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結婚までの7日間 Lucian & Rosalie
4日目②
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涙を拭い、チ~ン!と鼻を噛むとお父様は…
「ローラン国に殿下が行かれてからは、私は殿下から直接、この件に関して話を聞いてはおらん。詳細は殿下から聞くのだぞ。誤解を生じてはならんからな。私の話は概要だと思って聞いてくれ。」
私は頷くとお父様は微笑まれて、突然。
「おまえは殿下に、そしてミランダ姫に愛されてるな。愛されているから、今回の事が始まったことなんだ。」
「は…はぁ?」
そう言われて、にっこり笑われ
「ルシアン殿下が前ローラン王に乞われて、ローラン国に行くことになった折に、リドリー伯爵と懇意になられ、ローラン国の実情を聞かれていたから、バウマン公爵がローラン国を自分の物にと暗躍している事は、殿下も前々からわかっておいでであった。だが、あの時点ではルシアン殿下にはどうにもならなかった。
リドリー伯爵も前ローラン王に、バウマン公爵の怪しげな動きを報告されたらしいが…
『ほぉ~。ならば、もう少しバウマンを有頂天にして、奈落の底に落としてやろう。さぞかし愉快だろうな。』
と言われ、リドリー伯爵は茫然とされたと聞いた。
だが、局面が大きく変わった。
前ローラン王が姿を消し、リドリー伯爵らを中心とする貴族に乞われて、ルシアン殿下がローラン国王なると言う話が出たことだ。
バウマン公爵はこれはチャンスとばかりに、いろいろ動き出され、このままだとバウマン公爵にこの国を取られると思えるほど、危機がせまっていた。
そんな事情だ、だから猶予はなかったが、だが力を蓄えたバウマン公爵に対抗するためには、ルシアン殿下には不利な条件ばかりであった。』
不利な条件…。
あの髪と目の色は、この国の王家の印と言ってもいいものだが…だが、かつての宗主国からの王子への嫌悪感はあっただろう。
そして皮肉にも、前ローラン王が内政に口出ししないことで、リドリー伯爵らが自由に国の政策を進め、豊かになっていたから。
「迷っておいでだった。」
「なにをですか?」
私の問いかけにお父様は
「この国での王としての基盤を作る前にバウマン公爵を潰すか、基盤を作ってから潰すか、と…言うことだ。確かに王としての基盤をしっかり整えてからのほうが、バウマン公爵か、ルシアン殿下のどちらに付こうかと、揺れ動く貴族らの気持ちを掴めるし、ローラン国の混乱に生じて他国からの侵略があっても、心配は少ないという事で議論は白熱していた…その時…。」
そう言ってにっこり笑ったお父様は
「リドリー伯爵がこう言われたのだ。
『バウマン公爵は、王妃になるロザリー様を人質にして、ルシアン殿下を拘束し、ロイという殿下に似た男を身代わりにして戴冠式を行うという話が出ております。』
だが、ルシアン殿下は笑って、
『ロザリーが簡単に人質などならんな。ロザリーをもし人質にするのなら、100人ほどの手練れが必要。だから問題ない。』
『では戴冠式を罠にして…奴らを叩き潰すのはどうでしょう。』
一瞬…その場に沈黙が流れたが、どなたが言われたのだ
『待ち構えて…撃つのなら、こちらが有利』とな。
でも、あの方が…
『待って戴冠式って…結婚式の前にやるのよね。じゃぁ…結婚式はどうなるの?争いが起こった後に、結婚式なんてできないわ。ロザリーと叔父様の結婚式よ!ダメ!あ、あんなに…楽しみにしてるのよ、ドレスだって、あんまり着たことないロザリーが、ドレスに、お化粧に、キラキラと目を輝かせてすごく幸せそうなのよ、結婚式をすっごく楽しみにしてるのよ。たった一度じゃない!だから…』
ミランダ姫はそう言って、泣きながら言われたんだよ。
『ロザリーには、素敵な結婚式をさせたいの!だから、ダメ。戴冠式や結婚式を利用しないで!」
だが、周りは…ミランダ姫の話には頷けなかった。
そりゃ、待ち構えてやるほうが有利なのは間違いないからな、
だが、その時…言われたのだよ。ルシアン殿下が…
『ロザリーは…騎士だ。それも手練れの騎士だ。ロザリーに勝てるものは恐らくこの部屋では…父親であるウィンスレット侯爵か、俺だろう。だが絶対に勝てるとは言えないほど、ロザリーは強い。
その意味は、ここにいる者ならわかるだろう。
女の身でありながら、この私と侯爵と互角で渡り合えるのがどんなにすごいのか。そしてそのすごさを得るのに、どんなに厳しい訓練をしたのか…。
ロザリーは美しい女性だ。ましてや、ブラチフォード国の名門の家柄だ。
きっと…剣を置けば、求婚する男達は大勢いただろう。
だが、ロザリーは剣を置くことはしなかった。
国を、そして民の幸せ願い、剣を振るった。自分の幸せよりも…まずは国の為、民の為にだ。
そんなロザリーを、俺は…幸せにしてやりたい。
俺が作る国の為に、また彼女が自分の事を置いて、国を、そして民の幸せ願い、剣を振うのかと思うと、王としては…幸せなかもしれない、だが夫としては情けない。
王としては…とんでもない事を言っていると、自覚している。
だが、俺を人として導いてくれたロザリーが俺には必要なんだ
母をあんな形で、失った俺は人を信じられなかった。…剣を持つ者に対しては特に…。
だから、自分の背中を、自分の騎士にさえ見せる事は出来なかった。
だがロザリーが教えてくれたのだ。
人を愛することを、信じる事を…。
王となれば…今以上に、個人的な夢は望めない。その后も同様だ。
だから…最後なのだ。そして最大のロザリーの夢なら…叶えてやりたい。
いつも俺を守ってくれるロザリーを今回だけは…頼む。俺に守らせてくれ。ロザリーの夢を守らせてくれ。』
そうしたらな。リドリー伯爵が
『前ローラン王は…心をなくされ、国にも興味をなくされ、とうとう最後には、自分にも興味をなくされて、人ではないものになられてしまい…消えておしまいになられた。
だが、新しい国王は…愛を尊いと仰られる。なんと素晴らしい事よ。人を愛することを知る主君ならば、民を国を愛してくださる。なら…我が主君が愛するものをわれら臣下が守るのは当たり前。
私はルシアン王の命を…いや願いを叶えて差し上げたい。』
そう言われた場は一瞬、シーンとしたが…すぐに、まるで熱い風が吹き、人の熱い思いを引き出したかのように、部屋は大きく揺れ、そして大きな声となったのだ。
ルシアン王、万歳!ロザリー王妃、万歳!…と。
私はおまえの父親だから…大きな声では言えなかったが…嬉しかった。』
お父様は袖で涙を拭うと
「幸せ者だぞ。おまえは…世界一幸せ者だ。」
私は何度も大きく頷いたが…幸せ過ぎて…胸から溢れる思いが…瞳から零れ、たまらず両手で顔を覆ってしまった。
「ローラン国に殿下が行かれてからは、私は殿下から直接、この件に関して話を聞いてはおらん。詳細は殿下から聞くのだぞ。誤解を生じてはならんからな。私の話は概要だと思って聞いてくれ。」
私は頷くとお父様は微笑まれて、突然。
「おまえは殿下に、そしてミランダ姫に愛されてるな。愛されているから、今回の事が始まったことなんだ。」
「は…はぁ?」
そう言われて、にっこり笑われ
「ルシアン殿下が前ローラン王に乞われて、ローラン国に行くことになった折に、リドリー伯爵と懇意になられ、ローラン国の実情を聞かれていたから、バウマン公爵がローラン国を自分の物にと暗躍している事は、殿下も前々からわかっておいでであった。だが、あの時点ではルシアン殿下にはどうにもならなかった。
リドリー伯爵も前ローラン王に、バウマン公爵の怪しげな動きを報告されたらしいが…
『ほぉ~。ならば、もう少しバウマンを有頂天にして、奈落の底に落としてやろう。さぞかし愉快だろうな。』
と言われ、リドリー伯爵は茫然とされたと聞いた。
だが、局面が大きく変わった。
前ローラン王が姿を消し、リドリー伯爵らを中心とする貴族に乞われて、ルシアン殿下がローラン国王なると言う話が出たことだ。
バウマン公爵はこれはチャンスとばかりに、いろいろ動き出され、このままだとバウマン公爵にこの国を取られると思えるほど、危機がせまっていた。
そんな事情だ、だから猶予はなかったが、だが力を蓄えたバウマン公爵に対抗するためには、ルシアン殿下には不利な条件ばかりであった。』
不利な条件…。
あの髪と目の色は、この国の王家の印と言ってもいいものだが…だが、かつての宗主国からの王子への嫌悪感はあっただろう。
そして皮肉にも、前ローラン王が内政に口出ししないことで、リドリー伯爵らが自由に国の政策を進め、豊かになっていたから。
「迷っておいでだった。」
「なにをですか?」
私の問いかけにお父様は
「この国での王としての基盤を作る前にバウマン公爵を潰すか、基盤を作ってから潰すか、と…言うことだ。確かに王としての基盤をしっかり整えてからのほうが、バウマン公爵か、ルシアン殿下のどちらに付こうかと、揺れ動く貴族らの気持ちを掴めるし、ローラン国の混乱に生じて他国からの侵略があっても、心配は少ないという事で議論は白熱していた…その時…。」
そう言ってにっこり笑ったお父様は
「リドリー伯爵がこう言われたのだ。
『バウマン公爵は、王妃になるロザリー様を人質にして、ルシアン殿下を拘束し、ロイという殿下に似た男を身代わりにして戴冠式を行うという話が出ております。』
だが、ルシアン殿下は笑って、
『ロザリーが簡単に人質などならんな。ロザリーをもし人質にするのなら、100人ほどの手練れが必要。だから問題ない。』
『では戴冠式を罠にして…奴らを叩き潰すのはどうでしょう。』
一瞬…その場に沈黙が流れたが、どなたが言われたのだ
『待ち構えて…撃つのなら、こちらが有利』とな。
でも、あの方が…
『待って戴冠式って…結婚式の前にやるのよね。じゃぁ…結婚式はどうなるの?争いが起こった後に、結婚式なんてできないわ。ロザリーと叔父様の結婚式よ!ダメ!あ、あんなに…楽しみにしてるのよ、ドレスだって、あんまり着たことないロザリーが、ドレスに、お化粧に、キラキラと目を輝かせてすごく幸せそうなのよ、結婚式をすっごく楽しみにしてるのよ。たった一度じゃない!だから…』
ミランダ姫はそう言って、泣きながら言われたんだよ。
『ロザリーには、素敵な結婚式をさせたいの!だから、ダメ。戴冠式や結婚式を利用しないで!」
だが、周りは…ミランダ姫の話には頷けなかった。
そりゃ、待ち構えてやるほうが有利なのは間違いないからな、
だが、その時…言われたのだよ。ルシアン殿下が…
『ロザリーは…騎士だ。それも手練れの騎士だ。ロザリーに勝てるものは恐らくこの部屋では…父親であるウィンスレット侯爵か、俺だろう。だが絶対に勝てるとは言えないほど、ロザリーは強い。
その意味は、ここにいる者ならわかるだろう。
女の身でありながら、この私と侯爵と互角で渡り合えるのがどんなにすごいのか。そしてそのすごさを得るのに、どんなに厳しい訓練をしたのか…。
ロザリーは美しい女性だ。ましてや、ブラチフォード国の名門の家柄だ。
きっと…剣を置けば、求婚する男達は大勢いただろう。
だが、ロザリーは剣を置くことはしなかった。
国を、そして民の幸せ願い、剣を振るった。自分の幸せよりも…まずは国の為、民の為にだ。
そんなロザリーを、俺は…幸せにしてやりたい。
俺が作る国の為に、また彼女が自分の事を置いて、国を、そして民の幸せ願い、剣を振うのかと思うと、王としては…幸せなかもしれない、だが夫としては情けない。
王としては…とんでもない事を言っていると、自覚している。
だが、俺を人として導いてくれたロザリーが俺には必要なんだ
母をあんな形で、失った俺は人を信じられなかった。…剣を持つ者に対しては特に…。
だから、自分の背中を、自分の騎士にさえ見せる事は出来なかった。
だがロザリーが教えてくれたのだ。
人を愛することを、信じる事を…。
王となれば…今以上に、個人的な夢は望めない。その后も同様だ。
だから…最後なのだ。そして最大のロザリーの夢なら…叶えてやりたい。
いつも俺を守ってくれるロザリーを今回だけは…頼む。俺に守らせてくれ。ロザリーの夢を守らせてくれ。』
そうしたらな。リドリー伯爵が
『前ローラン王は…心をなくされ、国にも興味をなくされ、とうとう最後には、自分にも興味をなくされて、人ではないものになられてしまい…消えておしまいになられた。
だが、新しい国王は…愛を尊いと仰られる。なんと素晴らしい事よ。人を愛することを知る主君ならば、民を国を愛してくださる。なら…我が主君が愛するものをわれら臣下が守るのは当たり前。
私はルシアン王の命を…いや願いを叶えて差し上げたい。』
そう言われた場は一瞬、シーンとしたが…すぐに、まるで熱い風が吹き、人の熱い思いを引き出したかのように、部屋は大きく揺れ、そして大きな声となったのだ。
ルシアン王、万歳!ロザリー王妃、万歳!…と。
私はおまえの父親だから…大きな声では言えなかったが…嬉しかった。』
お父様は袖で涙を拭うと
「幸せ者だぞ。おまえは…世界一幸せ者だ。」
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