67 / 103
勇者のママは環の婚礼を魔王様と≪婚礼編≫
十ノ環・四大公爵会議3
しおりを挟む
「あ、ああっ、ん……ッ、あっ」
「指を締め付けてくる。指一本では足りないか」
「やっ、言わない、で、くだ……さいっ、ンンッ」
抜き差しする指が奥まで届く。
お腹の内側を擦られながら奥まで刺激され、腰が時折痙攣するようにびくびくと跳ねてしまう。
「あぅっ、ンッ、ああっ!」
激しい抜き差しに容赦なく体の熱があげられていきました。
前の性器は触られてもいないのに立ち上がり、たらたらと透明の雫を零している。
はしたない体の反応を見られたくありません。隠そうと手を伸ばす。
しかしその前に手を掴まれ、シーツに押さえつけられました。
「触らなくても後ろだけでいけるだろう。いってみせろ」
「そ、そんな……。いやですっ」
首を横に振って拒否するも、ハウストは優しい面差しのまま酷いことを言うのです。
「俺を欲しがる姿が見たい。ここに挿れてとねだってみせてくれ」
ハウストはそう言って垂れている雫をなぞり掬うと、私の後孔にまた指を挿入しました。
抜き差しされるたびにクチュクチュと卑猥な音が響きます。
耳を塞ぎたくなるようなそれに唇を噛み締めるも、お腹の内側を擦られるとだめです。
「ああんッ、っ、んんッ、あ、ああっ」
慌てて唇を噛み締めても鼻から抜けるような声が漏れてしまう。
気を抜くと甲高い声がまた漏れて、ハウストの指の動きに合わせて馬鹿みたいに腰が揺れるのです。
「まって、だめっ、ああッ、だめです、だめだめッ……!」
激しい抜き差しに、ゾクゾクとした快感が全身に走り抜けました。
高まる快感が限界に近づいて、足が指先までピンッと伸びる。
「ああッ! ……うぅっ、う」
一際高い声がでて、体が猫のように仰け反りました。
パタパタと白濁が散って、シーツを汚してしまう。
果てた体は脱力してシーツに崩れ落ちました。
しかしハウストが指を抜いてくれることはありません。それどころかまた激しく指を抜き差しするのです。
「まって、まってくださいっ。さっき、イッたじゃ、ないですか! や、ああんッ、んぅっ」
弱い箇所を擦られるたびに体がびくびくと反応しました。
逃げようとする腰を掴まれ、後孔を思うままに弄られる。
触ることが許されない性器はまたしても張りつめて、太ももをもじもじと擦り合わせてしまいます。でもそれは甘い疼きを高めるだけ。
「もうっ、ああッ、また、わたし……ッ」
「何度でもイクといい」
「ああんッ! ぅ、あ……、はあっ、あ……」
また白濁を散らしてしまう。
はあはあと呼吸は乱れて、過ぎた快感の苦しさにじわりと視界が滲みます。
「ハウスト、もう、やめ……んッ」
「やめてほしそうには見えないが」
そう言ってハウストが指を抜くと、後孔がひくひくと引くついたのが自分でも分かりました。
まるでもっと欲しいとねだっているような反応で、自分の体が恨めしくなります。
羞恥に唇を噛んでシーツに顔を埋める。
そんな私をハウストは喉奥で笑うと、後孔に指を当てました。
「もう指だけでは物足りないか?」
「あ、ハウスト……、んぅ」
入口に触れられているだけなのに、またひくひくと反応してどうしようもなくなる。
ハウストの指が焦らすようにお尻の割れ目をなぞり、後孔の淵をくすぐるように弄ります。
堪らない疼きに背筋がぶるりと震えました。
悔しいけれど、欲しいのです。
快感に従順にされた体は挿入される悦びを知っています。
本能が期待して、腰がはしたなく揺れてしまう。
「んっ、ハウスト……」
ぎゅっとシーツを握りしめ、羞恥に唇を噛みしめる。
気丈でいたいのに、無意識に太ももをもじもじと擦り合わせ、お尻がゆらゆらと揺れてしまうのです。
せめて睨んでやろうと背後から覆い被さるハウストを振り返りました。
瞬間、息を飲む。
だって、余裕だろうと思っていた彼の瞳が爛々として、吠えている。私を犯したいと。
いつもは優しい鳶色の瞳が凶暴な欲を帯びて、欲しがっているのです。
ぞくり、背筋が震えました。
お腹の中が疼きました。早く埋めてほしいと。
だって、きっと、あなたがこんな瞳を向けるのは私だけ。私だけしか知らない魔王の姿。
私は熱に浮かされながら、背後のハウストに手を伸ばしました。
後孔に触れるハウストの指をつっとなぞり、その手に指を絡めます。
「ブレイラ?」
「……黙ってください」
様子が変わった私にハウストは少し驚いたようですが、黙って私のしたいようにさせてくれる。
彼の手を引いて、ゆっくりとベッドに押し倒しました。
本当なら簡単にできることではありません。彼が許してくれているからできること。でもそれって、私のことを愛しているからですね。
私はハウストの腰に跨りました。
お尻の下に彼の硬い昂ぶりの感触。布越しなのに熱を感じるそれ。
その昂ぶりに背筋が甘く震えます。
ああ、やっぱり彼は私を犯したがっている。
私は腰に跨ったまま、彼の鋼のような筋肉で覆われた硬い腹に手を置きました。
指で腹筋をなぞり、挑発的に見下ろしてやります。
「いじわるばかりしますね。ひどい人です」
「いじわる? 喜んでいただろ。ほら」
「あんッ、ぅ……っ」
下から腰を突き上げられました。
布越しとはいえ硬いものが後孔に押し付けられ、くらりっと甘い眩暈。
でもまだダメです。流されてあげません。少しは反省すべきなのです。
「……いじわるして、ごめんなさいと言いなさい。でないと、このままです」
熱い吐息が漏れてしまいます。
でもゾクゾクした腰の疼きを我慢して、今度は私からハウストの硬いものにお尻を乗せてあげます。彼の上でゆらゆらと腰を揺らす。
「あなただって、早く挿れたいくせに」
ハウストが息を飲んだのが分かりました。
でも次の瞬間。
「お前が悪い」
「わあっ!」
視界が引っ繰り返りました。
またしても押し倒されたのです。
でも今度は今までと違います。
今までの戯れではなく、彼は獣のような爛々とした目で私を見下ろす。
そして一秒も惜しがるような性急さで前を寛げ、硬く勃起したものを見せつけてきました。
それは凶暴に反り返り、先端から滴り落ちる先走りは獰猛な肉食獣の鋭い牙から滴り落ちる涎のよう。
思わず後ずさりそうになりましたが、その前に足首を掴まれて引き寄せられる。
大きな体が覆い被さり、強引に足を開けさせられました。
「ッ! ああッ……!」
ガツンっと体を貫くような衝撃。
一瞬、意識が飛びそうになる。
でも意識を強引に引き戻すような激しさでハウストに腰を打ち付けられました。
「ああっ! あっ、あっ、っ、あンッ……!」
奥を突かれるたびに甲高い声が漏れてしまう。
思わず這って逃げようとしましたが、肩を掴まれて押さえつけられる。
「あッ、ふか、いっ……! うぁ、あッ!」
硬い先端が深い奥までぐりぐりと押し付けられました。
ハウストは深々と突き刺したかと思うと、私の腰を両手で掴んで何度も抽挿を繰り返します。
「ひあああッ、アアッ! ……はげしっ、やめ、やああッ!!」
漏れる嬌声が悲鳴に近い。
嵐のような攻めになすがままになって、ただ夢中でハウストにしがみつくしかありません。
「まってくださ、ああッ、アッ、ンンッ!」
ただ悲鳴のような声をあげながら、霞む視界にハウストを映します。
彼の鳶色の瞳は欲情の色を帯びて、私だけを見つめている。私だけを貪っている。
腰を痛いほど打ち付けられて翻弄されるまま腰をうねらせました。
弱いところを擦られるとどうしようもなくなって、熱に浮かされたように声が漏れてしまう。
「はあッ、あ、ああッ! ハウスト、もうっ、ダメッ、わたし……!」
「……挑発した、お前が、悪いッ……」
私を見据えるハウストの瞳が爛々として、激しく攻めながら私の所為だと言う。
今の彼からは普段の余裕が見えなくて、少し怖いです。
でも離れたくなくて、薄れゆく意識のなかで彼に必死にしがみ付いていました。
「ん……、ぅ」
重い瞼を開けると、まず視界に映ったのは見慣れた厚い胸板。
鋼のような筋肉に覆われたそこは硬そうなのに、ぴたりとくっつくと気持ちいいので不思議です。
「目が覚めたか?」
「ハウスト、私……」
「一時間ほど眠っていた」
そう言ってハウストが私を抱きしめました。
どうやら私は意識を失い、そのまま眠っていたようです。
思い出して羞恥がこみあげる。赤くなる顔を隠したくて、ごそごそと身を寄せます。
「体は大丈夫か?」
「少し痛いですが、問題ありません」
「傷ついてないか?」
「……どうでしょうか、お尻が少し熱いです」
「見せてみろ」
「だ、だめですっ!」
お尻に伸びてきた手を慌てて払いました。
何を言い出すのかと思えば、この人はっ。
ムッとして睨むと、ハウストは払われた手を一瞥する。
「邪念はないぞ。心から心配しただけだ」
「……あなたのことは信じていますが今は結構です」
言い返した私に彼が眉を上げました。
心外だとばかりの反応をする彼ですが、なんだかおかしくて私は小さく笑ってしまう。
甘えるように擦り寄ると、ハウストはほっと安堵したようでした。
そして彼は私を抱きしめたまま仰向けになる。
彼の上で寝そべるような体勢です。私の素足が彼の足と絡んでくすぐったい。
でもやっぱり気持ちよくて、彼の鍛えられた胸板に両手を置いて、頬をぺたりとくっつけました。
「指を締め付けてくる。指一本では足りないか」
「やっ、言わない、で、くだ……さいっ、ンンッ」
抜き差しする指が奥まで届く。
お腹の内側を擦られながら奥まで刺激され、腰が時折痙攣するようにびくびくと跳ねてしまう。
「あぅっ、ンッ、ああっ!」
激しい抜き差しに容赦なく体の熱があげられていきました。
前の性器は触られてもいないのに立ち上がり、たらたらと透明の雫を零している。
はしたない体の反応を見られたくありません。隠そうと手を伸ばす。
しかしその前に手を掴まれ、シーツに押さえつけられました。
「触らなくても後ろだけでいけるだろう。いってみせろ」
「そ、そんな……。いやですっ」
首を横に振って拒否するも、ハウストは優しい面差しのまま酷いことを言うのです。
「俺を欲しがる姿が見たい。ここに挿れてとねだってみせてくれ」
ハウストはそう言って垂れている雫をなぞり掬うと、私の後孔にまた指を挿入しました。
抜き差しされるたびにクチュクチュと卑猥な音が響きます。
耳を塞ぎたくなるようなそれに唇を噛み締めるも、お腹の内側を擦られるとだめです。
「ああんッ、っ、んんッ、あ、ああっ」
慌てて唇を噛み締めても鼻から抜けるような声が漏れてしまう。
気を抜くと甲高い声がまた漏れて、ハウストの指の動きに合わせて馬鹿みたいに腰が揺れるのです。
「まって、だめっ、ああッ、だめです、だめだめッ……!」
激しい抜き差しに、ゾクゾクとした快感が全身に走り抜けました。
高まる快感が限界に近づいて、足が指先までピンッと伸びる。
「ああッ! ……うぅっ、う」
一際高い声がでて、体が猫のように仰け反りました。
パタパタと白濁が散って、シーツを汚してしまう。
果てた体は脱力してシーツに崩れ落ちました。
しかしハウストが指を抜いてくれることはありません。それどころかまた激しく指を抜き差しするのです。
「まって、まってくださいっ。さっき、イッたじゃ、ないですか! や、ああんッ、んぅっ」
弱い箇所を擦られるたびに体がびくびくと反応しました。
逃げようとする腰を掴まれ、後孔を思うままに弄られる。
触ることが許されない性器はまたしても張りつめて、太ももをもじもじと擦り合わせてしまいます。でもそれは甘い疼きを高めるだけ。
「もうっ、ああッ、また、わたし……ッ」
「何度でもイクといい」
「ああんッ! ぅ、あ……、はあっ、あ……」
また白濁を散らしてしまう。
はあはあと呼吸は乱れて、過ぎた快感の苦しさにじわりと視界が滲みます。
「ハウスト、もう、やめ……んッ」
「やめてほしそうには見えないが」
そう言ってハウストが指を抜くと、後孔がひくひくと引くついたのが自分でも分かりました。
まるでもっと欲しいとねだっているような反応で、自分の体が恨めしくなります。
羞恥に唇を噛んでシーツに顔を埋める。
そんな私をハウストは喉奥で笑うと、後孔に指を当てました。
「もう指だけでは物足りないか?」
「あ、ハウスト……、んぅ」
入口に触れられているだけなのに、またひくひくと反応してどうしようもなくなる。
ハウストの指が焦らすようにお尻の割れ目をなぞり、後孔の淵をくすぐるように弄ります。
堪らない疼きに背筋がぶるりと震えました。
悔しいけれど、欲しいのです。
快感に従順にされた体は挿入される悦びを知っています。
本能が期待して、腰がはしたなく揺れてしまう。
「んっ、ハウスト……」
ぎゅっとシーツを握りしめ、羞恥に唇を噛みしめる。
気丈でいたいのに、無意識に太ももをもじもじと擦り合わせ、お尻がゆらゆらと揺れてしまうのです。
せめて睨んでやろうと背後から覆い被さるハウストを振り返りました。
瞬間、息を飲む。
だって、余裕だろうと思っていた彼の瞳が爛々として、吠えている。私を犯したいと。
いつもは優しい鳶色の瞳が凶暴な欲を帯びて、欲しがっているのです。
ぞくり、背筋が震えました。
お腹の中が疼きました。早く埋めてほしいと。
だって、きっと、あなたがこんな瞳を向けるのは私だけ。私だけしか知らない魔王の姿。
私は熱に浮かされながら、背後のハウストに手を伸ばしました。
後孔に触れるハウストの指をつっとなぞり、その手に指を絡めます。
「ブレイラ?」
「……黙ってください」
様子が変わった私にハウストは少し驚いたようですが、黙って私のしたいようにさせてくれる。
彼の手を引いて、ゆっくりとベッドに押し倒しました。
本当なら簡単にできることではありません。彼が許してくれているからできること。でもそれって、私のことを愛しているからですね。
私はハウストの腰に跨りました。
お尻の下に彼の硬い昂ぶりの感触。布越しなのに熱を感じるそれ。
その昂ぶりに背筋が甘く震えます。
ああ、やっぱり彼は私を犯したがっている。
私は腰に跨ったまま、彼の鋼のような筋肉で覆われた硬い腹に手を置きました。
指で腹筋をなぞり、挑発的に見下ろしてやります。
「いじわるばかりしますね。ひどい人です」
「いじわる? 喜んでいただろ。ほら」
「あんッ、ぅ……っ」
下から腰を突き上げられました。
布越しとはいえ硬いものが後孔に押し付けられ、くらりっと甘い眩暈。
でもまだダメです。流されてあげません。少しは反省すべきなのです。
「……いじわるして、ごめんなさいと言いなさい。でないと、このままです」
熱い吐息が漏れてしまいます。
でもゾクゾクした腰の疼きを我慢して、今度は私からハウストの硬いものにお尻を乗せてあげます。彼の上でゆらゆらと腰を揺らす。
「あなただって、早く挿れたいくせに」
ハウストが息を飲んだのが分かりました。
でも次の瞬間。
「お前が悪い」
「わあっ!」
視界が引っ繰り返りました。
またしても押し倒されたのです。
でも今度は今までと違います。
今までの戯れではなく、彼は獣のような爛々とした目で私を見下ろす。
そして一秒も惜しがるような性急さで前を寛げ、硬く勃起したものを見せつけてきました。
それは凶暴に反り返り、先端から滴り落ちる先走りは獰猛な肉食獣の鋭い牙から滴り落ちる涎のよう。
思わず後ずさりそうになりましたが、その前に足首を掴まれて引き寄せられる。
大きな体が覆い被さり、強引に足を開けさせられました。
「ッ! ああッ……!」
ガツンっと体を貫くような衝撃。
一瞬、意識が飛びそうになる。
でも意識を強引に引き戻すような激しさでハウストに腰を打ち付けられました。
「ああっ! あっ、あっ、っ、あンッ……!」
奥を突かれるたびに甲高い声が漏れてしまう。
思わず這って逃げようとしましたが、肩を掴まれて押さえつけられる。
「あッ、ふか、いっ……! うぁ、あッ!」
硬い先端が深い奥までぐりぐりと押し付けられました。
ハウストは深々と突き刺したかと思うと、私の腰を両手で掴んで何度も抽挿を繰り返します。
「ひあああッ、アアッ! ……はげしっ、やめ、やああッ!!」
漏れる嬌声が悲鳴に近い。
嵐のような攻めになすがままになって、ただ夢中でハウストにしがみつくしかありません。
「まってくださ、ああッ、アッ、ンンッ!」
ただ悲鳴のような声をあげながら、霞む視界にハウストを映します。
彼の鳶色の瞳は欲情の色を帯びて、私だけを見つめている。私だけを貪っている。
腰を痛いほど打ち付けられて翻弄されるまま腰をうねらせました。
弱いところを擦られるとどうしようもなくなって、熱に浮かされたように声が漏れてしまう。
「はあッ、あ、ああッ! ハウスト、もうっ、ダメッ、わたし……!」
「……挑発した、お前が、悪いッ……」
私を見据えるハウストの瞳が爛々として、激しく攻めながら私の所為だと言う。
今の彼からは普段の余裕が見えなくて、少し怖いです。
でも離れたくなくて、薄れゆく意識のなかで彼に必死にしがみ付いていました。
「ん……、ぅ」
重い瞼を開けると、まず視界に映ったのは見慣れた厚い胸板。
鋼のような筋肉に覆われたそこは硬そうなのに、ぴたりとくっつくと気持ちいいので不思議です。
「目が覚めたか?」
「ハウスト、私……」
「一時間ほど眠っていた」
そう言ってハウストが私を抱きしめました。
どうやら私は意識を失い、そのまま眠っていたようです。
思い出して羞恥がこみあげる。赤くなる顔を隠したくて、ごそごそと身を寄せます。
「体は大丈夫か?」
「少し痛いですが、問題ありません」
「傷ついてないか?」
「……どうでしょうか、お尻が少し熱いです」
「見せてみろ」
「だ、だめですっ!」
お尻に伸びてきた手を慌てて払いました。
何を言い出すのかと思えば、この人はっ。
ムッとして睨むと、ハウストは払われた手を一瞥する。
「邪念はないぞ。心から心配しただけだ」
「……あなたのことは信じていますが今は結構です」
言い返した私に彼が眉を上げました。
心外だとばかりの反応をする彼ですが、なんだかおかしくて私は小さく笑ってしまう。
甘えるように擦り寄ると、ハウストはほっと安堵したようでした。
そして彼は私を抱きしめたまま仰向けになる。
彼の上で寝そべるような体勢です。私の素足が彼の足と絡んでくすぐったい。
でもやっぱり気持ちよくて、彼の鍛えられた胸板に両手を置いて、頬をぺたりとくっつけました。
31
お気に入りに追加
296
あなたにおすすめの小説
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる