL好き女子が「イアンディールがやってくれたぞ!」と盛り上がったのである。
よし、私は空気になろう。
私のことは気にせず仲良くしてください。
と、私が満ち足りたスマイルを湛えてお肉をもぐもぐタイムしていると、パーニス殿下が戻ってきた。
「おかえりなさいませ、殿下」
「ただいま。卵焼きを入れた小ケースを忘れたんだ」
パーニス殿下は「作りすぎてしまってお弁当箱に入らなかったので」と言い、卵焼きのケースを開けた。
おおっ、焼き色の綺麗な卵焼きがぎっしりと詰まっている。
見た目、初めて作ったとは思えない出来!
「綺麗に焼けただろう? 自信作なんだ……うん……」
得意げにお手製の卵焼きをつまんだパーニス殿下は、すぐに渋い顔になった。
「いかがなさいましたか、パーニス殿下」
「この卵焼きは少し……すまないマリンベリー。調味料を間違えたかもしれない。捨てよう」
どうやらお味に納得がいかなかった様子。
でも、捨てるのはもったいないのでは? 私は試しにパクッと卵焼きをいただいてみた。
「それは失敗作だ」
「ん……確かに、ちょっとしょっぱいですね。でも、捨てるほどではありませんよ」
私とパーニス殿下がお弁当を食べていると、黒狼のセバスチャンと耳長猫のルビィも欲しがって鳴き声をあげる。分けてあげると、好き嫌いせず喜んで食べてくれた。いい子たちだな~。
「パーニス殿下がお弁当作りをなさったのですか?」
「実は、そうなんだ。クロヴィスは料理の嗜みはあるか?」
クロヴィスの好感度も順調そうだ。よきかな、よきかな!
「マリンベリーちゃん、あーん」
「えっ? イアンディール先輩?」
「おい、イアンディール。彼女は俺の婚約者だぞ」
「減るもんじゃないし、あーん、くらいいいじゃない」
「よくない」
たまにハラハラするけど、イアンディールとパーニス殿下は確かもともと秘密組織【フクロウ】の仲間だ。これは親密な仲ならではの「からかい」なのだろう。
あっちともこっちともじゃれあってくれるイアンディールというキャラ、最高か。
「イアンディール先輩、最高ですね」
「マリンベリー?」
「あっはは~♪ マリンベリーちゃん。殿下と婚約破棄して僕のところにお、い、で♪」
「イアンディール!」
それにしても、ご飯が美味しい!
みんなで食べると美味しく感じるのは、前世でもゲームでも同じだね。
「明日からも、みんなで昼食を摂らないか」
予定通りにパーニス殿下が切り出して、私はその流れに安心した。
「ランチ会の誕生ですね!」
おっと、うっかりヒロインちゃんの決めセリフを言ってしまった。
ランチ会はその名の通り、ランチを一緒に食べる会だ。
名前がない集まりより、名前がある集まりの方が所属意識とか仲間意識が出てくるもので、このランチ会をきっかけにイアンディールとクロヴィスはヒロインちゃんの味方側として立ち回ってくれるようになるのである。
「いいね♪ 僕たちはランチ会の仲間ってことで」
「イアン先輩がそう仰るなら」
ゲームと違う出来事も起きているけど、大筋は変わらないみたい。
ちゃんと攻略できそう。これなら安心。
ほっと胸をなでおろした時、すぐ後ろからそよ風みたいに優しい声が聞こえた。
「いいですね。私も混ぜてください」
「……イージス殿下!」
振り返ると、そこにはイージス殿下がいた。
「食事はみんなで摂った方が美味しいでしょう? 断られて私だけ除け者にされてしまうと哀しいなぁ。まさか断りませんよね?」
ニコニコ笑顔のイージス殿下にそんなことを言われて、誰が断れるだろうか。
イアンディールとクロヴィスが率先して賛同し、イージス殿下はメンバー入りを果たしてしまった。
「ようし、多数決で決定。ここに『ランチ会』の結成を宣言しましょう。今日は一緒に食べ損ねてしまって残念でしたが、明日からの楽しみができましたね♪」
心から楽しみ、という様子で言ってから、イージス殿下は、自然な仕草で身を屈めた。
そして、私の耳元に唇を寄せた。
「君のことが好きです」
……聞き間違えかな!?
まじまじと顔を見つめると、イージス殿下はイタズラが成功した少年みたいな顔でウインクをした。そして、パーニス殿下の傍に移動して、彼の肩を抱いた。
「パーニスは放課後、パン屋に行くのだと聞きましたよ? 兄さんも行きますからね」
「あ、兄上?」
「放課後、門のところで集合にしましょう」
イージス殿下は強引だった。物腰柔らかに見えて、強引なところもある。
ぐいぐいとリードしてくれる。
それがSNSでは「いいぞ~~!」と言われていたのだ。
私が生きていた令和時代は、モラハラやパワハラ、コンプライアンスなどが厳しかった。
男女平等で女性優位なものが良いと言われたり、道徳的、倫理的であることを強く求められたり。
結果、反省して謝る「後悔系ダーリン」や文句を言われる隙が一切ない理想の「スーパーダーリン」が恋愛小説で人気だった。
でも実は、「ちょっとイケないエンタメ」「やっちゃいけないってクレームがくるような刺激的なもの」の人気もかなりあって、非商業のネット小説や、商業電子書籍などではびっくりするくらい需要があった。
そして、「ドSな俺様」「亭主関白」も「そんな男は昔だから人気だったので、今では許されない」と言われつつ、実は人気が高かった。
一説によると「時代は変わっても、心の底では男性にリードしてほしい、引っ張ってほしい、頼りたい」という心理があるのだとか?
「ぐいぐい系かぁ。うーん、どうかな? 確かに格好良いのは間違いないのだけど」
「彼、魔王だし」という先入観もあって、素直に「キュン!」となれない。
「イージス殿下が行かれるなら、僕も」
「では、私も」
結局、放課後は4人でトブレット・ベーカリーに押しかけることになってしまった。
「……兄上は確かに格好良いが……セバスチャン、今のマリンベリーの発言をどう思う?」
「くぅん」
パーニス殿下はセバスチャンをモフりながら渋い顔をしていた。
春爛漫だ。
昼食に同席する許可を取ってから、パーニス殿下は忘れ物を取りに行ってしまった。
殿下が攻略の主役なのに。
残された私、マリンベリーは無難な笑顔を張りつけつつ、ソワソワとセバスチャンとルビィにごはんを分けている。
イアンディールとクロヴィスは、原作と似た雰囲気の親密さだ。
「お近づきになれて嬉しいよ。マリンベリーちゃんの浜辺に打ち寄せる波のように麗しい髪には、一度触れてみたいと思っていたので」
イアンディールは髪を褒めてくれたが、彼は原作の乙女ゲームではヒロインちゃんの髪を褒めていた。
要するに誰が相手でも褒める博愛主義……女好きともいう。
前世のSNSでは、外務大臣の令息ゆえの社交性に加え、彼の母親が幼少期に亡くなったことで「女性を喜ばせたい」「女性と話したい」という欲求につながっているから女好きになった、という説があった。
真偽は不明だけど、それって微妙にマザコン……?
あと、何気に重要ポイントなのが、イアンディールは秘密組織【フクロウ】のメンバーという点だ。
クロヴィスはそんなイアンディールに眉を寄せているが、頬にバーベキューソースがついている。体格のいい鍛えた男性が見せる、ギャップが可愛い萌えポイントである。
「イアン先輩。婚約者のいる令嬢を口説かないでください」
「綺麗な花は褒めるのが紳士の嗜みだぞ。クロヴィスも覚えなきゃ」
イアンディールは、柔らかな微笑を湛えてクロヴィスの話を聞いている。
「へえ。クロヴィスは狩猟大会で第一王子のイージス殿下と同じグループになると思っていたけど、わざわざ単独で一位を目指すのかい? それは酔狂だね」
「建国の英雄の再来と言われている完全無欠なイージス殿下にふさわしい臣下になりたくて……頼りになると言われたいのです」
「同じグループで貢献した方が気に入って頂けると思うけどねえ」
イアンディールの指がクロヴィスの頬についたバーベキューソースを拭う。そして、ソースがついた自分の指をぺろりと舐めた。
「てぇてぇ助かる。ありがとうございます」
思わずこんな時のお約束フレーズが口をついて出た。
てぇてぇは「とうとい」。助かるは「欲しかったのでありがたい」。
萌えをくれてありがとう、的なニュアンスである。
「君さ。なんでこんなとこにソースつけてんの……こら、袖で拭いちゃだめだろ。おっ、赤くなった」
「イアン先輩、教えてくれたら自分で拭きますので」
恐縮するクロヴィスは、体は大きいのに気の小さなワンコみたいだ。
これは薄い本が厚くなる2人の世界……。
ここはスチルになったシーンだ。
多くのBL好き女子が「イアンディールがやってくれたぞ!」と盛り上がったのである。
よし、私は空気になろう。
私のことは気にせず仲良くしてください。
と、私が満ち足りたスマイルを湛えてお肉をもぐもぐタイムしていると、パーニス殿下が戻ってきた。
「おかえりなさいませ、殿下」
「ただいま。卵焼きを入れた小ケースを忘れたんだ」
パーニス殿下は「作りすぎてしまってお弁当箱に入らなかったので」と言い、卵焼きのケースを開けた。
おおっ、焼き色の綺麗な卵焼きがぎっしりと詰まっている。
見た目、初めて作ったとは思えない出来!
