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閑話(おまけ):クラウディア始祖生誕祭
160:スー・サイオン
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自分を贈り物にするというサプライズについて、スーは途轍もない問題を見落としていた。
気づいたのは、当日の夜である。
これからまさにという意気ごみで、ヘレナが調達してくれた衣装を身に着けた時だった。
光沢のある黒いエナメル生地でつくられた衣装は、着てみるとスーの想像以上に姿態が扇情的にうつる。
身体の線をかくす意図がないと言いたげな仕様で、布地が触れる部分は、必要以上に肌に食い込んでしまう。はじめはサイズが小さいのではないかと思ったが、身体に添わせると、なぜかぴったりと着用できてしまった。
装飾というには攻撃的にも見える、とがった鋲などがほどこされていて、スーには意味がわからない。レースやフリルのほうが何倍も綺麗で、女性らしい気がする。
生地を彩る鋲や鎖が、何のための装飾なのか、まるで意図がよめない。
合わせて用意された小物入れには、さらに過激さを連想させる蝋燭や縄、ムチがおさめられていた。
ヘレナが見立ててくれたせいか、衣装はスーの癖のない長い黒髪と赤い瞳にも違和感がない。
似合っているのかもしれないと思ったが、一揃いを身に着けてみると、完全に倒錯した世界の住人だった。
(な、なんだか、卑猥で不思議な世界観ね)
スーは強気に「どんな性癖があってもこたえて見せる」と豪語していたが、これをルカに披露するのかと考えると、あまりにも恥ずかしい。全裸を晒すよりはずかしいことなどないと考えていた自分の浅はかさを呪うしかない。
着替えを手伝ってくれたオトの前では気丈に振舞っていたが、サプライズの準備が整うにつれて、気持ちがくじけそうになっていた。
(衣装を着るほうが恥ずかしいなんて、考えたこともなかったわ)
完全に未体験の世界である。とはいえ、あとには引けない。
(これがルカ様の好みなら、慣れるしかないわ!)
なんとしてもルカの寵姫となる立場を死守したいのだ。ルカに充実した夜を提供して、彼との子を多く設け、誰にも引けをとらない妃になることが夢である。
(夜の相性はとても大切だと言うし)
貴族令嬢から刷り込まれた話がふつふつと蘇る。
(ルカ様の嗜好を理解して、わたしも楽しめるようにならなければ)
この羞恥心を乗り越えた先に手に入る新たな世界があるのだと信じるしかない。
信じなければ、こみあげる羞恥心ですぐに気持ちが挫けてしまいそうになる。
(ルカ様とわたしの経験差はどうにもならないのだし。わたしが何も努力をしなかったら、ご令嬢方が言う、いわゆる寝台に横たわっているだけの「寝たきり淑女」まっしぐらだもの)
「寝たきり淑女」というのは、令嬢たちのあいだで揶揄される意味で使われている俗語だった。夜の寝室において、全てを相手に丸投げして横になっているだけの、人形のような女性のことを表すらしい。
その話を聞いた時、スーはまさに自分のことだと心臓がすくんだ。
(このまま、いつまでもルカ様に丸投げではダメよ。これから築いていくおしどり夫婦の座を、後からやって来た経験豊富な女性に奪われるなんてことになったら………)
スーがぐるぐると渦巻く考えに意識をもっていかれていると、オトが気遣うようにほほ笑む。
「スー様、最後にこちらを」
奇抜な衣装を隠すように、オトが大きなローブを羽織らせてくれる。スーの瞳の色に合わせた華やかな真紅のローブ。今夜のために用意したもので、触り心地の良い、光沢のある生地であつらえてあった。
それは贈り物の包装紙の役割を果たすように、スーの身体をすっぽりとくるむ。足先まで隠れるロング丈で、まったく肌をさらす隙間がない。真紅に対比するように、白と緑で編んだ華やかな腰紐は、贈り物にかけられるリボンを連想させた。
「スー様、無理をされておられませんか?」
「だ、大丈夫よ、オト!」
今にも逃げだしたいほど恥ずかしく、まったく大丈夫ではなかったが、ここまで準備を整えて怖気づいている場合でもない。スーは戸惑いを吹き飛ばすように、ふんすと気合いを入れる。
「すべてルカ様のためだもの。わたしはそれだけで頑張れるわ」
「……はい。では、ルカ様のお部屋へ参りましょうか」
オトは何ともいえない複雑な顔をしていたが、スーは深呼吸をしてからふかく頷く。蝋燭などの小物が入った箱を抱えて、いつものようにルカの寝室へ赴いた。彼はすでにゆったりとした夜の装いをして、長椅子にかけて本を開いている。
ルカと目が合うと、スーの心臓がはじめての夜を迎えた時のようにドコドコと騒ぎだす。
案内してくれたオトが退出すると、スーは彼に歩みよる前に宣言した。
「ルカ様、生誕祭の御役目お疲れ様でした。本日はわたしからルカ様に贈り物があります」
気迫が伝わったのか、ルカは長椅子からスーを見つめたまま、不思議そうに首をかたむける。
「スーから私に?」
「はい。あの、お気に召していただけるのかわかりませんが、生誕祭の夜には、自分を贈り物にするのが流行っていると聞いたので」
すでに全身から火を噴きそうなほど恥ずかしい主張だったが、受け身なままでは「寝たきり淑女」まっしぐらであると、スーは自分をふるいたたせる。
「今夜はルカ様にわたしを贈ります!」
スーはルカに歩み寄って傍らに立つと、小物が入った箱を抱えたまま深くお辞儀をする。
「どうぞ良かったら受けとってください!」
勢いで言ってしまったものの、スーは恥ずかしくて顔をあげられない。ドコドコと鳴る心臓の音を体中で感じていると、箱を抱える自分の右手に触れる温もりがあった。
ルカに手を握られているのだと理解すると、柔らかな声がした。
「もちろん、よろこんで」
スーがおそるおそる顔をあげると、後光のさしそうなルカの麗しいほほ笑みがあった。嫌悪感も戸惑いもない表情をみて、スーはホッと力が抜ける。箱を抱えたまま、そっとルカの隣に腰を下ろした。
「あなたを受けとったら、今夜は何をしても許されるということですか?」
ルカの魅惑的な囁きに、スーはぶんぶんと首がちぎれそうな勢いでうなずく。
「はい! もちろんです!」
「………意外だな」
「え!?」
「いえ、スーがそんな大胆な贈り物を考えるとは思っていなかったので」
「大胆、ですか?」
「はい。あなたは初心なので、少し驚きました」
ルカは持っていた本を閉じて小卓におくと、いたずらっぽく笑った。
「でも、そういえばスーは積極的でしたね」
スーは次なる計画を思って、ふたたび緊張で身が硬くなる。まだ彼のために用意した真の贈り物は、何一つ晒していない。自分を包むたっぷりとした大きさのあるローブが、計画を包み隠していた。
ルカに贈る本当のサプライスはこれからなのだ。
どう核心へ近づくべきかと考えながら、スーが抱えている箱に視線を落とすと、ルカも箱の存在に意識が向いたようだった。
「それで、さっきから大切そうに抱えているその箱は?」
「あ! こちらもルカ様のためにご用意した品です」
特殊な世界観へ踏み込む、絶好の会話の流れだった。スーはこのまま箱の中身から、サプライズを決行できるのではないかと算段をつける。
「ヘレナ様のご協力で揃えることができました」
「…………、ヘレナの協力で?」
「はい」
スーはほんの一瞬、ルカの気配に不穏なひずみが生じた気がした。気のせいだろうかと思ったが、誰でも秘めておきたい性癖を暴かれる予感を覚えれば、警戒してしまうのかもしれない。
でも、だからといって、スーにはこの機会を逃す余裕はなかった。ゆるぎない寵姫を目指して、思い切って攻め込むだけである。
「ルカ様のお好きな品だと伺っています。どうぞ御覧になってください」
スーは抱えていた箱を膝の上において、蓋を開けた。
気づいたのは、当日の夜である。
これからまさにという意気ごみで、ヘレナが調達してくれた衣装を身に着けた時だった。
光沢のある黒いエナメル生地でつくられた衣装は、着てみるとスーの想像以上に姿態が扇情的にうつる。
身体の線をかくす意図がないと言いたげな仕様で、布地が触れる部分は、必要以上に肌に食い込んでしまう。はじめはサイズが小さいのではないかと思ったが、身体に添わせると、なぜかぴったりと着用できてしまった。
装飾というには攻撃的にも見える、とがった鋲などがほどこされていて、スーには意味がわからない。レースやフリルのほうが何倍も綺麗で、女性らしい気がする。
生地を彩る鋲や鎖が、何のための装飾なのか、まるで意図がよめない。
合わせて用意された小物入れには、さらに過激さを連想させる蝋燭や縄、ムチがおさめられていた。
ヘレナが見立ててくれたせいか、衣装はスーの癖のない長い黒髪と赤い瞳にも違和感がない。
似合っているのかもしれないと思ったが、一揃いを身に着けてみると、完全に倒錯した世界の住人だった。
(な、なんだか、卑猥で不思議な世界観ね)
スーは強気に「どんな性癖があってもこたえて見せる」と豪語していたが、これをルカに披露するのかと考えると、あまりにも恥ずかしい。全裸を晒すよりはずかしいことなどないと考えていた自分の浅はかさを呪うしかない。
着替えを手伝ってくれたオトの前では気丈に振舞っていたが、サプライズの準備が整うにつれて、気持ちがくじけそうになっていた。
(衣装を着るほうが恥ずかしいなんて、考えたこともなかったわ)
完全に未体験の世界である。とはいえ、あとには引けない。
(これがルカ様の好みなら、慣れるしかないわ!)
なんとしてもルカの寵姫となる立場を死守したいのだ。ルカに充実した夜を提供して、彼との子を多く設け、誰にも引けをとらない妃になることが夢である。
(夜の相性はとても大切だと言うし)
貴族令嬢から刷り込まれた話がふつふつと蘇る。
(ルカ様の嗜好を理解して、わたしも楽しめるようにならなければ)
この羞恥心を乗り越えた先に手に入る新たな世界があるのだと信じるしかない。
信じなければ、こみあげる羞恥心ですぐに気持ちが挫けてしまいそうになる。
(ルカ様とわたしの経験差はどうにもならないのだし。わたしが何も努力をしなかったら、ご令嬢方が言う、いわゆる寝台に横たわっているだけの「寝たきり淑女」まっしぐらだもの)
「寝たきり淑女」というのは、令嬢たちのあいだで揶揄される意味で使われている俗語だった。夜の寝室において、全てを相手に丸投げして横になっているだけの、人形のような女性のことを表すらしい。
その話を聞いた時、スーはまさに自分のことだと心臓がすくんだ。
(このまま、いつまでもルカ様に丸投げではダメよ。これから築いていくおしどり夫婦の座を、後からやって来た経験豊富な女性に奪われるなんてことになったら………)
スーがぐるぐると渦巻く考えに意識をもっていかれていると、オトが気遣うようにほほ笑む。
「スー様、最後にこちらを」
奇抜な衣装を隠すように、オトが大きなローブを羽織らせてくれる。スーの瞳の色に合わせた華やかな真紅のローブ。今夜のために用意したもので、触り心地の良い、光沢のある生地であつらえてあった。
それは贈り物の包装紙の役割を果たすように、スーの身体をすっぽりとくるむ。足先まで隠れるロング丈で、まったく肌をさらす隙間がない。真紅に対比するように、白と緑で編んだ華やかな腰紐は、贈り物にかけられるリボンを連想させた。
「スー様、無理をされておられませんか?」
「だ、大丈夫よ、オト!」
今にも逃げだしたいほど恥ずかしく、まったく大丈夫ではなかったが、ここまで準備を整えて怖気づいている場合でもない。スーは戸惑いを吹き飛ばすように、ふんすと気合いを入れる。
「すべてルカ様のためだもの。わたしはそれだけで頑張れるわ」
「……はい。では、ルカ様のお部屋へ参りましょうか」
オトは何ともいえない複雑な顔をしていたが、スーは深呼吸をしてからふかく頷く。蝋燭などの小物が入った箱を抱えて、いつものようにルカの寝室へ赴いた。彼はすでにゆったりとした夜の装いをして、長椅子にかけて本を開いている。
ルカと目が合うと、スーの心臓がはじめての夜を迎えた時のようにドコドコと騒ぎだす。
案内してくれたオトが退出すると、スーは彼に歩みよる前に宣言した。
「ルカ様、生誕祭の御役目お疲れ様でした。本日はわたしからルカ様に贈り物があります」
気迫が伝わったのか、ルカは長椅子からスーを見つめたまま、不思議そうに首をかたむける。
「スーから私に?」
「はい。あの、お気に召していただけるのかわかりませんが、生誕祭の夜には、自分を贈り物にするのが流行っていると聞いたので」
すでに全身から火を噴きそうなほど恥ずかしい主張だったが、受け身なままでは「寝たきり淑女」まっしぐらであると、スーは自分をふるいたたせる。
「今夜はルカ様にわたしを贈ります!」
スーはルカに歩み寄って傍らに立つと、小物が入った箱を抱えたまま深くお辞儀をする。
「どうぞ良かったら受けとってください!」
勢いで言ってしまったものの、スーは恥ずかしくて顔をあげられない。ドコドコと鳴る心臓の音を体中で感じていると、箱を抱える自分の右手に触れる温もりがあった。
ルカに手を握られているのだと理解すると、柔らかな声がした。
「もちろん、よろこんで」
スーがおそるおそる顔をあげると、後光のさしそうなルカの麗しいほほ笑みがあった。嫌悪感も戸惑いもない表情をみて、スーはホッと力が抜ける。箱を抱えたまま、そっとルカの隣に腰を下ろした。
「あなたを受けとったら、今夜は何をしても許されるということですか?」
ルカの魅惑的な囁きに、スーはぶんぶんと首がちぎれそうな勢いでうなずく。
「はい! もちろんです!」
「………意外だな」
「え!?」
「いえ、スーがそんな大胆な贈り物を考えるとは思っていなかったので」
「大胆、ですか?」
「はい。あなたは初心なので、少し驚きました」
ルカは持っていた本を閉じて小卓におくと、いたずらっぽく笑った。
「でも、そういえばスーは積極的でしたね」
スーは次なる計画を思って、ふたたび緊張で身が硬くなる。まだ彼のために用意した真の贈り物は、何一つ晒していない。自分を包むたっぷりとした大きさのあるローブが、計画を包み隠していた。
ルカに贈る本当のサプライスはこれからなのだ。
どう核心へ近づくべきかと考えながら、スーが抱えている箱に視線を落とすと、ルカも箱の存在に意識が向いたようだった。
「それで、さっきから大切そうに抱えているその箱は?」
「あ! こちらもルカ様のためにご用意した品です」
特殊な世界観へ踏み込む、絶好の会話の流れだった。スーはこのまま箱の中身から、サプライズを決行できるのではないかと算段をつける。
「ヘレナ様のご協力で揃えることができました」
「…………、ヘレナの協力で?」
「はい」
スーはほんの一瞬、ルカの気配に不穏なひずみが生じた気がした。気のせいだろうかと思ったが、誰でも秘めておきたい性癖を暴かれる予感を覚えれば、警戒してしまうのかもしれない。
でも、だからといって、スーにはこの機会を逃す余裕はなかった。ゆるぎない寵姫を目指して、思い切って攻め込むだけである。
「ルカ様のお好きな品だと伺っています。どうぞ御覧になってください」
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