113 / 121
113 大学の講義ではありません
しおりを挟む
「作業とかは無いのかい?」
「そうですね。お昼まで余りありませんし、本当に要らない草かたまたま生えてきたものかが、畑を主に担当しているバイオンと言う者がいないので、僕にも分からなく手が出せないといった感じなんです」
「そんなにたまたまがは得てこないんじゃないか?」
「それがそれが、香草茶とは別に今増やしている香草は一種類で茶になる草があるんですがそれとか、一般用に使う軟膏の香りを丸くする香草とか、どれもたまたま生えてきた物を殖やして使っているので、すぐ分かる雑草以外は少し大きくなるまでほおって置く事にしているんです」
とは言ってもたまたま何ってそう何度も起きる物ではなく、その二つ以外は見つかってもいないのだが、いつたまたまが起きるかは解からないのでこのような面倒な事をしているわけだけど。
「バイオンにばかり任せた事が裏目になってしまいました。それでも畑の外からでも話せる事はありますから大丈夫です」
畑の作りにしても区画にしてもそうだが、野菜系の物ならいざしらず単純に香草を育てようという発想が無いのだから、その辺りの講釈だけでも話す内容は取れると言うものだ。
「まず畑のつくりですが。これは手前が今使いながら栽培しているもので、奥の畑には乾かしながらと湿らせながらの試験をしながら育てるものの三種類の方法で育てるようにしています」
「はぁ?!??」
まだ理解不能になるのは早いぞ。ウチの皆はこれを聞いて「「何でそんな事を?」」って大喜利のように返してくれたよ。
「これにはこの香草がどのような方法で育てるのが良いのかを調べるために行っているのです。本当を言えばもっと細かくやりたい所なんですが、あまり細かくやり過ぎては手が回らないので手が出せていないんですけどね」
「あぁいや、よく分からんがそう言うものもあるんだな?」
「そうですね。無駄だったり出来なかったりでやれていない事も沢山ありますから。皆さんの中にも夏が好きな人に春の方が良いという人、雨季とか乾季が好きな人といろいろだと思うのですが、草も暑いの好きな草に涼しいのが好き水があった方がいいのに無い方が良いと好みがあると思うんです。それが分かれば好きなように育ててあげるかあえて嫌いな方で育てるか、香草として使うにはどれが良いかを見つけなければなりませんから・・・」
「ぁはぁ」
あれ?そんなに難しい話をした覚えは無いんだけどな?
皆の顔は苦手な授業を聞いている学生の顔そのものになっていた。
ざっくりとした概要しか話せなかったが畑で話すだけにしては上出来であろう。日の光も丁度良い頃になってきたので昼食をとる事に、昼飯は全員揃って現場で食べる。これが同じ釜の飯を食べると言うやつだろうか?
それにしてもカイバクを土器鍋で煮るのは良いのだろうか?研究所でコーヒーをビーカーで作っている風景が思い浮かんでしまうが、ネタを除けばやっている研究員なんか見た事が無いぞ?。
「エドワード君。昼過ぎの予定を教えてもらいたい」
「そうですね。部材の確認を皆でしたら、土台に食い込ませる部分の加工をしましょう。このあたりは普通の家とあまり変わらないのですけど、作って貰った通り柱が多い家なので、少しばかり作業が多めです」
「しかし多かったな。柱はこんなに必要なのか?それに一本一本が細いのが気になって仕方が無いが」
「頑丈さを上げる工夫ですから。特に今回は皆さんが住む訳ですしその後倉庫にするのですから”頑丈”に造るつもりでいますよ」
金釘の一本も使わない造りで強度を出すのであれば、それは負荷の分散と重量による押さえつけが効果的なのだ。
生まれてこの方地震などと言うものに遭遇した事が無いし、地震の話を聞いた事が無いので耐震設計をまるで知らない素人でもいけちゃう訳だ。
その辺はしっかりやれって?無理。ネットも図書館も無いんだから、そんなものを調べられる訳が無いだろ。
それでも日本時代、家を建てている所を見た事くらいはあるし、前にモーガンたちと建てた家もかなりしっかりして倒壊の危険なんか微塵も無い。それどころか俺設計の割りにゆがみすら出ていないのだ。
その辺りの管理さえしっかりやって措けば意外と歪まないもんなんだよ。
