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勇者と冥王のママは創世を魔王様と
第十二章・夜明けの祈り1
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ドーーッン!!!!
地下洞窟の壁がハウストの魔力で爆破されました。
衝撃波に吹き飛ばされそうになったけれどハウストが前に立って守ってくれました。
「ブレイラ、大丈夫か?」
「はいっ……」
衝撃波が収まって、おそるおそるハウストの影から顔をだす。
視界に映ったのは何時間振りかの外の光景。外気が一気に吹き込んできて開放感とともに安堵を覚えました。
「外です! 上手くいったんですね!」
「ああ。行くぞ」
ハウストとともに岩壁の残骸を乗り越えます。
ごつごつした岩に転びそうになるも、ハウストに腕を引かれて無事に地下洞窟から外へ出ることが出来ました。
「ありがとうございます」
「当然だ。ここは峠から離れてしまったようだが、……どうやら問題なかったようだな」
「ブレイラ!!」
「あぶぶー!!」
遠くから聞こえてきた私の大好きな声。
振り向くと、ゼロスをおんぶしたイスラが大きく手を振って走ってくる。他にも、ジェノキス、アベル、メルディナ、フェリシアの姿がありました。
きっととても探してくれていたのでしょう。爆発音に気付いてこちらに向かって来てくれたのです。
「イスラ!! ゼロス!!」
二人に向かって大きく手を振ります。
イスラは嬉しそうに、でも心配そうに私に飛びついてきました。
「ブレイラだ! ブレイラ、ブレイラ!!」
「あぶっ、あぶぶー!」
「二人とも心配をかけましたね」
ぎゅっと抱きついてきた二人を抱きしめる。
もちろんおんぶ紐から脱出してきたゼロスも腕に抱いてあげます。
「ブレイラ」
「どうしました?」
おずおずと私を見上げるイスラを覗き込む。
イスラは今にも泣きだしそうな顔をしていて、いったいどうしたのでしょうか。
「……ごめんなさい。オレがえいってしたから、ブレイラがあぶなくなったんだ。ごめんなさいっ……」
そう言ってイスラが唇を噛みしめました。
私が割れた地面に落ちたのをずっと自分の所為だと責めていたのですね。
「私は大丈夫ですから、そんな顔をしないでください」
「でも」
「イスラの悲しい顔は見たくありません。こうして無事にあなたの前にいるのですから、元気をだしてください」
イスラの目元を慰めるように指でなぞってあげます。
するとイスラは目元を撫でる私の手に頬を寄せ、「わかった、げんきだす」とはにかんでくれました。
でも、イスラは私の側にいるハウストを見上げると目を据わらせます。
睨むような眼差しに困惑しました。
そもそも地面が割れるような破壊が起きた原因はハウストとイスラの戦闘でした。魔王と勇者の強大な力は地形さえ変えてしまうほどのもの。安易に衝突してはいけない力です。
「イスラ、怖い顔をしています。なにをそんなに怒っているんですか」
「あいつがわるい」
あいつ、そう言って睨んだ先にはハウストがいます。
ハウストを睨んだままイスラは怒りにも似た闘気を溢れさせる。
「あいつがいるから、ブレイラはたくさん、たくさんなくんだ」
「……それが理由ですか?」
「あいつは、いらない」
イスラの言葉に私の胸が後悔でいっぱいになる。
私とハウストは、イスラをたくさん傷付けた。
イスラはこの小さな体で、たくさんのことを考えて、戦って、傷ついたのですね。
「イスラ、ごめんなさい」
「……どうして、ブレイラがごめんなさいするんだ」
「あなたを傷付けたからです」
「ちがうっ、ブレイラはちがう! あいつだ!」
イスラは首を横に振ると、怒りの矛先をハウストに向けました。
イスラがハウストを責めるのは私の所為です。
私はイスラの手を両手で包む。優しく握りしめてイスラをまっすぐ見つめます。
「イスラ、聞いてください。ハウストは大きな力を使って私を助けてくれました。今も私を守ってくれたんです。だから」
「でもっ、でも!」
納得できないとイスラは声を上げました。
両手に包んだイスラの拳は小さく震えていて、やり切れない気持ちが今にも溢れだしそう。
イスラの止められない気持ちに私はかける言葉をなくす。
今までずっと、ずっと我慢させてきたのです。
「ブレイラ、下がっていろ」
「ハウスト……」
ふとハウストが割って入りました。
振り向くとハウストもイスラをまっすぐ見据えています。
「ま、待ってください。何をするつもりですっ」
「決まっているだろう。さっきの続きだ」
「バカなこと言わないでください!」
反論した私にハウストが首を横に振りました。
そしてハウストから闘気が立ち昇り、イスラの怒りを正面から受け止めようとしている。
そんな二人の姿に私は何も言えなくなってしまう。
無意識に視線が落ちる。どんな理由があっても二人が戦ってほしくない。
でもその時、握りしめたイスラの手がぴくりと動く。それは動揺でした。
その反応にはっと顔をあげる。
今、イスラは唇をきつく噛みしめて、ぐっと何かを堪えようとしている。暴発しそうな怒りを無理やり飲み込もうとしている。私が悲しむからという、ただそれだけの理由で。
そう、イスラは私のために大きな感情を一人で飲み込もうとしているのです。
……ああ、イスラに我慢させているのは、私なのですね。
我慢させてばかりのイスラをずっと思ってきたのに、私がイスラに我慢を強いていたのですね。
私は包み込んだイスラの拳をぎゅっと握りしめました。そして。
「どうぞ、戦ってください」
「えっ?」
「頑張ってくださいね。応援していますよ?」
もう一度言って笑いかけました。
イスラが大きく目を丸める。
イスラは驚いた顔で私を見つめ、信じられないと口を開く。
「い、いいの? だって、ブレイラは」
「もちろん戦いは望みません。でも、あなたの気持ちを止めることもしたくない。あなたに必要な戦いなら私は止めたくありません」
私の言葉にイスラの顔がみるみる輝きだす。
あなたに我慢は似合わない。勇者の心に枷も楔も必要ない。ましてやそれが私だなんてあってはならないこと。
今、イスラの眼差しに強さが宿る。
何ものにも屈しない強い瞳。勇者の瞳。
「ハウストをやっつけていいの?」
「いいですよ」
微笑んで答えました。
許可した私にハウストがぎょっとする。
聞いていたジェノキスとアベルが噴き出して笑い、魔族のメルディナとフェリシアは青褪めました。
魔族の彼女たちには申し訳ないです。でも今、私はイスラを止めたくない。
イスラがぎゅっと私に抱きついてきました。
「ブレイラ、みてろ。オレがやっつけてやる」
「はい、ちゃんと見ていますからね」
いい子いい子とイスラの頭を撫でてあげました。
イスラと手を繋ぎ、ハウストに向き直ります。
「ハウスト、オレとたたかえ!!」
「ハウスト、お願いします。イスラと戦ってください」
「あ、ああ……」
ハウストがなんとも言えない複雑な顔で頷きました。
成り行きを見守っていた皆も、複雑すぎる状況に笑っていいのか真剣な顔をすればいいのか迷っています。
「なんだこれ。奇妙なことになったな……」
「魔王と勇者の戦い、ってことでいいんだよな?」
ジェノキスとアベルまで困惑している。
当然かもしれませんね。勇者の手を引いて、この子と戦ってくださいと魔王にお願いしているんですから。その上、私は勇者の親なので更に複雑です。
しかしハウストは最初からそのつもりだったので表情を改めてイスラを厳しく見据えます。
「手加減はしない」
「うん」
「互いに魔力を使うのも無しだ。ブレイラが巻き込まれるのは困るだろう」
「こまる。まりょくはつかわない」
「よし、決まりだな」
「きまりだ」
二人は条件に納得しあう。
魔力は使わず、純粋に剣と剣。力と力の決闘です。
勇者とはいえ子どものイスラが魔王と戦うのは不利でしょう。でも今のイスラを止めたくありません。
私はイスラの手をゆっくり離すと、邪魔にならない場所まで下がります。
私が安全圏まで下がると、イスラが剣を構え、ハウストも大剣を出現させました。
二人からは闘気が溢れ、一触即発の真剣な眼差しで対峙しあう。
「あー、あー」
抱っこしているゼロスが声をあげました。
私のローブを小さな手で握りしめてゼロスもハウストとイスラを見ています。
「あなたも心配しているんですか?」
「あぶぅ」
「私もです。でも今は我慢しましょうね」
イスラにたくさんの我慢を強いたのです。今度は私の番。
私はゼロスを抱っこしながら二人を見つめます。
そして、イスラがハウストに向かって踏み込みました。
地下洞窟の壁がハウストの魔力で爆破されました。
衝撃波に吹き飛ばされそうになったけれどハウストが前に立って守ってくれました。
「ブレイラ、大丈夫か?」
「はいっ……」
衝撃波が収まって、おそるおそるハウストの影から顔をだす。
視界に映ったのは何時間振りかの外の光景。外気が一気に吹き込んできて開放感とともに安堵を覚えました。
「外です! 上手くいったんですね!」
「ああ。行くぞ」
ハウストとともに岩壁の残骸を乗り越えます。
ごつごつした岩に転びそうになるも、ハウストに腕を引かれて無事に地下洞窟から外へ出ることが出来ました。
「ありがとうございます」
「当然だ。ここは峠から離れてしまったようだが、……どうやら問題なかったようだな」
「ブレイラ!!」
「あぶぶー!!」
遠くから聞こえてきた私の大好きな声。
振り向くと、ゼロスをおんぶしたイスラが大きく手を振って走ってくる。他にも、ジェノキス、アベル、メルディナ、フェリシアの姿がありました。
きっととても探してくれていたのでしょう。爆発音に気付いてこちらに向かって来てくれたのです。
「イスラ!! ゼロス!!」
二人に向かって大きく手を振ります。
イスラは嬉しそうに、でも心配そうに私に飛びついてきました。
「ブレイラだ! ブレイラ、ブレイラ!!」
「あぶっ、あぶぶー!」
「二人とも心配をかけましたね」
ぎゅっと抱きついてきた二人を抱きしめる。
もちろんおんぶ紐から脱出してきたゼロスも腕に抱いてあげます。
「ブレイラ」
「どうしました?」
おずおずと私を見上げるイスラを覗き込む。
イスラは今にも泣きだしそうな顔をしていて、いったいどうしたのでしょうか。
「……ごめんなさい。オレがえいってしたから、ブレイラがあぶなくなったんだ。ごめんなさいっ……」
そう言ってイスラが唇を噛みしめました。
私が割れた地面に落ちたのをずっと自分の所為だと責めていたのですね。
「私は大丈夫ですから、そんな顔をしないでください」
「でも」
「イスラの悲しい顔は見たくありません。こうして無事にあなたの前にいるのですから、元気をだしてください」
イスラの目元を慰めるように指でなぞってあげます。
するとイスラは目元を撫でる私の手に頬を寄せ、「わかった、げんきだす」とはにかんでくれました。
でも、イスラは私の側にいるハウストを見上げると目を据わらせます。
睨むような眼差しに困惑しました。
そもそも地面が割れるような破壊が起きた原因はハウストとイスラの戦闘でした。魔王と勇者の強大な力は地形さえ変えてしまうほどのもの。安易に衝突してはいけない力です。
「イスラ、怖い顔をしています。なにをそんなに怒っているんですか」
「あいつがわるい」
あいつ、そう言って睨んだ先にはハウストがいます。
ハウストを睨んだままイスラは怒りにも似た闘気を溢れさせる。
「あいつがいるから、ブレイラはたくさん、たくさんなくんだ」
「……それが理由ですか?」
「あいつは、いらない」
イスラの言葉に私の胸が後悔でいっぱいになる。
私とハウストは、イスラをたくさん傷付けた。
イスラはこの小さな体で、たくさんのことを考えて、戦って、傷ついたのですね。
「イスラ、ごめんなさい」
「……どうして、ブレイラがごめんなさいするんだ」
「あなたを傷付けたからです」
「ちがうっ、ブレイラはちがう! あいつだ!」
イスラは首を横に振ると、怒りの矛先をハウストに向けました。
イスラがハウストを責めるのは私の所為です。
私はイスラの手を両手で包む。優しく握りしめてイスラをまっすぐ見つめます。
「イスラ、聞いてください。ハウストは大きな力を使って私を助けてくれました。今も私を守ってくれたんです。だから」
「でもっ、でも!」
納得できないとイスラは声を上げました。
両手に包んだイスラの拳は小さく震えていて、やり切れない気持ちが今にも溢れだしそう。
イスラの止められない気持ちに私はかける言葉をなくす。
今までずっと、ずっと我慢させてきたのです。
「ブレイラ、下がっていろ」
「ハウスト……」
ふとハウストが割って入りました。
振り向くとハウストもイスラをまっすぐ見据えています。
「ま、待ってください。何をするつもりですっ」
「決まっているだろう。さっきの続きだ」
「バカなこと言わないでください!」
反論した私にハウストが首を横に振りました。
そしてハウストから闘気が立ち昇り、イスラの怒りを正面から受け止めようとしている。
そんな二人の姿に私は何も言えなくなってしまう。
無意識に視線が落ちる。どんな理由があっても二人が戦ってほしくない。
でもその時、握りしめたイスラの手がぴくりと動く。それは動揺でした。
その反応にはっと顔をあげる。
今、イスラは唇をきつく噛みしめて、ぐっと何かを堪えようとしている。暴発しそうな怒りを無理やり飲み込もうとしている。私が悲しむからという、ただそれだけの理由で。
そう、イスラは私のために大きな感情を一人で飲み込もうとしているのです。
……ああ、イスラに我慢させているのは、私なのですね。
我慢させてばかりのイスラをずっと思ってきたのに、私がイスラに我慢を強いていたのですね。
私は包み込んだイスラの拳をぎゅっと握りしめました。そして。
「どうぞ、戦ってください」
「えっ?」
「頑張ってくださいね。応援していますよ?」
もう一度言って笑いかけました。
イスラが大きく目を丸める。
イスラは驚いた顔で私を見つめ、信じられないと口を開く。
「い、いいの? だって、ブレイラは」
「もちろん戦いは望みません。でも、あなたの気持ちを止めることもしたくない。あなたに必要な戦いなら私は止めたくありません」
私の言葉にイスラの顔がみるみる輝きだす。
あなたに我慢は似合わない。勇者の心に枷も楔も必要ない。ましてやそれが私だなんてあってはならないこと。
今、イスラの眼差しに強さが宿る。
何ものにも屈しない強い瞳。勇者の瞳。
「ハウストをやっつけていいの?」
「いいですよ」
微笑んで答えました。
許可した私にハウストがぎょっとする。
聞いていたジェノキスとアベルが噴き出して笑い、魔族のメルディナとフェリシアは青褪めました。
魔族の彼女たちには申し訳ないです。でも今、私はイスラを止めたくない。
イスラがぎゅっと私に抱きついてきました。
「ブレイラ、みてろ。オレがやっつけてやる」
「はい、ちゃんと見ていますからね」
いい子いい子とイスラの頭を撫でてあげました。
イスラと手を繋ぎ、ハウストに向き直ります。
「ハウスト、オレとたたかえ!!」
「ハウスト、お願いします。イスラと戦ってください」
「あ、ああ……」
ハウストがなんとも言えない複雑な顔で頷きました。
成り行きを見守っていた皆も、複雑すぎる状況に笑っていいのか真剣な顔をすればいいのか迷っています。
「なんだこれ。奇妙なことになったな……」
「魔王と勇者の戦い、ってことでいいんだよな?」
ジェノキスとアベルまで困惑している。
当然かもしれませんね。勇者の手を引いて、この子と戦ってくださいと魔王にお願いしているんですから。その上、私は勇者の親なので更に複雑です。
しかしハウストは最初からそのつもりだったので表情を改めてイスラを厳しく見据えます。
「手加減はしない」
「うん」
「互いに魔力を使うのも無しだ。ブレイラが巻き込まれるのは困るだろう」
「こまる。まりょくはつかわない」
「よし、決まりだな」
「きまりだ」
二人は条件に納得しあう。
魔力は使わず、純粋に剣と剣。力と力の決闘です。
勇者とはいえ子どものイスラが魔王と戦うのは不利でしょう。でも今のイスラを止めたくありません。
私はイスラの手をゆっくり離すと、邪魔にならない場所まで下がります。
私が安全圏まで下がると、イスラが剣を構え、ハウストも大剣を出現させました。
二人からは闘気が溢れ、一触即発の真剣な眼差しで対峙しあう。
「あー、あー」
抱っこしているゼロスが声をあげました。
私のローブを小さな手で握りしめてゼロスもハウストとイスラを見ています。
「あなたも心配しているんですか?」
「あぶぅ」
「私もです。でも今は我慢しましょうね」
イスラにたくさんの我慢を強いたのです。今度は私の番。
私はゼロスを抱っこしながら二人を見つめます。
そして、イスラがハウストに向かって踏み込みました。
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