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勇者と冥王のママは創世を魔王様と
第五章・北離宮の主(あるじ)8
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「どうして、これを」
「庭園で拾った。これは君に渡そう」
フェリクトールはそう言って私に指輪を差し出しました。
私は手を伸ばそうとして、でも途中でその手が止まる。
「……捨ててください」
「これは君の物ではないかもしれないが、今は君が持っていろ」
「持っていたくないです。フェリクトール様が捨ててくれないなら私が捨てます」
今の私にとって祈り石の指輪は辛いだけのものでした。
楽しい思い出が悲しみに塗り潰されて、もう見たくない。
「駄目だ。これは捨ててはいけない」
「捨てます」
強情な私にフェリクトールがため息をつきました。
困らせているのは分かっていますが、もう必要なくなったものです。
「ならば魔界の宰相である私が愛人の君に命令する。この指輪を持っていなさい。持っているだけでいい。これは、きっと」
フェリクトールは命令するも、途中で言葉を止めました。
しかし私の手を取って強引に祈り石の指輪を握らせます。
「嫌ですっ、捨ててください!」
突き返そうとしてもフェリクトールは受け取ってくれません。
それどころか強い口調で言葉を放つ。
「君は王妃ではなくなったっ、それなら私の命令を聞きたまえ!」
「っ……」
唇を噛みしめる。
今の私はフェリクトールの愛人になったのです。この館でどれだけ抗っても私を助けるものなどいません。
黙り込んだ私をフェリクトールがじっと見つめます。そして。
「そう、君は王妃ではなくなった。私の命令を拒否することはできない。だが、自由に勇者と冥王を思って泣くことが許される」
「フェリクトール様……?」
勇者と冥王。その言葉にはっとして顔をあげました。
フェリクトールと目が合う。そこにいたのは以前と変わらない彼。
王妃でなくなった私を愛人と蔑むでもなく、侮るでもなく、いつもの厳格な彼がそこにいる。
フェリクトールは真剣な顔で言葉を続けます。
「王妃でなくなった今、なんの足枷もなく自由に泣くことも、嘆くことも、願うことも、そして勇者と冥王を探すこともできる。――――勇者と冥王が人間界にいるという情報が入ったよ」
「二人が、人間界にっ……」
声が、震えました。
二人は生きていたのです。無事に生きて、冥界から人間界へ渡っていた。
「イスラ、ゼロスっ、……うっ、うぅ、くっ、うわあああああああああ!!」
堪らずに大きな声で泣きました。
まるで堰を切ったように、子どものように泣きじゃくってしまう。
涙が止まらない。雁字搦めだった心が、次から次へと溢れてくる。
「イスラっ、ゼロス! 会いたいっ、会いたいです! 二人にっ、うわあああああああん!! イスラ、ゼロスっ……!!」
イスラとゼロスの名を呼んで泣き崩れる私をフェリクトールが静かに見つめている。
彼は慰めるでもなく、特別な言葉を口にするでもなく、ただ見守ってくれる。厳格な彼だからこそ王妃でなくなった私が真っ先に泣くことを、会いたいと願うことを許してくれたのです。
たくさん泣いて、涙を出し尽くして、ようやく顔をあげました。
泣きやむまで待ってくれていたフェリクトールが「ひどい顔だ」と顔を顰めます。
私は可笑しくなって少しだけ笑いました。
「フェリクトール様、イスラとゼロスの話しを詳しく聞かせてください。二人が人間界にいるというのは本当ですか?」
「本当だ。詳細は分かっていないが二人を人間界で見かけたという情報が入った。行くかね?」
「行かせてください! 私はイスラとゼロスを探したいっ、二人に会いたいんです!」
ぎゅっと拳をつくってお願いしました。
そして気が付く、フェリクトールの真意を。
「……フェリクトール様、あなたは最初からそのつもりで私を」
「なんだ、私が本当に君を愛人にするとでも思ったのか。とんだ自意識過剰だね」
フェリクトールはとても迷惑そうな顔で言いました。
私は目を丸めて、でも彼らしさに少しだけ表情が綻ぶ。
「……そうですね、少しだけ覚悟をしてしまいました。この魔界で人間の私の存在はちっぽけなものです。魔王様や宰相様が決めたことを覆すことは出来ません」
「ふん、なにが悲しくて魔王の妃を愛人にしなくてはならないんだ」
「元妃です。もう妃ではありませんよ」
やんわり訂正すると、「……分かっているよ」とフェリクトールは複雑な顔で頷きました。
「だが建前上は君を私の愛人という事にしておく。魔王の妃という肩書きほど強くないが、魔界の宰相の愛人の肩書きもそこそこ君を守るだろう。それに愛人として寝所に籠っているという状況にしておけば、易々と詮索されることもなくなる筈だ」
フェリクトールはそこで言葉を切ると扉の外に向かって声をかけます。
「コレット、マアヤ、そこにいるか」
「は、はいっ」
「ここにいますっ」
扉の外からコレットとマアヤのはっとした声。二人は扉の外でずっと心配してくれていたのです。
「誰にも見つからないように入ってきなさい」
フェリクトールが指示すると、少し間をおいて二人が寝所に入ってきました。
二人は私を見ると焦った顔で駆け寄ってきます。
「ブレイラ様、ご無事ですか?!」
「無体はされていませんか?!」
「私は大丈夫です。二人には心配をかけました」
そう言って二人を宥めると納得して安心してくれました。
でも、「なんなんだ君たちは、失礼にもほどがあるっ……」とフェリクトールがふるふると拳を震わせています。ごめんなさい、自意識過剰だと言いたいんですよね。
こうして寝所に、私、フェリクトール、コレット、マアヤの四人が揃いました。
改めてコレットとマアヤに私が人間界へイスラとゼロスを探しに行く話しをします。二人は一緒に行くと申し出てくれましたが、それは気持ちだけ受け取っておく。私と行動を共にするということは二人にとって魔界を裏切ることになるかもしれないからです。
何より、二人にはどうしてもお願いしたい事があります。その為にフェリクトールも二人をここに呼んだのですから。
フェリクトールは真剣な顔でコレットとマアヤに向かって話します。
「今夜より、私の寝所を出入りできるのはコレットとマアヤのみとする。二人にはここでブレイラの世話を頼みたい。宰相の寵愛を受ける愛人だ、少しの期間くらい寝所に閉じ込めておいても不自然さは少ないだろう」
フェリクトールの言葉に二人は合点がいったように顔を見合わせました。
そう、二人には私がこの寝所に囲われていると装ってほしいのです。
王妃でなくなったとはいえ、暗殺者を送るような者にとって私は邪魔でしかありません。魔界を離れたことが知られるのは得策ではありませんでした。
これは僅かな時間稼ぎにしかならないでしょう。でも必要な時間稼ぎ。私はイスラとゼロスに会うまで殺される訳にはいかないのです。
「ブレイラ、そろそろ行きなさい。君を転移魔法で人間界へ送る」
「はい」
フェリクトールが転移魔法陣を出現させます。
私の足元に出現した魔法陣。この魔法陣の先に、きっとイスラとゼロスがいるはずです。必ず見つけだします。
「ブレイラ様、どうかお気を付けて」
「ブレイラ様、またお会いできることを信じています」
コレットとマアヤが私に言葉を掛けてくれました。
私が魔界へ戻ることは二度とないでしょう。でも二人はまた会いたいと言ってくれる。それだけで充分です。
「ありがとうございます。二人にはとても助けられました。二人も気を付けて、もしもの時は私を見捨てても構いません。もし責められるようなことがあれば私に脅されていたと言いなさい。いいですね」
二人にそう言いました。
首を横に振ってくれる二人に苦笑して、次にフェリクトールを見つめます。
「フェリクトール様、あなたには言葉に尽くせないほどの御恩があります。御恩返しが出来ないばかりか、最後まで迷惑をかけてばかりなのをお許しください」
「今更だ。勇者と冥王に再会したら後は好きにしなさい。その頃には君が魔界から離れたことは知られてしまうだろうが、側には勇者と冥王がいるから大丈夫だろう」
「ありがとうございます」
まっすぐにフェリクトールを見つめました。
私は孤児で、親の記憶はなく、親という存在がどういうものか知りません。でももし、もし父親というものが与えられるなら、それはフェリクトール様がいい。
「フェリクトール様も御身を大切に。どうかお元気でいてください」
私は深々とお辞儀し、ゆっくりと顔をあげる。
足元の魔法陣が発動して光を放ちだす。
間もなくして、視界に映るフェリクトール、コレット、マアヤの姿が光に埋もれて見えなくなりました。
こうして私は人間界へ転移したのです。
「庭園で拾った。これは君に渡そう」
フェリクトールはそう言って私に指輪を差し出しました。
私は手を伸ばそうとして、でも途中でその手が止まる。
「……捨ててください」
「これは君の物ではないかもしれないが、今は君が持っていろ」
「持っていたくないです。フェリクトール様が捨ててくれないなら私が捨てます」
今の私にとって祈り石の指輪は辛いだけのものでした。
楽しい思い出が悲しみに塗り潰されて、もう見たくない。
「駄目だ。これは捨ててはいけない」
「捨てます」
強情な私にフェリクトールがため息をつきました。
困らせているのは分かっていますが、もう必要なくなったものです。
「ならば魔界の宰相である私が愛人の君に命令する。この指輪を持っていなさい。持っているだけでいい。これは、きっと」
フェリクトールは命令するも、途中で言葉を止めました。
しかし私の手を取って強引に祈り石の指輪を握らせます。
「嫌ですっ、捨ててください!」
突き返そうとしてもフェリクトールは受け取ってくれません。
それどころか強い口調で言葉を放つ。
「君は王妃ではなくなったっ、それなら私の命令を聞きたまえ!」
「っ……」
唇を噛みしめる。
今の私はフェリクトールの愛人になったのです。この館でどれだけ抗っても私を助けるものなどいません。
黙り込んだ私をフェリクトールがじっと見つめます。そして。
「そう、君は王妃ではなくなった。私の命令を拒否することはできない。だが、自由に勇者と冥王を思って泣くことが許される」
「フェリクトール様……?」
勇者と冥王。その言葉にはっとして顔をあげました。
フェリクトールと目が合う。そこにいたのは以前と変わらない彼。
王妃でなくなった私を愛人と蔑むでもなく、侮るでもなく、いつもの厳格な彼がそこにいる。
フェリクトールは真剣な顔で言葉を続けます。
「王妃でなくなった今、なんの足枷もなく自由に泣くことも、嘆くことも、願うことも、そして勇者と冥王を探すこともできる。――――勇者と冥王が人間界にいるという情報が入ったよ」
「二人が、人間界にっ……」
声が、震えました。
二人は生きていたのです。無事に生きて、冥界から人間界へ渡っていた。
「イスラ、ゼロスっ、……うっ、うぅ、くっ、うわあああああああああ!!」
堪らずに大きな声で泣きました。
まるで堰を切ったように、子どものように泣きじゃくってしまう。
涙が止まらない。雁字搦めだった心が、次から次へと溢れてくる。
「イスラっ、ゼロス! 会いたいっ、会いたいです! 二人にっ、うわあああああああん!! イスラ、ゼロスっ……!!」
イスラとゼロスの名を呼んで泣き崩れる私をフェリクトールが静かに見つめている。
彼は慰めるでもなく、特別な言葉を口にするでもなく、ただ見守ってくれる。厳格な彼だからこそ王妃でなくなった私が真っ先に泣くことを、会いたいと願うことを許してくれたのです。
たくさん泣いて、涙を出し尽くして、ようやく顔をあげました。
泣きやむまで待ってくれていたフェリクトールが「ひどい顔だ」と顔を顰めます。
私は可笑しくなって少しだけ笑いました。
「フェリクトール様、イスラとゼロスの話しを詳しく聞かせてください。二人が人間界にいるというのは本当ですか?」
「本当だ。詳細は分かっていないが二人を人間界で見かけたという情報が入った。行くかね?」
「行かせてください! 私はイスラとゼロスを探したいっ、二人に会いたいんです!」
ぎゅっと拳をつくってお願いしました。
そして気が付く、フェリクトールの真意を。
「……フェリクトール様、あなたは最初からそのつもりで私を」
「なんだ、私が本当に君を愛人にするとでも思ったのか。とんだ自意識過剰だね」
フェリクトールはとても迷惑そうな顔で言いました。
私は目を丸めて、でも彼らしさに少しだけ表情が綻ぶ。
「……そうですね、少しだけ覚悟をしてしまいました。この魔界で人間の私の存在はちっぽけなものです。魔王様や宰相様が決めたことを覆すことは出来ません」
「ふん、なにが悲しくて魔王の妃を愛人にしなくてはならないんだ」
「元妃です。もう妃ではありませんよ」
やんわり訂正すると、「……分かっているよ」とフェリクトールは複雑な顔で頷きました。
「だが建前上は君を私の愛人という事にしておく。魔王の妃という肩書きほど強くないが、魔界の宰相の愛人の肩書きもそこそこ君を守るだろう。それに愛人として寝所に籠っているという状況にしておけば、易々と詮索されることもなくなる筈だ」
フェリクトールはそこで言葉を切ると扉の外に向かって声をかけます。
「コレット、マアヤ、そこにいるか」
「は、はいっ」
「ここにいますっ」
扉の外からコレットとマアヤのはっとした声。二人は扉の外でずっと心配してくれていたのです。
「誰にも見つからないように入ってきなさい」
フェリクトールが指示すると、少し間をおいて二人が寝所に入ってきました。
二人は私を見ると焦った顔で駆け寄ってきます。
「ブレイラ様、ご無事ですか?!」
「無体はされていませんか?!」
「私は大丈夫です。二人には心配をかけました」
そう言って二人を宥めると納得して安心してくれました。
でも、「なんなんだ君たちは、失礼にもほどがあるっ……」とフェリクトールがふるふると拳を震わせています。ごめんなさい、自意識過剰だと言いたいんですよね。
こうして寝所に、私、フェリクトール、コレット、マアヤの四人が揃いました。
改めてコレットとマアヤに私が人間界へイスラとゼロスを探しに行く話しをします。二人は一緒に行くと申し出てくれましたが、それは気持ちだけ受け取っておく。私と行動を共にするということは二人にとって魔界を裏切ることになるかもしれないからです。
何より、二人にはどうしてもお願いしたい事があります。その為にフェリクトールも二人をここに呼んだのですから。
フェリクトールは真剣な顔でコレットとマアヤに向かって話します。
「今夜より、私の寝所を出入りできるのはコレットとマアヤのみとする。二人にはここでブレイラの世話を頼みたい。宰相の寵愛を受ける愛人だ、少しの期間くらい寝所に閉じ込めておいても不自然さは少ないだろう」
フェリクトールの言葉に二人は合点がいったように顔を見合わせました。
そう、二人には私がこの寝所に囲われていると装ってほしいのです。
王妃でなくなったとはいえ、暗殺者を送るような者にとって私は邪魔でしかありません。魔界を離れたことが知られるのは得策ではありませんでした。
これは僅かな時間稼ぎにしかならないでしょう。でも必要な時間稼ぎ。私はイスラとゼロスに会うまで殺される訳にはいかないのです。
「ブレイラ、そろそろ行きなさい。君を転移魔法で人間界へ送る」
「はい」
フェリクトールが転移魔法陣を出現させます。
私の足元に出現した魔法陣。この魔法陣の先に、きっとイスラとゼロスがいるはずです。必ず見つけだします。
「ブレイラ様、どうかお気を付けて」
「ブレイラ様、またお会いできることを信じています」
コレットとマアヤが私に言葉を掛けてくれました。
私が魔界へ戻ることは二度とないでしょう。でも二人はまた会いたいと言ってくれる。それだけで充分です。
「ありがとうございます。二人にはとても助けられました。二人も気を付けて、もしもの時は私を見捨てても構いません。もし責められるようなことがあれば私に脅されていたと言いなさい。いいですね」
二人にそう言いました。
首を横に振ってくれる二人に苦笑して、次にフェリクトールを見つめます。
「フェリクトール様、あなたには言葉に尽くせないほどの御恩があります。御恩返しが出来ないばかりか、最後まで迷惑をかけてばかりなのをお許しください」
「今更だ。勇者と冥王に再会したら後は好きにしなさい。その頃には君が魔界から離れたことは知られてしまうだろうが、側には勇者と冥王がいるから大丈夫だろう」
「ありがとうございます」
まっすぐにフェリクトールを見つめました。
私は孤児で、親の記憶はなく、親という存在がどういうものか知りません。でももし、もし父親というものが与えられるなら、それはフェリクトール様がいい。
「フェリクトール様も御身を大切に。どうかお元気でいてください」
私は深々とお辞儀し、ゆっくりと顔をあげる。
足元の魔法陣が発動して光を放ちだす。
間もなくして、視界に映るフェリクトール、コレット、マアヤの姿が光に埋もれて見えなくなりました。
こうして私は人間界へ転移したのです。
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