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勇者のママは環の婚礼を魔王様と≪婚礼編≫
十四ノ環・幻の世界、三界の神話。3
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「ぼく、みてくる」
ゼロスが爆発音のした方向をじっと見据えて言いました。
もちろんそんなの許せる筈ありません。
「ダメです! 何があるか分からないのにっ」
「だいじょうぶ」
そう言うと抱きしめていた私の腕からぱっと離れる。
あっという間に走っていくゼロスに慌てました。
「待ちなさい、ゼロス!」
追いかけようとして、足が止まる。
一瞬目にしたゼロスの表情。
それは初めて見るゼロスの表情でした。
「ゼロス……?」
子どものあどけない顔に乗せた感情は、怒りと恨み。あんな激しい顔をするゼロスは初めてでした。
こうしている間にもゼロスは手早く着替えて爆発音がした方へ走っていきます。
私はさっきの表情が目に焼き付いて、金縛りに遭ったように追いかけることも出来ない。
「ゼロス……、あなたは」
視線が落ちて、水面を見つめる。
……ゼロスは、いったい何者でしょうか。
思い出すのは世界の記憶。映像で見た青年のゼロスは暗い場所で一人、鎖で封じられた卵を抱いていました。
縮こまって丸くなっていたゼロスの姿が忘れられないのです。
そして、どれだけ考えても思い出せない、私の中でぽっかり抜け落ちた大切なもの。それが記憶なのか、物なのか、何も思い出せない。何が抜け落ちているかすら分からない。
バシャン!
冷たい水に頭まで潜りました。
泳げませんが頭を冷やしたくなったのです。
目を開けると、美しい水の中の光景。透明な水の中を小魚がスイスイ泳いでいます。
頭上の水面は陽射しに照らされてキラキラと輝いて、私の顔も綻んでいく。
こうして気持ちを落ち着けると、ザバリッ! 水中から顔を出しました。
でも、視界に飛び込んだ光景に驚愕する。
「っ、……す、すみません!」
川辺に見知らぬ男が立っていたのです。
息を飲むほど端正な容貌の男。美丈夫ながら逞しい体躯。精悍で美しい男でした。
水浴びを見られた恥ずかしさに全身が熱くなりましたが、男は私を見て驚愕しています。
そして焦った様子で川に入り、ザブザブと大股で近づいてきたのです。
見知らぬ男の突然すぎるそれに驚いて逃げようとしましたが、先に男が私の腕を掴んでしまう。そして。
「ブレイラ! ブレイラ……!!」
私の名を呼び、強く、強く抱きしめてきたのです。
◆◆◆◆◆◆
少し前。ハウスト、イスラ、フェルベオ、ジェノキスは無事に冥界へ侵入を果たしていた。
「ここが冥界か。怪物の世界に成り果てている。嘆かわしいことだ」
「薄気味悪いのは同感です。それに、さっきから面倒くさいっ。オラッ!」
ジェノキスはそうフェルベオに答えながらも愛武器の槍を一閃する。
薙ぎ払われた怪物にフェルベオが幾百もの白い光の矢を放った。
ドドドドドドッ!!
光の矢に貫かれた怪物が消滅し、また冥界の森には静寂が戻る。
「神話の怪物とはそういうものだ」
フェルベオは淡々とした口調で言うと、同じく戦っていたハウストとイスラを見た。
「閉じた世界とはいえ冥界は広い。魔王よ、母君を見つけられる当てはあるのか?」
「ない。クウヤとエンキの消滅を感じられないことが唯一の救いだな」
それはブレイラがどこかで生きている証明だった。
それを希望にハウストたちは冥界でブレイラを探している。
「ブレイラっ……、うぅっ」
ブレイラという名にイスラの瞳がじわりと潤む。
でもごしごしと目元の涙を拭った。
今は泣いている時ではないと、イスラももう分かっているのだ。
「先を急ごう、この世界のどこかにいる筈だ。この世界を丸ごと焼き払ってでも見つけ出す」
「その時はもちろん協力しよう」
「オレも!」
当然のように焼き払うで同意した三界の王たちに、ジェノキスは一歩遅れて表情を引きつらせる。
もちろんジェノキスも賛成だが、決定する前にもう少し手段を悩んでほしいところだ。
こうして四人は冥界の怪物を倒しながら先を進んでいた。
しばらくして四人は立ち止まる。
「戦いながら歩いていればいずれ出てくると思っていたが」
「冥王ではないのが残念だが」
ハウストとフェルベオは前を見据えて言い放った。
その視線の先には妖艶な美女が一人。
女は口元に薄い笑みを刻むと恭しくお辞儀する。
「これは三界の王よ、ご機嫌麗しく。私はラマダと申します。以後お見知りおきを」
ラマダは微笑し、三界の王たちをゆるりと見た。
そのラマダの姿にハウストとフェルベオはなるほどと頷き、イスラは違和感に顔を顰める。
「冥界が復活できたのは貴様の力か」
ハウストが見据えて言うと、ラマダは笑みを深くする。
妖艶な雰囲気のまま微笑むラマダにハウストは確信を強めた。
「閉ざされた世界の冥界が三界と繋がり、挙句出現するまでに至った。それは冥王一人の力では不可能。……やはり、そういうことか」
「ここは幻想の世界にして、澱んだ恨みの坩堝。一度は神を冠したこの世界です、何が起きても不思議ではありませんでしょう?」
ラマダはそう言うと冥界を撫でるように両手を広げた。
その優しい手つきとは裏腹に、酷薄な瞳で三界の王を見据える。
「ご覧ください。三界の王を前にし、冥界も喜んでおります」
そう言った刹那、森の木々が巨大化していく。
森の地形さえ変わっていき、巨大化した木々がいっせいにハウスト達を襲いだす。
四人はそれぞれ戦いだした。
フェルベオは魔力を発動しながらハウストに問う。
「どうする。あのラマダとかいう女」
「いずれ殺すが今は出来ない。ブレイラを見つけ出してからだ」
「面倒だが仕方ない。母君の身の安全が確保されてからだな」
フェルベオはそう言うと目の前の巨木を魔力で吹き飛ばす。
ハウストも大剣を出現させ、一閃でなぎ倒していった。
しかしラマダの命令で森は形を変えて次々にハウスト達を襲ってくる。
近づく隙すらなくハウストは舌打ちした。
「ここで固まって戦っていても埒がない。俺は先に離脱する。お前たちも好きにブレイラを探せ。最後までここに残った者がラマダの相手をしてやるといい。ただし、ブレイラを見つけるまで殺すなよ?」
「えっ、ちょっと、おい! 魔王様?!」
ジェノキスは慌てた声をあげた。
ハウストは言いたいことだけ言うと、ブレイラ捜索を優先する為に勝手に離脱したのだ。
「賛成だ。どうせ殺せないなら戦っていても意味はない。僕は時間潰しの戦いをするほど暇な王ではない!」
「あっ、コラッ! 王様! あんた、自分の部下を置いてく気かよ!」
フェルベオも言いたいことだけ言うと、ハウストとは別方向に離脱した。
ジェノキスは焦るが、ちょこちょこしている小さな影に嫌な予感がする。
「バイバイだ。オレは、ブレイラにだっこしてもらうんだ!」
「おいコラッ! 待てマザコン!」
もはやイスラにいたっては勇者ではなくマザコンだ。
こうして魔王と精霊王と勇者はブレイラを捜索する為に四方に散っていった。
「なんなんだよ、三界の王ってのは。言いたいことだけ言って行きやがった……」
勝手すぎる。
終わりにできない戦いは時間の無駄でしかない。決定打になる戦いが出来ない戦闘をダラダラすることほどつまらない事はないのだ。
「あいつら、押し付けやがってっ」
ジェノキスは吐き捨てて舌打ちする。
しかし今更愚痴っても仕方ない。ジェノキスは次々に襲い掛かってくる巨木、その背後にいるラマダを見据えた。
美人は好きだ。豊満な体も悪くない。しかし不健康そうな生白い肌が気に食わない。
明るい陽射しの下で光を弾くような、月明かりの下で淡く光を放つような、そんな美人が好みのタイプだ。
「仕方ない、俺が遊んでやるよ。あんたがもうちょっと健康的に見えるようになるまでな」
ジェノキスは肩を竦めて槍を構えると、巨木を一閃で薙ぎ倒してラマダに先制を仕掛けたのだった。
ゼロスが爆発音のした方向をじっと見据えて言いました。
もちろんそんなの許せる筈ありません。
「ダメです! 何があるか分からないのにっ」
「だいじょうぶ」
そう言うと抱きしめていた私の腕からぱっと離れる。
あっという間に走っていくゼロスに慌てました。
「待ちなさい、ゼロス!」
追いかけようとして、足が止まる。
一瞬目にしたゼロスの表情。
それは初めて見るゼロスの表情でした。
「ゼロス……?」
子どものあどけない顔に乗せた感情は、怒りと恨み。あんな激しい顔をするゼロスは初めてでした。
こうしている間にもゼロスは手早く着替えて爆発音がした方へ走っていきます。
私はさっきの表情が目に焼き付いて、金縛りに遭ったように追いかけることも出来ない。
「ゼロス……、あなたは」
視線が落ちて、水面を見つめる。
……ゼロスは、いったい何者でしょうか。
思い出すのは世界の記憶。映像で見た青年のゼロスは暗い場所で一人、鎖で封じられた卵を抱いていました。
縮こまって丸くなっていたゼロスの姿が忘れられないのです。
そして、どれだけ考えても思い出せない、私の中でぽっかり抜け落ちた大切なもの。それが記憶なのか、物なのか、何も思い出せない。何が抜け落ちているかすら分からない。
バシャン!
冷たい水に頭まで潜りました。
泳げませんが頭を冷やしたくなったのです。
目を開けると、美しい水の中の光景。透明な水の中を小魚がスイスイ泳いでいます。
頭上の水面は陽射しに照らされてキラキラと輝いて、私の顔も綻んでいく。
こうして気持ちを落ち着けると、ザバリッ! 水中から顔を出しました。
でも、視界に飛び込んだ光景に驚愕する。
「っ、……す、すみません!」
川辺に見知らぬ男が立っていたのです。
息を飲むほど端正な容貌の男。美丈夫ながら逞しい体躯。精悍で美しい男でした。
水浴びを見られた恥ずかしさに全身が熱くなりましたが、男は私を見て驚愕しています。
そして焦った様子で川に入り、ザブザブと大股で近づいてきたのです。
見知らぬ男の突然すぎるそれに驚いて逃げようとしましたが、先に男が私の腕を掴んでしまう。そして。
「ブレイラ! ブレイラ……!!」
私の名を呼び、強く、強く抱きしめてきたのです。
◆◆◆◆◆◆
少し前。ハウスト、イスラ、フェルベオ、ジェノキスは無事に冥界へ侵入を果たしていた。
「ここが冥界か。怪物の世界に成り果てている。嘆かわしいことだ」
「薄気味悪いのは同感です。それに、さっきから面倒くさいっ。オラッ!」
ジェノキスはそうフェルベオに答えながらも愛武器の槍を一閃する。
薙ぎ払われた怪物にフェルベオが幾百もの白い光の矢を放った。
ドドドドドドッ!!
光の矢に貫かれた怪物が消滅し、また冥界の森には静寂が戻る。
「神話の怪物とはそういうものだ」
フェルベオは淡々とした口調で言うと、同じく戦っていたハウストとイスラを見た。
「閉じた世界とはいえ冥界は広い。魔王よ、母君を見つけられる当てはあるのか?」
「ない。クウヤとエンキの消滅を感じられないことが唯一の救いだな」
それはブレイラがどこかで生きている証明だった。
それを希望にハウストたちは冥界でブレイラを探している。
「ブレイラっ……、うぅっ」
ブレイラという名にイスラの瞳がじわりと潤む。
でもごしごしと目元の涙を拭った。
今は泣いている時ではないと、イスラももう分かっているのだ。
「先を急ごう、この世界のどこかにいる筈だ。この世界を丸ごと焼き払ってでも見つけ出す」
「その時はもちろん協力しよう」
「オレも!」
当然のように焼き払うで同意した三界の王たちに、ジェノキスは一歩遅れて表情を引きつらせる。
もちろんジェノキスも賛成だが、決定する前にもう少し手段を悩んでほしいところだ。
こうして四人は冥界の怪物を倒しながら先を進んでいた。
しばらくして四人は立ち止まる。
「戦いながら歩いていればいずれ出てくると思っていたが」
「冥王ではないのが残念だが」
ハウストとフェルベオは前を見据えて言い放った。
その視線の先には妖艶な美女が一人。
女は口元に薄い笑みを刻むと恭しくお辞儀する。
「これは三界の王よ、ご機嫌麗しく。私はラマダと申します。以後お見知りおきを」
ラマダは微笑し、三界の王たちをゆるりと見た。
そのラマダの姿にハウストとフェルベオはなるほどと頷き、イスラは違和感に顔を顰める。
「冥界が復活できたのは貴様の力か」
ハウストが見据えて言うと、ラマダは笑みを深くする。
妖艶な雰囲気のまま微笑むラマダにハウストは確信を強めた。
「閉ざされた世界の冥界が三界と繋がり、挙句出現するまでに至った。それは冥王一人の力では不可能。……やはり、そういうことか」
「ここは幻想の世界にして、澱んだ恨みの坩堝。一度は神を冠したこの世界です、何が起きても不思議ではありませんでしょう?」
ラマダはそう言うと冥界を撫でるように両手を広げた。
その優しい手つきとは裏腹に、酷薄な瞳で三界の王を見据える。
「ご覧ください。三界の王を前にし、冥界も喜んでおります」
そう言った刹那、森の木々が巨大化していく。
森の地形さえ変わっていき、巨大化した木々がいっせいにハウスト達を襲いだす。
四人はそれぞれ戦いだした。
フェルベオは魔力を発動しながらハウストに問う。
「どうする。あのラマダとかいう女」
「いずれ殺すが今は出来ない。ブレイラを見つけ出してからだ」
「面倒だが仕方ない。母君の身の安全が確保されてからだな」
フェルベオはそう言うと目の前の巨木を魔力で吹き飛ばす。
ハウストも大剣を出現させ、一閃でなぎ倒していった。
しかしラマダの命令で森は形を変えて次々にハウスト達を襲ってくる。
近づく隙すらなくハウストは舌打ちした。
「ここで固まって戦っていても埒がない。俺は先に離脱する。お前たちも好きにブレイラを探せ。最後までここに残った者がラマダの相手をしてやるといい。ただし、ブレイラを見つけるまで殺すなよ?」
「えっ、ちょっと、おい! 魔王様?!」
ジェノキスは慌てた声をあげた。
ハウストは言いたいことだけ言うと、ブレイラ捜索を優先する為に勝手に離脱したのだ。
「賛成だ。どうせ殺せないなら戦っていても意味はない。僕は時間潰しの戦いをするほど暇な王ではない!」
「あっ、コラッ! 王様! あんた、自分の部下を置いてく気かよ!」
フェルベオも言いたいことだけ言うと、ハウストとは別方向に離脱した。
ジェノキスは焦るが、ちょこちょこしている小さな影に嫌な予感がする。
「バイバイだ。オレは、ブレイラにだっこしてもらうんだ!」
「おいコラッ! 待てマザコン!」
もはやイスラにいたっては勇者ではなくマザコンだ。
こうして魔王と精霊王と勇者はブレイラを捜索する為に四方に散っていった。
「なんなんだよ、三界の王ってのは。言いたいことだけ言って行きやがった……」
勝手すぎる。
終わりにできない戦いは時間の無駄でしかない。決定打になる戦いが出来ない戦闘をダラダラすることほどつまらない事はないのだ。
「あいつら、押し付けやがってっ」
ジェノキスは吐き捨てて舌打ちする。
しかし今更愚痴っても仕方ない。ジェノキスは次々に襲い掛かってくる巨木、その背後にいるラマダを見据えた。
美人は好きだ。豊満な体も悪くない。しかし不健康そうな生白い肌が気に食わない。
明るい陽射しの下で光を弾くような、月明かりの下で淡く光を放つような、そんな美人が好みのタイプだ。
「仕方ない、俺が遊んでやるよ。あんたがもうちょっと健康的に見えるようになるまでな」
ジェノキスは肩を竦めて槍を構えると、巨木を一閃で薙ぎ倒してラマダに先制を仕掛けたのだった。
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