「それでは土台の加工に入りますが、ここは相当に重要な場所です。この加工が建物の半分と言ってもいいくらいに。それほど気を入れてやって下さい」
「半分?」
「大げさではありません。例えばまぁ僕が蹴っても無理でしょうから、たとえばハンダーさんが僕の足を思い切り蹴ったとしましょう、それが今までや適当な仕事とだと思ってください」
「そら吹き飛ぶか崩れ落ちるわな」
「それでは魔法無しで僕が蹴り、フォリーさんが魔法使って本気で踏ん張ったらどうですか?」
「痛くのかゆくも無い・・か?」
「そう言う事です。人と違って建物は足さえ揺らがなければそう簡単にはビクともしないんです。多分」
「そこまで言って多分かい!」
「簡単にはです。無茶したらいくら足元がしっかりしてても崩れますから。無茶な事をするのはまた土台を僕にするようなモノだと思ってください」
「それなら大丈夫」とか言ってるけど、将来的に訳の解らんデザイナーが設計した建物みたいにならないと良いんだが。
何より怖いのは構造計算が出来ない現状、建ててみました倒壊しましたとなるのが何よりも恐ろしいのだ。国が建てようとした競技場のように構造計算段階で判ればストップが掛けられるが、『出来た~。ガシャ~ン』では被害者がです事になるからな。
まぁあれは耐久力より金と時間の問題だったけど。
大手ゼネコンが無い状況では「堅実」の二文字・・・まぁこの世界だと二文字じゃ無いんだけど、漢字二文字に建築の全てが掛かっている訳だ。
奇抜は要らん。アバンギャルドなど魔物にでも食わせておくが良い。
「そうですね。お昼まで余りありませんし、本当に要らない草かたまたま生えてきたものかが、畑を主に担当しているバイオンと言う者がいないので、僕にも分からなく手が出せないといった感じなんです」
「そんなにたまたまがは得てこないんじゃないか?」
「それがそれが、香草茶とは別に今増やしている香草は一種類で茶になる草があるんですがそれとか、一般用に使う軟膏の香りを丸くする香草とか、どれもたまたま生えてきた物を殖やして使っているので、すぐ分かる雑草以外は少し大きくなるまでほおって置く事にしているんです」
とは言ってもたまたま何ってそう何度も起きる物ではなく、その二つ以外は見つかってもいないのだが、いつたまたまが起きるかは解からないのでこのような面倒な事をしているわけだけど。
「バイオンにばかり任せた事が裏目になってしまいました。それでも畑の外からでも話せる事はありますから大丈夫です」
畑の作りにしても区画にしてもそうだが、野菜系の物ならいざしらず単純に香草を育てようという発想が無いのだから、その辺りの講釈だけでも話す内容は取れると言うものだ。
「まず畑のつくりですが。これは手前が今使いながら栽培しているもので、奥の畑には乾かしながらと湿らせながらの試験をしながら育てるものの三種類の方法で育てるようにしています」
「はぁ?!??」
まだ理解不能になるのは早いぞ。ウチの皆はこれを聞いて「「何でそんな事を?」」って大喜利のように返してくれたよ。
「これにはこの香草がどのような方法で育てるのが良いのかを調べるために行っているのです。本当を言えばもっと細かくやりたい所なんですが、あまり細かくやり過ぎては手が回らないので手が出せていないんですけどね」
「あぁいや、よく分からんがそう言うものもあるんだな?」
「そうですね。無駄だったり出来なかったりでやれていない事も沢山ありますから。皆さんの中にも夏が好きな人に春の方が良いという人、雨季とか乾季が好きな人といろいろだと思うのですが、草も暑いの好きな草に涼しいのが好き水があった方がいいのに無い方が良いと好みがあると思うんです。それが分かれば好きなように育ててあげるかあえて嫌いな方で育てるか、香草として使うにはどれが良いかを見つけなければなりませんから・・・」
「ぁはぁ」
あれ?そんなに難しい話をした覚えは無いんだけどな?
皆の顔は苦手な授業を聞いている学生の顔そのものになっていた。
ざっくりとした概要しか話せなかったが畑で話すだけにしては上出来であろう。日の光も丁度良い頃になってきたので昼食をとる事に、昼飯は全員揃って現場で食べる。これが同じ釜の飯を食べると言うやつだろうか?
それにしてもカイバクを土器鍋で煮るのは良いのだろうか?研究所でコーヒーをビーカーで作っている風景が思い浮かんでしまうが、ネタを除けばやっている研究員なんか見た事が無いぞ?。
「エドワード君。昼過ぎの予定を教えてもらいたい」
「そうですね。部材の確認を皆でしたら、土台に食い込ませる部分の加工をしましょう。このあたりは普通の家とあまり変わらないのですけど、作って貰った通り柱が多い家なので、少しばかり作業が多めです」
「しかし多かったな。柱はこんなに必要なのか?それに一本一本が細いのが気になって仕方が無いが」
「頑丈さを上げる工夫ですから。特に今回は皆さんが住む訳ですしその後倉庫にするのですから”頑丈”に造るつもりでいますよ」
金釘の一本も使わない造りで強度を出すのであれば、それは負荷の分散と重量による押さえつけが効果的なのだ。
生まれてこの方地震などと言うものに遭遇した事が無いし、地震の話を聞いた事が無いので耐震設計をまるで知らない素人でもいけちゃう訳だ。
その辺はしっかりやれって?無理。ネットも図書館も無いんだから、そんなものを調べられる訳が無いだろ。
それでも日本時代、家を建てている所を見た事くらいはあるし、前にモーガンたちと建てた家もかなりしっかりして倒壊の危険なんか微塵も無い。それどころか俺設計の割りにゆがみすら出ていないのだ。
その辺りの管理さえしっかりやって措けば意外と歪まないもんなんだよ。
「それでは土台の加工に入りますが、ここは相当に重要な場所です。この加工が建物の半分と言ってもいいくらいに。それほど気を入れてやって下さい」
「半分?」
「大げさではありません。例えばまぁ僕が蹴っても無理でしょうから、たとえばハンダーさんが僕の足を思い切り蹴ったとしましょう、それが今までや適当な仕事とだと思ってください」
「そら吹き飛ぶか崩れ落ちるわな」
「それでは魔法無しで僕が蹴り、フォリーさんが魔法使って本気で踏ん張ったらどうですか?」
「痛くのかゆくも無い・・か?」
「そう言う事です。人と違って建物は足さえ揺らがなければそう簡単にはビクともしないんです。多分」
「そこまで言って多分かい!」
「簡単にはです。無茶したらいくら足元がしっかりしてても崩れますから。無茶な事をするのはまた土台を僕にするようなモノだと思ってください」
「それなら大丈夫」とか言ってるけど、将来的に訳の解らんデザイナーが設計した建物みたいにならないと良いんだが。
何より怖いのは構造計算が出来ない現状、建ててみました倒壊しましたとなるのが何よりも恐ろしいのだ。国が建てようとした競技場のように構造計算段階で判ればストップが掛けられるが、『出来た~。ガシャ~ン』では被害者がです事になるからな。
まぁあれは耐久力より金と時間の問題だったけど。
大手ゼネコンが無い状況では「堅実」の二文字・・・まぁこの世界だと二文字じゃ無いんだけど、漢字二文字に建築の全てが掛かっている訳だ。
奇抜は要らん。アバンギャルドなど魔物にでも食わせておくが良い。
10
お気に入りに追加
1,419
あなたにおすすめの小説
異世界で「出会い掲示板」はじめました。
佐々木さざめき
ファンタジー
ある日突然、ファンタジーな世界に転移してしまった!
噂のチートも何もない!
だから俺は出来る事をはじめたんだ。
それが、出会い掲示板!
俺は普通に運営してるだけなのに、ポイントシステムの導入や、郵便システムなんかで、どうやら革命を起こしてるらしい。
あんたも異世界で出会いを見つけてみないか?
なに。近くの酒場に行って探してみればいい。
出会い掲示板【ファインド・ラブ】
それが異世界出会い掲示板の名前さ!
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
神に同情された転生者物語
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。
すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情された異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。
悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。
底辺おっさん異世界通販生活始めます!〜ついでに傾国を建て直す〜
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
学歴も、才能もない底辺人生を送ってきたアラフォーおっさん。
運悪く暴走車との事故に遭い、命を落とす。
憐れに思った神様から不思議な能力【通販】を授かり、異世界転生を果たす。
異世界で【通販】を用いて衰退した村を建て直す事に成功した僕は、国家の建て直しにも協力していく事になる。
出勤したら解雇と言われました -宝石工房から独立します-
はまち
恋愛
出勤したら代替わりをした親方に解雇と言われた宝石加工職人のミカエラは独り立ちを選んだ。
次こそ自分のペースで好きなことをしてお金を稼ぐ。
労働には正当な報酬を休暇を!!!低賃金では二度と働かない!!!
異世界で神様になってたらしい私のズボラライフ
トール
恋愛
会社帰り、駅までの道程を歩いていたはずの北野 雅(36)は、いつの間にか森の中に佇んでいた。困惑して家に帰りたいと願った雅の前に現れたのはなんと実家を模した家で!?
自身が願った事が現実になる能力を手に入れた雅が望んだのは冒険ではなく、“森に引きこもって生きる! ”だった。
果たして雅は独りで生きていけるのか!?
実は神様になっていたズボラ女と、それに巻き込まれる人々(神々)とのドタバタラブ? コメディ。
※この作品は「小説家になろう」でも掲載しています
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
田舎暮らしと思ったら、異世界暮らしだった。
けむし
ファンタジー
突然の異世界転移とともに魔法が使えるようになった青年の、ほぼ手に汗握らない物語。
日本と異世界を行き来する転移魔法、物を複製する魔法。
あらゆる魔法を使えるようになった主人公は異世界で、そして日本でチート能力を発揮・・・するの?
ゆる~くのんびり進む物語です。読者の皆様ものんびりお付き合いください。
感想などお待ちしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる