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【創世後番外編】ブレイラの髪飾り
ブレイラの髪飾り4
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ハウストが外遊に赴いてから四日が経過しました。
その間、毎日送られてくるお土産という名の贈り物。
それは今や十を越える広間を埋め尽くすほどになっていました。
彼はどういうつもりでしょうか。お土産にしては多過ぎです。お店でも開くつもりでしょうか……。
さすがにここまで来ると私もちょっとおかしいと気付いてしまう。
彼に何かあったのではと心配にもなりますが、とりあえずこの暴挙ともいえるお土産攻めを止めさせたい。
どうしたものかと考え、一つだけ方法が閃きました。
私はさっそく側近女官のコレットにお願いします。
「すみません、ペンと便箋を用意してください」
「畏まりました。どなたかにお手紙を書くんですか?」
「はい、エノにお手紙を書こうと思います」
エノ。それは東の大公爵夫人です。
今回のハウストの外遊先は西都と東都。外遊四日目の今、ハウストは東都にいるはずでした。
エノにお手紙を書き、ハウストにお土産を買うのを控えるように進言してもらうのです。
ハウスト宛にお手紙を書くことも考えましたが彼は激務の最中なのです。政務の邪魔はしたくありません。
私はさっそくペンを握り、便箋に向かったのでした。
◆◆◆◆◆◆
魔王の外遊五日目。
東都に王都から急ぎの手紙が届いた。
東の大公爵夫人エノは女官から手紙を受け取り、その差出人に驚く。
差出人は魔界の王妃ブレイラからだったのだ。
「いったい何ごとかしら……」
四大公爵夫人は王妃の相談役として支えるのが役目。その王妃から急ぎの手紙が届くなんて只事ではない。
さっそく手紙を読み、「あら、まあ」とエノは目を瞬いた。
その内容は魔王ハウストのお土産攻めを諌めてほしいというものだったのだ。
…………。
はっきりいって無理難題である。
エノからすれば、王妃みずからが東都に乗り込んで直接魔王を諌めたほうがよっぽど確実だと思える。しかし王妃が勝手に城を離れることは出来ず、手紙を送ってきたのだ。
王妃の願いを無碍にすることはできない。でも……。
「……旦那様に相談してみましょう」
とりあえず夫である東の大公爵グレゴリウスに相談することにする。
しかし、その相談が無駄に終わることもなんとなく分かっていた。
なぜなら魔王が東都を訪れる前に西の大公爵ランディからも今回の件を知らされていたのだ。その知らせを聞いたエノは魔王に自制を促せということかと解釈したが、当代魔王ハウストに忠実なグレゴリウスは違った。
魔王が東都に到着した時のことをエノはしっかり覚えている。
『魔王様、東都へようこそお越しくださいました。魔王様の御期待に副うよう、東都にいる全ての外商を呼び寄せてございます』
『さすがグレゴリウス、話しが早い』
『御言葉、身に余る光栄』
これである。
あろうことかグレゴリウスはランディの知らせから魔王の希望だけを汲み取ったのだ。
当代魔王に絶対の忠誠を誓うグレゴリウスにとってそれは当然のこと。魔王が魔界にあるすべての財宝を王妃に贈りたいと望めば、間違いなくグレゴリウスは実行に移すことだろう。
エノは頭を悩ませる。
我が夫グレゴリウスが当代魔王ハウストに深い恩義と忠誠を誓ったのはエノが原因でもある。先代魔王時代にエノが冤罪で処刑されそうになったのをハウストが救ってくれたのだから。
エノ自身も当代魔王には深い感謝と恩義、当然ながら忠誠がある。しかし夫のように無条件というわけではない。なぜなら、四大公爵夫人は王妃直属の臣下。魔王が絶対の存在だからこそ、その魔王が選んだ王妃も尊ばれるのである。そして当代王妃はそれに値する人物だと見受けていた。エノは王妃と出会ってまだ日も浅いが、王妃が人間でありながら魔界に受け入れられた奇跡は記憶に新しい。
大変な難題を王妃に願われてしまったが、少しでも期待に応えるためにエノは立ち上がったのだった。
今日の政務をひと通り終えたハウストは、当然のようにブレイラへの贈り物を吟味していた。
ここまで来たらさすがに土産とは言えない、もう完全に気を引くための貢ぎ物だ。買うというレベルでもない、もう完全に仕入れというレベルだ。
ブレイラのことを思いながら贈り物を選ぶ時間は政務の疲れを忘れさせるもので、ハウストにとってはそれだけで楽しい。しかし……。
「さっきの外商で何人目だ?」
「先ほどで三七五人目です。続いて三七六人目の外商を呼んでまいります」
グレゴリウスは生真面目に答えると、さっそくとばかりに次の外商を呼ぶように命じた。
そう、愚直なグレゴリウスは嘘偽りなく東都にいる全ての外商を呼んでいたのだ。
数多い品から選べるのは好ましいが玉石混合なのは困りものだ。いっそ全部手に入れようかと思ったが、玉石の石がブレイラの元に届いては困る。なによりブレイラの手に渡る物はすべて吟味したい。
こうしてハウストはグレゴリウスとともにブレイラへの贈り物を選んでいたが、ふと扉がノックされる。
「魔王様、エノでございます」
「エノか。入れ」
「失礼いたします」
エノがしずしずと部屋に入ってきた。
エノは四大公爵夫人の中でも思慮深く慎み深い女である。
ハウストもエノのことは気に入っていた。ブレイラの臣下として申し分ない賢女だ。
エノは室内に所狭しに置かれたブレイラへの贈り物を見てニコリと微笑む。
「どれも良い品でございますね。きっと王妃様もお喜びになります」
「ああ、俺もそう願っている。ブレイラの喜ぶ顔を浮かべると嬉しくなるんだ」
「それは素敵なことです。魔王様の最愛なのですね」
「まあな」
ハウストは当然だとばかりに頷いた。
そんなハウストにエノも「まあ」と笑いつつも、少し表情を曇らせる。
「でも、こんなにたくさんの中からお選びになるのは大変ではありませんか?」
「それは否定しないが、ブレイラが喜ぶなら苦ではない」
「そうですか」
エノは微笑んで頷いた。
頷きながらも今度は視点が変わった言葉を投げる。
「こんなにたくさんの品々が届いて、王妃様もきっと驚きになっていますね」
「ああ、想像すると楽しくなるな」
「はい、どれも素晴らしいので王妃様も目移りしてしまうでしょう」
「……目移りだと?」
目移り、その言葉にハウストがぴくりと反応する。
今のハウストにとって『ブレイラの目移り』は縁起でもない言葉だった。たとえ土産の品であったとしても。
無意識にハウストの目が据わる。
しかしエノはそれに気付かぬ振りをし、王妃の心を思って王妃の心配をする。王妃の為という前提があれば魔王の逆鱗に触れぬという確信があったのだ。
「王妃様は慈悲の心をお持ちの御方とお見受けしております。そのような愛情深い御方ですから、きっと贈られた品々の一つ一つを大事にされるでしょう。しかしたくさんの品々に囲まれれば等しく愛そうとするあまり、目移りして心ここにあらずで過ごされる日々が続くかもしれません」
「…………」
「差し出がましいことながら、私などは最愛の方からの贈り物はたった一つを望みます。その一つを深く愛でる思いは、最愛の一人を深く愛でることと似ているような気がしますので」
「………………そういうものか?」
「そういう考え方もある、ということでございます」
ハウストは何かを考え込み、少ししておもむろに立ち上がる。
ハウストは部屋に並べられたブレイラへの贈り物を見て回った。
今日だけでも数え切れないほどの贈り物を用意した。この外遊中に合計数百点の品がブレイラの元に届いたことだろう。
「エノ、お前の言わんとしていることの意味、俺にはよく分からん。古今東西、愛しい相手を口説くのに贈り物は常套手段だ。だが」
ハウストはそこで言葉を切ると、数多い贈り物の中からたった一つ、翡翠の髪飾りを手に取った。
それは新緑を思わせる翡翠石で作られた花の髪飾りである。
この髪飾りは他に比べて高価な品ではなかったが、ブレイラに似合うに違いないとひと目で贈ることを決めたものだ。
「今日贈るのはこれだけにしよう。俺の目の前で俺以外に心を奪われるのは困る」
「素敵な髪飾りでございます」
「ああ、これはひと目で決めたものだ。ひと目でブレイラの顔が浮かんだ」
「きっと王妃様もお喜びになります」
ハウストは頷く。
贈り物をたった一つに絞ったことに不安がないわけではない。やはり数が多い方が喜ぶのではないかと考えてしまうからだ。
だがなぜだろう。今、手中の髪飾りに悪くない気分になっていた。
◆◆◆◆◆◆
その間、毎日送られてくるお土産という名の贈り物。
それは今や十を越える広間を埋め尽くすほどになっていました。
彼はどういうつもりでしょうか。お土産にしては多過ぎです。お店でも開くつもりでしょうか……。
さすがにここまで来ると私もちょっとおかしいと気付いてしまう。
彼に何かあったのではと心配にもなりますが、とりあえずこの暴挙ともいえるお土産攻めを止めさせたい。
どうしたものかと考え、一つだけ方法が閃きました。
私はさっそく側近女官のコレットにお願いします。
「すみません、ペンと便箋を用意してください」
「畏まりました。どなたかにお手紙を書くんですか?」
「はい、エノにお手紙を書こうと思います」
エノ。それは東の大公爵夫人です。
今回のハウストの外遊先は西都と東都。外遊四日目の今、ハウストは東都にいるはずでした。
エノにお手紙を書き、ハウストにお土産を買うのを控えるように進言してもらうのです。
ハウスト宛にお手紙を書くことも考えましたが彼は激務の最中なのです。政務の邪魔はしたくありません。
私はさっそくペンを握り、便箋に向かったのでした。
◆◆◆◆◆◆
魔王の外遊五日目。
東都に王都から急ぎの手紙が届いた。
東の大公爵夫人エノは女官から手紙を受け取り、その差出人に驚く。
差出人は魔界の王妃ブレイラからだったのだ。
「いったい何ごとかしら……」
四大公爵夫人は王妃の相談役として支えるのが役目。その王妃から急ぎの手紙が届くなんて只事ではない。
さっそく手紙を読み、「あら、まあ」とエノは目を瞬いた。
その内容は魔王ハウストのお土産攻めを諌めてほしいというものだったのだ。
…………。
はっきりいって無理難題である。
エノからすれば、王妃みずからが東都に乗り込んで直接魔王を諌めたほうがよっぽど確実だと思える。しかし王妃が勝手に城を離れることは出来ず、手紙を送ってきたのだ。
王妃の願いを無碍にすることはできない。でも……。
「……旦那様に相談してみましょう」
とりあえず夫である東の大公爵グレゴリウスに相談することにする。
しかし、その相談が無駄に終わることもなんとなく分かっていた。
なぜなら魔王が東都を訪れる前に西の大公爵ランディからも今回の件を知らされていたのだ。その知らせを聞いたエノは魔王に自制を促せということかと解釈したが、当代魔王ハウストに忠実なグレゴリウスは違った。
魔王が東都に到着した時のことをエノはしっかり覚えている。
『魔王様、東都へようこそお越しくださいました。魔王様の御期待に副うよう、東都にいる全ての外商を呼び寄せてございます』
『さすがグレゴリウス、話しが早い』
『御言葉、身に余る光栄』
これである。
あろうことかグレゴリウスはランディの知らせから魔王の希望だけを汲み取ったのだ。
当代魔王に絶対の忠誠を誓うグレゴリウスにとってそれは当然のこと。魔王が魔界にあるすべての財宝を王妃に贈りたいと望めば、間違いなくグレゴリウスは実行に移すことだろう。
エノは頭を悩ませる。
我が夫グレゴリウスが当代魔王ハウストに深い恩義と忠誠を誓ったのはエノが原因でもある。先代魔王時代にエノが冤罪で処刑されそうになったのをハウストが救ってくれたのだから。
エノ自身も当代魔王には深い感謝と恩義、当然ながら忠誠がある。しかし夫のように無条件というわけではない。なぜなら、四大公爵夫人は王妃直属の臣下。魔王が絶対の存在だからこそ、その魔王が選んだ王妃も尊ばれるのである。そして当代王妃はそれに値する人物だと見受けていた。エノは王妃と出会ってまだ日も浅いが、王妃が人間でありながら魔界に受け入れられた奇跡は記憶に新しい。
大変な難題を王妃に願われてしまったが、少しでも期待に応えるためにエノは立ち上がったのだった。
今日の政務をひと通り終えたハウストは、当然のようにブレイラへの贈り物を吟味していた。
ここまで来たらさすがに土産とは言えない、もう完全に気を引くための貢ぎ物だ。買うというレベルでもない、もう完全に仕入れというレベルだ。
ブレイラのことを思いながら贈り物を選ぶ時間は政務の疲れを忘れさせるもので、ハウストにとってはそれだけで楽しい。しかし……。
「さっきの外商で何人目だ?」
「先ほどで三七五人目です。続いて三七六人目の外商を呼んでまいります」
グレゴリウスは生真面目に答えると、さっそくとばかりに次の外商を呼ぶように命じた。
そう、愚直なグレゴリウスは嘘偽りなく東都にいる全ての外商を呼んでいたのだ。
数多い品から選べるのは好ましいが玉石混合なのは困りものだ。いっそ全部手に入れようかと思ったが、玉石の石がブレイラの元に届いては困る。なによりブレイラの手に渡る物はすべて吟味したい。
こうしてハウストはグレゴリウスとともにブレイラへの贈り物を選んでいたが、ふと扉がノックされる。
「魔王様、エノでございます」
「エノか。入れ」
「失礼いたします」
エノがしずしずと部屋に入ってきた。
エノは四大公爵夫人の中でも思慮深く慎み深い女である。
ハウストもエノのことは気に入っていた。ブレイラの臣下として申し分ない賢女だ。
エノは室内に所狭しに置かれたブレイラへの贈り物を見てニコリと微笑む。
「どれも良い品でございますね。きっと王妃様もお喜びになります」
「ああ、俺もそう願っている。ブレイラの喜ぶ顔を浮かべると嬉しくなるんだ」
「それは素敵なことです。魔王様の最愛なのですね」
「まあな」
ハウストは当然だとばかりに頷いた。
そんなハウストにエノも「まあ」と笑いつつも、少し表情を曇らせる。
「でも、こんなにたくさんの中からお選びになるのは大変ではありませんか?」
「それは否定しないが、ブレイラが喜ぶなら苦ではない」
「そうですか」
エノは微笑んで頷いた。
頷きながらも今度は視点が変わった言葉を投げる。
「こんなにたくさんの品々が届いて、王妃様もきっと驚きになっていますね」
「ああ、想像すると楽しくなるな」
「はい、どれも素晴らしいので王妃様も目移りしてしまうでしょう」
「……目移りだと?」
目移り、その言葉にハウストがぴくりと反応する。
今のハウストにとって『ブレイラの目移り』は縁起でもない言葉だった。たとえ土産の品であったとしても。
無意識にハウストの目が据わる。
しかしエノはそれに気付かぬ振りをし、王妃の心を思って王妃の心配をする。王妃の為という前提があれば魔王の逆鱗に触れぬという確信があったのだ。
「王妃様は慈悲の心をお持ちの御方とお見受けしております。そのような愛情深い御方ですから、きっと贈られた品々の一つ一つを大事にされるでしょう。しかしたくさんの品々に囲まれれば等しく愛そうとするあまり、目移りして心ここにあらずで過ごされる日々が続くかもしれません」
「…………」
「差し出がましいことながら、私などは最愛の方からの贈り物はたった一つを望みます。その一つを深く愛でる思いは、最愛の一人を深く愛でることと似ているような気がしますので」
「………………そういうものか?」
「そういう考え方もある、ということでございます」
ハウストは何かを考え込み、少ししておもむろに立ち上がる。
ハウストは部屋に並べられたブレイラへの贈り物を見て回った。
今日だけでも数え切れないほどの贈り物を用意した。この外遊中に合計数百点の品がブレイラの元に届いたことだろう。
「エノ、お前の言わんとしていることの意味、俺にはよく分からん。古今東西、愛しい相手を口説くのに贈り物は常套手段だ。だが」
ハウストはそこで言葉を切ると、数多い贈り物の中からたった一つ、翡翠の髪飾りを手に取った。
それは新緑を思わせる翡翠石で作られた花の髪飾りである。
この髪飾りは他に比べて高価な品ではなかったが、ブレイラに似合うに違いないとひと目で贈ることを決めたものだ。
「今日贈るのはこれだけにしよう。俺の目の前で俺以外に心を奪われるのは困る」
「素敵な髪飾りでございます」
「ああ、これはひと目で決めたものだ。ひと目でブレイラの顔が浮かんだ」
「きっと王妃様もお喜びになります」
ハウストは頷く。
贈り物をたった一つに絞ったことに不安がないわけではない。やはり数が多い方が喜ぶのではないかと考えてしまうからだ。
だがなぜだろう。今、手中の髪飾りに悪くない気分になっていた。
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