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3、変革のシトリン
190、紅国ではそのようなお立場を『胃痛ポジション役』と呼ぶのです
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フィロシュネーは困惑した。
(待って? わたくし、もしかして……はっきりさせないといけないことがあるわね、シュネー?)
この感覚は、空王アルブレヒトが裁かれそうになったときにも覚えた感覚だ。
「サ、サ、サイラス? ちょっと聞いてくださる?」
懐かしい。
あのときもサイラスが一緒にいた――フィロシュネーはそんな感慨を胸に、考えを整理した。
「わたくしが何もしないでいるとお兄様はカタリーナ様と結婚しますわね? でも、わたくしが『お兄様の愛しのアレクシア・モンテローザ公爵令嬢は生きていて、そばにいますわ』と教えたらお兄様はモンテローザ公爵令嬢と結婚する可能性がありますわね?」
「おお、姫。姫がどうなさるかで運命が左右される――紅国ではそのようなお立場を『胃痛ポジション役』と呼ぶのです。胃薬をお持ちしましょうか?」
「お願いしたいかもしれないわ」
サイラスは眉を軽くあげた。
「冗談でしたが。密偵さんは明らかに真実を隠す方針のようですし、胃を痛めるほど深刻に悩まれなくてもよいのでは?」
「お兄様はモンテローザ公爵令嬢をまだ想っていらっしゃるの」
フィロシュネーはため息をついた。
「モンテローザ公爵令嬢は、亡くなったのです」
「生きてるのぉ……」
生きてるを知ってしまったの、とフィロシュネーが言えば、サイラスは首を振る。
「俺が思うに、他人の色恋は軽はずみに首を突っ込むものではありませんよ。密偵さんは死んだことにして従者としての一線を守るつもりでしょうし、青王陛下は責任を果たそうと決意なさっているではないですか。お二人とも大人です。姫は何もしないでおくとよろしいかと」
「何もしないでいると、お兄様は想い人を亡くした喪失感を抱えたままカタリーナ・パーシー=ノーウィッチ公爵令嬢と結婚なさいますのよ」
「青王陛下がカタリーナ嬢を選んではいけないのですか。姫は『カタリーナ様とお兄様はお似合いだとも思います』とおっしゃったではありませんか」
「それはアレクシア・モンテローザ公爵令嬢がダーウッドと同一人物だと知らなかったからですわっ」
(シュネー、問題となるのはアレクシア嬢の気持ちではなくて?)
(シュネー、それに、アレクシア嬢ってお世継ぎがつくれないのではなくて?)
今まさに脳内会議が再開されようという、そのとき。
「姫、そのおひとり考察会は見ていて楽しいのですが、すこし休憩なさってはいかがですか。胃薬と飲み物をご用意いたしますから」
「え~?」と頭を抱えるフィロシュネーに、サイラスは冷静すぎる声で言った。
「姫のお好きな恋愛物語と現実は異なります。姫はご自身でも口に出されていましたが、お世継ぎがつくれない時点で気持ちの問題ではなく、そもそも身体的に結ばれる資格がないということに……」
「な、な、――なんでそんな悲しいことをおっしゃいますの……」
フィロシュネーはその言葉に胸が突かれる想いがした。
「一国の王の婚姻ですから」
「そんなことは、わかっていますわ。わたくしを誰だと思っていますの、王族ですわよ」
むすんとして口をついて出た言葉は、サイラスが紅国の騎士になってからは「こういう発言はサイラスには言わないほうがいいこと」と弁えていることだった。
「確かに、恋愛物語と現実は違いますわね。わたくしの本に出てくる平民出身のヒーローは、サイラスと違って王侯貴族とは違う価値観をみせてくれますもの」
気にしているであろう生まれつきの身分に触れることは、嫌がられることだ。
ぽろりと言ってしまってから、フィロシュネーは後悔した。
相手が傷つき、気分を害したのが肌で感じられる。
「姫はお忘れでしょうか? 俺は王侯貴族の一員で、貴族としてのものの考え方を持っていることを期待される身分の男なのですよ。生まれは下賤かもしれませんが、あいにく現在はあなたの婚約者として見劣りすることなき高位貴族でなのです」
サイラスの声は、ひんやりとしていた。
「う……し、失言でしたわ」
とても気にしていることを言ってしまった。フィロシュネーは素直に謝った。
「俺も大人げなかったですね」
ぽつりとつぶやくサイラスの声は、フィロシュネーと同じくらい後悔の念を忍ばせていた。
「あの……な、仲直りしましょう」
「そもそも、喧嘩はしていません。そうですね、姫?」
「ええ――そう。そうね」
ハーブティーのティーポットとティーカップのトレイが載ったワゴンが届き、室内にハーブの香りが満ちる。
優しい味わいに、フィロシュネーはほっとした。
「あのね、サイラス。ダーウッドは『預言者は、オルーサ様に改造されたりつくられたりした亜人』と言っていたのよ……わたくし、てっきりダーウッドってお父様やお母様なしにお人形みたいに作られたのかと思っていたのだけど、そうではなかったのね。……ああ! わたくし、名案を思い付きました。本人をここに呼びましょう」
フィロシュネーはそのアイディアを思いついた瞬間、自分が天才だと思った。
あれこれ悩ましい部分すべて、本人に「どうなの?」と聞けばいいのだ。
「姫は俺に思いつかないことをお考えになりますね。たまに驚かされます」
サイラスは本気か冗談かわからない声で言って、ダーウッドを呼ぶよう手配してくれた。
* * *
ぱらり、ぱらり。
本人を待つ間も、ページをめくる音はつづいた。
(モンテローザ家の祖先はオルーサに選ばれず、王の補佐役として改造してもらえなかった。けれど、王の補佐役になりたかった)
歴史の勉強のよう。
フィロシュネーは、そう思った。
(ゆえに、王の補佐役として改造されたブラックタロン家の子をさらった。そして、ブラックタロン家の子をモンテローザ家の子と娶せて血を混ぜてみたり、オルーサが施したブラックタロン家の子の体を調べて『改造』の仕組みを解き明かそうとした)
過去は、現在につながっている。
過去のだれかがなにかを求めてなにかをして、その結果、歴史の階段が一段、一段積まれていく。
そして、その未来への階段は、フィロシュネーも積むのだ。
『不老症はたびたび生まれましたが、モンテローザ家の子は王族の瞳を持つことがなく、魔力もブラックタロン家の子にはおよばず、……オルーサ様はそんな努力を嘲笑うようにソラベルの目の前で新たな預言者を『改造』してみせて、おっしゃったらしいのです。これは、偉大なる呪術王の秘術の一つ……と』
フィロシュネーは自分の記憶を思い出した。
思えば、フィロソフィアの父カントループも、フィロソフィアの恋人になった男を『改造』したのだ。
(ああ、……お父様――……)
……前世の自分、フィロソフィアは、想い人に食べさせる黄金の林檎を採るために果樹園に行ったのだった。
(待って? わたくし、もしかして……はっきりさせないといけないことがあるわね、シュネー?)
この感覚は、空王アルブレヒトが裁かれそうになったときにも覚えた感覚だ。
「サ、サ、サイラス? ちょっと聞いてくださる?」
懐かしい。
あのときもサイラスが一緒にいた――フィロシュネーはそんな感慨を胸に、考えを整理した。
「わたくしが何もしないでいるとお兄様はカタリーナ様と結婚しますわね? でも、わたくしが『お兄様の愛しのアレクシア・モンテローザ公爵令嬢は生きていて、そばにいますわ』と教えたらお兄様はモンテローザ公爵令嬢と結婚する可能性がありますわね?」
「おお、姫。姫がどうなさるかで運命が左右される――紅国ではそのようなお立場を『胃痛ポジション役』と呼ぶのです。胃薬をお持ちしましょうか?」
「お願いしたいかもしれないわ」
サイラスは眉を軽くあげた。
「冗談でしたが。密偵さんは明らかに真実を隠す方針のようですし、胃を痛めるほど深刻に悩まれなくてもよいのでは?」
「お兄様はモンテローザ公爵令嬢をまだ想っていらっしゃるの」
フィロシュネーはため息をついた。
「モンテローザ公爵令嬢は、亡くなったのです」
「生きてるのぉ……」
生きてるを知ってしまったの、とフィロシュネーが言えば、サイラスは首を振る。
「俺が思うに、他人の色恋は軽はずみに首を突っ込むものではありませんよ。密偵さんは死んだことにして従者としての一線を守るつもりでしょうし、青王陛下は責任を果たそうと決意なさっているではないですか。お二人とも大人です。姫は何もしないでおくとよろしいかと」
「何もしないでいると、お兄様は想い人を亡くした喪失感を抱えたままカタリーナ・パーシー=ノーウィッチ公爵令嬢と結婚なさいますのよ」
「青王陛下がカタリーナ嬢を選んではいけないのですか。姫は『カタリーナ様とお兄様はお似合いだとも思います』とおっしゃったではありませんか」
「それはアレクシア・モンテローザ公爵令嬢がダーウッドと同一人物だと知らなかったからですわっ」
(シュネー、問題となるのはアレクシア嬢の気持ちではなくて?)
(シュネー、それに、アレクシア嬢ってお世継ぎがつくれないのではなくて?)
今まさに脳内会議が再開されようという、そのとき。
「姫、そのおひとり考察会は見ていて楽しいのですが、すこし休憩なさってはいかがですか。胃薬と飲み物をご用意いたしますから」
「え~?」と頭を抱えるフィロシュネーに、サイラスは冷静すぎる声で言った。
「姫のお好きな恋愛物語と現実は異なります。姫はご自身でも口に出されていましたが、お世継ぎがつくれない時点で気持ちの問題ではなく、そもそも身体的に結ばれる資格がないということに……」
「な、な、――なんでそんな悲しいことをおっしゃいますの……」
フィロシュネーはその言葉に胸が突かれる想いがした。
「一国の王の婚姻ですから」
「そんなことは、わかっていますわ。わたくしを誰だと思っていますの、王族ですわよ」
むすんとして口をついて出た言葉は、サイラスが紅国の騎士になってからは「こういう発言はサイラスには言わないほうがいいこと」と弁えていることだった。
「確かに、恋愛物語と現実は違いますわね。わたくしの本に出てくる平民出身のヒーローは、サイラスと違って王侯貴族とは違う価値観をみせてくれますもの」
気にしているであろう生まれつきの身分に触れることは、嫌がられることだ。
ぽろりと言ってしまってから、フィロシュネーは後悔した。
相手が傷つき、気分を害したのが肌で感じられる。
「姫はお忘れでしょうか? 俺は王侯貴族の一員で、貴族としてのものの考え方を持っていることを期待される身分の男なのですよ。生まれは下賤かもしれませんが、あいにく現在はあなたの婚約者として見劣りすることなき高位貴族でなのです」
サイラスの声は、ひんやりとしていた。
「う……し、失言でしたわ」
とても気にしていることを言ってしまった。フィロシュネーは素直に謝った。
「俺も大人げなかったですね」
ぽつりとつぶやくサイラスの声は、フィロシュネーと同じくらい後悔の念を忍ばせていた。
「あの……な、仲直りしましょう」
「そもそも、喧嘩はしていません。そうですね、姫?」
「ええ――そう。そうね」
ハーブティーのティーポットとティーカップのトレイが載ったワゴンが届き、室内にハーブの香りが満ちる。
優しい味わいに、フィロシュネーはほっとした。
「あのね、サイラス。ダーウッドは『預言者は、オルーサ様に改造されたりつくられたりした亜人』と言っていたのよ……わたくし、てっきりダーウッドってお父様やお母様なしにお人形みたいに作られたのかと思っていたのだけど、そうではなかったのね。……ああ! わたくし、名案を思い付きました。本人をここに呼びましょう」
フィロシュネーはそのアイディアを思いついた瞬間、自分が天才だと思った。
あれこれ悩ましい部分すべて、本人に「どうなの?」と聞けばいいのだ。
「姫は俺に思いつかないことをお考えになりますね。たまに驚かされます」
サイラスは本気か冗談かわからない声で言って、ダーウッドを呼ぶよう手配してくれた。
* * *
ぱらり、ぱらり。
本人を待つ間も、ページをめくる音はつづいた。
(モンテローザ家の祖先はオルーサに選ばれず、王の補佐役として改造してもらえなかった。けれど、王の補佐役になりたかった)
歴史の勉強のよう。
フィロシュネーは、そう思った。
(ゆえに、王の補佐役として改造されたブラックタロン家の子をさらった。そして、ブラックタロン家の子をモンテローザ家の子と娶せて血を混ぜてみたり、オルーサが施したブラックタロン家の子の体を調べて『改造』の仕組みを解き明かそうとした)
過去は、現在につながっている。
過去のだれかがなにかを求めてなにかをして、その結果、歴史の階段が一段、一段積まれていく。
そして、その未来への階段は、フィロシュネーも積むのだ。
『不老症はたびたび生まれましたが、モンテローザ家の子は王族の瞳を持つことがなく、魔力もブラックタロン家の子にはおよばず、……オルーサ様はそんな努力を嘲笑うようにソラベルの目の前で新たな預言者を『改造』してみせて、おっしゃったらしいのです。これは、偉大なる呪術王の秘術の一つ……と』
フィロシュネーは自分の記憶を思い出した。
思えば、フィロソフィアの父カントループも、フィロソフィアの恋人になった男を『改造』したのだ。
(ああ、……お父様――……)
……前世の自分、フィロソフィアは、想い人に食べさせる黄金の林檎を採るために果樹園に行ったのだった。
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