「綺麗に焼けただろう? 自信作なんだ……うん……」
得意げにお手製の卵焼きをつまんだパーニス殿下は、すぐに渋い顔になった。
「いかがなさいましたか、パーニス殿下」
「この卵焼きは少し……すまないマリンベリー。調味料を間違えたかもしれない。捨てよう」
どうやらお味に納得がいかなかった様子。
でも、捨てるのはもったいないのでは? 私は試しにパクッと卵焼きをいただいてみた。
「それは失敗作だ」
「ん……確かに、ちょっとしょっぱいですね。でも、捨てるほどではありませんよ」
私とパーニス殿下がお弁当を食べていると、黒狼のセバスチャンと耳長猫のルビィも欲しがって鳴き声をあげる。分けてあげると、好き嫌いせず喜んで食べてくれた。いい子たちだな~。
「パーニス殿下がお弁当作りをなさったのですか?」
「実は、そうなんだ。クロヴィスは料理の嗜みはあるか?」
クロヴィスの好感度も順調そうだ。よきかな、よきかな!
「マリンベリーちゃん、あーん」
「えっ? イアンディール先輩?」
「おい、イアンディール。彼女は俺の婚約者だぞ」
「減るもんじゃないし、あーん、くらいいいじゃない」
「よくない」
たまにハラハラするけど、イアンディールとパーニス殿下は確かもともと秘密組織【フクロウ】の仲間だ。これは親密な仲ならではの「からかい」なのだろう。
あっちともこっちともじゃれあってくれるイアンディールというキャラ、最高か。
「イアンディール先輩、最高ですね」
「マリンベリー?」
「あっはは~♪ マリンベリーちゃん。殿下と婚約破棄して僕のところにお、い、で♪」
「イアンディール!」
それにしても、ご飯が美味しい!
みんなで食べると美味しく感じるのは、前世でもゲームでも同じだね。
「明日からも、みんなで昼食を摂らないか」
予定通りにパーニス殿下が切り出して、私はその流れに安心した。
「ランチ会の誕生ですね!」
おっと、うっかりヒロインちゃんの決めセリフを言ってしまった。
ランチ会はその名の通り、ランチを一緒に食べる会だ。
名前がない集まりより、名前がある集まりの方が所属意識とか仲間意識が出てくるもので、このランチ会をきっかけにイアンディールとクロヴィスはヒロインちゃんの味方側として立ち回ってくれるようになるのである。
「いいね♪ 僕たちはランチ会の仲間ってことで」
「イアン先輩がそう仰るなら」
ゲームと違う出来事も起きているけど、大筋は変わらないみたい。
ちゃんと攻略できそう。これなら安心。
ほっと胸をなでおろした時、すぐ後ろからそよ風みたいに優しい声が聞こえた。
「いいですね。私も混ぜてください」
「……イージス殿下!」
振り返ると、そこにはイージス殿下がいた。
「食事はみんなで摂った方が美味しいでしょう? 断られて私だけ除け者にされてしまうと哀しいなぁ。まさか断りませんよね?」
ニコニコ笑顔のイージス殿下にそんなことを言われて、誰が断れるだろうか。
イアンディールとクロヴィスが率先して賛同し、イージス殿下はメンバー入りを果たしてしまった。
「ようし、多数決で決定。ここに『ランチ会』の結成を宣言しましょう。今日は一緒に食べ損ねてしまって残念でしたが、明日からの楽しみができましたね♪」
心から楽しみ、という様子で言ってから、イージス殿下は、自然な仕草で身を屈めた。
そして、私の耳元に唇を寄せた。
「君のことが好きです」
……聞き間違えかな!?
まじまじと顔を見つめると、イージス殿下はイタズラが成功した少年みたいな顔でウインクをした。そして、パーニス殿下の傍に移動して、彼の肩を抱いた。
「パーニスは放課後、パン屋に行くのだと聞きましたよ? 兄さんも行きますからね」
「あ、兄上?」
「放課後、門のところで集合にしましょう」
イージス殿下は強引だった。物腰柔らかに見えて、強引なところもある。
ぐいぐいとリードしてくれる。
それがSNSでは「いいぞ~~!」と言われていたのだ。
私が生きていた令和時代は、モラハラやパワハラ、コンプライアンスなどが厳しかった。
男女平等で女性優位なものが良いと言われたり、道徳的、倫理的であることを強く求められたり。
結果、反省して謝る「後悔系ダーリン」や文句を言われる隙が一切ない理想の「スーパーダーリン」が恋愛小説で人気だった。
でも実は、「ちょっとイケないエンタメ」「やっちゃいけないってクレームがくるような刺激的なもの」の人気もかなりあって、非商業のネット小説や、商業電子書籍などではびっくりするくらい需要があった。
そして、「ドSな俺様」「亭主関白」も「そんな男は昔だから人気だったので、今では許されない」と言われつつ、実は人気が高かった。
一説によると「時代は変わっても、心の底では男性にリードしてほしい、引っ張ってほしい、頼りたい」という心理があるのだとか?
「ぐいぐい系かぁ。うーん、どうかな? 確かに格好良いのは間違いないのだけど」
「彼、魔王だし」という先入観もあって、素直に「キュン!」となれない。
「イージス殿下が行かれるなら、僕も」
「では、私も」
結局、放課後は4人でトブレット・ベーカリーに押しかけることになってしまった。
「……兄上は確かに格好良いが……セバスチャン、今のマリンベリーの発言をどう思う?」
「くぅん」
パーニス殿下はセバスチャンをモフりながら渋い顔をしていた。
4
お気に入りに追加
203
あなたにおすすめの小説

【完結】引きこもり令嬢は迷い込んできた猫達を愛でることにしました
かな
恋愛
乙女ゲームのモブですらない公爵令嬢に転生してしまった主人公は訳あって絶賛引きこもり中!
そんな主人公の生活はとある2匹の猫を保護したことによって一変してしまい……?
可愛い猫達を可愛がっていたら、とんでもないことに巻き込まれてしまった主人公の無自覚無双の幕開けです!
そしていつのまにか溺愛ルートにまで突入していて……!?
イケメンからの溺愛なんて、元引きこもりの私には刺激が強すぎます!!
毎日17時と19時に更新します。
全12話完結+番外編
「小説家になろう」でも掲載しています。
【完結】悪役令嬢は婚約者を差し上げたい
三谷朱花
恋愛
アリス・デッセ侯爵令嬢と婚約者であるハース・マーヴィン侯爵令息の出会いは最悪だった。
そして、学園の食堂で、アリスは、「ハース様を解放して欲しい」というメルル・アーディン侯爵令嬢の言葉に、頷こうとした。

【完結】異世界転生した先は断罪イベント五秒前!
春風悠里
恋愛
乙女ゲームの世界に転生したと思ったら、まさかの悪役令嬢で断罪イベント直前!
さて、どうやって切り抜けようか?
(全6話で完結)
※一般的なざまぁではありません
※他サイト様にも掲載中
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。

【完結】名前もない悪役令嬢の従姉妹は、愛されエキストラでした
犬野きらり
恋愛
アーシャ・ドミルトンは、引越してきた屋敷の中で、初めて紹介された従姉妹の言動に思わず呟く『悪役令嬢みたい』と。
思い出したこの世界は、最終回まで私自身がアシスタントの1人として仕事をしていた漫画だった。自分自身の名前には全く覚えが無い。でも悪役令嬢の周りの人間は消えていく…はず。日に日に忘れる記憶を暗記して、物語のストーリー通りに進むのかと思いきや何故かちょこちょこと私、運良く!?偶然!?現場に居合わす。
何故、私いるのかしら?従姉妹ってだけなんだけど!悪役令嬢の取り巻きには絶対になりません。出来れば関わりたくはないけど、未来を知っているとついつい手を出して、余計なお喋りもしてしまう。気づけば私の周りは、主要キャラばかりになっているかも。何か変?は、私が変えてしまったストーリーだけど…

死ぬはずだった令嬢が乙女ゲームの舞台に突然参加するお話
みっしー
恋愛
病弱な公爵令嬢のフィリアはある日今までにないほどの高熱にうなされて自分の前世を思い出す。そして今自分がいるのは大好きだった乙女ゲームの世界だと気づく。しかし…「藍色の髪、空色の瞳、真っ白な肌……まさかっ……!」なんと彼女が転生したのはヒロインでも悪役令嬢でもない、ゲーム開始前に死んでしまう攻略対象の王子の婚約者だったのだ。でも前世で長生きできなかった分今世では長生きしたい!そんな彼女が長生きを目指して乙女ゲームの舞台に突然参加するお話です。
*番外編も含め完結いたしました!感想はいつでもありがたく読ませていただきますのでお気軽に!

溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる