94 / 103
勇者のママは環の婚礼を魔王様と≪婚礼編≫
十五ノ環・環の婚礼1
しおりを挟む
男と出会った翌朝。
ゼロスと朝食を食べていると、また遠くから爆発音が聞こえてきました。
「またあの音ですね。いったいなんなんでしょうか……」
窓から外を見る。
爆発音のする方角から山鳥が飛び立っていきます。
「ゼロス、なにか知っていますか?」
「……わからない。でもだいじょうぶ、おわらせる」
ゼロスはそう言うとパンに齧り付きました。
私の作った朝食を美味しそうに食べてくれる姿は今までと同じです。でもどうしてでしょうか、少し切羽詰まったような雰囲気を感じてしまうのです。
「ゼロス、なにかありましたか?」
「なにもない。だいじょうぶ」
「ゼロス……」
教えてくれないのですね。
見つめる私に気付かないままゼロスが急いで朝食を食べます。
そして食べ終えると、椅子からぴょんっと飛び降りました。
「いってくる」
「え、どこに行くんですか?」
「そと。あそんでくる」
「待ってください。昨日のような奇妙な爆発音がしているんです。危ないですよ?」
「だいじょうぶ。あそびたいんだ」
ゼロスはそう言うと、引き止める言葉も聞かずに外へ飛び出していきました。
遠くなるゼロスの気配にため息をつく。
一人で遊ぶなんて、今までした事ないじゃないですか。いつも私にくっついていたのに……。
ゼロスが何か隠している気がするのは、きっと気の所為ではありませんね。
こうしてゼロスを見送り、そのまま近くの川がある方へ目を向けました。
昨日の約束、覚えています。
名前は思い出せないけれど男と会う約束をしたのです。
不思議な心地です。昨日を思い出すと胸がぎゅっとして、頬が熱くなるのです。
突然抱きしめられて口付けられた時は驚きましたが、不快や嫌悪は残っていません。おかしいですよね、初対面だったのに。
男の名前は、…………。
口元が歪んでしまう。思い出せない。思い出そうとしても、すっぽりと抜け落ちてしまいます。
私の中から抜け落ちているもの、もしかしたらあの男のことかもしれませんね。
でもどうして男だけが抜け落ちてしまうのか分かりません。
「そろそろ行かないと」
私は手早く身支度を整えると、男と約束をした小川へと急ぎました。
約束の場所へ行くと、そこにはすでに男がいました。
「こんにちは」
「待っていた。ブレイラ」
男は私の名前を呼んで、優しい笑顔で迎えてくれる。
私は名前を呼べないのに何も言わずに許してくれるのです。
「来てくれて嬉しく思う」
「約束しましたから」
答えると、「ありがとう」と男は嬉しそうな笑顔になりました。
たったこれだけの事にとても喜んでくれるのですね。
私も素直に嬉しいと思えます。昨日出会ったばかりなのに、不思議と居心地の良さを感じます。
「今日は少し散歩をしよう」
「この山を知っているんですか?」
「ああ、似た山を知っている。こっちだ」
男が先を歩きだし、私もその後ろをついていく。
でも男は振り返って「側へ来い」と私の背中に手を当てて隣へ促してきました。
背中に優しく当たる男の手の感触を意識してしまいます。
なんだかくすぐったい気持ちになって、男の手を意識しすぎないように振る舞ってしまう。自分ばかり恥ずかしいではないですか。
「今日はクウヤとエンキはどうしたんです? 調子はどうですか?」
「二頭とも問題ない。昨夜もよく休んでいたから、後数日もすれば元気になるだろう」
「良かった、安心しました。回復が早いですね」
「ああ。元が丈夫だからな」
「ふふふ、とても大きな狼ですよね。初めて見た時は本当に驚いて、食べられてしまうかと思ったんです」
「それは怖い思いをさせてしまったな」
「はい、怖かったですよ。でもすぐに平気になりました。あの二頭、とても可愛くて」
すぐに懐いてくれた二頭を思い出して顔が綻んでいく。
ふわふわの毛並みは気持ち良くて、ずっと撫でていたいくらいでした。
しばらく二人で山の小道を歩きます。
半分獣道のような小道は根が張りだして凸凹している。
ふと、目の前に手を差し出されました。
その行為に目を据わらせる。知ってます、書物で読みました。これは主に女性の為のエスコートというものですよね。
「舐めてますか? 私はここで育ったのに」
「そんなつもりはない。俺がしたいだけだ。大切なお前だからな」
「大切……?」
驚いて男を凝視しました。
大切、出会ったばかりだというのに想像もしていなかった言葉です。
「なにか問題でもあるか」
「い、いえ……」
問題だらけな気もしましたが、何も言えませんでした。
頬がじわじわと熱くなっていく。男が私を大切だと思っていたなんて。
相手を間違えているんじゃないでしょうか。やはり男は人違いをしている気がします。
「ほら、ブレイラ」
促されて躊躇いながらも手を置きました。
やんわりと握られ、全身に熱がともる。包まれている手が震えてしまいそうです。
手を握ったまま二人で山の小道を歩きます。
しばらく歩くと日溜まりの場所に出ました。
足元には一面の白い花々。小指ほどの花弁が愛らしい小花の群生地です。
「よく咲いていますね。この花は痛み止めの薬草にも使えるんです」
男の手から離れ、花の前に膝をつきました。
白い花弁を指先でくすぐるように撫でてあげます。良い薬になってくださいね。
「お前の薬はよく効くからな」
「ご存知でしたか?」
「お前は薬師をしていただろう」
「今も、ですよ」
薬を売った稼ぎでゼロスと生活しています。
ゼロスの卵を拾って、ゼロスが誕生して、今までずっと二人で一緒です。
私は花から男へと視線をあげました。
見上げた男はとても凛々しくて美しい。こんな素敵な人、一度見たら絶対に忘れません。
「……やっぱり、あなたは人違いをしているのではありませんか?」
「なぜそんな事を言うんだ」
「なぜって……」
男が少し不機嫌になってしまいました。
でも分からないのです。昨日出会ったばかりだというのに、あなたは私を大切だと言ってくれる。私はそれを嬉しいと思ってしまう。
それなのに、私はあなたを忘れてしまうのです。
あなただけが抜け落ちて、名前すら呼べません。
私はゆっくり立ち上がり、男と向き合います。
分からないことばかりなんです。あなたのことも、この世界のことも。
ゼロスと朝食を食べていると、また遠くから爆発音が聞こえてきました。
「またあの音ですね。いったいなんなんでしょうか……」
窓から外を見る。
爆発音のする方角から山鳥が飛び立っていきます。
「ゼロス、なにか知っていますか?」
「……わからない。でもだいじょうぶ、おわらせる」
ゼロスはそう言うとパンに齧り付きました。
私の作った朝食を美味しそうに食べてくれる姿は今までと同じです。でもどうしてでしょうか、少し切羽詰まったような雰囲気を感じてしまうのです。
「ゼロス、なにかありましたか?」
「なにもない。だいじょうぶ」
「ゼロス……」
教えてくれないのですね。
見つめる私に気付かないままゼロスが急いで朝食を食べます。
そして食べ終えると、椅子からぴょんっと飛び降りました。
「いってくる」
「え、どこに行くんですか?」
「そと。あそんでくる」
「待ってください。昨日のような奇妙な爆発音がしているんです。危ないですよ?」
「だいじょうぶ。あそびたいんだ」
ゼロスはそう言うと、引き止める言葉も聞かずに外へ飛び出していきました。
遠くなるゼロスの気配にため息をつく。
一人で遊ぶなんて、今までした事ないじゃないですか。いつも私にくっついていたのに……。
ゼロスが何か隠している気がするのは、きっと気の所為ではありませんね。
こうしてゼロスを見送り、そのまま近くの川がある方へ目を向けました。
昨日の約束、覚えています。
名前は思い出せないけれど男と会う約束をしたのです。
不思議な心地です。昨日を思い出すと胸がぎゅっとして、頬が熱くなるのです。
突然抱きしめられて口付けられた時は驚きましたが、不快や嫌悪は残っていません。おかしいですよね、初対面だったのに。
男の名前は、…………。
口元が歪んでしまう。思い出せない。思い出そうとしても、すっぽりと抜け落ちてしまいます。
私の中から抜け落ちているもの、もしかしたらあの男のことかもしれませんね。
でもどうして男だけが抜け落ちてしまうのか分かりません。
「そろそろ行かないと」
私は手早く身支度を整えると、男と約束をした小川へと急ぎました。
約束の場所へ行くと、そこにはすでに男がいました。
「こんにちは」
「待っていた。ブレイラ」
男は私の名前を呼んで、優しい笑顔で迎えてくれる。
私は名前を呼べないのに何も言わずに許してくれるのです。
「来てくれて嬉しく思う」
「約束しましたから」
答えると、「ありがとう」と男は嬉しそうな笑顔になりました。
たったこれだけの事にとても喜んでくれるのですね。
私も素直に嬉しいと思えます。昨日出会ったばかりなのに、不思議と居心地の良さを感じます。
「今日は少し散歩をしよう」
「この山を知っているんですか?」
「ああ、似た山を知っている。こっちだ」
男が先を歩きだし、私もその後ろをついていく。
でも男は振り返って「側へ来い」と私の背中に手を当てて隣へ促してきました。
背中に優しく当たる男の手の感触を意識してしまいます。
なんだかくすぐったい気持ちになって、男の手を意識しすぎないように振る舞ってしまう。自分ばかり恥ずかしいではないですか。
「今日はクウヤとエンキはどうしたんです? 調子はどうですか?」
「二頭とも問題ない。昨夜もよく休んでいたから、後数日もすれば元気になるだろう」
「良かった、安心しました。回復が早いですね」
「ああ。元が丈夫だからな」
「ふふふ、とても大きな狼ですよね。初めて見た時は本当に驚いて、食べられてしまうかと思ったんです」
「それは怖い思いをさせてしまったな」
「はい、怖かったですよ。でもすぐに平気になりました。あの二頭、とても可愛くて」
すぐに懐いてくれた二頭を思い出して顔が綻んでいく。
ふわふわの毛並みは気持ち良くて、ずっと撫でていたいくらいでした。
しばらく二人で山の小道を歩きます。
半分獣道のような小道は根が張りだして凸凹している。
ふと、目の前に手を差し出されました。
その行為に目を据わらせる。知ってます、書物で読みました。これは主に女性の為のエスコートというものですよね。
「舐めてますか? 私はここで育ったのに」
「そんなつもりはない。俺がしたいだけだ。大切なお前だからな」
「大切……?」
驚いて男を凝視しました。
大切、出会ったばかりだというのに想像もしていなかった言葉です。
「なにか問題でもあるか」
「い、いえ……」
問題だらけな気もしましたが、何も言えませんでした。
頬がじわじわと熱くなっていく。男が私を大切だと思っていたなんて。
相手を間違えているんじゃないでしょうか。やはり男は人違いをしている気がします。
「ほら、ブレイラ」
促されて躊躇いながらも手を置きました。
やんわりと握られ、全身に熱がともる。包まれている手が震えてしまいそうです。
手を握ったまま二人で山の小道を歩きます。
しばらく歩くと日溜まりの場所に出ました。
足元には一面の白い花々。小指ほどの花弁が愛らしい小花の群生地です。
「よく咲いていますね。この花は痛み止めの薬草にも使えるんです」
男の手から離れ、花の前に膝をつきました。
白い花弁を指先でくすぐるように撫でてあげます。良い薬になってくださいね。
「お前の薬はよく効くからな」
「ご存知でしたか?」
「お前は薬師をしていただろう」
「今も、ですよ」
薬を売った稼ぎでゼロスと生活しています。
ゼロスの卵を拾って、ゼロスが誕生して、今までずっと二人で一緒です。
私は花から男へと視線をあげました。
見上げた男はとても凛々しくて美しい。こんな素敵な人、一度見たら絶対に忘れません。
「……やっぱり、あなたは人違いをしているのではありませんか?」
「なぜそんな事を言うんだ」
「なぜって……」
男が少し不機嫌になってしまいました。
でも分からないのです。昨日出会ったばかりだというのに、あなたは私を大切だと言ってくれる。私はそれを嬉しいと思ってしまう。
それなのに、私はあなたを忘れてしまうのです。
あなただけが抜け落ちて、名前すら呼べません。
私はゆっくり立ち上がり、男と向き合います。
分からないことばかりなんです。あなたのことも、この世界のことも。
27
お気に入りに追加
296
あなたにおすすめの小説
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
侘助。
ラムネ
BL
侘助の花言葉は『慰めてあげます』……なによその上から目線。
小さな町のくたびれた自転車屋。
くたびれたアラフォー独身男。
残りの人生を細々と生きていけたら充分だと、慎ましくのんびり暮らすのが信条のアラタにグイグイ迫る年下男・湊の恋のお話。
勇者のママは今日も魔王様と
蛮野晩
BL
『私が魔王に愛される方法は二つ。一つ目は勇者を魔王の望む子どもに育てること。二つ目は魔王に抱かれること』
人間のブレイラは魔王ハウストから勇者の卵を渡される。
卵が孵化して勇者イスラが誕生したことでブレイラの運命が大きく変わった。
孤児だったブレイラは不器用ながらも勇者のママとしてハウストと一緒に勇者イスラを育てだす。
今まで孤独に生きてきたブレイラだったがハウストに恋心を抱き、彼に一生懸命尽くしてイスラを育てる。
しかしハウストには魔王としての目的があり、ブレイラの想いが届くことはない。
恋を知らずに育ったブレイラにとってハウストは初恋で、どうすれば彼に振り向いてもらえるのか分からなかったのだ。そこでブレイラがとった方法は二つ。一つ目は、勇者イスラをハウストの望む子どもに育てること。二つ目は、ハウストに抱かれることだった……。
表紙イラスト@阿部十四さん
【完結・BL】DT騎士団員は、騎士団長様に告白したい!【騎士団員×騎士団長】
彩華
BL
とある平和な国。「ある日」を境に、この国を守る騎士団へ入団することを夢見ていたトーマは、無事にその夢を叶えた。それもこれも、あの日の初恋。騎士団長・アランに一目惚れしたため。年若いトーマの恋心は、日々募っていくばかり。自身の気持ちを、アランに伝えるべきか? そんな悶々とする騎士団員の話。
「好きだって言えるなら、言いたい。いや、でもやっぱ、言わなくても良いな……。ああ゛―!でも、アラン様が好きだって言いてぇよー!!」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる