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勇者と冥王のママは創世を魔王様と
第六章・不動の星を追って6
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「お待たせしました」
「だいじょうぶ、まってない」
「ふふふ、ありがとうございます。今準備しますね」
急いでイスラの為の薬を用意します。
傷薬と化膿止めと他にもいろいろ、街で売る予定だった薬です。結局薬は売れませんでしたがイスラに使えるのだから無駄ではなくなりました。むしろ売れなくて良かったくらい。
椅子に座ったイスラの足元に水桶を置いて、幾つかの薬を並べました。
燭台の灯りでイスラの足を照らす。
私はイスラの前に跪いて、両手で掬うようにそっと足を持ち上げました。
「痛かったら言ってください」
薬を塗る前にイスラの足を丁寧に洗います。
硬くなった足の裏に触れて、何度も何度も。
「……ブレイラ、くすぐったいぞ」
「ああ、すみません。痛くはありませんね?」
「うん」
「よかった」
濡れた足を拭いた後は薬を塗ってあげます。
「少し沁みるかもしれません」
「しみても、だいじょうぶだ」
「ありがとうございます。でも私が嫌なんですよ」
もうこれ以上、痛い思いも、辛い思いもしてほしくないのです。
「沁みたら言ってください」
イスラの硬くなってしまった小さな足。
足の裏に優しく薬を塗りこんでいく。
足の裏に触れながら燭台の灯りで状態を確かめていく。足の裏が赤くなって、少し熱を持っている。イスラはとても強い子どもですが少し休養が必要でしょう。
「ブレイラ」
「なんですか?」
「ハウストは、どうしたんだ?」
薬を塗る手が一瞬止まりました。
俯いて、イスラの小さな足をじっと見つめます。
息苦しくなって、気を抜くと呼吸が止まってしまいそう。
でも悟られないように、なんとか耐える。
「……突然ですね、どうしました?」
イスラの足を見つめて答えました。
口調だけは平静を装い続けます。
でもイスラは不思議そうに首を傾げ、きょろきょろと周囲を見回しました。まるでハウストの気配を探るように。
「けはいがしないんだ」
「ハウストは魔界にいますよ」
「まかいに?」
「はい。……ほら、冥界で大変なことが起きたでしょう? ハウストは魔王なので魔界を守らなくてはなりません」
「むっ。それで、ブレイラはひとり?」
「一人ではありません。アベルとエルマリスが助けてくれました。それに、あなたとゼロスにも会えましたよ?」
「そうじゃなくてっ……」
イスラが拗ねたような顔になってしまう。
誤魔化してしまう私を許してください。
イスラが私の手元を見て、むっ……と眉間を寄せました。
「ブレイラ、ゆびわは?」
「え、指輪……」
「うん、ハウストのゆびわ。ブレイラをまもるゆびわだ」
「…………」
環の指輪。ハウストの力の指輪で、婚礼の証。私をずっと守ってくれた指輪です。
イスラは指輪がないことに気付いて不思議そうでした。
「……失くしました」
ごめんなさい。今、大切なあなたに嘘をついています。
イスラの足を見つめたまま顔を上げられません。
でも、どうしても本当のことは言えませんでした。
言葉にした瞬間に、きっと大きな声で泣いてしまいます。
私はもう二度とハウストと会うことはないでしょう。でも、今もハウストに恋をしたままです。
彼のことを口にした瞬間、きっと心が潰れてしまう。
イスラにそんな姿は見せられません。
だから今は何も口にすることができない。不自然にならないように、声が震えてしまわないように、それだけに集中していました。
「そうか、なくしたのか……」
イスラは私の言葉を疑わずに信じてくれました。
胸がチリリッと痛い。
私は大切なイスラに本当の事を打ち明けられず、誤魔化して、嘘をついているのです。
「オレは、ブレイラはハウストがいるからだいじょうぶっておもってた。でも、ハウスト……」
むむっ……。イスラの不満そうな声。
思っていたことと違う、と納得いかないようです。
「ハウストはなにしてるんだ。ブレイラはゆびわないのに」
イスラがムッとした声で不満を言います。
怒ったような様子に、はっとして顔を上げる。
「イスラ、怒らないでください」
「でも」
「私はこうして無事に、あなたの目の前にいるじゃないですか」
説得するように言いましたがイスラはやっぱり納得していない顔をしています。
私は水桶で薬の付いた手を洗い、イスラの小さな手をそっと両手で包みました。
「ハウストが私を助けてくれたんです」
「ハウストが?」
「はい。彼が、とても大きな力を使って私の命を救ってくれたのです。だから私は今ここに、こうしている事ができるんですよ」
この言葉に嘘はありません。
イスラにたくさんの誤魔化しと嘘を教えてしまったけれど、これだけは嘘じゃない。
私が環の指輪を返すことになったのも、すべては私自身の所為です。
私が何の力も持たない普通の人間だから。どんなに体を重ねても、愛しあっても、ハウストの未来を作れない男だから。
ハウストと別れる最後の時、彼の隣にフェリシアがいたのを思い出す。彼女ならハウストの望むすべてを叶えられるでしょう。
「お願いです。どうか怒らないでください。ね?」
「……わかった。ブレイラがそういうなら」
よかった。渋々ながらも納得してくれました。
いい子いい子と頭を撫でて、よいしょっとイスラを抱き上げる。
「わっ、ブレイラ!」
いきなり抱っこした私にイスラが驚いた声をあげます。
ぎゅっとしがみ付かれて、甘いしめつけに私の頬が緩む。
「ふふふ、驚きましたか? このまま一緒に眠りましょう」
「いっしょ!」
「はい、一緒です。イスラとゼロスと私の三人で寝ましょうね」
「うん!」
そのままベッドに向かって歩きました。
ゼロスが眠っているベッドにイスラを下ろして、私もベッドに上がります。
三人で眠るには窮屈なベッド。
でもくっついて眠れば大丈夫ですよね。
「イスラ、寒くありませんか?」
「だいじょうぶ。あったかい」
「ふふ、私もです」
すでに眠っているゼロスを真ん中にして三人でベッドに横になりました。
窓から月明かりが差しています。
薄暗い中、ゼロスとイスラを見つめる。
ゼロスの可愛い寝顔の向こうに、天井をまっすぐに見つめているイスラの横顔。
以前より鋭さが増したのは気の所為ではないでしょう。
まだ甘えたい盛りの子どもなのに、こんな顔をさせたくなかった。イスラがゼロスを連れて歩いてきた苦難を表わしているようで、唇を噛み締める。
「ブレイラ?」
視線に気づいてイスラが振り向いてくれました。
私を見つめるイスラの瞳からは鋭さが消えて、甘さを帯びる。甘えたいと訴える子どもの顔。
ならば私をずっと見ていてください。私はその顔が好き。
「……辛い思いを、たくさんさせました。もっと早く、あなたとゼロスを見つけたかった……」
駄目ですね。涙声になってしまいました。
イスラがびっくりした顔になって私を見ます。
「ブレイラ、ないてるのか?」
「泣いてません」
「むっ。うそだ」
「嘘じゃないです」
私は泣き笑いながらイスラをゼロスごと抱きしめる。
懐に入れるように抱き締めて、もう離したくありません。今夜はこのまま眠りたいです。
「ブレイラ」
「なんですか?」
懐のイスラがおずおずと見上げてきます。
目が合って、笑いかける。
するとイスラが少し照れ臭そうに口を開く。
「ブレイラ、オレはつらくない。ブレイラにあえたから」
「イスラ……」
言葉が出てこない。
イスラ、あなたはいつも私を救ってくれるのですね。いつも……。
「ありがとうございます、イスラ……」
滲む視界にイスラとゼロスを映し、二人をぎゅっと抱きしめます。
三人で眠るには窮屈なベッドだけれど、今、ここはどこよりも安らげる場所でした。
「だいじょうぶ、まってない」
「ふふふ、ありがとうございます。今準備しますね」
急いでイスラの為の薬を用意します。
傷薬と化膿止めと他にもいろいろ、街で売る予定だった薬です。結局薬は売れませんでしたがイスラに使えるのだから無駄ではなくなりました。むしろ売れなくて良かったくらい。
椅子に座ったイスラの足元に水桶を置いて、幾つかの薬を並べました。
燭台の灯りでイスラの足を照らす。
私はイスラの前に跪いて、両手で掬うようにそっと足を持ち上げました。
「痛かったら言ってください」
薬を塗る前にイスラの足を丁寧に洗います。
硬くなった足の裏に触れて、何度も何度も。
「……ブレイラ、くすぐったいぞ」
「ああ、すみません。痛くはありませんね?」
「うん」
「よかった」
濡れた足を拭いた後は薬を塗ってあげます。
「少し沁みるかもしれません」
「しみても、だいじょうぶだ」
「ありがとうございます。でも私が嫌なんですよ」
もうこれ以上、痛い思いも、辛い思いもしてほしくないのです。
「沁みたら言ってください」
イスラの硬くなってしまった小さな足。
足の裏に優しく薬を塗りこんでいく。
足の裏に触れながら燭台の灯りで状態を確かめていく。足の裏が赤くなって、少し熱を持っている。イスラはとても強い子どもですが少し休養が必要でしょう。
「ブレイラ」
「なんですか?」
「ハウストは、どうしたんだ?」
薬を塗る手が一瞬止まりました。
俯いて、イスラの小さな足をじっと見つめます。
息苦しくなって、気を抜くと呼吸が止まってしまいそう。
でも悟られないように、なんとか耐える。
「……突然ですね、どうしました?」
イスラの足を見つめて答えました。
口調だけは平静を装い続けます。
でもイスラは不思議そうに首を傾げ、きょろきょろと周囲を見回しました。まるでハウストの気配を探るように。
「けはいがしないんだ」
「ハウストは魔界にいますよ」
「まかいに?」
「はい。……ほら、冥界で大変なことが起きたでしょう? ハウストは魔王なので魔界を守らなくてはなりません」
「むっ。それで、ブレイラはひとり?」
「一人ではありません。アベルとエルマリスが助けてくれました。それに、あなたとゼロスにも会えましたよ?」
「そうじゃなくてっ……」
イスラが拗ねたような顔になってしまう。
誤魔化してしまう私を許してください。
イスラが私の手元を見て、むっ……と眉間を寄せました。
「ブレイラ、ゆびわは?」
「え、指輪……」
「うん、ハウストのゆびわ。ブレイラをまもるゆびわだ」
「…………」
環の指輪。ハウストの力の指輪で、婚礼の証。私をずっと守ってくれた指輪です。
イスラは指輪がないことに気付いて不思議そうでした。
「……失くしました」
ごめんなさい。今、大切なあなたに嘘をついています。
イスラの足を見つめたまま顔を上げられません。
でも、どうしても本当のことは言えませんでした。
言葉にした瞬間に、きっと大きな声で泣いてしまいます。
私はもう二度とハウストと会うことはないでしょう。でも、今もハウストに恋をしたままです。
彼のことを口にした瞬間、きっと心が潰れてしまう。
イスラにそんな姿は見せられません。
だから今は何も口にすることができない。不自然にならないように、声が震えてしまわないように、それだけに集中していました。
「そうか、なくしたのか……」
イスラは私の言葉を疑わずに信じてくれました。
胸がチリリッと痛い。
私は大切なイスラに本当の事を打ち明けられず、誤魔化して、嘘をついているのです。
「オレは、ブレイラはハウストがいるからだいじょうぶっておもってた。でも、ハウスト……」
むむっ……。イスラの不満そうな声。
思っていたことと違う、と納得いかないようです。
「ハウストはなにしてるんだ。ブレイラはゆびわないのに」
イスラがムッとした声で不満を言います。
怒ったような様子に、はっとして顔を上げる。
「イスラ、怒らないでください」
「でも」
「私はこうして無事に、あなたの目の前にいるじゃないですか」
説得するように言いましたがイスラはやっぱり納得していない顔をしています。
私は水桶で薬の付いた手を洗い、イスラの小さな手をそっと両手で包みました。
「ハウストが私を助けてくれたんです」
「ハウストが?」
「はい。彼が、とても大きな力を使って私の命を救ってくれたのです。だから私は今ここに、こうしている事ができるんですよ」
この言葉に嘘はありません。
イスラにたくさんの誤魔化しと嘘を教えてしまったけれど、これだけは嘘じゃない。
私が環の指輪を返すことになったのも、すべては私自身の所為です。
私が何の力も持たない普通の人間だから。どんなに体を重ねても、愛しあっても、ハウストの未来を作れない男だから。
ハウストと別れる最後の時、彼の隣にフェリシアがいたのを思い出す。彼女ならハウストの望むすべてを叶えられるでしょう。
「お願いです。どうか怒らないでください。ね?」
「……わかった。ブレイラがそういうなら」
よかった。渋々ながらも納得してくれました。
いい子いい子と頭を撫でて、よいしょっとイスラを抱き上げる。
「わっ、ブレイラ!」
いきなり抱っこした私にイスラが驚いた声をあげます。
ぎゅっとしがみ付かれて、甘いしめつけに私の頬が緩む。
「ふふふ、驚きましたか? このまま一緒に眠りましょう」
「いっしょ!」
「はい、一緒です。イスラとゼロスと私の三人で寝ましょうね」
「うん!」
そのままベッドに向かって歩きました。
ゼロスが眠っているベッドにイスラを下ろして、私もベッドに上がります。
三人で眠るには窮屈なベッド。
でもくっついて眠れば大丈夫ですよね。
「イスラ、寒くありませんか?」
「だいじょうぶ。あったかい」
「ふふ、私もです」
すでに眠っているゼロスを真ん中にして三人でベッドに横になりました。
窓から月明かりが差しています。
薄暗い中、ゼロスとイスラを見つめる。
ゼロスの可愛い寝顔の向こうに、天井をまっすぐに見つめているイスラの横顔。
以前より鋭さが増したのは気の所為ではないでしょう。
まだ甘えたい盛りの子どもなのに、こんな顔をさせたくなかった。イスラがゼロスを連れて歩いてきた苦難を表わしているようで、唇を噛み締める。
「ブレイラ?」
視線に気づいてイスラが振り向いてくれました。
私を見つめるイスラの瞳からは鋭さが消えて、甘さを帯びる。甘えたいと訴える子どもの顔。
ならば私をずっと見ていてください。私はその顔が好き。
「……辛い思いを、たくさんさせました。もっと早く、あなたとゼロスを見つけたかった……」
駄目ですね。涙声になってしまいました。
イスラがびっくりした顔になって私を見ます。
「ブレイラ、ないてるのか?」
「泣いてません」
「むっ。うそだ」
「嘘じゃないです」
私は泣き笑いながらイスラをゼロスごと抱きしめる。
懐に入れるように抱き締めて、もう離したくありません。今夜はこのまま眠りたいです。
「ブレイラ」
「なんですか?」
懐のイスラがおずおずと見上げてきます。
目が合って、笑いかける。
するとイスラが少し照れ臭そうに口を開く。
「ブレイラ、オレはつらくない。ブレイラにあえたから」
「イスラ……」
言葉が出てこない。
イスラ、あなたはいつも私を救ってくれるのですね。いつも……。
「ありがとうございます、イスラ……」
滲む視界にイスラとゼロスを映し、二人をぎゅっと抱きしめます。
三人で眠るには窮屈なベッドだけれど、今、ここはどこよりも安らげる場所でした。
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