2 / 233
第一話 天落の地
プロローグ:2 瞳
しおりを挟む
朱里がぼんやりと寝間着のままダイニングに入ると、姉の麟華がキッチンに向かって立っていた。自分なりに早起きしたつもりだが、兄の姿は見えない。食卓には朝食の名残があった。既に邸宅を出た後なのだろう。
寝不足のせいで、身体がだるい。
スリッパも履かず、裸足のままペタペタとフローリングを横切ろうとすると、気配に気付いた姉が弾かれたように振り返った。
「うわぉ。朱里、びっくりした。どうしたの? こんな朝早くから」
「うん。何となく目が覚めたから」
姉である麟華は目を丸くして、まじまじと朱里を見た。
「えー? めっずらしい。あなた、ついに彼氏でも出来たの? 恋患い?」
「あのね、朝から何を訳の判らないこと言ってるの」
「だって、いつも起こしても、ぎりぎりまで寝ているくせに」
麟華は楽しげに笑っている。高校二年の朱里より一回り年上の姉だった。知的で格好の良い見た目に似合わず、明るくて可愛らしい気性の持ち主だ。
密かに朱里にとっては、自慢の姉だった。真っ直ぐに伸ばされた黒髪が、麟華が笑うと艶やかに揺れる。
「だけど、私は朱里が彼氏を作るのは反対。朱里にはね、運命的な出会いをしてほしいのよ」
うっとりと、麟華は目を輝かせている。
「麟華、お願いだから、良い年をして恥ずかしいことを堂々と言わないで」
「全然、恥ずかしくないわよ」
麟華の突き抜けた調子は、早朝でも損なわれることがない。
変わらず朗らかで、明るくて元気だった。朝が弱い朱里には驚異的なくらいだ。
「あー、寝不足でだるい」
目をこする妹をきょとんと見つめてから、麟華は首を傾げる。
「どうしたの?」
「くだらないことを考えていたら、眠れなかっただけ」
姉の麟華は朱里の通う学院の高等部で、美術の教師をやっているのだ。そんな麟華に、まさか学級内の企てを話すわけにもいかない。
朱里は寝不足の理由を適当につけて、リビングの大きなソファに沈み込んだ。
「麒一ちゃんは?」
姿の見えない兄の所在を尋ねると、麟華からは予想通りの返答があった。
「もう大学へ行ったわよ」
麟華の双子の兄である麒一。
彼は学院の大学で助教授を務めている。父親が理事長を勤める学院は、朱里達の住まいの裏手にあった。塀で隔てられているだけで、敷地の一部が背中合わせのようになっている。
朱里は兄姉三人で暮らしていた。物心がついてからの記憶を辿っても、父親の顔を見たのは数えるほどしかない。
母親の顔は全く知らなかった。朱里が生まれてすぐに逝去したと聞かされていたし、双子の兄達と朱里は腹違いになる。異母兄妹だった。
麒一と麟華の母親も、朱里が生まれる頃には亡くなっていたという話である。
複雑な繋がりであるが、朱里はこれまで両親の不在を寂しいと嘆いたことはない。麒一と麒華が、幼い頃から妹の朱里をとても可愛がってくれたからだ。
「麒一ちゃんって、いつもこんなに早いの?」
「そうよ」
麒華によく似た兄の姿を思い浮かべて、朱里は素直に「すごいね」と感嘆を漏らした。
「朝ごはん、食べるわよね」
「うん。……顔を洗ってくる」
朱里は欠伸をつきながら、洗面所へ向かった。
鏡に映った自分の顔を眺めて、朱里はぎくりとする。
瞳の色がいつもより明るい。彼女の眼は中心にある瞳孔は真っ黒なのに、虹彩はかなり茶色が強い。それは日本人には稀な明るい色合いで、更に外側の白目との境目などは、角度によっては赤褐色で縁取りを描く。
初対面の人には、よくカラーコンタクトをしているのかと間違われた。
朱里は明るめの瞳の色合いが嫌いだった。自分が慕う兄達との違いを突きつけられるようで嫌なのだ。
幼い頃から、瞳のおかげでどれほど嫌な思いをしてきたのかも数え切れない。
それでも、麒一や麟華が綺麗な眼だと言って褒めてくれるから、その瞬間だけは価値があるような気がしていた。
「何、これ」
けれど、今朝の眼は何事だろうか。
朱里は恐る恐る、洗面台の鏡に映った自分の顔に手を伸ばした。
ひやりとした質感。鏡をこすって見ても、瞳の色は変わらない。
真っ黒な瞳孔を抱くのは、金色に輝く虹彩。白目との境界には、夕焼けを思わせる鮮やかな朱。
朱里は強く瞳を閉じて、開く。ゆっくりとした瞬きを数回繰り返した。
少しずつ、色合いが戻っているような気がする。
それとも、単に光線の加減だろうか。
眼が充血するくらいこすっていると、美しい金色が幻のように、いつもの茶色に戻っていた。目の醒めるような朱の色も失われている。いつのまにか、瞳は見慣れた色合いに戻っていた。
朱里は全身に漲っていた緊張を解いて、大きく息をついた。
鏡の中にさっきまでの異変を探しても、もうどこにも見つけられない。きっと、あれは錯覚だったのだ。麟華も瞳について何も言わなかった。
無理矢理そう思いこんで顔を洗うと、朱里はいつものように眼鏡をかけた。レンズには度が入っていない。少しでも特異な瞳を紛らわせようという気休めだった。
彼女は続いて手際よく、癖のない長い黒髪を櫛で梳かして束ねると、固く結んだ。今時の女子高生には珍しいくらいに、清潔感のある髪型が出来上がる。別に結ぶことが学院の風紀に定められているわけではない。朱里の通う高等部は上に続く大学の雰囲気に影響を受けて、私立にしては校則が自由なのだ。
麟華も綺麗な黒髪なのにと、束ねることを残念がっている。朱里も唯一姉に似た艶やかな黒髪は好きだった。けれど、自慢しようと言う気にはどうしてもなれない。
自分でも地味な格好だと思うが、気に入っている。
朱里はとにかく目立つことが嫌いだった。称賛であっても嫌悪であっても、目立っていると何かと問題に巻き込まれてしまう。
瞳の色合いが違うだけで、幼い頃は同級生にからかわれたものだ。
古くから学院に伝わる鬼の逸話もあって、中には朱里のことを鬼だと囃し立てる少年達もいた。
目立たないように立ち居振る舞う習慣。これまでの経験が叩き込んだ習性なのだろう。全てが平凡で、普通であることに安堵する。自分なりに目立たないように立ち居振舞うのが習慣になっていた。必要以上に普通であることに固執しているのかもしれない。
後ろ向きの意志であることは判っていたが、どうしようもなかった。
「ああ、今夜が憂鬱」
朱里は素直に胸の内を呟いてから、鏡を見て気合いを入れるようにぴしゃりと頬を叩いた。
寝不足のせいで、身体がだるい。
スリッパも履かず、裸足のままペタペタとフローリングを横切ろうとすると、気配に気付いた姉が弾かれたように振り返った。
「うわぉ。朱里、びっくりした。どうしたの? こんな朝早くから」
「うん。何となく目が覚めたから」
姉である麟華は目を丸くして、まじまじと朱里を見た。
「えー? めっずらしい。あなた、ついに彼氏でも出来たの? 恋患い?」
「あのね、朝から何を訳の判らないこと言ってるの」
「だって、いつも起こしても、ぎりぎりまで寝ているくせに」
麟華は楽しげに笑っている。高校二年の朱里より一回り年上の姉だった。知的で格好の良い見た目に似合わず、明るくて可愛らしい気性の持ち主だ。
密かに朱里にとっては、自慢の姉だった。真っ直ぐに伸ばされた黒髪が、麟華が笑うと艶やかに揺れる。
「だけど、私は朱里が彼氏を作るのは反対。朱里にはね、運命的な出会いをしてほしいのよ」
うっとりと、麟華は目を輝かせている。
「麟華、お願いだから、良い年をして恥ずかしいことを堂々と言わないで」
「全然、恥ずかしくないわよ」
麟華の突き抜けた調子は、早朝でも損なわれることがない。
変わらず朗らかで、明るくて元気だった。朝が弱い朱里には驚異的なくらいだ。
「あー、寝不足でだるい」
目をこする妹をきょとんと見つめてから、麟華は首を傾げる。
「どうしたの?」
「くだらないことを考えていたら、眠れなかっただけ」
姉の麟華は朱里の通う学院の高等部で、美術の教師をやっているのだ。そんな麟華に、まさか学級内の企てを話すわけにもいかない。
朱里は寝不足の理由を適当につけて、リビングの大きなソファに沈み込んだ。
「麒一ちゃんは?」
姿の見えない兄の所在を尋ねると、麟華からは予想通りの返答があった。
「もう大学へ行ったわよ」
麟華の双子の兄である麒一。
彼は学院の大学で助教授を務めている。父親が理事長を勤める学院は、朱里達の住まいの裏手にあった。塀で隔てられているだけで、敷地の一部が背中合わせのようになっている。
朱里は兄姉三人で暮らしていた。物心がついてからの記憶を辿っても、父親の顔を見たのは数えるほどしかない。
母親の顔は全く知らなかった。朱里が生まれてすぐに逝去したと聞かされていたし、双子の兄達と朱里は腹違いになる。異母兄妹だった。
麒一と麟華の母親も、朱里が生まれる頃には亡くなっていたという話である。
複雑な繋がりであるが、朱里はこれまで両親の不在を寂しいと嘆いたことはない。麒一と麒華が、幼い頃から妹の朱里をとても可愛がってくれたからだ。
「麒一ちゃんって、いつもこんなに早いの?」
「そうよ」
麒華によく似た兄の姿を思い浮かべて、朱里は素直に「すごいね」と感嘆を漏らした。
「朝ごはん、食べるわよね」
「うん。……顔を洗ってくる」
朱里は欠伸をつきながら、洗面所へ向かった。
鏡に映った自分の顔を眺めて、朱里はぎくりとする。
瞳の色がいつもより明るい。彼女の眼は中心にある瞳孔は真っ黒なのに、虹彩はかなり茶色が強い。それは日本人には稀な明るい色合いで、更に外側の白目との境目などは、角度によっては赤褐色で縁取りを描く。
初対面の人には、よくカラーコンタクトをしているのかと間違われた。
朱里は明るめの瞳の色合いが嫌いだった。自分が慕う兄達との違いを突きつけられるようで嫌なのだ。
幼い頃から、瞳のおかげでどれほど嫌な思いをしてきたのかも数え切れない。
それでも、麒一や麟華が綺麗な眼だと言って褒めてくれるから、その瞬間だけは価値があるような気がしていた。
「何、これ」
けれど、今朝の眼は何事だろうか。
朱里は恐る恐る、洗面台の鏡に映った自分の顔に手を伸ばした。
ひやりとした質感。鏡をこすって見ても、瞳の色は変わらない。
真っ黒な瞳孔を抱くのは、金色に輝く虹彩。白目との境界には、夕焼けを思わせる鮮やかな朱。
朱里は強く瞳を閉じて、開く。ゆっくりとした瞬きを数回繰り返した。
少しずつ、色合いが戻っているような気がする。
それとも、単に光線の加減だろうか。
眼が充血するくらいこすっていると、美しい金色が幻のように、いつもの茶色に戻っていた。目の醒めるような朱の色も失われている。いつのまにか、瞳は見慣れた色合いに戻っていた。
朱里は全身に漲っていた緊張を解いて、大きく息をついた。
鏡の中にさっきまでの異変を探しても、もうどこにも見つけられない。きっと、あれは錯覚だったのだ。麟華も瞳について何も言わなかった。
無理矢理そう思いこんで顔を洗うと、朱里はいつものように眼鏡をかけた。レンズには度が入っていない。少しでも特異な瞳を紛らわせようという気休めだった。
彼女は続いて手際よく、癖のない長い黒髪を櫛で梳かして束ねると、固く結んだ。今時の女子高生には珍しいくらいに、清潔感のある髪型が出来上がる。別に結ぶことが学院の風紀に定められているわけではない。朱里の通う高等部は上に続く大学の雰囲気に影響を受けて、私立にしては校則が自由なのだ。
麟華も綺麗な黒髪なのにと、束ねることを残念がっている。朱里も唯一姉に似た艶やかな黒髪は好きだった。けれど、自慢しようと言う気にはどうしてもなれない。
自分でも地味な格好だと思うが、気に入っている。
朱里はとにかく目立つことが嫌いだった。称賛であっても嫌悪であっても、目立っていると何かと問題に巻き込まれてしまう。
瞳の色合いが違うだけで、幼い頃は同級生にからかわれたものだ。
古くから学院に伝わる鬼の逸話もあって、中には朱里のことを鬼だと囃し立てる少年達もいた。
目立たないように立ち居振る舞う習慣。これまでの経験が叩き込んだ習性なのだろう。全てが平凡で、普通であることに安堵する。自分なりに目立たないように立ち居振舞うのが習慣になっていた。必要以上に普通であることに固執しているのかもしれない。
後ろ向きの意志であることは判っていたが、どうしようもなかった。
「ああ、今夜が憂鬱」
朱里は素直に胸の内を呟いてから、鏡を見て気合いを入れるようにぴしゃりと頬を叩いた。
1
お気に入りに追加
134
あなたにおすすめの小説
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈@12/27電子書籍配信
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!
gacchi
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ?
王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。
国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから!
12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
愛しき夫は、男装の姫君と恋仲らしい。
星空 金平糖
恋愛
シエラは、政略結婚で夫婦となった公爵──グレイのことを深く愛していた。
グレイは優しく、とても親しみやすい人柄でその甘いルックスから、結婚してからも数多の女性達と浮名を流していた。
それでもシエラは、グレイが囁いてくれる「私が愛しているのは、あなただけだよ」その言葉を信じ、彼と夫婦であれることに幸福を感じていた。
しかし。ある日。
シエラは、グレイが美貌の少年と親密な様子で、王宮の庭を散策している場面を目撃してしまう。当初はどこかの令息に王宮案内をしているだけだと考えていたシエラだったが、実はその少年が王女─ディアナであると判明する。
聞くところによるとディアナとグレイは昔から想い会っていた。
ディアナはグレイが結婚してからも、健気に男装までしてグレイに会いに来ては逢瀬を重ねているという。
──……私は、ただの邪魔者だったの?
衝撃を受けるシエラは「これ以上、グレイとはいられない」と絶望する……。
【取り下げ予定】愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
皇太子夫妻の歪んだ結婚
夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。
その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。
本編完結してます。
番外編を更新中です。
【書籍化確定、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる