45 / 83
第十章:手掛かり
3:罪の在処
しおりを挟む「……ん、俺の研究か?」
「そうそう!」
それはつまり俺の観察日記を書くと言うことか?
「まあ、いいけど。じゃあ律はどうする?」
「……僕は春樹を研究するから」
「えっ、それって俺だけタマの研究ってこと?」
思わず二人の方を向いた。
すると二人ともポカンとした表情をしていた。
「ん? オレは気にしないけど、もしアオが気にするなら律の研究でもすればいいだろ。なあ律」
「うん」
律の言葉がきっかけになった。
別にタマにこだわっているわけでもないし、こうなったら幼なじみたちを徹底的に研究してやろう。
はるちゃんに「じゃあ俺も律の研究する」と伝えると、満面の笑顔がかえってきた。
「よし! それじゃあアオに質問なっ!!」
好きな食べ物に趣味。
そういった俺の好みを、確かめるようにはるちゃんが質問していく。
自分でも知らなかった癖を言い当てられたのはビックリした。
そしてはるちゃんだけでなく律も把握していたらしい。
というか律の方がよく知っていたほどだ。
「あとは、身長と体重だな!」
「たぶん140と30だっけ」
「……蒼翔、嘘はダメ。139と28だった」
思い出しながら答えた俺に、律が声を上げる。
「いやいや何で知ってるんだよ?!」
「律はアオのことよく見てるもんな~」
はるちゃんは口の端をぺろっと舌でなめると、その情報をノートに記入していった。
すでに片面のすべてが文字で埋め尽くされている。
ノートの左下から右上へはるちゃんの手が動いていく。
「よし!」
と、はるちゃんが鉛筆を机に置いた。
「じゃあアオ、服ぬいで?」
なんで、と視線で問いかければ答えてくれる。
「アオの絵を描くからだけど」
「……蒼翔の研究を紙に書くなら、絵は必要」
「いやいや、なんで裸じゃないとダメなんだよ」
堪えきれずに笑うと二人は顔を見合わせる。
よくいがみ合ったりするくせに、こういうときは息がぴったりだなぁ。
「その方がアオのことをよく知れるだろ?」
……言ったな?
「じゃあはるちゃんも律の研究で服ぬげよ」
「もちろん!!」
予想とは違って躊躇なく言い切るはるちゃん。
数秒くらいは迷うものだと思っていたんだけど。
と、そこではるちゃんが律にこっそり何か伝えたことを思い出した。
そして愕然とする。
……まさかはるちゃん、いままでのことって全部計算済みなのか?
嫌な予感がして、おそるおそる律に問いかける。
はるちゃんはともかく、律はこういうのが苦手なはずだ。
水泳とか、お風呂でもいつも身体を隠しているし、律も恥ずかしいからと呟いていた。
「なあ、もしかして律も俺の研究するとき服、ぬぐのか?」
はるちゃんがお菓子をつまむのをやめて律に注目する。
その表情はニヤニヤとしていて、面白がっているようにみえた。
筆箱の上に鉛筆をころがして、律はキッとはるちゃんのことを睨む。
そして一度だけ視線をさまよわせたあと上目遣いでこちらを見た。
そのまま数秒くらい沈黙してから、ためらうように口を開いた。
「蒼翔になら、何されたっていい」
口を閉じると耳を赤く染めた。
「そ、そうか」
なんだか俺まで恥ずかしくなってきた。
はるちゃんが真っ赤になった律をからかってすごく怒られている。
「アオ、俺たちもぬぐんだから、いいよな!」
「……わかったよ」
そうして俺は服をぬいでいった。
パンツだけの姿になった俺に、はるちゃんは言い募った。
「パンツも!!」
いやいや、うそだよな?
「……はるちゃんが先にぬげよ」
「おう」
さすがに冗談だよな、と思っていたら、はるちゃんは迷いなく服をぬいでいった。
たまらず律に話しかけた。
「なぁ律。はるちゃん本当にぬいだんだけど、どうしたらいいと思う?」
「蒼翔もぬげばいいと思う」
律も乗り気か!
思わず天を仰いだ。
「ほらアオ、ぬぎ終わった!」
そうしてはるちゃんが見せてきたのは、スポーツをして適度に筋肉のついた身体だった。
その日焼けのあとから、普段ノースリーブのシャツを着ていることがわかった。
「ほれほれ」
はるちゃんは腰をふって、ブラブラとちんこを揺らしている。
皮が半分むけているからピンク色の亀頭が露出している。
恥ずかしくないのか。うん、そういう性格じゃなかったな。
「……春樹は動かないで」
「おう!」
律がはるちゃんに近づいていく。
その片手にはメジャーがあった。
そっと下からすくい上げるようにして、ちんこを測りはじめる。
「……それ、自由研究にも書くのかよ?」
「……そんなわけない、と思う」
「え、二人とも書かないのか?!」
はるちゃんは常識を一から学び直せばいいと思う。
「……長さが5センチで、周りが6.5センチ」
律はそう口にしながら、紙に書いていった。
「じゃあ次」
そうしてちんこの皮が根元までおろされる。
先端のふくらみにさしかかると、ペロンとめくれた。
「……皮はむけてる、と」
好奇心があったのか、まるで「へぇ、他の人のはこんな感じなんだ」という表情をしている。
俺は律がしていることを黙って眺めていることしかできなかった。
「ふふん」
律はこれを二度、三度とはるちゃんが勃起するまで続けた。
「10センチ」
「じゃあ次アオの番な!」
「……わかった」
俺は二人ともやめる気がないのを確認して観念した。
パンツをぬいだ。
「そうそう!」
それはつまり俺の観察日記を書くと言うことか?
「まあ、いいけど。じゃあ律はどうする?」
「……僕は春樹を研究するから」
「えっ、それって俺だけタマの研究ってこと?」
思わず二人の方を向いた。
すると二人ともポカンとした表情をしていた。
「ん? オレは気にしないけど、もしアオが気にするなら律の研究でもすればいいだろ。なあ律」
「うん」
律の言葉がきっかけになった。
別にタマにこだわっているわけでもないし、こうなったら幼なじみたちを徹底的に研究してやろう。
はるちゃんに「じゃあ俺も律の研究する」と伝えると、満面の笑顔がかえってきた。
「よし! それじゃあアオに質問なっ!!」
好きな食べ物に趣味。
そういった俺の好みを、確かめるようにはるちゃんが質問していく。
自分でも知らなかった癖を言い当てられたのはビックリした。
そしてはるちゃんだけでなく律も把握していたらしい。
というか律の方がよく知っていたほどだ。
「あとは、身長と体重だな!」
「たぶん140と30だっけ」
「……蒼翔、嘘はダメ。139と28だった」
思い出しながら答えた俺に、律が声を上げる。
「いやいや何で知ってるんだよ?!」
「律はアオのことよく見てるもんな~」
はるちゃんは口の端をぺろっと舌でなめると、その情報をノートに記入していった。
すでに片面のすべてが文字で埋め尽くされている。
ノートの左下から右上へはるちゃんの手が動いていく。
「よし!」
と、はるちゃんが鉛筆を机に置いた。
「じゃあアオ、服ぬいで?」
なんで、と視線で問いかければ答えてくれる。
「アオの絵を描くからだけど」
「……蒼翔の研究を紙に書くなら、絵は必要」
「いやいや、なんで裸じゃないとダメなんだよ」
堪えきれずに笑うと二人は顔を見合わせる。
よくいがみ合ったりするくせに、こういうときは息がぴったりだなぁ。
「その方がアオのことをよく知れるだろ?」
……言ったな?
「じゃあはるちゃんも律の研究で服ぬげよ」
「もちろん!!」
予想とは違って躊躇なく言い切るはるちゃん。
数秒くらいは迷うものだと思っていたんだけど。
と、そこではるちゃんが律にこっそり何か伝えたことを思い出した。
そして愕然とする。
……まさかはるちゃん、いままでのことって全部計算済みなのか?
嫌な予感がして、おそるおそる律に問いかける。
はるちゃんはともかく、律はこういうのが苦手なはずだ。
水泳とか、お風呂でもいつも身体を隠しているし、律も恥ずかしいからと呟いていた。
「なあ、もしかして律も俺の研究するとき服、ぬぐのか?」
はるちゃんがお菓子をつまむのをやめて律に注目する。
その表情はニヤニヤとしていて、面白がっているようにみえた。
筆箱の上に鉛筆をころがして、律はキッとはるちゃんのことを睨む。
そして一度だけ視線をさまよわせたあと上目遣いでこちらを見た。
そのまま数秒くらい沈黙してから、ためらうように口を開いた。
「蒼翔になら、何されたっていい」
口を閉じると耳を赤く染めた。
「そ、そうか」
なんだか俺まで恥ずかしくなってきた。
はるちゃんが真っ赤になった律をからかってすごく怒られている。
「アオ、俺たちもぬぐんだから、いいよな!」
「……わかったよ」
そうして俺は服をぬいでいった。
パンツだけの姿になった俺に、はるちゃんは言い募った。
「パンツも!!」
いやいや、うそだよな?
「……はるちゃんが先にぬげよ」
「おう」
さすがに冗談だよな、と思っていたら、はるちゃんは迷いなく服をぬいでいった。
たまらず律に話しかけた。
「なぁ律。はるちゃん本当にぬいだんだけど、どうしたらいいと思う?」
「蒼翔もぬげばいいと思う」
律も乗り気か!
思わず天を仰いだ。
「ほらアオ、ぬぎ終わった!」
そうしてはるちゃんが見せてきたのは、スポーツをして適度に筋肉のついた身体だった。
その日焼けのあとから、普段ノースリーブのシャツを着ていることがわかった。
「ほれほれ」
はるちゃんは腰をふって、ブラブラとちんこを揺らしている。
皮が半分むけているからピンク色の亀頭が露出している。
恥ずかしくないのか。うん、そういう性格じゃなかったな。
「……春樹は動かないで」
「おう!」
律がはるちゃんに近づいていく。
その片手にはメジャーがあった。
そっと下からすくい上げるようにして、ちんこを測りはじめる。
「……それ、自由研究にも書くのかよ?」
「……そんなわけない、と思う」
「え、二人とも書かないのか?!」
はるちゃんは常識を一から学び直せばいいと思う。
「……長さが5センチで、周りが6.5センチ」
律はそう口にしながら、紙に書いていった。
「じゃあ次」
そうしてちんこの皮が根元までおろされる。
先端のふくらみにさしかかると、ペロンとめくれた。
「……皮はむけてる、と」
好奇心があったのか、まるで「へぇ、他の人のはこんな感じなんだ」という表情をしている。
俺は律がしていることを黙って眺めていることしかできなかった。
「ふふん」
律はこれを二度、三度とはるちゃんが勃起するまで続けた。
「10センチ」
「じゃあ次アオの番な!」
「……わかった」
俺は二人ともやめる気がないのを確認して観念した。
パンツをぬいだ。
0
お気に入りに追加
452
あなたにおすすめの小説


二度目の召喚なんて、聞いてません!
みん
恋愛
私─神咲志乃は4年前の夏、たまたま学校の図書室に居た3人と共に異世界へと召喚されてしまった。
その異世界で淡い恋をした。それでも、志乃は義務を果たすと居残ると言う他の3人とは別れ、1人日本へと還った。
それから4年が経ったある日。何故かまた、異世界へと召喚されてしまう。「何で!?」
❋相変わらずのゆるふわ設定と、メンタルは豆腐並みなので、軽い気持ちで読んでいただけると助かります。
❋気を付けてはいますが、誤字が多いかもしれません。
❋他視点の話があります。

聖女召喚に巻き込まれた挙句、ハズレの方と蔑まれていた私が隣国の過保護な王子に溺愛されている件
バナナマヨネーズ
恋愛
聖女召喚に巻き込まれた志乃は、召喚に巻き込まれたハズレの方と言われ、酷い扱いを受けることになる。
そんな中、隣国の第三王子であるジークリンデが志乃を保護することに。
志乃を保護したジークリンデは、地面が泥濘んでいると言っては、志乃を抱き上げ、用意した食事が熱ければ火傷をしないようにと息を吹きかけて冷ましてくれるほど過保護だった。
そんな過保護すぎるジークリンデの行動に志乃は戸惑うばかり。
「私は子供じゃないからそんなことしなくてもいいから!」
「いや、シノはこんなに小さいじゃないか。だから、俺は君を命を懸けて守るから」
「お…重い……」
「ん?ああ、ごめんな。その荷物は俺が持とう」
「これくらい大丈夫だし、重いってそういうことじゃ……。はぁ……」
過保護にされたくない志乃と過保護にしたいジークリンデ。
二人は共に過ごすうちに知ることになる。その人がお互いの運命の人なのだと。
全31話
【完結】お見合いに現れたのは、昨日一緒に食事をした上司でした
楠結衣
恋愛
王立医務局の調剤師として働くローズ。自分の仕事にやりがいを持っているが、行き遅れになることを家族から心配されて休日はお見合いする日々を過ごしている。
仕事量が多い連休明けは、なぜか上司のレオナルド様と二人きりで仕事をすることを不思議に思ったローズはレオナルドに質問しようとするとはぐらかされてしまう。さらに夕食を一緒にしようと誘われて……。
◇表紙のイラストは、ありま氷炎さまに描いていただきました♪
◇全三話予約投稿済みです
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。

教会を追放された元聖女の私、果実飴を作っていたのに、なぜかイケメン騎士様が溺愛してきます!
海空里和
恋愛
王都にある果実店の果実飴は、連日行列の人気店。
そこで働く孤児院出身のエレノアは、聖女として教会からやりがい搾取されたあげく、あっさり捨てられた。大切な人を失い、働くことへの意義を失ったエレノア。しかし、果実飴の成功により、働き方改革に成功して、穏やかな日常を取り戻していた。
そこにやって来たのは、場違いなイケメン騎士。
「エレノア殿、迎えに来ました」
「はあ?」
それから毎日果実飴を買いにやって来る騎士。
果実飴が気に入ったのかと思ったその騎士、イザークは、実はエレノアとの結婚が目的で?!
これは、エレノアにだけ距離感がおかしいイザークと、失意にいながらも大切な物を取り返していくエレノアが、次第に心を通わせていくラブストーリー。
聖女を騙った少女は、二度目の生を自由に生きる
夕立悠理
恋愛
ある日、聖女として異世界に召喚された美香。その国は、魔物と戦っているらしく、兵士たちを励まして欲しいと頼まれた。しかし、徐々に戦況もよくなってきたところで、魔法の力をもった本物の『聖女』様が現れてしまい、美香は、聖女を騙った罪で、処刑される。
しかし、ギロチンの刃が落とされた瞬間、時間が巻き戻り、美香が召喚された時に戻り、美香は二度目の生を得る。美香は今度は魔物の元へ行き、自由に生きることにすると、かつては敵だったはずの魔王に溺愛される。
しかし、なぜか、美香を見捨てたはずの護衛も執着してきて――。
※小説家になろう様にも投稿しています
※感想をいただけると、とても嬉しいです
※著作権は放棄してません

できれば穏便に修道院生活へ移行したいのです
新条 カイ
恋愛
ここは魔法…魔術がある世界。魔力持ちが優位な世界。そんな世界に日本から転生した私だったけれど…魔力持ちではなかった。
それでも、貴族の次女として生まれたから、なんとかなると思っていたのに…逆に、悲惨な将来になる可能性があるですって!?貴族の妾!?嫌よそんなもの。それなら、女の幸せより、悠々自適…かはわからないけれど、修道院での生活がいいに決まってる、はず?
将来の夢は修道院での生活!と、息巻いていたのに、あれ。なんで婚約を申し込まれてるの!?え、第二王子様の護衛騎士様!?接点どこ!?
婚約から逃れたい元日本人、現貴族のお嬢様の、逃れられない恋模様をお送りします。
■■両翼の守り人のヒロイン側の話です。乳母兄弟のあいつが暴走してとんでもない方向にいくので、ストッパーとしてヒロイン側をちょいちょい設定やら会話文書いてたら、なんかこれもUPできそう。と…いう事で、UPしました。よろしくお願いします。(ストッパーになれればいいなぁ…)
■■
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる