14 / 233
第一話 天落の地
第4章:2 女子生徒2
しおりを挟む
やがて身近に迫っていた気配がスッと遠ざかる。朱里が顔を上げると、彼は理科室の前まで進んでゆっくりと扉に手をかけた。
「手伝えと言ったのは建前だ。君を困らせるつもりはない」
柔らかな前髪が、再び彼の素顔を隠している。自嘲するような低い呟きが、朱里の胸を打つ。言い過ぎたかもしれないという罪悪感よりも、強く感じた思い。
どこかで激しく警鐘が鳴っているのがわかる。
これまでの平穏な日々が、音もなく崩れて行く気がした。
危機感と、不安と恐れが高まってゆくのを感じる。感じるのに、朱里は彼を突き放すことが出来なかった。ここで彼を遠ざけてしまえば、後悔するのは自分なのだと思えた。
突如、込み上げてきた想い。その気持ちをどんなふうに言葉にするのかは、知らない。
「だから、そういうのが理解できないんです」
もどかしさを訴えると、遥は再び朱里を見返る。
「先生は、私の望みを護ると言う。私の望みって、いったい何ですか。そんなふうに、生徒をからかって楽しいですか。いい加減にしてくださ――」
朱里はハッと息を呑んだ。思わず瞬きをしてしまう。
誰かが立っている。
遥の立つ理科室よりも、更に奥に続く廊下。
朱里はぞっと背筋に冷ややかなものが伝うのを感じた。
ひっそりと立ち尽くしているのは、学院の制服を着た女子生徒だった。さっきまで確かに人影はなかった。向こう側は行き止まりで、どこかへ通じる路もない。いつ現れたのか、こちらを向いてぽつんと佇《たたず》んでいる。
「……ケテ」
朱里は言葉を失ったまま、かすかな声を聞いた。薄暗い廊下に浮かび上がるように、顔は白く、赤い口元だけが不自然なくらいに鮮烈に映った。
現れた女子生徒を取り囲むように、黒い陽炎が蠢いている。見ているだけで、禍々しさに押しつぶされそうな圧迫感があった。
「ついに形になったか」
遥は驚いた様子もなく、現れた女子生徒を眺めている。
「どこで与えられた?」
「――タスケテ」
かぼそい声が聞こえる。遥は辺りに満ちている禍々しさを物ともせず、ゆっくりと彼女に歩み寄る。
本来ならば、副担任の正体がばれてしまうと焦らなければならない場面であるのに、朱里にはそんな余裕がない。
女子生徒と教師が向かい合っているだけなのに、それは異常な光景だった。この世の物とは思えない、異質な何かと対峙している錯覚に陥る。
「黒沢先生」
女子生徒に近づく彼を案じて、朱里は思わず声をかけてしまう。自分も駆け寄ろうか迷っていると、遥はこちらに背を向けたまま警告する。
「朱里。君はこちらに来るなよ」
「だけど」
「心配はいらない」
遥は全く動じていない。朱里はとりあえず彼の言葉に従うことにした。
「タスケテ、……タス、テ」
「悪いが見逃すわけには行かない。どこで形を手に入れた?」
「――ケテ」
壊れたラジカセのように、少女は繰り返すだけだった。制服の袖から覗く白い手が、しなやかに動いて遥に触れる。首筋を辿り、女子生徒は彼を引き寄せるように腕を回した。まるで誘惑するような艶かしい動きに、朱里は知らずに唇を噛んでいた。
「答える術は与えられていないか」
遥のよく通る声が聞こえる。少女は彼に身を寄せたまま、変わらず「タスケテ」と繰り返していた。
「私はアンジュの主。こちらへ流れたキを見逃すことは出来ない。そのまま在れば、このような目に合わずにすんだものを」
ゆっくりと遥が右腕を持ち上げた。緩やかな動きは、舞うように優雅だった。
真っ直ぐに伸ばした手の先で、彼の指先が何かに触れたように見えた。
「――ジュを以て葬る」
次の瞬間、遥の右手が虚空から長い影を引き抜いた。それが漆黒の刀身であることを理解した瞬間、朱里は駆け出していた。
「待って、先生」
叫びながら、朱里は夢中で遥の右腕にしがみつく。
「何をする気ですか?そんなもの振り下ろしたら、死んじゃう」
どこからそんな刀を取り出したのか、聞きたいことは山のようにあったが今はそれ処ではない。朱里にとっては、副担任の凶行を阻止することが先決だった。
「――っ朱里。何をやっているんだ、君は」
「だって、先生が……」
言葉は続かなかった。遥の腕にしがみついたまま、朱里は間近に迫った女子生徒の顔を見た。短い悲鳴がひきつる。真っ赤な唇は、割かれた傷跡のようにぱっくりと口を開けている。歯は無理矢理埋め込まれたように、不自然に並んでいた。
真円に開かれた目の中は空洞で、闇が淀んでいる。
明らかに、人ではない者。
(――鬼)
朱里の脳裏に、強烈な恐れがよぎる。
「タスケテ」
引きつる傷跡を動かすようにして、女子生徒は呟く。口元は更に裂けて、めりめりと嫌な音を響かせた。ぱっくりと開いた口が、朱里に食らいつくように迫って来る。
咄嗟に目を閉じると同時に、朱里は強い力で引き寄せられた。遥が素早く動いたのがわかる。強引に抱え上げられて、朱里は振り下ろされないように思わず彼の胸にしがみついた。
彼の左手に持ち替えられた黒い刀身が、流れるように動く。
瞬きをする間もなく、影色の刃が少女の体を刺し貫く。止めることができないまま、朱里は女子生徒の最期を見た。
あまりの光景に、悲鳴すら声にならない。
「――どうか、安らかに」
哀悼するように、遥が小さく告げた。
ためらいのない仕草で、当たり前の儀式のように、彼は少女を貫いた刀身をゆっくりと引き抜いた。
反動のまま、少女の体が傾く。崩れ落ちる前に、その姿は端から毛糸がほどけるようにするすると輪郭を失った。まるで天を目指すように漆黒の筋となり、真っ直ぐに天井を突き抜けて、音もなく消えた。
「手伝えと言ったのは建前だ。君を困らせるつもりはない」
柔らかな前髪が、再び彼の素顔を隠している。自嘲するような低い呟きが、朱里の胸を打つ。言い過ぎたかもしれないという罪悪感よりも、強く感じた思い。
どこかで激しく警鐘が鳴っているのがわかる。
これまでの平穏な日々が、音もなく崩れて行く気がした。
危機感と、不安と恐れが高まってゆくのを感じる。感じるのに、朱里は彼を突き放すことが出来なかった。ここで彼を遠ざけてしまえば、後悔するのは自分なのだと思えた。
突如、込み上げてきた想い。その気持ちをどんなふうに言葉にするのかは、知らない。
「だから、そういうのが理解できないんです」
もどかしさを訴えると、遥は再び朱里を見返る。
「先生は、私の望みを護ると言う。私の望みって、いったい何ですか。そんなふうに、生徒をからかって楽しいですか。いい加減にしてくださ――」
朱里はハッと息を呑んだ。思わず瞬きをしてしまう。
誰かが立っている。
遥の立つ理科室よりも、更に奥に続く廊下。
朱里はぞっと背筋に冷ややかなものが伝うのを感じた。
ひっそりと立ち尽くしているのは、学院の制服を着た女子生徒だった。さっきまで確かに人影はなかった。向こう側は行き止まりで、どこかへ通じる路もない。いつ現れたのか、こちらを向いてぽつんと佇《たたず》んでいる。
「……ケテ」
朱里は言葉を失ったまま、かすかな声を聞いた。薄暗い廊下に浮かび上がるように、顔は白く、赤い口元だけが不自然なくらいに鮮烈に映った。
現れた女子生徒を取り囲むように、黒い陽炎が蠢いている。見ているだけで、禍々しさに押しつぶされそうな圧迫感があった。
「ついに形になったか」
遥は驚いた様子もなく、現れた女子生徒を眺めている。
「どこで与えられた?」
「――タスケテ」
かぼそい声が聞こえる。遥は辺りに満ちている禍々しさを物ともせず、ゆっくりと彼女に歩み寄る。
本来ならば、副担任の正体がばれてしまうと焦らなければならない場面であるのに、朱里にはそんな余裕がない。
女子生徒と教師が向かい合っているだけなのに、それは異常な光景だった。この世の物とは思えない、異質な何かと対峙している錯覚に陥る。
「黒沢先生」
女子生徒に近づく彼を案じて、朱里は思わず声をかけてしまう。自分も駆け寄ろうか迷っていると、遥はこちらに背を向けたまま警告する。
「朱里。君はこちらに来るなよ」
「だけど」
「心配はいらない」
遥は全く動じていない。朱里はとりあえず彼の言葉に従うことにした。
「タスケテ、……タス、テ」
「悪いが見逃すわけには行かない。どこで形を手に入れた?」
「――ケテ」
壊れたラジカセのように、少女は繰り返すだけだった。制服の袖から覗く白い手が、しなやかに動いて遥に触れる。首筋を辿り、女子生徒は彼を引き寄せるように腕を回した。まるで誘惑するような艶かしい動きに、朱里は知らずに唇を噛んでいた。
「答える術は与えられていないか」
遥のよく通る声が聞こえる。少女は彼に身を寄せたまま、変わらず「タスケテ」と繰り返していた。
「私はアンジュの主。こちらへ流れたキを見逃すことは出来ない。そのまま在れば、このような目に合わずにすんだものを」
ゆっくりと遥が右腕を持ち上げた。緩やかな動きは、舞うように優雅だった。
真っ直ぐに伸ばした手の先で、彼の指先が何かに触れたように見えた。
「――ジュを以て葬る」
次の瞬間、遥の右手が虚空から長い影を引き抜いた。それが漆黒の刀身であることを理解した瞬間、朱里は駆け出していた。
「待って、先生」
叫びながら、朱里は夢中で遥の右腕にしがみつく。
「何をする気ですか?そんなもの振り下ろしたら、死んじゃう」
どこからそんな刀を取り出したのか、聞きたいことは山のようにあったが今はそれ処ではない。朱里にとっては、副担任の凶行を阻止することが先決だった。
「――っ朱里。何をやっているんだ、君は」
「だって、先生が……」
言葉は続かなかった。遥の腕にしがみついたまま、朱里は間近に迫った女子生徒の顔を見た。短い悲鳴がひきつる。真っ赤な唇は、割かれた傷跡のようにぱっくりと口を開けている。歯は無理矢理埋め込まれたように、不自然に並んでいた。
真円に開かれた目の中は空洞で、闇が淀んでいる。
明らかに、人ではない者。
(――鬼)
朱里の脳裏に、強烈な恐れがよぎる。
「タスケテ」
引きつる傷跡を動かすようにして、女子生徒は呟く。口元は更に裂けて、めりめりと嫌な音を響かせた。ぱっくりと開いた口が、朱里に食らいつくように迫って来る。
咄嗟に目を閉じると同時に、朱里は強い力で引き寄せられた。遥が素早く動いたのがわかる。強引に抱え上げられて、朱里は振り下ろされないように思わず彼の胸にしがみついた。
彼の左手に持ち替えられた黒い刀身が、流れるように動く。
瞬きをする間もなく、影色の刃が少女の体を刺し貫く。止めることができないまま、朱里は女子生徒の最期を見た。
あまりの光景に、悲鳴すら声にならない。
「――どうか、安らかに」
哀悼するように、遥が小さく告げた。
ためらいのない仕草で、当たり前の儀式のように、彼は少女を貫いた刀身をゆっくりと引き抜いた。
反動のまま、少女の体が傾く。崩れ落ちる前に、その姿は端から毛糸がほどけるようにするすると輪郭を失った。まるで天を目指すように漆黒の筋となり、真っ直ぐに天井を突き抜けて、音もなく消えた。
1
お気に入りに追加
136
あなたにおすすめの小説
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

皇太子夫妻の歪んだ結婚
夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。
その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。
本編完結してます。
番外編を更新中です。

【完結】彼を幸せにする十の方法
玉響なつめ
恋愛
貴族令嬢のフィリアには婚約者がいる。
フィリアが望んで結ばれた婚約、その相手であるキリアンはいつだって冷静だ。
婚約者としての義務は果たしてくれるし常に彼女を尊重してくれる。
しかし、フィリアが望まなければキリアンは動かない。
婚約したのだからいつかは心を開いてくれて、距離も縮まる――そう信じていたフィリアの心は、とある夜会での事件でぽっきり折れてしまった。
婚約を解消することは難しいが、少なくともこれ以上迷惑をかけずに夫婦としてどうあるべきか……フィリアは悩みながらも、キリアンが一番幸せになれる方法を探すために行動を起こすのだった。
※小説家になろう・カクヨムにも掲載しています。

愛しき夫は、男装の姫君と恋仲らしい。
星空 金平糖
恋愛
シエラは、政略結婚で夫婦となった公爵──グレイのことを深く愛していた。
グレイは優しく、とても親しみやすい人柄でその甘いルックスから、結婚してからも数多の女性達と浮名を流していた。
それでもシエラは、グレイが囁いてくれる「私が愛しているのは、あなただけだよ」その言葉を信じ、彼と夫婦であれることに幸福を感じていた。
しかし。ある日。
シエラは、グレイが美貌の少年と親密な様子で、王宮の庭を散策している場面を目撃してしまう。当初はどこかの令息に王宮案内をしているだけだと考えていたシエラだったが、実はその少年が王女─ディアナであると判明する。
聞くところによるとディアナとグレイは昔から想い会っていた。
ディアナはグレイが結婚してからも、健気に男装までしてグレイに会いに来ては逢瀬を重ねているという。
──……私は、ただの邪魔者だったの?
衝撃を受けるシエラは「これ以上、グレイとはいられない」と絶望する……。
子持ちの私は、夫に駆け落ちされました
月山 歩
恋愛
産まれたばかりの赤子を抱いた私は、砦に働きに行ったきり、帰って来ない夫を心配して、鍛錬場を訪れた。すると、夫の上司は夫が仕事中に駆け落ちしていなくなったことを教えてくれた。食べる物がなく、フラフラだった私は、その場で意識を失った。赤子を抱いた私を気の毒に思った公爵家でお世話になることに。
不器用騎士様は記憶喪失の婚約者を逃がさない
かべうち右近
恋愛
「あなたみたいな人と、婚約したくなかった……!」
婚約者ヴィルヘルミーナにそう言われたルドガー。しかし、ツンツンなヴィルヘルミーナはそれからすぐに事故で記憶を失い、それまでとは打って変わって素直な可愛らしい令嬢に生まれ変わっていたーー。
もともとルドガーとヴィルヘルミーナは、顔を合わせればたびたび口喧嘩をする幼馴染同士だった。
ずっと好きな女などいないと思い込んでいたルドガーは、女性に人気で付き合いも広い。そんな彼は、悪友に指摘されて、ヴィルヘルミーナが好きなのだとやっと気付いた。
想いに気づいたとたんに、何の幸運か、親の意向によりとんとん拍子にヴィルヘルミーナとルドガーの婚約がまとまったものの、女たらしのルドガーに対してヴィルヘルミーナはツンツンだったのだ。
記憶を失ったヴィルヘルミーナには悪いが、今度こそ彼女を口説き落して円満結婚を目指し、ルドガーは彼女にアプローチを始める。しかし、元女誑しの不器用騎士は息を吸うようにステップをすっ飛ばしたアプローチばかりしてしまい…?
不器用騎士×元ツンデレ・今素直令嬢のラブコメです。
12/11追記
書籍版の配信に伴い、WEB連載版は取り下げております。
たくさんお読みいただきありがとうございました!
大好きなあなたを忘れる方法
山田ランチ
恋愛
あらすじ
王子と婚約関係にある侯爵令嬢のメリベルは、訳あってずっと秘密の婚約者のままにされていた。学園へ入学してすぐ、メリベルの魔廻が(魔術を使う為の魔素を貯めておく器官)が限界を向かえようとしている事に気が付いた大魔術師は、魔廻を小さくする事を提案する。その方法は、魔素が好むという悲しい記憶を失くしていくものだった。悲しい記憶を引っ張り出しては消していくという日々を過ごすうち、徐々に王子との記憶を失くしていくメリベル。そんな中、魔廻を奪う謎の者達に大魔術師とメリベルが襲われてしまう。
魔廻を奪おうとする者達は何者なのか。王子との婚約が隠されている訳と、重大な秘密を抱える大魔術師の正体が、メリベルの記憶に導かれ、やがて世界の始まりへと繋がっていく。
登場人物
・メリベル・アークトュラス 17歳、アークトゥラス侯爵の一人娘。ジャスパーの婚約者。
・ジャスパー・オリオン 17歳、第一王子。メリベルの婚約者。
・イーライ 学園の園芸員。
クレイシー・クレリック 17歳、クレリック侯爵の一人娘。
・リーヴァイ・ブルーマー 18歳、ブルーマー子爵家の嫡男でジャスパーの側近。
・アイザック・スチュアート 17歳、スチュアート侯爵の嫡男でジャスパーの側近。
・ノア・ワード 18歳、ワード騎士団長の息子でジャスパーの従騎士。
・シア・ガイザー 17歳、ガイザー男爵の娘でメリベルの友人。
・マイロ 17歳、メリベルの友人。
魔素→世界に漂っている物質。触れれば精神を侵され、生き物は主に凶暴化し魔獣となる。
魔廻→体内にある魔廻(まかい)と呼ばれる器官、魔素を取り込み貯める事が出来る。魔術師はこの器官がある事が必須。
ソル神とルナ神→太陽と月の男女神が魔素で満ちた混沌の大地に現れ、世界を二つに分けて浄化した。ソル神は昼間を、ルナ神は夜を受け持った。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる