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勇者のママは環の婚礼を魔王様と≪婚約編≫
六ノ環・冥界の息吹き3
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「ブレイラ、だいじょうぶか?」
心配そうに見上げてきたイスラの頭を撫でて、大丈夫ですよと安心させました。
イスラはほっと安堵し、怒った顔で植物の根を睨みつけます。
「やっつける」
「焼き尽くすか?」
「うん」
当然のように交わされたハウストとイスラの会話にぎょっとしました。
やっつけるのは良いのですが、ちょっと待って。焼き尽くすなんて極端すぎます。
「二人とも都まで焼いてしまわないでください! できればそれ以外の方法でお願いします!」
「やくのダメか?」
イスラが拗ねたように私を見上げます。
でもダメなものはダメ。私は地面に膝をつき、イスラと目線を合わせて説得します。
「アイオナも都の人々も、この美しい都が大好きなんです。だからあまり傷付けてほしくないのです。それに、都を人間界に戻したら一緒に見ようと約束したばかりじゃないですか」
「でも、ブレイラがえいってされたから」
そう言ってイスラが不満そうに、でも迷っているかのように唇を尖らせました。
ありがとうございます。私との約束を思いながらも、私が攻撃されそうになって怒ってくれているのですね。
「そうですが、私は無事でしたよ? ハウストが守ってくれました」
「…………」
可愛いですね、ますます拗ねた顔をしてしまう。
だから、いい子いい子とイスラの頭を撫でて笑いかけました。
「私にはイスラもいてくれます」
「っ、うん!」
拗ねた顔がパァッと輝いて、力強く頷いてくれました。
イスラは俄然張り切って私を守ろうとするように前に立つ。
「ブレイラ、みてろ!」
そう言ってイスラが手中に魔力を集中させる。
なにやら都を傷付けずに倒す方法を思いついたようです。
信じていますが大丈夫でしょうか。ちらりとハウストを見上げると、「見ていろ」と頷かれました。
普通の人間の私はイスラが勇者の力を持っていると知っていても、強大過ぎてそれがどれほどのレベルか正しく理解できていません。
勇者の力を計れるのは同じ三界の王のみ。ハウストが大丈夫と言うなら大丈夫なのでしょう。
「いけ!!」
イスラの魔力が一際高まった瞬間、眩いほどの光が都を包みました。
眩しさに目を眇めるも、薄っすらと見えた光景に息を飲む。
それはまるで流星群。イスラの手中から幾千もの閃光が放たれ、鋭い矢となって根を貫いたのです。
美しい力でした。空も大地も光で満たす、勇者の力。
これは勇者の力のほんの一端ほどに過ぎないのでしょう。イスラはこの小さな体の中に、私などが想像もつかないような途方もない力を持っているのでしょう。
都に満ちた光が弱まってイスラが振り返ります。
「ブレイラ、もうだいじょうぶだ」
心なしか胸を張っているイスラに目を細めます。
見ると都中に張り巡っていた植物の根が跡形もなく消滅していました。
「ありがとうございます」
「オレ、つよい?」
「はい、強いです」
「ブレイラがダメっていったから、もやしてない。みやこもこわれてないぞ」
「美しい都のままです。どこも壊れていませんね」
「これでブレイラといっしょにみれる?」
「もちろんです。人間界に戻ったら一緒に見ましょうね」
そう言って笑いかけると、イスラも大きく頷いて私にぎゅっと抱きついてきました。
いい子いい子と頭を撫でていると、ふと、首長の館の方から見知った男たちが出てきました。
「ブレイラ様!!」
ゴルゴスと部下の男たちです。
ゴルゴス達は慌てた様子で駆け寄ってくると私たちの前で跪きました。
「ブレイラ様、ご無事で何よりです!!」
ゴルゴスは私の無事な姿に安堵し、ハウストとイスラを見て息を飲みました。
そう、ここにいるのは魔王と勇者。
勇者の契約者であるゴルゴスにとって、特にイスラの存在は特別なものです。
ゴルゴスは畏まり、跪いて恭しく頭を下げました。
「初めまして、勇者イスラ様。アロカサルの首長ゴルゴスと申します。こうして御前に拝謁できましたことを光栄に存じます。しかしながらこのような非常事態を引き起こしたこと、勇者と契約した血族の末裔として不徳の致すところ。深く、深くお詫び致します」
ゴルゴスは地面に両手をついて震える声で言葉を紡ぎました。
地面に立てた爪が痛々しい。自責の念に駆られているのです。
そんな彼をイスラはじっと見下ろしています。
でも、けいやく……と首を傾げて呟くと、ふと私を見上げました。
「ブレイラ、なかよく?」
どうやら『契約』という言葉が引っ掛かったようです。そうですね、さっき説明したばかりですから。
「そうですよ。ゴルゴスはアイオナの弟なんです。だから、アイオナと同じように約束しているんです」
「わかった! なかよく、だ!」
大きく頷いて納得したイスラ。
そんなイスラの様子にゴルゴスの方が困惑した顔になってしまいました。
「ゴルゴス、立ってください」
「で、ですが、とても顔向けできません。勇者の宝を危うくしているだけでなく、勇者様の御母上様であるブレイラ様を危険な目に遭わせました」
「私はこうして無事でいます。それに都を出て囮になることは自分で決めたことです」
そう言ったのに、ゴルゴスは唇を噛み締めて首を横に振ります。
そして私の隣にいたハウストの纏う空気まで冷え込んでしまう。……ごめんなさい、ハウスト。今は黙ってくれていますが、無茶なことをしたと怒っているのですよね。この件については後でお話しします。
「ブレイラ様のお心遣いは嬉しく思いますが、それでも許されないことです」
「……では言い方を変えましょう。そういった行為をされるとイスラが困ってしまいます。イスラには契約者とは仲良くするものだと教えているんです」
「そ、そんな畏れ多いっ……」
「立ってください。済んだことをいつまでも引き摺らないでください。それに、まだ終わったわけではないでしょう」
少し強い口調で言いました。
すると躊躇いながらも顔を上げ、ようやく立ち上がってくれました。
本当に真面目な男ですね。
でも、これからです。アロカサルはまだ砂漠に戻っていないし、この異界は冥界の侵蝕が進んでしまっている。まずはそれを解決することが最優先です。
「今まで何処にいたんですか? 都に誰もいないので驚きました」
「ご心配おかけしました。都の者は全員無事です。ですが……」
ゴルゴスは言い澱む。
やはり都の人々になにか起きているのです。
「なにかあったのですね。都の人々はどこですか?」
「……こちらです。ブレイラ様たちが都を出た後、巨大な木の怪物はブレイラ様たちを追って去りましたが森の木々に異変が起こったのです」
ゴルゴスは私たちを館に案内しながら話しだしました。
あの後起こった森の異変、それは森全体が形を変えるものでした。都を囲んでいた森がじわじわと都に迫りだしたのです。
侵入を許すまいと砂漠の戦士たちは戦っていましたが、根や蔦は城壁を突破し、都の人々は館の奥へ避難したといいます。
そして館の一番奥にある石扉の前にくる。
厚い石壁で囲まれ、館の中でも特別な造りをしています。こういった緊急時に避難する為の部屋でもあるようでした。
「ここです。すべての民をここに避難させました」
そう言ってゴルゴスが扉を開ける。
そこには多くの民衆の姿がありました。
とても広い部屋ですが今は手狭で、人々の目は不安と嘆きを帯びている。なかには負傷した戦士の姿もあって、どの顔も疲れきっていました。時折聞こえてくる赤ん坊の泣き声に胸が痛くなります。
「大変な思いをしましたね」
「いいえ、今までも砂漠の民は困難の中に生きてきました。これしきのことで弱音を吐く者などいません」
「厳しいことを言うのですね」
「それが我々の誇りです」
「……そうですか」
アイオナも似たことを言っていました。
きっと本気で言っているのですね。そして都の人々も、どんなに苦しくてもゴルゴスを信じている。
私は避難している人々を見回しました。
そして幼い少年が目に留まる。少年は細い腕で布に包まれた赤ん坊を抱いていました。泣き喚く赤ん坊をあやしながら、煩くしてしまっていることを気にして縮こまっている。
堪らない気持ちになって、少年と赤ん坊の方へ足を向けました。
心配そうに見上げてきたイスラの頭を撫でて、大丈夫ですよと安心させました。
イスラはほっと安堵し、怒った顔で植物の根を睨みつけます。
「やっつける」
「焼き尽くすか?」
「うん」
当然のように交わされたハウストとイスラの会話にぎょっとしました。
やっつけるのは良いのですが、ちょっと待って。焼き尽くすなんて極端すぎます。
「二人とも都まで焼いてしまわないでください! できればそれ以外の方法でお願いします!」
「やくのダメか?」
イスラが拗ねたように私を見上げます。
でもダメなものはダメ。私は地面に膝をつき、イスラと目線を合わせて説得します。
「アイオナも都の人々も、この美しい都が大好きなんです。だからあまり傷付けてほしくないのです。それに、都を人間界に戻したら一緒に見ようと約束したばかりじゃないですか」
「でも、ブレイラがえいってされたから」
そう言ってイスラが不満そうに、でも迷っているかのように唇を尖らせました。
ありがとうございます。私との約束を思いながらも、私が攻撃されそうになって怒ってくれているのですね。
「そうですが、私は無事でしたよ? ハウストが守ってくれました」
「…………」
可愛いですね、ますます拗ねた顔をしてしまう。
だから、いい子いい子とイスラの頭を撫でて笑いかけました。
「私にはイスラもいてくれます」
「っ、うん!」
拗ねた顔がパァッと輝いて、力強く頷いてくれました。
イスラは俄然張り切って私を守ろうとするように前に立つ。
「ブレイラ、みてろ!」
そう言ってイスラが手中に魔力を集中させる。
なにやら都を傷付けずに倒す方法を思いついたようです。
信じていますが大丈夫でしょうか。ちらりとハウストを見上げると、「見ていろ」と頷かれました。
普通の人間の私はイスラが勇者の力を持っていると知っていても、強大過ぎてそれがどれほどのレベルか正しく理解できていません。
勇者の力を計れるのは同じ三界の王のみ。ハウストが大丈夫と言うなら大丈夫なのでしょう。
「いけ!!」
イスラの魔力が一際高まった瞬間、眩いほどの光が都を包みました。
眩しさに目を眇めるも、薄っすらと見えた光景に息を飲む。
それはまるで流星群。イスラの手中から幾千もの閃光が放たれ、鋭い矢となって根を貫いたのです。
美しい力でした。空も大地も光で満たす、勇者の力。
これは勇者の力のほんの一端ほどに過ぎないのでしょう。イスラはこの小さな体の中に、私などが想像もつかないような途方もない力を持っているのでしょう。
都に満ちた光が弱まってイスラが振り返ります。
「ブレイラ、もうだいじょうぶだ」
心なしか胸を張っているイスラに目を細めます。
見ると都中に張り巡っていた植物の根が跡形もなく消滅していました。
「ありがとうございます」
「オレ、つよい?」
「はい、強いです」
「ブレイラがダメっていったから、もやしてない。みやこもこわれてないぞ」
「美しい都のままです。どこも壊れていませんね」
「これでブレイラといっしょにみれる?」
「もちろんです。人間界に戻ったら一緒に見ましょうね」
そう言って笑いかけると、イスラも大きく頷いて私にぎゅっと抱きついてきました。
いい子いい子と頭を撫でていると、ふと、首長の館の方から見知った男たちが出てきました。
「ブレイラ様!!」
ゴルゴスと部下の男たちです。
ゴルゴス達は慌てた様子で駆け寄ってくると私たちの前で跪きました。
「ブレイラ様、ご無事で何よりです!!」
ゴルゴスは私の無事な姿に安堵し、ハウストとイスラを見て息を飲みました。
そう、ここにいるのは魔王と勇者。
勇者の契約者であるゴルゴスにとって、特にイスラの存在は特別なものです。
ゴルゴスは畏まり、跪いて恭しく頭を下げました。
「初めまして、勇者イスラ様。アロカサルの首長ゴルゴスと申します。こうして御前に拝謁できましたことを光栄に存じます。しかしながらこのような非常事態を引き起こしたこと、勇者と契約した血族の末裔として不徳の致すところ。深く、深くお詫び致します」
ゴルゴスは地面に両手をついて震える声で言葉を紡ぎました。
地面に立てた爪が痛々しい。自責の念に駆られているのです。
そんな彼をイスラはじっと見下ろしています。
でも、けいやく……と首を傾げて呟くと、ふと私を見上げました。
「ブレイラ、なかよく?」
どうやら『契約』という言葉が引っ掛かったようです。そうですね、さっき説明したばかりですから。
「そうですよ。ゴルゴスはアイオナの弟なんです。だから、アイオナと同じように約束しているんです」
「わかった! なかよく、だ!」
大きく頷いて納得したイスラ。
そんなイスラの様子にゴルゴスの方が困惑した顔になってしまいました。
「ゴルゴス、立ってください」
「で、ですが、とても顔向けできません。勇者の宝を危うくしているだけでなく、勇者様の御母上様であるブレイラ様を危険な目に遭わせました」
「私はこうして無事でいます。それに都を出て囮になることは自分で決めたことです」
そう言ったのに、ゴルゴスは唇を噛み締めて首を横に振ります。
そして私の隣にいたハウストの纏う空気まで冷え込んでしまう。……ごめんなさい、ハウスト。今は黙ってくれていますが、無茶なことをしたと怒っているのですよね。この件については後でお話しします。
「ブレイラ様のお心遣いは嬉しく思いますが、それでも許されないことです」
「……では言い方を変えましょう。そういった行為をされるとイスラが困ってしまいます。イスラには契約者とは仲良くするものだと教えているんです」
「そ、そんな畏れ多いっ……」
「立ってください。済んだことをいつまでも引き摺らないでください。それに、まだ終わったわけではないでしょう」
少し強い口調で言いました。
すると躊躇いながらも顔を上げ、ようやく立ち上がってくれました。
本当に真面目な男ですね。
でも、これからです。アロカサルはまだ砂漠に戻っていないし、この異界は冥界の侵蝕が進んでしまっている。まずはそれを解決することが最優先です。
「今まで何処にいたんですか? 都に誰もいないので驚きました」
「ご心配おかけしました。都の者は全員無事です。ですが……」
ゴルゴスは言い澱む。
やはり都の人々になにか起きているのです。
「なにかあったのですね。都の人々はどこですか?」
「……こちらです。ブレイラ様たちが都を出た後、巨大な木の怪物はブレイラ様たちを追って去りましたが森の木々に異変が起こったのです」
ゴルゴスは私たちを館に案内しながら話しだしました。
あの後起こった森の異変、それは森全体が形を変えるものでした。都を囲んでいた森がじわじわと都に迫りだしたのです。
侵入を許すまいと砂漠の戦士たちは戦っていましたが、根や蔦は城壁を突破し、都の人々は館の奥へ避難したといいます。
そして館の一番奥にある石扉の前にくる。
厚い石壁で囲まれ、館の中でも特別な造りをしています。こういった緊急時に避難する為の部屋でもあるようでした。
「ここです。すべての民をここに避難させました」
そう言ってゴルゴスが扉を開ける。
そこには多くの民衆の姿がありました。
とても広い部屋ですが今は手狭で、人々の目は不安と嘆きを帯びている。なかには負傷した戦士の姿もあって、どの顔も疲れきっていました。時折聞こえてくる赤ん坊の泣き声に胸が痛くなります。
「大変な思いをしましたね」
「いいえ、今までも砂漠の民は困難の中に生きてきました。これしきのことで弱音を吐く者などいません」
「厳しいことを言うのですね」
「それが我々の誇りです」
「……そうですか」
アイオナも似たことを言っていました。
きっと本気で言っているのですね。そして都の人々も、どんなに苦しくてもゴルゴスを信じている。
私は避難している人々を見回しました。
そして幼い少年が目に留まる。少年は細い腕で布に包まれた赤ん坊を抱いていました。泣き喚く赤ん坊をあやしながら、煩くしてしまっていることを気にして縮こまっている。
堪らない気持ちになって、少年と赤ん坊の方へ足を向けました。
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