52 / 170
第十章:皇太子の抱える問題
52:王女以外の婚約者候補
しおりを挟む
帝国議会により、元帥の更迭については否決された。大げさな報道も下火となり、どこから嗅ぎつけたのか暗殺説などの記事も出ていたが、人々の関心は、新たに提供された皇太子の婚約者問題に向けられているようだった。
サイオンの王女との婚約を皮切りに、皇太子殿下には他にも花嫁候補がいるという内容である。
離宮での穏やかな滞在を経て、ルカもようやく謹慎が解けて職務に復帰を果たしている。
スー以外の花嫁候補。
次々ともたらされる火種は今に始まったことではない。第零都や第七都への関心を逸らすため、皇帝陛下もルカも世間の動向を否定せず、甘んじて受け入れていることも多い。
「次から次へと、いろんなことを思いつくものだな」
ルカは苛立ちを隠さず、端末に映し出された最新の記事から顔をあげた。王宮の執務室で大袈裟に吐息をつくと、ルキアが表情を改めてルカの前に歩み寄る。
「本日は皇帝陛下から殿下においでになるよう、王命が届いております」
「陛下から?」
「はい。べリウス宰相もご一緒です。……私も同席するようにと」
べリウスはクラウディア皇家を支える大公家である。宰相は帝室の管理も任されている皇帝の右腕だった。同時にルキアの父であり、ルカの伯父なのだ。痛烈に嫌な予感がする。
「殿下にスー王女以外に、婚約者の候補として考えていただきたい方がいるようです」
予感が的中する。ルカはこめかみを指先でおさえる。
「その話はいつから出ていた」
「――殿下と王女の婚約披露の少しあとからです」
ルカは何も言えなくなる。
帝国の悪魔と言われるようになってから、女性関係では酷い仕打ちも演じてきた。ルカは帝国の社交界では嫌悪と拒絶の象徴とも言える。
覚悟なく肩書に群がる者を牽制できたが、ルカがどれほど冷血漢であろうと、最終的に貴族の女は家の意向に従って嫁ぐしかない。
帝室との繋がりは、一門にとっては女としての幸せを凌駕する。
文字通りの政略結婚である。思えば、これまでそのような話が上がらなかったのが奇跡とも言えた。
「……この時期に」
サイオンからスーを迎え、婚約者として公示した矢先である。
「これまで独り身が許されたことの方が稀有です」
ルキアの言葉はもっともだった。皇帝である祖父は十二の時に、亡き父も十三には妃を迎えて翌年には子を設けた。自分の方が異例なのは確かだったが、ルカは帝国の内政が動乱の時代を生きているとも言える。だから、皇帝陛下も帝室も見逃してくれていたのだろう。
けれど、ルカも二十歳をこえて数年経つ。帝室が沈黙を破るのも仕方がない。
(スーを迎えての、この話……)
胸にどろりとした暗雲が立ちこめる。気持ちが奈落に傾くかのように、暗く淀んだ。サイオンとクラウディアをつなぐ掟。ルカにはまだ伏せられた事実があるのだろう。
皇帝から伝えられた掟は、おそらく故意に不完全なのだ。ルカにはまだ全容が見えていない。
(やはり、そういうことなのか)
懸念していた憶測が形になる予感。
クラウディアに幾度となくサイオンの王女を迎えながらも、これまで両家の血が交わったことはない。クラウディアの系譜には、両家の血を引くものは存在しないのだ。皇家だけに多妻が許される理由は、おそらくサイオンとの掟に起因している。
(――天女……)
ルカが皇帝に導かれ、第零都で見た情景が全てを物語っているのだろう。
(スーは帝国の礎でしかないのか……)
受け入れがたい因習。第零都であの光景を見た時から、ルカには受け入れることができない。今となっては、さらにスーへの愛しさや思い入れが関わっている。
(彼女は私の妃だ……)
屈託のない笑顔。愛くるしい面影。
嫌悪も恐れものみこんで前を向く姿勢に、しなやかな美しさを感じた。まるで荒野でも凛と花開き、あでやかに抱き誇る花に魅せられたように、心が熱を帯びている。
強く逞しい気性とは裏腹に、華奢で無邪気な王女。傍にあれば不思議と心が緩み、満たされる。
因習への嫌悪感だけに裏打ちされていたルカの決意は、違う意味を伴いはじめていた。
スーを失いたくない。
帝国を背負って立つ皇太子としては呆れるほど、個人的な感情に苛まれている。
彼女の心を殺すような未来を見たくないのだ。
(クラウディアの栄光のために?……)
スーを生きた屍にすることなど望まない。いったい人柱と何が違うというのか。
(――スー)
少しずつルカの決意が偏りはじめている。
スーの笑顔を思い出すたびに。
危ういほどに、ルカは偏った道のりを見つめだしているのだ。
サイオンのもたらした超科学技術との決別。そのために必要であれば、スーを見捨てることも考えなければならないはずだった。
(私は成し遂げられるのか……)
自分の中に芽生えた矛盾に暗い予感を覚えながら、ルカはルキアに笑ってみせた。
「陛下がお呼びであれば参ろう」
軍装とは違い、華やかな宮廷用の上着を手に取る。光沢のある生地に刺繍が施された、皇太子の略式の正装である。
後ろで一つにまとめていた髪をとくと、癖のある金髪が広がってさらに容姿に華を添える。王宮の絢爛さにふさわしい麗しい皇太子の装いだった。
執務室を出ようとすると、ルキアがルカの肩に手を置いた。驚いて振り返ると、職務中には珍しくルキアが年上の従兄弟の顔をしている。
「殿下は、新しい婚約者についてどうお考えなのですか?」
ルキアもスーとの関係を考えているのだろう。
「断れるような相手であれば、すでに陛下が握り潰されているだろう。私に話をもってくるということは、そういうことだ」
「殿下の気が進まないのであれば、私はそのように進言いたします」
ルカは従兄弟の配慮に満ちた紫の瞳を見つめる。自分への労りに彩られていた。ルキアはいつでも味方であろうとしてくれる。
「殿下は帝国とサイオンの恒久の庇護、そして、そこから成る婚姻を白紙に戻すことを考えておられますが、スー様を妃に迎えることは分けてお考えになっても良いはずです」
「国を庇護するために王女を娶るなど、発想が古すぎる。しかも婚約披露もあの有様だ。サイオンとの関係は皇家に火種しか生まない」
「たしかにこれからも問題を引き起こす懸念は払拭できません。ですが、スー様がクラウディアに嫁ぐ最後の王女となるならば良いではありませんか。婚約を公示し、互いに気持ちも通いつつあります。ご自身の代から白紙に戻す必要もありません」
「……私に火の粉を払いきれるかどうかわからない」
「何をいまさら弱気なことを」
ルキアが面白くない冗談を耳にしたかのように、浅く笑う。
「殿下がスー様を永く妃に迎える覚悟をなされば、後継の問題はいずれ解消されるでしょう」
「……そんなに簡単な話であれば良いが」
さすがのルキアも皇家が多妻制である理由については思い至らないだろう。
「とにかく陛下と宰相の話を拝聴するしかない」
「――はい」
何か言いたげにしているルキアにもう一度笑ってみせて、ルカは部屋を出ると王宮の通路を歩き始めた。
サイオンの王女との婚約を皮切りに、皇太子殿下には他にも花嫁候補がいるという内容である。
離宮での穏やかな滞在を経て、ルカもようやく謹慎が解けて職務に復帰を果たしている。
スー以外の花嫁候補。
次々ともたらされる火種は今に始まったことではない。第零都や第七都への関心を逸らすため、皇帝陛下もルカも世間の動向を否定せず、甘んじて受け入れていることも多い。
「次から次へと、いろんなことを思いつくものだな」
ルカは苛立ちを隠さず、端末に映し出された最新の記事から顔をあげた。王宮の執務室で大袈裟に吐息をつくと、ルキアが表情を改めてルカの前に歩み寄る。
「本日は皇帝陛下から殿下においでになるよう、王命が届いております」
「陛下から?」
「はい。べリウス宰相もご一緒です。……私も同席するようにと」
べリウスはクラウディア皇家を支える大公家である。宰相は帝室の管理も任されている皇帝の右腕だった。同時にルキアの父であり、ルカの伯父なのだ。痛烈に嫌な予感がする。
「殿下にスー王女以外に、婚約者の候補として考えていただきたい方がいるようです」
予感が的中する。ルカはこめかみを指先でおさえる。
「その話はいつから出ていた」
「――殿下と王女の婚約披露の少しあとからです」
ルカは何も言えなくなる。
帝国の悪魔と言われるようになってから、女性関係では酷い仕打ちも演じてきた。ルカは帝国の社交界では嫌悪と拒絶の象徴とも言える。
覚悟なく肩書に群がる者を牽制できたが、ルカがどれほど冷血漢であろうと、最終的に貴族の女は家の意向に従って嫁ぐしかない。
帝室との繋がりは、一門にとっては女としての幸せを凌駕する。
文字通りの政略結婚である。思えば、これまでそのような話が上がらなかったのが奇跡とも言えた。
「……この時期に」
サイオンからスーを迎え、婚約者として公示した矢先である。
「これまで独り身が許されたことの方が稀有です」
ルキアの言葉はもっともだった。皇帝である祖父は十二の時に、亡き父も十三には妃を迎えて翌年には子を設けた。自分の方が異例なのは確かだったが、ルカは帝国の内政が動乱の時代を生きているとも言える。だから、皇帝陛下も帝室も見逃してくれていたのだろう。
けれど、ルカも二十歳をこえて数年経つ。帝室が沈黙を破るのも仕方がない。
(スーを迎えての、この話……)
胸にどろりとした暗雲が立ちこめる。気持ちが奈落に傾くかのように、暗く淀んだ。サイオンとクラウディアをつなぐ掟。ルカにはまだ伏せられた事実があるのだろう。
皇帝から伝えられた掟は、おそらく故意に不完全なのだ。ルカにはまだ全容が見えていない。
(やはり、そういうことなのか)
懸念していた憶測が形になる予感。
クラウディアに幾度となくサイオンの王女を迎えながらも、これまで両家の血が交わったことはない。クラウディアの系譜には、両家の血を引くものは存在しないのだ。皇家だけに多妻が許される理由は、おそらくサイオンとの掟に起因している。
(――天女……)
ルカが皇帝に導かれ、第零都で見た情景が全てを物語っているのだろう。
(スーは帝国の礎でしかないのか……)
受け入れがたい因習。第零都であの光景を見た時から、ルカには受け入れることができない。今となっては、さらにスーへの愛しさや思い入れが関わっている。
(彼女は私の妃だ……)
屈託のない笑顔。愛くるしい面影。
嫌悪も恐れものみこんで前を向く姿勢に、しなやかな美しさを感じた。まるで荒野でも凛と花開き、あでやかに抱き誇る花に魅せられたように、心が熱を帯びている。
強く逞しい気性とは裏腹に、華奢で無邪気な王女。傍にあれば不思議と心が緩み、満たされる。
因習への嫌悪感だけに裏打ちされていたルカの決意は、違う意味を伴いはじめていた。
スーを失いたくない。
帝国を背負って立つ皇太子としては呆れるほど、個人的な感情に苛まれている。
彼女の心を殺すような未来を見たくないのだ。
(クラウディアの栄光のために?……)
スーを生きた屍にすることなど望まない。いったい人柱と何が違うというのか。
(――スー)
少しずつルカの決意が偏りはじめている。
スーの笑顔を思い出すたびに。
危ういほどに、ルカは偏った道のりを見つめだしているのだ。
サイオンのもたらした超科学技術との決別。そのために必要であれば、スーを見捨てることも考えなければならないはずだった。
(私は成し遂げられるのか……)
自分の中に芽生えた矛盾に暗い予感を覚えながら、ルカはルキアに笑ってみせた。
「陛下がお呼びであれば参ろう」
軍装とは違い、華やかな宮廷用の上着を手に取る。光沢のある生地に刺繍が施された、皇太子の略式の正装である。
後ろで一つにまとめていた髪をとくと、癖のある金髪が広がってさらに容姿に華を添える。王宮の絢爛さにふさわしい麗しい皇太子の装いだった。
執務室を出ようとすると、ルキアがルカの肩に手を置いた。驚いて振り返ると、職務中には珍しくルキアが年上の従兄弟の顔をしている。
「殿下は、新しい婚約者についてどうお考えなのですか?」
ルキアもスーとの関係を考えているのだろう。
「断れるような相手であれば、すでに陛下が握り潰されているだろう。私に話をもってくるということは、そういうことだ」
「殿下の気が進まないのであれば、私はそのように進言いたします」
ルカは従兄弟の配慮に満ちた紫の瞳を見つめる。自分への労りに彩られていた。ルキアはいつでも味方であろうとしてくれる。
「殿下は帝国とサイオンの恒久の庇護、そして、そこから成る婚姻を白紙に戻すことを考えておられますが、スー様を妃に迎えることは分けてお考えになっても良いはずです」
「国を庇護するために王女を娶るなど、発想が古すぎる。しかも婚約披露もあの有様だ。サイオンとの関係は皇家に火種しか生まない」
「たしかにこれからも問題を引き起こす懸念は払拭できません。ですが、スー様がクラウディアに嫁ぐ最後の王女となるならば良いではありませんか。婚約を公示し、互いに気持ちも通いつつあります。ご自身の代から白紙に戻す必要もありません」
「……私に火の粉を払いきれるかどうかわからない」
「何をいまさら弱気なことを」
ルキアが面白くない冗談を耳にしたかのように、浅く笑う。
「殿下がスー様を永く妃に迎える覚悟をなされば、後継の問題はいずれ解消されるでしょう」
「……そんなに簡単な話であれば良いが」
さすがのルキアも皇家が多妻制である理由については思い至らないだろう。
「とにかく陛下と宰相の話を拝聴するしかない」
「――はい」
何か言いたげにしているルキアにもう一度笑ってみせて、ルカは部屋を出ると王宮の通路を歩き始めた。
0
お気に入りに追加
515
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
【完結】お飾りの妻からの挑戦状
おのまとぺ
恋愛
公爵家から王家へと嫁いできたデイジー・シャトワーズ。待ちに待った旦那様との顔合わせ、王太子セオドア・ハミルトンが放った言葉に立ち会った使用人たちの顔は強張った。
「君はお飾りの妻だ。装飾品として慎ましく生きろ」
しかし、当のデイジーは不躾な挨拶を笑顔で受け止める。二人のドタバタ生活は心配する周囲を巻き込んで、やがて誰も予想しなかった展開へ……
◇表紙はノーコピーライトガール様より拝借しています
◇全18話で完結予定
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
子持ちの私は、夫に駆け落ちされました
月山 歩
恋愛
産まれたばかりの赤子を抱いた私は、砦に働きに行ったきり、帰って来ない夫を心配して、鍛錬場を訪れた。すると、夫の上司は夫が仕事中に駆け落ちしていなくなったことを教えてくれた。食べる物がなく、フラフラだった私は、その場で意識を失った。赤子を抱いた私を気の毒に思った公爵家でお世話になることに。
うたた寝している間に運命が変わりました。
gacchi
恋愛
優柔不断な第三王子フレディ様の婚約者として、幼いころから色々と苦労してきたけど、最近はもう呆れてしまって放置気味。そんな中、お義姉様がフレディ様の子を身ごもった?私との婚約は解消?私は学園を卒業したら修道院へ入れられることに。…だったはずなのに、カフェテリアでうたた寝していたら、私の運命は変わってしまったようです。

【完結】消された第二王女は隣国の王妃に熱望される
風子
恋愛
ブルボマーナ国の第二王女アリアンは絶世の美女だった。
しかし側妃の娘だと嫌われて、正妃とその娘の第一王女から虐げられていた。
そんな時、隣国から王太子がやって来た。
王太子ヴィルドルフは、アリアンの美しさに一目惚れをしてしまう。
すぐに婚約を結び、結婚の準備を進める為に帰国したヴィルドルフに、突然の婚約解消の連絡が入る。
アリアンが王宮を追放され、修道院に送られたと知らされた。
そして、新しい婚約者に第一王女のローズが決まったと聞かされるのである。
アリアンを諦めきれないヴィルドルフは、お忍びでアリアンを探しにブルボマーナに乗り込んだ。
そしてある夜、2人は運命の再会を果たすのである。
とまどいの花嫁は、夫から逃げられない
椎名さえら
恋愛
エラは、親が決めた婚約者からずっと冷淡に扱われ
初夜、夫は愛人の家へと行った。
戦争が起こり、夫は戦地へと赴いた。
「無事に戻ってきたら、お前とは離婚する」
と言い置いて。
やっと戦争が終わった後、エラのもとへ戻ってきた夫に
彼女は強い違和感を感じる。
夫はすっかり改心し、エラとは離婚しないと言い張り
突然彼女を溺愛し始めたからだ
______________________
✴︎舞台のイメージはイギリス近代(ゆるゆる設定)
✴︎誤字脱字は優しくスルーしていただけると幸いです
✴︎なろうさんにも投稿しています
私の勝手なBGMは、懐かしすぎるけど鬼束ちひろ『月光』←名曲すぎ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる