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【創世後番外編】ブレイラの髪飾り
ブレイラの髪飾り1
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御披露目式典が終わって一ヶ月が経過しました。
冥王戴冠から御披露目式典までの慌ただしかった日々もようやく落ち着き、魔界の城は穏やかな日常を取り戻しました。
穏やかな日常といっても魔王ハウストの政務は多忙です。それは本人も分かっていることのはずですが……。
「行きたくない」
ハウストはそう言うと、裸体のままの私をがっしりと抱きしめてベッドに埋もれていく。
ベッドの中に引きずり込まれそうになって慌てて抵抗しました。
「だ、だめですっ。ほら、もう起きないと間に合いませんよ?!」
明るい朝の陽射しで窓のカーテンが明るく輝いています。
今日もとても良い天気だというのに私もハウストも裸のままベッドで縺れあっていました。
ここは本殿の寝所。昨夜はイスラとゼロスを寝かしつけてから二人でここに入りました。
ハウストは今日から六日間の外遊で西都と東都に赴くので城を留守にします。そのこともあって昨夜はどうしても二人きりで過ごしたかったわけです。
そこまでは良かったのです。私もハウストと六日間も離れて過ごすのかと思うと、少しでも一緒にいたいというか、くっついていたいというか……。
でも、もう朝を迎えました。名残り惜しいけれど一日が始まったのです。
「六日間だぞ。六日間もお前と離れることになるなんて」
「そう言わないでください。これも政務なんですから」
「…………」
説得しますがハウストは不機嫌に眉を顰めてしまう。
眉間に寄った皺をもみもみしてあげるとハウストが私の目元に口付けてくれました。
「お前も来るか? 西都には大瀑布以外にも見所があるし、東都には行ったことがないだろう。案内しよう」
ハウストが口説くように言って、額や頬に口付けの雨を降らす。
くすぐったさに肩を竦めて、お返しの口付けを彼の頬に一つ。
誘ってくれるのは嬉しいけれどここで流されてしまうことはできません。
「それは魅力的なお誘いですが、私にも外してはいけない政務があります。ご存知でしょう?」
「……それはそうだが」
少しくらい……とハウストが渋面になる。
面白くないと言いたげなハウストに苦笑してしまう。
まるで駄々を捏ねているよう。あなた、冥界から帰ってから少しだけ甘えることが多くなった気がします。
「ハウスト」
名を呼んでハウストの額に口付ける。
呼吸が届く距離で彼を見つめ、宥めるように口付けをまた一つ。
「あなた、少し甘えたがりになりましたね」
冥界から戻ってからというもの、何かと理由をつけて私を側に置こうとする。
「お前にだけだ。……嫌いになってしまうか?」
「まさか。嬉しいくらいです」
「それなら」
「それとこれは別です」
きっぱり言った私にハウストが肩を落とす。
嬉しいけれど、やっぱりダメなものはダメです。皆があなたを待っています。
ハウストの頬に口付けて、「そろそろ準備しないと間に合いません」と私を抱きしめている彼の腕をやんわりと解きました。
追いかけてきた彼の手に掴まる前にベッドから降りて、用意されていたローブに手早く着替えます。
鏡台の前で身なりを整えていると、鏡に映る彼の姿にため息をつきました。
ハウストはベッドで立派な裸体を晒したまま肘をついて寝そべり、私を見ていました。
じっと見つめてくる視線が気になって仕方ない。
「……あんまり見ないでください」
「もう少し待て。こうしてると力が漲るんだ」
「なんですか、それ……」
呆れて振り返り、同じく用意されていた彼のシャツを広げます。
「ハウスト、あなたも早く来てください」
「もう少し……」
「ハウスト?」
じろりと睨むとハウストがうっと顎を引く。
更に見つめていると、彼がため息をついてようやくベッドから出てきてくれました。
ズボンに足を通してこちらへ来てくれる。
「……分かったから、そんなに睨むな」
「分かっているなら早くしてください。今日から外遊なのは分かっていたことじゃないですか」
ほら早くと彼を前に立たせ、背中に回って広げたシャツを着せていく。
これは侍女や侍従の役目ですが二人きりの朝は私がしています。ハウストは気遣ってくれますが二人きりで過ごしている時くらい私がしたいのです。
時々ハウストが私に着せてくれる時もあって、こういうのってなんだか遊んでいるみたいで楽しい気持ちになるんです。
「腕をこちらに」
「ああ」
ハウストの腕を取って、カフスボタンを一つ一つ留めてあげます。
こうして身支度を整えて彼の全身を上から下まで確かめる。
「完璧です。今日も素敵ですね」
「惚れ直してくれたか?」
「それはもう毎日」
そう答えるとハウストが嬉しそうに破顔します。
私の腰をそっと抱き寄せて唇に口付けられました。
「光栄だ。今日からの六日間、それを心の支えにしよう」
「ふふふ、大袈裟ですよ」
「結構本気なんだがな」
また口付けられて、今度は私もお返しをして。
だめですね。ずっとこうしていたくなるじゃないですか。
「ハウスト、そろそろ時間ですよ。行きましょう」
「……分かった。しばらく城を留守にするが寂しくなったらすぐに言ってくれ。一瞬で帰ってくる」
「…………あなたが言うと冗談に聞こえませんね」
困ったものです。
私は肩を竦めると、ハウストと一緒に寝所を出たのでした。
ハウストが外遊に出発する時間になり、私はイスラとゼロスとともに正門まで見送りに出ます。
私たちの他にも士官や女官や侍女など城に従事する多くの魔族が見送ります。
私はゼロスを抱っこし、イスラと手を繋いで一歩前に出ました。
「ハウスト、いってらっしゃい」
「ああ、行ってくる。留守は頼んだ」
「承知しました」
私の返事にハウストが頷く。
今のハウストは朝の寝所でのことが嘘のようにキリッとした面差しです。
先ほどまで「行きたくない」などと駄々をこねた男と同一人物だと思えないくらい。
「イスラ、あなたもご挨拶を」
手を繋いでいるイスラを前に促すと、今度はイスラがご挨拶です。
「ハウスト、いってらっしゃいだ!」
「ああ、ブレイラを頼んだぞ」
「まかせろ!」
イスラが胸を張って答えました。
それに小さく笑んで、今度はゼロスの番。
抱っこしているゼロスをハウストに向けました。
「あーうー、あうー!」
ゼロスがなにやらおしゃべりしながら小さな手を伸ばす。
ハウストはその手を握り返して笑いかけます。
「留守を頼んだぞ。いい子でいてくれ」
「あいっ」
お利口な返事をしたゼロスにハウストは目を細め、また私へと向き直りました。
私の頬をひと撫でし、横の髪を耳にかけるようになぞられる。
そのまま距離が近づいたかと思うと頬に口付けられ、耳に唇が寄せられました。
「……やはり行きたくないな。名残り惜しい」
耳元で囁かれた小さな声。
私にしか聞こえないそれに苦笑します。
「政務ですよ」
「分かっているが」
そう言ってハウストは私の耳に口付け、もう一度とばかりに頬にも口付けてくれる。
私もお返しの口付けをハウストの頬に送りました。
「行ってくる」
「はい」
ハウストが渋々ながらも私から離れていく。
今度は見送りの士官や女官を振り返りました。
今回の外遊にはフェリクトールも同行する為、留守役の責任者は高位士官から選ばれました。
「留守中よろしく頼む」
「承知いたしました」
高位士官を筆頭にした士官団は最敬礼し、侍従長と侍従は深々と一礼しました。
ハウストの彼らを見据える面差しには隙がなく威厳に満ちたものです。それは四界の王の一人、魔界を統べる魔王の姿。
外套を靡かせて颯爽と隊列の前を歩く姿はほんとうに素敵です。それはもう、先ほどまで寝所で「行きたくない」だの「一緒に来い」だの甘えていたなんて誰も想像できないくらいに。
寝所のハウストを思い出して笑ってしまいそうになって、咳払いで誤魔化します。
今は出発前の大事な時間なのに笑っては厳かな雰囲気が台無しですから。
「ブレイラ、行ってくる」
「はい、いってらっしゃい」
最後にまた言葉を交わし、ハウストは隊列を率いて出発していきました。
こうしてハウストの外遊が始まり、私たちは六日間も離れて過ごすことになったのです。
ハウストが外遊に出発したこの日。
ハウストが近くにいないことを少しだけ寂しいと思いながらも、そろそろ大規模転移魔法で隊列ごと西都に転移した頃でしょうか、なんて考えながらその日はゆったりと過ごしました。
ハウストの六日間の外遊は、西都に三日間、東都に三日間の予定なのです。
しかし、のん気にそんなことを思っていたのは今日まで。問題は翌日から起きたのです……。
冥王戴冠から御披露目式典までの慌ただしかった日々もようやく落ち着き、魔界の城は穏やかな日常を取り戻しました。
穏やかな日常といっても魔王ハウストの政務は多忙です。それは本人も分かっていることのはずですが……。
「行きたくない」
ハウストはそう言うと、裸体のままの私をがっしりと抱きしめてベッドに埋もれていく。
ベッドの中に引きずり込まれそうになって慌てて抵抗しました。
「だ、だめですっ。ほら、もう起きないと間に合いませんよ?!」
明るい朝の陽射しで窓のカーテンが明るく輝いています。
今日もとても良い天気だというのに私もハウストも裸のままベッドで縺れあっていました。
ここは本殿の寝所。昨夜はイスラとゼロスを寝かしつけてから二人でここに入りました。
ハウストは今日から六日間の外遊で西都と東都に赴くので城を留守にします。そのこともあって昨夜はどうしても二人きりで過ごしたかったわけです。
そこまでは良かったのです。私もハウストと六日間も離れて過ごすのかと思うと、少しでも一緒にいたいというか、くっついていたいというか……。
でも、もう朝を迎えました。名残り惜しいけれど一日が始まったのです。
「六日間だぞ。六日間もお前と離れることになるなんて」
「そう言わないでください。これも政務なんですから」
「…………」
説得しますがハウストは不機嫌に眉を顰めてしまう。
眉間に寄った皺をもみもみしてあげるとハウストが私の目元に口付けてくれました。
「お前も来るか? 西都には大瀑布以外にも見所があるし、東都には行ったことがないだろう。案内しよう」
ハウストが口説くように言って、額や頬に口付けの雨を降らす。
くすぐったさに肩を竦めて、お返しの口付けを彼の頬に一つ。
誘ってくれるのは嬉しいけれどここで流されてしまうことはできません。
「それは魅力的なお誘いですが、私にも外してはいけない政務があります。ご存知でしょう?」
「……それはそうだが」
少しくらい……とハウストが渋面になる。
面白くないと言いたげなハウストに苦笑してしまう。
まるで駄々を捏ねているよう。あなた、冥界から帰ってから少しだけ甘えることが多くなった気がします。
「ハウスト」
名を呼んでハウストの額に口付ける。
呼吸が届く距離で彼を見つめ、宥めるように口付けをまた一つ。
「あなた、少し甘えたがりになりましたね」
冥界から戻ってからというもの、何かと理由をつけて私を側に置こうとする。
「お前にだけだ。……嫌いになってしまうか?」
「まさか。嬉しいくらいです」
「それなら」
「それとこれは別です」
きっぱり言った私にハウストが肩を落とす。
嬉しいけれど、やっぱりダメなものはダメです。皆があなたを待っています。
ハウストの頬に口付けて、「そろそろ準備しないと間に合いません」と私を抱きしめている彼の腕をやんわりと解きました。
追いかけてきた彼の手に掴まる前にベッドから降りて、用意されていたローブに手早く着替えます。
鏡台の前で身なりを整えていると、鏡に映る彼の姿にため息をつきました。
ハウストはベッドで立派な裸体を晒したまま肘をついて寝そべり、私を見ていました。
じっと見つめてくる視線が気になって仕方ない。
「……あんまり見ないでください」
「もう少し待て。こうしてると力が漲るんだ」
「なんですか、それ……」
呆れて振り返り、同じく用意されていた彼のシャツを広げます。
「ハウスト、あなたも早く来てください」
「もう少し……」
「ハウスト?」
じろりと睨むとハウストがうっと顎を引く。
更に見つめていると、彼がため息をついてようやくベッドから出てきてくれました。
ズボンに足を通してこちらへ来てくれる。
「……分かったから、そんなに睨むな」
「分かっているなら早くしてください。今日から外遊なのは分かっていたことじゃないですか」
ほら早くと彼を前に立たせ、背中に回って広げたシャツを着せていく。
これは侍女や侍従の役目ですが二人きりの朝は私がしています。ハウストは気遣ってくれますが二人きりで過ごしている時くらい私がしたいのです。
時々ハウストが私に着せてくれる時もあって、こういうのってなんだか遊んでいるみたいで楽しい気持ちになるんです。
「腕をこちらに」
「ああ」
ハウストの腕を取って、カフスボタンを一つ一つ留めてあげます。
こうして身支度を整えて彼の全身を上から下まで確かめる。
「完璧です。今日も素敵ですね」
「惚れ直してくれたか?」
「それはもう毎日」
そう答えるとハウストが嬉しそうに破顔します。
私の腰をそっと抱き寄せて唇に口付けられました。
「光栄だ。今日からの六日間、それを心の支えにしよう」
「ふふふ、大袈裟ですよ」
「結構本気なんだがな」
また口付けられて、今度は私もお返しをして。
だめですね。ずっとこうしていたくなるじゃないですか。
「ハウスト、そろそろ時間ですよ。行きましょう」
「……分かった。しばらく城を留守にするが寂しくなったらすぐに言ってくれ。一瞬で帰ってくる」
「…………あなたが言うと冗談に聞こえませんね」
困ったものです。
私は肩を竦めると、ハウストと一緒に寝所を出たのでした。
ハウストが外遊に出発する時間になり、私はイスラとゼロスとともに正門まで見送りに出ます。
私たちの他にも士官や女官や侍女など城に従事する多くの魔族が見送ります。
私はゼロスを抱っこし、イスラと手を繋いで一歩前に出ました。
「ハウスト、いってらっしゃい」
「ああ、行ってくる。留守は頼んだ」
「承知しました」
私の返事にハウストが頷く。
今のハウストは朝の寝所でのことが嘘のようにキリッとした面差しです。
先ほどまで「行きたくない」などと駄々をこねた男と同一人物だと思えないくらい。
「イスラ、あなたもご挨拶を」
手を繋いでいるイスラを前に促すと、今度はイスラがご挨拶です。
「ハウスト、いってらっしゃいだ!」
「ああ、ブレイラを頼んだぞ」
「まかせろ!」
イスラが胸を張って答えました。
それに小さく笑んで、今度はゼロスの番。
抱っこしているゼロスをハウストに向けました。
「あーうー、あうー!」
ゼロスがなにやらおしゃべりしながら小さな手を伸ばす。
ハウストはその手を握り返して笑いかけます。
「留守を頼んだぞ。いい子でいてくれ」
「あいっ」
お利口な返事をしたゼロスにハウストは目を細め、また私へと向き直りました。
私の頬をひと撫でし、横の髪を耳にかけるようになぞられる。
そのまま距離が近づいたかと思うと頬に口付けられ、耳に唇が寄せられました。
「……やはり行きたくないな。名残り惜しい」
耳元で囁かれた小さな声。
私にしか聞こえないそれに苦笑します。
「政務ですよ」
「分かっているが」
そう言ってハウストは私の耳に口付け、もう一度とばかりに頬にも口付けてくれる。
私もお返しの口付けをハウストの頬に送りました。
「行ってくる」
「はい」
ハウストが渋々ながらも私から離れていく。
今度は見送りの士官や女官を振り返りました。
今回の外遊にはフェリクトールも同行する為、留守役の責任者は高位士官から選ばれました。
「留守中よろしく頼む」
「承知いたしました」
高位士官を筆頭にした士官団は最敬礼し、侍従長と侍従は深々と一礼しました。
ハウストの彼らを見据える面差しには隙がなく威厳に満ちたものです。それは四界の王の一人、魔界を統べる魔王の姿。
外套を靡かせて颯爽と隊列の前を歩く姿はほんとうに素敵です。それはもう、先ほどまで寝所で「行きたくない」だの「一緒に来い」だの甘えていたなんて誰も想像できないくらいに。
寝所のハウストを思い出して笑ってしまいそうになって、咳払いで誤魔化します。
今は出発前の大事な時間なのに笑っては厳かな雰囲気が台無しですから。
「ブレイラ、行ってくる」
「はい、いってらっしゃい」
最後にまた言葉を交わし、ハウストは隊列を率いて出発していきました。
こうしてハウストの外遊が始まり、私たちは六日間も離れて過ごすことになったのです。
ハウストが外遊に出発したこの日。
ハウストが近くにいないことを少しだけ寂しいと思いながらも、そろそろ大規模転移魔法で隊列ごと西都に転移した頃でしょうか、なんて考えながらその日はゆったりと過ごしました。
ハウストの六日間の外遊は、西都に三日間、東都に三日間の予定なのです。
しかし、のん気にそんなことを思っていたのは今日まで。問題は翌日から起きたのです……。
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