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勇者と冥王のママは創世を魔王様と
第四章・奔放なる若き魔王の横顔1
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「あの男が死んだというのか? 俄かに信じ難いが……、たしかに力を感じない。それは嘘ではないようだな」
驚きを隠せないながらもハウストが納得したように言いました。
あの男、それは先代魔王のことでした。
先代魔王の討伐はハウストの悲願。
それが叶っているというのに、彼の顔は険しいままで目を据わらせている。
「フェリクトール、お前の言葉が真実なら、あの男は勇者が始末したということか」
「そういう事になる。あの時の勇者は一時的に神の力を得て、それを可能にした」
「そうか、勇者が……」
ハウストが黙り込みました。
寝所に複雑な沈黙が落ちて、息が詰まりそうになる。
今、寝所にはハウストと私とフェリクトールの三人がいました。あまりの異常事態に謁見を制限しているのです。
そう、長い眠りから目覚めたハウストは以前のハウストではありませんでした。
フェリクトールが確認したところ、彼の記憶は私と出会う前まで遡っていたのです。
先代魔王の君臨する時代、それに叛逆した頃のハウストです。魔界を守る為に魔界各地に遠征を繰り返し、戦いに明け暮れていた時期でした。
戦いのなかで先代魔王の神になる野望を知ったハウストが、先代魔王から勇者の卵を奪って人間界で私に渡すことになるのですが、今のハウストの記憶は先代魔王から勇者の卵を奪う前まで遡っています。それは今、彼の中に私がいないということ。私だけでなくイスラやゼロスもいないということ。
「分かった、そこまではいいだろう。あの男が死んだことも、叛逆が成功して俺が戴冠したことも、今は精霊界と親交を結んだことも受け入れよう。それが今の事実なら受け入れるしかない。だが」
ハウストはそこで言葉を切ると訝しげに私を見ました。そして。
「なぜ人間の男がここにいる。俺の妃だというが、男に世継ぎは生めないだろう」
心臓が握り潰された気がしました。
しかしハウストは私を見たまま言葉を続けます。
「それとも北離宮に女を入れているのか? いや、いたとしても人間の男が王妃というのは解せん……」
ハウストは考え込みました。
彼からは一切の悪気を感じない。魔界を統治する魔王としての純粋な疑問なのです。
「……世継ぎはいないが、君には二人の息子がいるよ」
「なんだと?!」
神妙な顔で言ったフェリクトールにハウストがはっと顔を向けました。
「誰だっ。どこにいる!」
「勇者イスラと冥王ゼロスだ。まだ子どもと赤ん坊の二人を、魔王みずからが自分の第一子と第二子にしたんだがね」
「うそ、だろう……」
ハウストが絶句しました。
彼にとって大きすぎる衝撃だったのです。
当然でした。記憶がない彼にとって、妃や子どもの存在はまさに寝耳の水の話しでした。
「……ということは、この人間の男が勇者と冥王の母で、俺の妃……」
「そういう事だ。事実だ、認めたまえ」
フェリクトールが淡々とした面持ちで言いました。
彼が冗談など言わない堅物だということはハウストが一番よく知っています。
だからこそハウストの困惑が深くなる。
ハウストは瞠目し、衝撃の事実の連続に耐えています。
「……分かった。だが少し時間をくれ」
ハウストはそう言うと私を一瞥します。
それは席を外せという命令でした。
今、私が視界に映っていることすら耐え難い心持ちなのでしょう。
私は黙ってお辞儀します。
深く頭を下げて、ゆっくり顔をあげる。
もう、彼は私を見ていませんでした。
「それでは、私は失礼します」
「……君も少し休むといい」
「ありがとうございます」
フェリクトールの言葉に礼を言いました。
いつになく優しい声ですね。私に同情してくれているんですね、ありがとうございます。でもあまり慣れないことはしないほうがいいですよ。
私はもう一度お辞儀して、ハウストの寝所を退室しました。
窓辺のチェアに座り、静かに外を眺めます。
広がる景色はどこまでも平穏で、空は雲一つない青空です。
それは美しい景色のはずなのに今の私には視界に映っているだけのものでした。心が、追い付かないのです。
フェリクトールは休めと言ってくれたけれど休める筈がありません。
今のハウストのなかに私はいない。そればかりか、今の彼は人間という種族を最も毛嫌いしていた時期なのです。それは先ほどのハウストの私を見る目や言葉が物語っていました。
しばらくして扉がノックされます。
「俺だ。入るぞ」
「どうぞ……」
ハウストです。緊張とともに彼を出迎えます。
立ち上がって迎えた私に、「そのままでいい」と声を掛けられました。
ハウストは複雑な顔で私を見つめています。
ありありと困惑が窺えるそれに、私は震えそうになる指先を痛いほど握りしめる。
そして深く頭を下げました。
「助けていただき、ありがとうございました」
私を忘れたハウストを責めることは出来ません。今、私がここにいるのはハウストのお陰です。
代償に彼の記憶から消えてしまったけれど、それでも彼が私を救ってくれました。
頭を下げて、ゆっくり顔をあげます。
ハウストは相変わらず複雑な顔のままです。自分の記憶が過去に戻ってしまった原因もフェリクトールから聞かされて困惑しているのですね。人間を救ったことを受け入れられないのです。
「……やはり、信じ難いな」
ハウストがぽつりと言いました。
私の視線が落ちそうになる。
でも、俯くことはできない。
「私のこと、覚えていないんですね……」
「王妃だと聞かされたが、やはり信じ難く思っている。だが」
ハウストはそこで言葉を切ると、私の左手薬指を見ます。
そこには環の指輪がありました。
彼はどんなに信じたくなくても、私が環の指輪を嵌めているので信じざるを得ないのです。
「……その指輪だが」
「あなたに頂きました」
遮るように言い返していました。
少し強い口調になってしまったのは、……怖かったから。
今、彼の言葉の一つ一つが堪らなく怖いのです。
だって、今のハウストは私の知らないハウストでした。
端正な容貌も逞しい体躯も同じだけれど、顔つきが少し違う。纏う雰囲気も、仕種も、それは僅かな違いかもしれませんが私には別人のように見えるのです。
「……あなたは信じられないかもしれませんが、私はあなたから環の指輪を頂き、あなたの妃になりました」
「覚えていない」
「でも事実です。……少し話しをしませんか?」
「話しだと?」
「はい。あなたと私、そしてイスラとゼロスのことです」
「……勇者と冥王か。二人は俺の第一子と第二子ということになっているようだが」
「はい」
私は頷き、ゆっくりと言葉を紡ぎます。
あなたが私に勇者の卵を託したこと。勇者の卵が孵化してイスラが誕生したこと。二人で勇者イスラを育てたこと。先代魔王討伐のこと。あなたと私とイスラの三人で海に行ったこと。モルカナ国の王位継承問題に巻き込まれたこと。冥界と冥王が復活したこと。あなたが私に環の指輪を贈ってくれたこと。冥王ゼロスが三界を守る為に散っていったこと。でも冥王ゼロスが赤ん坊として生まれ直し、あなたと私の第二子になったこと。他にもたくさんの思い出があります。
不思議ですね。こうして話しているうちに思い出が蘇って楽しい気持ちになる。
一つ一つが鮮明で、まるで昨日のことのようなのです。もちろん苦しいことも悲しいこともあったけれど、それでもハウストとイスラとゼロスと私の四人でいた日々は甘い輝きに満ちた幸せな時間でした。
しかし。
「もういい」
「え、でもまだ続きが……」
まだ話していないことがたくさんあります。
家族四人で出掛けたこと。イスラのお稽古を一緒に見学したこと。お茶の時間のなにげない会話が楽しいこと。ああ、イスラが初めてあなたを『ちちうえ』と呼んだ時のことも話さなければなりませんね。大事なことです。
だから、まだ話し足りません。話したいことがたくさんあるのです。
あなただって、きっと楽しい気持ちになる筈です。もしかしたら思い出してくれることがあるかもしれません。
「他にもあなたに聞かせたいことがたくさんあるんです。もしかしたら思い出すかもしれません」
「いいから黙れ」
彼は有無を言わせぬ口調で言いました。
はっとして顔を向けると、私を見据える彼の顔。
苛立ちを隠さない彼に私は驚いて、少し怖くなって、唇を噛みしめる。今までこんな顔を向けられたことはありません。
彼は怯える私に構わず淡々と言葉を発します。
「お前の話しは分かった。だが、お前が語る過去が俺にとって真実だろうと偽りだろうとどうでもいい。失った記憶に興味はない。今の俺がすべてだ」
ハウストはそこで言葉を切ると、高い目線から見下ろすように私を見ます。
それは睥睨の眼。伴侶を見つめる目ではなく、支配者の眼。
「その指輪を返してもらいたい」
「っ……」
呼吸が、止まるかと思いました。
息の吸い方すら分からなくなる。
全身の血の気が引いて、目の前が真っ暗になっていく。
私は指輪を嵌めた手をもう片方の手で握りしめました。
今この手の中にある指輪はハウストと私を唯一繋ぐもの。
驚きを隠せないながらもハウストが納得したように言いました。
あの男、それは先代魔王のことでした。
先代魔王の討伐はハウストの悲願。
それが叶っているというのに、彼の顔は険しいままで目を据わらせている。
「フェリクトール、お前の言葉が真実なら、あの男は勇者が始末したということか」
「そういう事になる。あの時の勇者は一時的に神の力を得て、それを可能にした」
「そうか、勇者が……」
ハウストが黙り込みました。
寝所に複雑な沈黙が落ちて、息が詰まりそうになる。
今、寝所にはハウストと私とフェリクトールの三人がいました。あまりの異常事態に謁見を制限しているのです。
そう、長い眠りから目覚めたハウストは以前のハウストではありませんでした。
フェリクトールが確認したところ、彼の記憶は私と出会う前まで遡っていたのです。
先代魔王の君臨する時代、それに叛逆した頃のハウストです。魔界を守る為に魔界各地に遠征を繰り返し、戦いに明け暮れていた時期でした。
戦いのなかで先代魔王の神になる野望を知ったハウストが、先代魔王から勇者の卵を奪って人間界で私に渡すことになるのですが、今のハウストの記憶は先代魔王から勇者の卵を奪う前まで遡っています。それは今、彼の中に私がいないということ。私だけでなくイスラやゼロスもいないということ。
「分かった、そこまではいいだろう。あの男が死んだことも、叛逆が成功して俺が戴冠したことも、今は精霊界と親交を結んだことも受け入れよう。それが今の事実なら受け入れるしかない。だが」
ハウストはそこで言葉を切ると訝しげに私を見ました。そして。
「なぜ人間の男がここにいる。俺の妃だというが、男に世継ぎは生めないだろう」
心臓が握り潰された気がしました。
しかしハウストは私を見たまま言葉を続けます。
「それとも北離宮に女を入れているのか? いや、いたとしても人間の男が王妃というのは解せん……」
ハウストは考え込みました。
彼からは一切の悪気を感じない。魔界を統治する魔王としての純粋な疑問なのです。
「……世継ぎはいないが、君には二人の息子がいるよ」
「なんだと?!」
神妙な顔で言ったフェリクトールにハウストがはっと顔を向けました。
「誰だっ。どこにいる!」
「勇者イスラと冥王ゼロスだ。まだ子どもと赤ん坊の二人を、魔王みずからが自分の第一子と第二子にしたんだがね」
「うそ、だろう……」
ハウストが絶句しました。
彼にとって大きすぎる衝撃だったのです。
当然でした。記憶がない彼にとって、妃や子どもの存在はまさに寝耳の水の話しでした。
「……ということは、この人間の男が勇者と冥王の母で、俺の妃……」
「そういう事だ。事実だ、認めたまえ」
フェリクトールが淡々とした面持ちで言いました。
彼が冗談など言わない堅物だということはハウストが一番よく知っています。
だからこそハウストの困惑が深くなる。
ハウストは瞠目し、衝撃の事実の連続に耐えています。
「……分かった。だが少し時間をくれ」
ハウストはそう言うと私を一瞥します。
それは席を外せという命令でした。
今、私が視界に映っていることすら耐え難い心持ちなのでしょう。
私は黙ってお辞儀します。
深く頭を下げて、ゆっくり顔をあげる。
もう、彼は私を見ていませんでした。
「それでは、私は失礼します」
「……君も少し休むといい」
「ありがとうございます」
フェリクトールの言葉に礼を言いました。
いつになく優しい声ですね。私に同情してくれているんですね、ありがとうございます。でもあまり慣れないことはしないほうがいいですよ。
私はもう一度お辞儀して、ハウストの寝所を退室しました。
窓辺のチェアに座り、静かに外を眺めます。
広がる景色はどこまでも平穏で、空は雲一つない青空です。
それは美しい景色のはずなのに今の私には視界に映っているだけのものでした。心が、追い付かないのです。
フェリクトールは休めと言ってくれたけれど休める筈がありません。
今のハウストのなかに私はいない。そればかりか、今の彼は人間という種族を最も毛嫌いしていた時期なのです。それは先ほどのハウストの私を見る目や言葉が物語っていました。
しばらくして扉がノックされます。
「俺だ。入るぞ」
「どうぞ……」
ハウストです。緊張とともに彼を出迎えます。
立ち上がって迎えた私に、「そのままでいい」と声を掛けられました。
ハウストは複雑な顔で私を見つめています。
ありありと困惑が窺えるそれに、私は震えそうになる指先を痛いほど握りしめる。
そして深く頭を下げました。
「助けていただき、ありがとうございました」
私を忘れたハウストを責めることは出来ません。今、私がここにいるのはハウストのお陰です。
代償に彼の記憶から消えてしまったけれど、それでも彼が私を救ってくれました。
頭を下げて、ゆっくり顔をあげます。
ハウストは相変わらず複雑な顔のままです。自分の記憶が過去に戻ってしまった原因もフェリクトールから聞かされて困惑しているのですね。人間を救ったことを受け入れられないのです。
「……やはり、信じ難いな」
ハウストがぽつりと言いました。
私の視線が落ちそうになる。
でも、俯くことはできない。
「私のこと、覚えていないんですね……」
「王妃だと聞かされたが、やはり信じ難く思っている。だが」
ハウストはそこで言葉を切ると、私の左手薬指を見ます。
そこには環の指輪がありました。
彼はどんなに信じたくなくても、私が環の指輪を嵌めているので信じざるを得ないのです。
「……その指輪だが」
「あなたに頂きました」
遮るように言い返していました。
少し強い口調になってしまったのは、……怖かったから。
今、彼の言葉の一つ一つが堪らなく怖いのです。
だって、今のハウストは私の知らないハウストでした。
端正な容貌も逞しい体躯も同じだけれど、顔つきが少し違う。纏う雰囲気も、仕種も、それは僅かな違いかもしれませんが私には別人のように見えるのです。
「……あなたは信じられないかもしれませんが、私はあなたから環の指輪を頂き、あなたの妃になりました」
「覚えていない」
「でも事実です。……少し話しをしませんか?」
「話しだと?」
「はい。あなたと私、そしてイスラとゼロスのことです」
「……勇者と冥王か。二人は俺の第一子と第二子ということになっているようだが」
「はい」
私は頷き、ゆっくりと言葉を紡ぎます。
あなたが私に勇者の卵を託したこと。勇者の卵が孵化してイスラが誕生したこと。二人で勇者イスラを育てたこと。先代魔王討伐のこと。あなたと私とイスラの三人で海に行ったこと。モルカナ国の王位継承問題に巻き込まれたこと。冥界と冥王が復活したこと。あなたが私に環の指輪を贈ってくれたこと。冥王ゼロスが三界を守る為に散っていったこと。でも冥王ゼロスが赤ん坊として生まれ直し、あなたと私の第二子になったこと。他にもたくさんの思い出があります。
不思議ですね。こうして話しているうちに思い出が蘇って楽しい気持ちになる。
一つ一つが鮮明で、まるで昨日のことのようなのです。もちろん苦しいことも悲しいこともあったけれど、それでもハウストとイスラとゼロスと私の四人でいた日々は甘い輝きに満ちた幸せな時間でした。
しかし。
「もういい」
「え、でもまだ続きが……」
まだ話していないことがたくさんあります。
家族四人で出掛けたこと。イスラのお稽古を一緒に見学したこと。お茶の時間のなにげない会話が楽しいこと。ああ、イスラが初めてあなたを『ちちうえ』と呼んだ時のことも話さなければなりませんね。大事なことです。
だから、まだ話し足りません。話したいことがたくさんあるのです。
あなただって、きっと楽しい気持ちになる筈です。もしかしたら思い出してくれることがあるかもしれません。
「他にもあなたに聞かせたいことがたくさんあるんです。もしかしたら思い出すかもしれません」
「いいから黙れ」
彼は有無を言わせぬ口調で言いました。
はっとして顔を向けると、私を見据える彼の顔。
苛立ちを隠さない彼に私は驚いて、少し怖くなって、唇を噛みしめる。今までこんな顔を向けられたことはありません。
彼は怯える私に構わず淡々と言葉を発します。
「お前の話しは分かった。だが、お前が語る過去が俺にとって真実だろうと偽りだろうとどうでもいい。失った記憶に興味はない。今の俺がすべてだ」
ハウストはそこで言葉を切ると、高い目線から見下ろすように私を見ます。
それは睥睨の眼。伴侶を見つめる目ではなく、支配者の眼。
「その指輪を返してもらいたい」
「っ……」
呼吸が、止まるかと思いました。
息の吸い方すら分からなくなる。
全身の血の気が引いて、目の前が真っ暗になっていく。
私は指輪を嵌めた手をもう片方の手で握りしめました。
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