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結婚までの7日間 Lucian & Rosalie
4日目①
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痛み止めの薬が効いてきたのだろう。額にかかる黒髪に触れても、身動き一つされない。
「良かった…。」
思わず出た声に私はクスリと笑って、またその黒髪に触れ、赤い瞳を隠した瞼にキスを落とし私は部屋を出た。
「眠られたのか?」
テラスから聞こえる声に、「はい。」と返事をしながら足を向けると、ようやくあの盗賊のような恰好から、軍服に着替えたお父様がいらした。
「ナダルの方も、大丈夫だろう。銃創は熱が出るが、急所から逸れているし、問題なかろう。」
そう言って、ニンマリと笑うと
「経験者は語るだ。」
「笑いごとではありません。エイブに撃たれた時の事をそんな風に…だいたい、昨日だってそうです。
(おおっ!久しぶりに両手で戦うおまえを見たな。腕を振るう間もなく、戦いが終わって…物足りないのだ、ひとつ手合わせをしないか?!)だなんて…。いい加減に落ち着いてくださいませ。お父様は確かにお強いです、ですが…もう御歳なのですからね。お母さまを泣かせることがあったら、私は許しませんから!」
「ぁ…わかってはいるのだが…つい…高ぶってしまってなぁ。」
高ぶって…と言うお父様の気持ちはわかる。
ロイをローラン王として表に立たせ、自由自在に操られているような政権、傀儡政権を画策していたバウマン公爵に、焦りをお父様は感じたのだと思ったからだ。
それは、この里の人間を一掃させようと動いたこと。
何れは、ナダル、ジャスミン達を殺そうとするだろうとは予想はあったが、時期が早すぎる。ルシアン殿下を狙っているのなら、ひとりでも手練れは多いほうがいいはずなのに、事を起こす前にこの里の人間を一掃させようと動いた。
ルシアン殿下がここに潜んでいる事を知っての奇襲かと思ったが、ルシアン殿下の動きはリドリー伯爵しか把握していなかったという。リドリー伯爵の裏切りも考えたが…それもおかしい。もし裏切るのなら…ルシアン殿下が、ロイと変わった直後にやっていただろう。あの頃は殿下はおひとりで動いていたのだから、そんなチャンスを見逃すのはおかしい。
ならば…答えはひとつ。バウマン公爵の焦り。
ルシアン殿下がローラン国に入った時、貴族はもちろん、国民の中にも、ルシアン殿下に対する嫌悪があった。
確かに、あの黒髪と赤い瞳はローラン国の血が流れていると証明しているが、誰もがルシアン殿下の後ろに、ブラチフォード国を見ていたからだ…かつての宗主国を。
それを利用して、バウマン公爵は戴冠式の前に反乱を起こそうと思っていたのだろう。だが、ちゃんと民は見ていた。ルシアン殿下の手腕をそして人柄を…。だから焦りが出たのだと思われる。
本当に…あの方は【人たらし】だ。
誰もがあの方に惹かれる。やはり…王となるべく生まれた方なのだ。
「笑っているのか?」
「…笑っていましたか?」
「あぁ、笑っていたぞ。」
そう言って、お父様はにっこり笑い「良かった」と呟くように言われた。
「良かった?えっ?なにがですか?」
「私の事はともかく、殿下がひとりで動かれていたことを、おまえはきっと怒っていると思っていたのだが、そうやって穏やかな笑みを浮かべることができるのなら…怒ってはいないのだな。」
ルシアン殿下から・・
『俺は…おまえが俺の妃になることを喜び、ドレスを選ぶ姿を見て幸せだと思った。これから先は安易なことなど、一つも浮かばない道に引きずり込んだことがつらかったんだ。でも!おまえを手放すことなど考えられなかった。だからせめて…結婚式まではおまえの笑顔を曇らさせたくなかった。すまない…おまえに黙って危険なことをして…心配かけた。』
そう言われた時。
女としては嬉しいと思ってしまった。
でも…臣下としては、腹が立った。
私のこの手はルシアン殿下を抱きしめ、その心を癒し、そして悲しみや苦しみを受け止めるだけではない。
私のこの手はルシアン殿下の御身も守れる手なのだ。
だから…
「お父様…。殿下は私が女として抱く夢を叶えたいと思っていらした。だから…怒れません。私はここ数カ月は確かに女であることが幸せでしたから、その姿を側で見ていらした殿下が、私に…騎士になれと言えなかったのではないかと思うのです。」
「ロザリー…。」
「殿下はそれほど私を見ていらした。なのに私は…殿下を見ていなかった。殿下の妃になるのに…、殿下のお側にいる騎士でもあるのに…情けないと思っています。だから…今から私は…騎士として、ローラン国の王妃になる者として…」
「…」
「お父様…いや、ブラチフォード国の軍事顧問でもあり、ルシアン殿下の懐刀と言われたウィンスレット侯爵に、今回の計画のすべてをお伺いしたい。」
じっと私を見ていたお父様だったが、ゆっくりと跪き
「私の知る限りの事をお話いたします…ロザリー様。」
「…ロザリー……様?」
「ローラン国の王妃になる覚悟を聞いた。ならば、その覚悟に見合う忠義を私も見せたい。」
「わ、私は…そんなつもりで言ったわけでは…」
「いや…これから私とおまえの関係はこうあるべきなのだ。」
他国に、それも王になる方に嫁ぐという事は…そう言う事だと、なぜだか考えもしなかった。
お父様の仰る通りかもしれない。例え娘であっても、他国の王妃となれば…こうあるべきなのだろう。
そう思ったら、急に…悲しくなった。
父と娘なのに、上下関係という…新しい関係が…悲しくなった。
鼻を啜りながら、お父様は
「だが、些か寂しいものだな。クダラナイ話もできなくなり、おまえに叱れることも…なくなると思うと…少々…。」
そう言われ、ポケットからハンカチを出された…が…
…ハンカチを出されるお父様の手を見て…唖然とした。
黒の指無しグローブに髑髏の大きな指輪。
それは先ほどまでの盗賊の恰好をしていた折に、身に着けていらしたもの。
「…それは?…」
「…ぁ…これ?いいだろう?ちょっと気に入ってるのだ。」
そう言って、得意気に私に見せられた。
私の剣の師匠であり、そして大事なお父様。
純粋で子供のような方で…少々…いや手がかかる方。
だから…
緩みそうな口元を引き締め
「安心してください。寂しいなんてことは…ないですよ。」
「えっ?…」
「なんですか!その黒の指無しグローブと、髑髏の指輪は!いい御歳の貴族が身に着けるものではないでしょう!」
「なんだ?!突然…。でも…黒の指無しグローブぐらいはいいだろう?」
「…ダメです。」
ため息を付き、黒の指無しグローブと髑髏の指輪を外すお父様を見て…なんだか嬉しかった。
「なぁ…グローブをつけてると、剣が滑れないのだ。だから…これはいいだろう?」
「ダメです。」
「…」
ムッとした顔で、何か文句を呟いたお父様に笑って
「公の場では致しかないことでしょうが…私は一生、お父様の娘ロザリーですから、これからも厳しくお父様ご注意申しあげます。」
大きく目を見開いたお父様の顔がぼやけて見え、慌てて私は俯き
「だから…その黒の指無しグローブと髑髏の指輪は外してくださいませ。」
「…わかった。娘の忠告を受け入れよう。」
お父様の声が震えたように聞こえた。
「良かった…。」
思わず出た声に私はクスリと笑って、またその黒髪に触れ、赤い瞳を隠した瞼にキスを落とし私は部屋を出た。
「眠られたのか?」
テラスから聞こえる声に、「はい。」と返事をしながら足を向けると、ようやくあの盗賊のような恰好から、軍服に着替えたお父様がいらした。
「ナダルの方も、大丈夫だろう。銃創は熱が出るが、急所から逸れているし、問題なかろう。」
そう言って、ニンマリと笑うと
「経験者は語るだ。」
「笑いごとではありません。エイブに撃たれた時の事をそんな風に…だいたい、昨日だってそうです。
(おおっ!久しぶりに両手で戦うおまえを見たな。腕を振るう間もなく、戦いが終わって…物足りないのだ、ひとつ手合わせをしないか?!)だなんて…。いい加減に落ち着いてくださいませ。お父様は確かにお強いです、ですが…もう御歳なのですからね。お母さまを泣かせることがあったら、私は許しませんから!」
「ぁ…わかってはいるのだが…つい…高ぶってしまってなぁ。」
高ぶって…と言うお父様の気持ちはわかる。
ロイをローラン王として表に立たせ、自由自在に操られているような政権、傀儡政権を画策していたバウマン公爵に、焦りをお父様は感じたのだと思ったからだ。
それは、この里の人間を一掃させようと動いたこと。
何れは、ナダル、ジャスミン達を殺そうとするだろうとは予想はあったが、時期が早すぎる。ルシアン殿下を狙っているのなら、ひとりでも手練れは多いほうがいいはずなのに、事を起こす前にこの里の人間を一掃させようと動いた。
ルシアン殿下がここに潜んでいる事を知っての奇襲かと思ったが、ルシアン殿下の動きはリドリー伯爵しか把握していなかったという。リドリー伯爵の裏切りも考えたが…それもおかしい。もし裏切るのなら…ルシアン殿下が、ロイと変わった直後にやっていただろう。あの頃は殿下はおひとりで動いていたのだから、そんなチャンスを見逃すのはおかしい。
ならば…答えはひとつ。バウマン公爵の焦り。
ルシアン殿下がローラン国に入った時、貴族はもちろん、国民の中にも、ルシアン殿下に対する嫌悪があった。
確かに、あの黒髪と赤い瞳はローラン国の血が流れていると証明しているが、誰もがルシアン殿下の後ろに、ブラチフォード国を見ていたからだ…かつての宗主国を。
それを利用して、バウマン公爵は戴冠式の前に反乱を起こそうと思っていたのだろう。だが、ちゃんと民は見ていた。ルシアン殿下の手腕をそして人柄を…。だから焦りが出たのだと思われる。
本当に…あの方は【人たらし】だ。
誰もがあの方に惹かれる。やはり…王となるべく生まれた方なのだ。
「笑っているのか?」
「…笑っていましたか?」
「あぁ、笑っていたぞ。」
そう言って、お父様はにっこり笑い「良かった」と呟くように言われた。
「良かった?えっ?なにがですか?」
「私の事はともかく、殿下がひとりで動かれていたことを、おまえはきっと怒っていると思っていたのだが、そうやって穏やかな笑みを浮かべることができるのなら…怒ってはいないのだな。」
ルシアン殿下から・・
『俺は…おまえが俺の妃になることを喜び、ドレスを選ぶ姿を見て幸せだと思った。これから先は安易なことなど、一つも浮かばない道に引きずり込んだことがつらかったんだ。でも!おまえを手放すことなど考えられなかった。だからせめて…結婚式まではおまえの笑顔を曇らさせたくなかった。すまない…おまえに黙って危険なことをして…心配かけた。』
そう言われた時。
女としては嬉しいと思ってしまった。
でも…臣下としては、腹が立った。
私のこの手はルシアン殿下を抱きしめ、その心を癒し、そして悲しみや苦しみを受け止めるだけではない。
私のこの手はルシアン殿下の御身も守れる手なのだ。
だから…
「お父様…。殿下は私が女として抱く夢を叶えたいと思っていらした。だから…怒れません。私はここ数カ月は確かに女であることが幸せでしたから、その姿を側で見ていらした殿下が、私に…騎士になれと言えなかったのではないかと思うのです。」
「ロザリー…。」
「殿下はそれほど私を見ていらした。なのに私は…殿下を見ていなかった。殿下の妃になるのに…、殿下のお側にいる騎士でもあるのに…情けないと思っています。だから…今から私は…騎士として、ローラン国の王妃になる者として…」
「…」
「お父様…いや、ブラチフォード国の軍事顧問でもあり、ルシアン殿下の懐刀と言われたウィンスレット侯爵に、今回の計画のすべてをお伺いしたい。」
じっと私を見ていたお父様だったが、ゆっくりと跪き
「私の知る限りの事をお話いたします…ロザリー様。」
「…ロザリー……様?」
「ローラン国の王妃になる覚悟を聞いた。ならば、その覚悟に見合う忠義を私も見せたい。」
「わ、私は…そんなつもりで言ったわけでは…」
「いや…これから私とおまえの関係はこうあるべきなのだ。」
他国に、それも王になる方に嫁ぐという事は…そう言う事だと、なぜだか考えもしなかった。
お父様の仰る通りかもしれない。例え娘であっても、他国の王妃となれば…こうあるべきなのだろう。
そう思ったら、急に…悲しくなった。
父と娘なのに、上下関係という…新しい関係が…悲しくなった。
鼻を啜りながら、お父様は
「だが、些か寂しいものだな。クダラナイ話もできなくなり、おまえに叱れることも…なくなると思うと…少々…。」
そう言われ、ポケットからハンカチを出された…が…
…ハンカチを出されるお父様の手を見て…唖然とした。
黒の指無しグローブに髑髏の大きな指輪。
それは先ほどまでの盗賊の恰好をしていた折に、身に着けていらしたもの。
「…それは?…」
「…ぁ…これ?いいだろう?ちょっと気に入ってるのだ。」
そう言って、得意気に私に見せられた。
私の剣の師匠であり、そして大事なお父様。
純粋で子供のような方で…少々…いや手がかかる方。
だから…
緩みそうな口元を引き締め
「安心してください。寂しいなんてことは…ないですよ。」
「えっ?…」
「なんですか!その黒の指無しグローブと、髑髏の指輪は!いい御歳の貴族が身に着けるものではないでしょう!」
「なんだ?!突然…。でも…黒の指無しグローブぐらいはいいだろう?」
「…ダメです。」
ため息を付き、黒の指無しグローブと髑髏の指輪を外すお父様を見て…なんだか嬉しかった。
「なぁ…グローブをつけてると、剣が滑れないのだ。だから…これはいいだろう?」
「ダメです。」
「…」
ムッとした顔で、何か文句を呟いたお父様に笑って
「公の場では致しかないことでしょうが…私は一生、お父様の娘ロザリーですから、これからも厳しくお父様ご注意申しあげます。」
大きく目を見開いたお父様の顔がぼやけて見え、慌てて私は俯き
「だから…その黒の指無しグローブと髑髏の指輪は外してくださいませ。」
「…わかった。娘の忠告を受け入れよう。」
お父様の声が震えたように聞こえた。
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