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結婚までの7日間 Lucian & Rosalie
2日目④
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黙り込んだ私をチラリ見て、クスリと笑い
「ここは笑えよ。」
と言って、ナダルはまたゴロンとベットに横たわった。
「どう見たって、俺は王子って柄じゃねぇよな。まぁ、ここにきてまもなく死んだ母親も、育ててくれたジャスミンの母親も農民だったらしいし、それじゃぁ、どう逆立ちしたって、品良くは育たないさ。だがロイは…母親も俺達と同じ農民だったのに、あいつには王家の血が流れていると、感じさせるものがあったんだ。それは赤い瞳だからと、やっかむ輩もいたが、俺はそうは思えなかった。」
ロイはレックスの愛称だ。
レックス(Rex)…ラテン語で【王】
まさしく名は体を表す…か。
ロイ…。
ルシアン殿下と似たような容姿を持ち、ルシアン殿下の前世での名を持つ男。
運命とは…不思議なものだ。
その男と命の駆け引きをすることに、なるやもしれないとは…
そして…
底知れない暗闇と…自分の懐に入れた者を愛し守ろうとするこの男ナダルとも、命の駆け引きをすることになるのだろうか。
何とも言えない気持ちでナダルを見た。
「なぁ、ルチアーノ。あの時、ああすればよかったと後悔した事はないか?」
「えっ?」
「俺は後悔ばかりだ。」
そう言って、右手で顔を覆い、突然ナダルは語りだした。
「ここは王が一度手を付けた女ばかりが集まった町だ、どこの家も母ひとり、子ひとりの家ばかりだったから、2つ下のロイと5つ下のジャスミンとは、兄弟のように育ったんだ。
だから、城に行くことになったロイが心配だった。
確かにロイには、王家の血を感じさせるものを俺は感じていたが、農民の子が、生まれた時から人に傅かれて、育てられた王の子達と一緒に暮らせるはずはない。つらい目にあうだけだと思っていたからな。
だから、城なんかに行かず、この村にいれば、すべてがうまく行くと思っていた。
今思えば、うまく行くはずはないとわかる。
同じ王の子供なのに、赤い瞳でないという理由で、この町に流されてきた女達とその子供。
同じ境遇だったから、励ましあい、助け合うことができていたんだ。
そんな思いで結ばれた女達の輪の中から、華やかな世界へと戻って行こうとする者を、どうして温かく送ってやれるだろうか。
だから、ロイに城から迎えが来ると連絡が入ると、町の女達の陰口や嫌がらせが、より陰湿になって行った。
城からロイを迎えに来たあの日。
いつもなら、朝からジャスミンとロイの3人で、遊ぶのが日課だったが、今日は遊べるのだろうかと、ジャスミンの手を握って迷っていた。いや、今日だけじゃない、もうずっと遊べないんだと思うと、辛くて悲しくて…
城なんかに行かなきゃいいのに…ずっと三人でいられればいいのにと…思っていたからだろうか。
だから…
『私…あの女のふりをして城に手紙を書いたの。もちろん傲慢なあの女らしくね。』
『なんて、書いたのよ。』
『私の部屋は王宮の南側、海が見える部屋にしてください…ってね。』
『えっ?…南側は王妃様がいらっしゃるお部屋じゃない!』
『それってちょっとやりすぎよ。下手をしたら、あの女だけじゃなく、ロイも殺されるわよ?』
水場で口さがない女達のそんなかげ口が、俺をロイのもとへと走らせた。
それがロイを待っている未来のように思えたんだ。
『ロイ、逃げよう!城に行ったら殺されるかもしれないって、おばさんたちが言ってる。なぁジャスミンと3人で逃げよう。』
『お母さんは…?』
『用があるのはおまえだけだ、おまえの母ちゃんに、用があるわけじゃないから大丈夫だ。行こう!夕方には城から来るんだぞ!』
ロイを無理矢理、家から連れ出したが、だが当時9つの俺と4つのジャスミン、そして7つのロイが逃げると言っても、町はずれの廃屋に身を隠すぐらいだった。
あれはポツンポツンと降っていた雨が、夕方になってザァーと音をたてて降り出したころだった。
隠れていた廃屋のトタン屋根の音がうるさいなと思っていたら、その音に交じって、人の声がかすかに聞こえてきたんだ。
『城から兵士が来てるみたいだな。』
『僕を探しているのかな…。』
『雨もひどくなったし、そのうち諦めるさ。』
そう言った俺の声に被るように…
激しく振り出した雨を切り裂くように…
『…ロイ!!!』と呼ぶ声と……悲鳴が聞こえた。
『…お母さん?お母さん!』
ロイの声はだんだん大きくなり、俺の手を振り払うと、外へと飛び出そうとした。
行かせたくなかった。
あの悲鳴は…何があったのか、子供だった俺にも、ロイにも想像できることだったから、だから俺はまた手を伸ばし、ロイを止めようとしたが、ロイは小刻みに頭を横に振って、飛び出して行った。
想像通りだったよ。
飛び出したロイの目に映ったのは、数人の兵士に切られ、泥だらけの地面に倒れている母親だった。
15年たっても…この耳に、あの時のロイの声が残っている。
いつも穏やかなロイが狂ったように『お母さん!お母さん!』と叫ぶ声を俺は忘れることはできない。」
そう言って、目の端に涙が残る顔で私を見て
「無力なガキだったと思い知らされたのは…それだけじゃなかった。
ロイの母親を切った兵士が、泣き叫ぶロイを抱きあげ
『ようやく見つけた。おとなしくしろよ、王子様。』
と言って連れ去ろうといるのに…足が…動かなかったんだ。
ロイを離せ!と言いたいのに、口が開かなかったんだ。
『これで城に戻れるな。町の者は全員始末したか?』
『あぁ、しかし…命令とはいえ後味悪いな。女子供を殺すのは…。』
『しょうがないだろう。この女がその平穏を壊したんだ。城に【私の部屋は王宮の南側、海が見える部屋にしてください。】なんて、手紙を書くもんだから、事を知らない王妃様や側妃様方、大臣、貴族らまで巻き込んで、大騒ぎになっちまって…こうするしかなかったんだ。』
『でもこの子供はどうすんだよ。』
『この赤い瞳の子供は、完全に消さないとならないとあの方は仰っておいでだったが、どうするのかは知らない。ただ自分のところに連れてこいと命令されたんだ。俺たち下の者はそうすればいいんだよ。』
ロイが殺される話を兵士たちがしているのに…
俺は…あの時俺は、ロイを助けに行くどころか、その場から動くこともできず、ただ震えるジャスミンを抱きしめるだけで精一杯で……俺は何にもできないガキだった。
9つのあの時の自分には、何もできることなどなかったとわかっている。
わかっているんだけど夢を…今もあの時の夢を見る。
そして目覚めた時にいつも思うんだ。
あの時、ロイを連れて行こうとする兵士を殺していれば…。
その後、ロイに降りかかる辛い運命を払うことができたんじゃないかと…そうすれば…
ロイは顔を失うことも…声を失うこともなかったのに…とな。」
見えた気がした。
ナダルの底知れぬ闇は、悲しみと悔しさから生まれたものだと…。
「ここは笑えよ。」
と言って、ナダルはまたゴロンとベットに横たわった。
「どう見たって、俺は王子って柄じゃねぇよな。まぁ、ここにきてまもなく死んだ母親も、育ててくれたジャスミンの母親も農民だったらしいし、それじゃぁ、どう逆立ちしたって、品良くは育たないさ。だがロイは…母親も俺達と同じ農民だったのに、あいつには王家の血が流れていると、感じさせるものがあったんだ。それは赤い瞳だからと、やっかむ輩もいたが、俺はそうは思えなかった。」
ロイはレックスの愛称だ。
レックス(Rex)…ラテン語で【王】
まさしく名は体を表す…か。
ロイ…。
ルシアン殿下と似たような容姿を持ち、ルシアン殿下の前世での名を持つ男。
運命とは…不思議なものだ。
その男と命の駆け引きをすることに、なるやもしれないとは…
そして…
底知れない暗闇と…自分の懐に入れた者を愛し守ろうとするこの男ナダルとも、命の駆け引きをすることになるのだろうか。
何とも言えない気持ちでナダルを見た。
「なぁ、ルチアーノ。あの時、ああすればよかったと後悔した事はないか?」
「えっ?」
「俺は後悔ばかりだ。」
そう言って、右手で顔を覆い、突然ナダルは語りだした。
「ここは王が一度手を付けた女ばかりが集まった町だ、どこの家も母ひとり、子ひとりの家ばかりだったから、2つ下のロイと5つ下のジャスミンとは、兄弟のように育ったんだ。
だから、城に行くことになったロイが心配だった。
確かにロイには、王家の血を感じさせるものを俺は感じていたが、農民の子が、生まれた時から人に傅かれて、育てられた王の子達と一緒に暮らせるはずはない。つらい目にあうだけだと思っていたからな。
だから、城なんかに行かず、この村にいれば、すべてがうまく行くと思っていた。
今思えば、うまく行くはずはないとわかる。
同じ王の子供なのに、赤い瞳でないという理由で、この町に流されてきた女達とその子供。
同じ境遇だったから、励ましあい、助け合うことができていたんだ。
そんな思いで結ばれた女達の輪の中から、華やかな世界へと戻って行こうとする者を、どうして温かく送ってやれるだろうか。
だから、ロイに城から迎えが来ると連絡が入ると、町の女達の陰口や嫌がらせが、より陰湿になって行った。
城からロイを迎えに来たあの日。
いつもなら、朝からジャスミンとロイの3人で、遊ぶのが日課だったが、今日は遊べるのだろうかと、ジャスミンの手を握って迷っていた。いや、今日だけじゃない、もうずっと遊べないんだと思うと、辛くて悲しくて…
城なんかに行かなきゃいいのに…ずっと三人でいられればいいのにと…思っていたからだろうか。
だから…
『私…あの女のふりをして城に手紙を書いたの。もちろん傲慢なあの女らしくね。』
『なんて、書いたのよ。』
『私の部屋は王宮の南側、海が見える部屋にしてください…ってね。』
『えっ?…南側は王妃様がいらっしゃるお部屋じゃない!』
『それってちょっとやりすぎよ。下手をしたら、あの女だけじゃなく、ロイも殺されるわよ?』
水場で口さがない女達のそんなかげ口が、俺をロイのもとへと走らせた。
それがロイを待っている未来のように思えたんだ。
『ロイ、逃げよう!城に行ったら殺されるかもしれないって、おばさんたちが言ってる。なぁジャスミンと3人で逃げよう。』
『お母さんは…?』
『用があるのはおまえだけだ、おまえの母ちゃんに、用があるわけじゃないから大丈夫だ。行こう!夕方には城から来るんだぞ!』
ロイを無理矢理、家から連れ出したが、だが当時9つの俺と4つのジャスミン、そして7つのロイが逃げると言っても、町はずれの廃屋に身を隠すぐらいだった。
あれはポツンポツンと降っていた雨が、夕方になってザァーと音をたてて降り出したころだった。
隠れていた廃屋のトタン屋根の音がうるさいなと思っていたら、その音に交じって、人の声がかすかに聞こえてきたんだ。
『城から兵士が来てるみたいだな。』
『僕を探しているのかな…。』
『雨もひどくなったし、そのうち諦めるさ。』
そう言った俺の声に被るように…
激しく振り出した雨を切り裂くように…
『…ロイ!!!』と呼ぶ声と……悲鳴が聞こえた。
『…お母さん?お母さん!』
ロイの声はだんだん大きくなり、俺の手を振り払うと、外へと飛び出そうとした。
行かせたくなかった。
あの悲鳴は…何があったのか、子供だった俺にも、ロイにも想像できることだったから、だから俺はまた手を伸ばし、ロイを止めようとしたが、ロイは小刻みに頭を横に振って、飛び出して行った。
想像通りだったよ。
飛び出したロイの目に映ったのは、数人の兵士に切られ、泥だらけの地面に倒れている母親だった。
15年たっても…この耳に、あの時のロイの声が残っている。
いつも穏やかなロイが狂ったように『お母さん!お母さん!』と叫ぶ声を俺は忘れることはできない。」
そう言って、目の端に涙が残る顔で私を見て
「無力なガキだったと思い知らされたのは…それだけじゃなかった。
ロイの母親を切った兵士が、泣き叫ぶロイを抱きあげ
『ようやく見つけた。おとなしくしろよ、王子様。』
と言って連れ去ろうといるのに…足が…動かなかったんだ。
ロイを離せ!と言いたいのに、口が開かなかったんだ。
『これで城に戻れるな。町の者は全員始末したか?』
『あぁ、しかし…命令とはいえ後味悪いな。女子供を殺すのは…。』
『しょうがないだろう。この女がその平穏を壊したんだ。城に【私の部屋は王宮の南側、海が見える部屋にしてください。】なんて、手紙を書くもんだから、事を知らない王妃様や側妃様方、大臣、貴族らまで巻き込んで、大騒ぎになっちまって…こうするしかなかったんだ。』
『でもこの子供はどうすんだよ。』
『この赤い瞳の子供は、完全に消さないとならないとあの方は仰っておいでだったが、どうするのかは知らない。ただ自分のところに連れてこいと命令されたんだ。俺たち下の者はそうすればいいんだよ。』
ロイが殺される話を兵士たちがしているのに…
俺は…あの時俺は、ロイを助けに行くどころか、その場から動くこともできず、ただ震えるジャスミンを抱きしめるだけで精一杯で……俺は何にもできないガキだった。
9つのあの時の自分には、何もできることなどなかったとわかっている。
わかっているんだけど夢を…今もあの時の夢を見る。
そして目覚めた時にいつも思うんだ。
あの時、ロイを連れて行こうとする兵士を殺していれば…。
その後、ロイに降りかかる辛い運命を払うことができたんじゃないかと…そうすれば…
ロイは顔を失うことも…声を失うこともなかったのに…とな。」
見えた気がした。
ナダルの底知れぬ闇は、悲しみと悔しさから生まれたものだと…。
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