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Episode2・魔界の玉座のかたわらに
外遊という名の初めての家族旅行6
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「ブレイラ様、今宵の夜会はいかがですか。楽しんで頂けているでしょうか」
「これはリュシアン様、お気遣いいただき感謝いたします。今夜の趣向を凝らした夜会、ハウストとともに楽しんでおります」
私もお辞儀して返礼しました。
互いに微笑を浮かべていますが、知っています、彼の好意の言葉は本音ではないのです。
「今夜の夜会は魔王様も出席されるとあって、多くの令嬢も楽しみにしていました。ご覧ください、どの令嬢も花のように美しい」
「そうですね」
私も令嬢たちを見つめたまま答えました。
目は逸らしてあげません。なんだか負けた気がして腹が立つので。
そんな私にリュシアンは白々しいほどの柔和な笑みを浮かべて言葉を続けました。
「ああ、いけないな。令嬢たちは忘れているのかな? ここに王妃様がいるというのに」
見ると令嬢の一人がさり気なくハウストの腕に手を置きました。
無邪気な笑顔を浮かべ、一生懸命にハウストに話しかけているのです。彼の気を引こうとする姿はとても愛らしい。
「構いません」
「寛大な御言葉有り難うございます。しかし彼女たちも悪気があるわけではないんです。魔王様の指には、その、婚礼の証明である環の指輪がないので、それで令嬢たちも……。どうか彼女たちをお許しください」
唇を噛みしめました。
リュシアンは申し訳なさそうな態度を装いながらも私を撃ち抜く言葉を続けます。
「王妃様はたしかに魔王様に心から愛されている。どうか、それでご満足ください。令嬢たちが愛されることはないかもしれませんが、彼女たちは王妃様に出来ないことが出来るのですから」
私に出来なくて、彼女たちに出来ること。
その言葉に息が詰まりそうになる。
そう、彼女たちはハウストの子どもを宿せるのです。環の指輪を作り、ハウストの子どもを。
「リュシアン様、お言葉が過ぎますっ」
コレットが私とリュシアンの間に割って入りました。
しかしリュシアンは冷ややかに命じます。
「控えろ。今、王妃様と話している」
「っ、……失礼しました」
相手は南の大公爵。リュシアンに命じられれば側近女官とはいえ引き下がらずを得ません。
黙り込んだままの私にリュシアンが笑みを深める。
その時、ざわりっと広間の空気が変わりました。
「ああ、とうとう来たか。美しい花々の中でひと際美しい大輪の花が」
「大輪の花……?」
顔を上げて目にしたのは、清らかな純白のドレスを着た亜麻色の長い髪の女性でした。
広間に現われた女性に夜会の出席者たちは歓声をあげて騒ぎだす。
その様子に違和感を覚えました。女性の登場に明らかに広間の様子が変わったのです。
そして。
「――――フェリシア!」
ハウストが女性の名を呼びました。
そのハウストの姿に息を飲む。嬉しそうな笑みを浮かべて女性を見ていたのです。
「魔王様、お久しぶりです」
フェリシアは恭しくお辞儀し、呼ばれるままにハウストの側まで行きました。
なぜでしょうか。酷く、胸が騒ぐ。
フェリシアと呼ばれた女性がハウストと並んでいる姿がとても自然なもののように見えたのです。
「王妃様は彼女のことをご存知ありませんでしたか。亜麻色の髪の戦乙女を」
「戦乙女……」
「はい。フェリシアはかつて先代魔王の脅威が南を脅かした時、立ち上がって戦った英雄の一人なんですよ。彼女は魔王様と並びたち、ともに戦い、苦難の中で南の領地を守りました。フェリシアは貴族でもなんでもありませんが南の領地で知らない者はいない英雄です」
言葉が出てきません。
喉が、からからに渇いていくようでした。
そんな私にリュシアンは目を細め、懐かしげにハウストとフェリシアについて語ります。
「魔王様とともに戦うフェリシアはとても凛々しく、美しく、大輪の花のようでした。あの戦いの中で魔王様もフェリシアを気に入ったようだったので、魔族の誰もがフェリシアこそいずれ魔王様の妃になるのだと思ったものですが」
わざとらしく言葉を止めて、私を見てきます。
言い返したいのに言葉が出てこない。
全身から血の気が引いていくような感覚。指先から冷たくなっていく。
「まあ、王妃にならなくても魔王様の側に侍ることはできますから、その辺は魔王様の気に入るようにされるでしょう。ご覧ください、魔王様もフェリシアとの再会を喜ばれている」
見たくありません。でも目の前の光景は嫌でも目に飛び込んできて、きつく唇を噛みしめる。
リュシアンの言う通り、視界に入ったハウストはとても嬉しそうな顔でフェリシアと会話していました。
親しげな笑みを浮かべ、懐かしげに目を細め、私の知らない思い出を語り合っている。
それを見ていることしかできない私にリュシアンがそっと囁く。
「王妃様、あなたが命じればフェリシアを夜会から退席させることができますよ?」
「……そんな恥知らずな真似、しませんっ」
「それはご立派なことです。ああ、魔王様がこちらに気付かれたようだ。あなたを呼んでいますよ、参りましょう」
「えっ……」
戸惑いましたがリュシアンに歩くように促されてしまう。
ハウスト達のもとへ一歩一歩近づいていく。
側へ行けることは嬉しいのに、今その側にはフェリシアもいるのです。
でもハウストは私が側へ行くと当然のように隣に立って、背中に手を添えてくれました。
「ブレイラ、彼女を紹介しよう。名はフェリシア、先代魔王の時に一緒に戦った戦友だ」
「初めまして、ブレイラと申します」
声が震えそうになるのを耐えながら丁寧にお辞儀しました。
近くで見るフェリシアは目鼻立ちのはっきりした美女でした。背もすらりと高く、振る舞いも凛として、大輪の花と称されるのに相応しい女性。今は清らかな純白のドレスを纏い、艶やかな亜麻色の髪が靡いている。簡単に想像できます。フェリシアの美しさは戦場でとても際立っていたことでしょう。
「フェリシア、俺の妃のブレイラだ」
「初めまして、王妃様。フェリシアと申します。王妃様にお会いできて光栄です」
フェリシアが優しい面差しで微笑み、私に深々とお辞儀しました。
剣を持って戦った過去があるとは思えぬほど丁寧で清楚な動作です。
「私も、ハウストから戦友と呼ばれる女性と会うのは初めてなので、光栄です」
そう答えるのがやっとでした。
気を抜けば言葉が詰まりそうで少しでも気を紛らわそうと唾を飲む。
でもその唾すら鉛のよう、飲み込むのが苦しい。
そんな私の前でリュシアンが上機嫌にハウストと思い出話しを始めます。
「魔王様、懐かしいですね。またこうして揃うとあの困難の時代を思い出します」
「あの時は南を守る為に三人で集まったものだ。だが今夜は見違えたぞ、フェリシア。俺は甲冑姿のフェリシアしか見たことがなかったからな」
「……似合いませんか?」
フェリシアがおずおずと聞きました。
凛とした佇まいをしながらも、そう問いかける姿はいじらしく愛らしい。
「いいや、よく似合っている。甲冑姿も悪くなかったが」
「ありがとうございます」
瞬間、フェリシアの頬が薔薇色に染まりました。
瞳は輝きを増して口元は微笑みを象る。それはとても綺麗な笑顔でした。
「魔王様、フェリシアは戦場の花、戦乙女でありましたが、戦場を離れても花のように美しい女性ですよ」
「ああ、そうだな」
ハウストは懐かしさに目を細めていました。
今、私はどんな顔をしてこの会話を聞いていればいいのでしょうか。正解が分かりません。
だから私も一緒に笑顔を浮かべていました。
笑顔ならきっとハウストを困らせません。これなら間違えていない筈です。笑顔を浮かべ、私の知らない戦場の思い出話しを黙って聞いていました。
そんな折、侍女が近づいて来てそっと私に耳打ちします。
「王妃様、ゼロス様の夜泣きがひどく……」
侍女は困り切ったように伝えてきました。
ゼロスの夜泣きが止まらず、ずっと泣いているというのです。
「……分かりました。今から戻ります」
私は頷いて、ハウストたちにお辞儀します。
盛り上がっている思い出話しを中断させてしまうことが申し訳ないです。
「失礼します。お話しの途中ですが、私は先に戻らなければならなくなりましたので」
「なにがあった?」
ハウストが声を掛けてくれました。
たったそれだけで嬉しいのですから自分の単純さに笑えてきます。
「ゼロスが夜泣きをしているそうです。先に戻ります」
「そうか、それなら俺も戻ろう」
「……いいえ、懐かしい方々と会えたのですから御歓談をお楽しみください」
これは私の意地でした。
王妃としての威厳、余裕、そういったものを見せたかったのかもしれません。
ハウストは何か言いたげな顔をしてくれる。ありがとうございます。一緒に戻ろうとしてくれただけで充分です。
「それでは失礼します」
私は丁寧にお辞儀し、コレットとともに夜会を後にします。
広間に残したハウストを振り返ることはできませんでした。
「これはリュシアン様、お気遣いいただき感謝いたします。今夜の趣向を凝らした夜会、ハウストとともに楽しんでおります」
私もお辞儀して返礼しました。
互いに微笑を浮かべていますが、知っています、彼の好意の言葉は本音ではないのです。
「今夜の夜会は魔王様も出席されるとあって、多くの令嬢も楽しみにしていました。ご覧ください、どの令嬢も花のように美しい」
「そうですね」
私も令嬢たちを見つめたまま答えました。
目は逸らしてあげません。なんだか負けた気がして腹が立つので。
そんな私にリュシアンは白々しいほどの柔和な笑みを浮かべて言葉を続けました。
「ああ、いけないな。令嬢たちは忘れているのかな? ここに王妃様がいるというのに」
見ると令嬢の一人がさり気なくハウストの腕に手を置きました。
無邪気な笑顔を浮かべ、一生懸命にハウストに話しかけているのです。彼の気を引こうとする姿はとても愛らしい。
「構いません」
「寛大な御言葉有り難うございます。しかし彼女たちも悪気があるわけではないんです。魔王様の指には、その、婚礼の証明である環の指輪がないので、それで令嬢たちも……。どうか彼女たちをお許しください」
唇を噛みしめました。
リュシアンは申し訳なさそうな態度を装いながらも私を撃ち抜く言葉を続けます。
「王妃様はたしかに魔王様に心から愛されている。どうか、それでご満足ください。令嬢たちが愛されることはないかもしれませんが、彼女たちは王妃様に出来ないことが出来るのですから」
私に出来なくて、彼女たちに出来ること。
その言葉に息が詰まりそうになる。
そう、彼女たちはハウストの子どもを宿せるのです。環の指輪を作り、ハウストの子どもを。
「リュシアン様、お言葉が過ぎますっ」
コレットが私とリュシアンの間に割って入りました。
しかしリュシアンは冷ややかに命じます。
「控えろ。今、王妃様と話している」
「っ、……失礼しました」
相手は南の大公爵。リュシアンに命じられれば側近女官とはいえ引き下がらずを得ません。
黙り込んだままの私にリュシアンが笑みを深める。
その時、ざわりっと広間の空気が変わりました。
「ああ、とうとう来たか。美しい花々の中でひと際美しい大輪の花が」
「大輪の花……?」
顔を上げて目にしたのは、清らかな純白のドレスを着た亜麻色の長い髪の女性でした。
広間に現われた女性に夜会の出席者たちは歓声をあげて騒ぎだす。
その様子に違和感を覚えました。女性の登場に明らかに広間の様子が変わったのです。
そして。
「――――フェリシア!」
ハウストが女性の名を呼びました。
そのハウストの姿に息を飲む。嬉しそうな笑みを浮かべて女性を見ていたのです。
「魔王様、お久しぶりです」
フェリシアは恭しくお辞儀し、呼ばれるままにハウストの側まで行きました。
なぜでしょうか。酷く、胸が騒ぐ。
フェリシアと呼ばれた女性がハウストと並んでいる姿がとても自然なもののように見えたのです。
「王妃様は彼女のことをご存知ありませんでしたか。亜麻色の髪の戦乙女を」
「戦乙女……」
「はい。フェリシアはかつて先代魔王の脅威が南を脅かした時、立ち上がって戦った英雄の一人なんですよ。彼女は魔王様と並びたち、ともに戦い、苦難の中で南の領地を守りました。フェリシアは貴族でもなんでもありませんが南の領地で知らない者はいない英雄です」
言葉が出てきません。
喉が、からからに渇いていくようでした。
そんな私にリュシアンは目を細め、懐かしげにハウストとフェリシアについて語ります。
「魔王様とともに戦うフェリシアはとても凛々しく、美しく、大輪の花のようでした。あの戦いの中で魔王様もフェリシアを気に入ったようだったので、魔族の誰もがフェリシアこそいずれ魔王様の妃になるのだと思ったものですが」
わざとらしく言葉を止めて、私を見てきます。
言い返したいのに言葉が出てこない。
全身から血の気が引いていくような感覚。指先から冷たくなっていく。
「まあ、王妃にならなくても魔王様の側に侍ることはできますから、その辺は魔王様の気に入るようにされるでしょう。ご覧ください、魔王様もフェリシアとの再会を喜ばれている」
見たくありません。でも目の前の光景は嫌でも目に飛び込んできて、きつく唇を噛みしめる。
リュシアンの言う通り、視界に入ったハウストはとても嬉しそうな顔でフェリシアと会話していました。
親しげな笑みを浮かべ、懐かしげに目を細め、私の知らない思い出を語り合っている。
それを見ていることしかできない私にリュシアンがそっと囁く。
「王妃様、あなたが命じればフェリシアを夜会から退席させることができますよ?」
「……そんな恥知らずな真似、しませんっ」
「それはご立派なことです。ああ、魔王様がこちらに気付かれたようだ。あなたを呼んでいますよ、参りましょう」
「えっ……」
戸惑いましたがリュシアンに歩くように促されてしまう。
ハウスト達のもとへ一歩一歩近づいていく。
側へ行けることは嬉しいのに、今その側にはフェリシアもいるのです。
でもハウストは私が側へ行くと当然のように隣に立って、背中に手を添えてくれました。
「ブレイラ、彼女を紹介しよう。名はフェリシア、先代魔王の時に一緒に戦った戦友だ」
「初めまして、ブレイラと申します」
声が震えそうになるのを耐えながら丁寧にお辞儀しました。
近くで見るフェリシアは目鼻立ちのはっきりした美女でした。背もすらりと高く、振る舞いも凛として、大輪の花と称されるのに相応しい女性。今は清らかな純白のドレスを纏い、艶やかな亜麻色の髪が靡いている。簡単に想像できます。フェリシアの美しさは戦場でとても際立っていたことでしょう。
「フェリシア、俺の妃のブレイラだ」
「初めまして、王妃様。フェリシアと申します。王妃様にお会いできて光栄です」
フェリシアが優しい面差しで微笑み、私に深々とお辞儀しました。
剣を持って戦った過去があるとは思えぬほど丁寧で清楚な動作です。
「私も、ハウストから戦友と呼ばれる女性と会うのは初めてなので、光栄です」
そう答えるのがやっとでした。
気を抜けば言葉が詰まりそうで少しでも気を紛らわそうと唾を飲む。
でもその唾すら鉛のよう、飲み込むのが苦しい。
そんな私の前でリュシアンが上機嫌にハウストと思い出話しを始めます。
「魔王様、懐かしいですね。またこうして揃うとあの困難の時代を思い出します」
「あの時は南を守る為に三人で集まったものだ。だが今夜は見違えたぞ、フェリシア。俺は甲冑姿のフェリシアしか見たことがなかったからな」
「……似合いませんか?」
フェリシアがおずおずと聞きました。
凛とした佇まいをしながらも、そう問いかける姿はいじらしく愛らしい。
「いいや、よく似合っている。甲冑姿も悪くなかったが」
「ありがとうございます」
瞬間、フェリシアの頬が薔薇色に染まりました。
瞳は輝きを増して口元は微笑みを象る。それはとても綺麗な笑顔でした。
「魔王様、フェリシアは戦場の花、戦乙女でありましたが、戦場を離れても花のように美しい女性ですよ」
「ああ、そうだな」
ハウストは懐かしさに目を細めていました。
今、私はどんな顔をしてこの会話を聞いていればいいのでしょうか。正解が分かりません。
だから私も一緒に笑顔を浮かべていました。
笑顔ならきっとハウストを困らせません。これなら間違えていない筈です。笑顔を浮かべ、私の知らない戦場の思い出話しを黙って聞いていました。
そんな折、侍女が近づいて来てそっと私に耳打ちします。
「王妃様、ゼロス様の夜泣きがひどく……」
侍女は困り切ったように伝えてきました。
ゼロスの夜泣きが止まらず、ずっと泣いているというのです。
「……分かりました。今から戻ります」
私は頷いて、ハウストたちにお辞儀します。
盛り上がっている思い出話しを中断させてしまうことが申し訳ないです。
「失礼します。お話しの途中ですが、私は先に戻らなければならなくなりましたので」
「なにがあった?」
ハウストが声を掛けてくれました。
たったそれだけで嬉しいのですから自分の単純さに笑えてきます。
「ゼロスが夜泣きをしているそうです。先に戻ります」
「そうか、それなら俺も戻ろう」
「……いいえ、懐かしい方々と会えたのですから御歓談をお楽しみください」
これは私の意地でした。
王妃としての威厳、余裕、そういったものを見せたかったのかもしれません。
ハウストは何か言いたげな顔をしてくれる。ありがとうございます。一緒に戻ろうとしてくれただけで充分です。
「それでは失礼します」
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