38 / 59
勇者のママは海で魔王様と
Ⅵ・船長と幼馴染と5
しおりを挟む
その日の夜。
ハウストは夜会を早く切り上げて部屋に戻ってきました。
かといって休みに来たわけではありません。今晩も仕事が立て込んでいるようで、彼は束の間の休憩に私の顔を見にきただけです。
「……お忙しそうですね。どうぞ」
「ありがとう」
私が淹れたハーブティーをハウストが一口飲む。
紅茶専門の給仕係りに淹れてもらえばもっと美味しい紅茶が飲めるのに、こうして二人で過ごす時間は私が淹れた紅茶を飲みたがってくれるのです。
「お前が淹れてくれるお茶はほっとする」
「ありがとうございます。お疲れでしょう?」
「大丈夫だ」
ハウストはそう言って、また一口飲みました。
広いソファの端にゆったりと腰掛けたハウストと、その側に立って彼を見守るだけの私。また沈黙が落ちました。
いつもなら隣に座り、他愛ない会話を交わします。途中で彼に凭れかかってみたり寄り添ってみたり、時折口付けなんかも交わして、二人だけの時間を過ごすのです。
でも、今はそんな空気とほど遠い。当然ですよね、私とハウストのぎくしゃくした状態は継続したままです。
それでも、こうしてハウストが束の間の休憩をここで過ごすのも、私がそれを迎え入れるのも、互いに顔を見たい、どんな些細なことでもいいから声が聞きたい、そういう気持ちがあるからです。
本当は私が何ごともなかったように振る舞い、いつもと同じようにハウストに接すれば、彼も何ごともなかったように受けとめてくれるでしょう。その方が楽なことも分かっています。
しかしそれは出来ません。
ハウストにあの言葉を訂正してほしい。誰に侮辱されても構いませんが、ハウストだけは駄目です。想いを信じてもらえないなんて、あまりにも悲しすぎます。
でも話しあいに失敗して、激しく言い合うような、睨みあうような喧嘩はしたくありません。
だからぎくしゃくして、黙ったままになってしまう。互いにそう思っているのですから、私たちは二人揃って不器用で臆病なんですね。
ふと、ハウストが何気なさを装って聞いてきます。
「……今日、転んだそうだな」
「お耳に入ってしまいましたか、お恥ずかしい」
「大丈夫だったか?」
「当たり前です。転んだだけなんですから」
本当はエルマリスに飛びかかられたのですが、そんなこと言えるわけがありません。
何も言えないままでいると、やっぱり会話は続かず、ぎくしゃくしたまま沈黙が落ちてしまいました。
でも今度は私から話しかけます。
「今日は侍女の方々とお茶会のようなものをしました」
「そうなのか?」
「はい、ここは貿易船が多く立ち寄りますから、異国の紅茶やお菓子やフルーツを皆でいただいたんです」
真相は言えませんが、侍女の方々とのお茶会は楽しいものでした。
最初は恐縮していた侍女も甘くておいしいお菓子を囲んでお話するうちに、ちょっとした世間話も一緒に楽しんでくれるようになりました。
誰かとテーブルを囲んだのは久しぶりで嬉しかったです。
昼間のことを思い出すと無意識に頬が綻びました。
「楽しかったようだな」
「はい、とても。……あ、すみません! あなたは政務中でしたのにっ……」
「気にするな。お前は自由にしてくれて構わないんだ」
「しかし、今は政務以外のお仕事も立て込んでいるようですよね?」
「やはり気付かれていたか」
ハウストはそう言うと、側に立っている私を見上げました。
彼は少し迷った素振りを見せましたが、ゆっくり手を伸ばして私の手をそっと握り締めます。
「……お前が怒っているのは分かっているが、隣に来てくれないか?」
「はい……」
小さく頷くとハウストがほっとしたのが分かりました。
握られた手を引かれ、いつもの私なら自分から座っているはずのハウストの隣へ誘導されます。
促されるまま座ると、お尻が柔らかなソファに沈み、ローブの長い裾がふわりと床に広がる。さっきよりもずっとハウストとの距離が近くなりました。
いつもなら彼の逞しい腕に凭れかかっています。
でも今はそれができなくて、少しだけ居心地が悪い。しかし手は互いに握ったままですから、おかしなものですね。
「いろいろ言いたいことも聞きたいこともあるだろうが、明日が終わっても、変わらず俺の側にいてほしい」
「ハウスト……」
ハウストから紡がれた言葉に目を伏せました。
明日は海賊が処刑される日です。
ふと考えてしまいます。明日が終わった時、ハウストと私はどうなっているのでしょうか。
彼は私を愛してくれたままでしょうか。明日も、変わらずに今のように『俺の側にいてくれ』と言ってくれるでしょうか。
「当たり前です。私はあなたを愛しています。どんな時も信じています。だから、あなたも私を信じてください」
「…………」
ハウストは黙りこんでしまいました。
あなたは私を愛していると言うのに、私からの愛しているを信じてくれないのですね。私はそれが悲しい。
愚かですよね、私もあなたも。だって私は彼を愛していて、彼も私を愛してくれている。こんなに通じ合っているのに、今それが伝わっていないのですから。
「……ハウスト、聞いてください。見ていないことを信じろというのも無理な話しかもしれませんが、私は海賊船では客人として扱われていました。あなたが心配してくれたことは何一つ起こっていません。あなた以外に抱かれるくらいなら死んだ方がマシです」
きっぱり言い放った私をハウストがじっと見つめます。
信じてほしいと見つめ返すと、居た堪れなげに目を逸らされました。そして。
「……それは分かっている」
「えっ」
ハウストの答えに目を丸めました。
ハウストの怒りの原因の大部分はこれだと思っていたのです。
「ここで抱いた時に分かった」
「ええっ? それじゃあなんでっ……」
「お前が海賊どもに関心を示したからだ」
ハウストはそう言うと、握っている私の手に唇を寄せました。
そして困ったように私を見つめます。
「俺は誰かの心を縛れると思っているような、傲慢な男ではない」
「それはよく存じています」
「だがブレイラ、お前は嫌がるかもしれないが……」
そこで言葉を切ると、ハウストは私の胸、心臓のあたりに手を置きました。
心臓がトクトク鼓動を鳴らす。いつもより鼓動が早いのは、あなたがいるからですね。
ハウストが私の胸に手を当てて真摯に言葉を紡ぎます。
「ここに住むのは、俺一人でなくては困る」
ここと示された場所は、誰もが心があると考える場所でした。
心臓がぎゅっと締め付けられる。
私がそっとハウストの手に手を重ねると、強く握りしめられました。
「だから、お前はもう海賊に関わらないでくれ。頼むからっ……」
まるで乞うように願われました。
私は唇を噛み締める。胸が痛いです。
嬉しくて、でも切なくて、胸が締め付けられるのです。
私は微かな笑みを浮かべ、彼に正面から凭れかかりました。額を彼の逞しい胸板に押し付ける。
初めてハウストに抱き締められた子どもの頃、大きなあなたを古代の戦神のようだと思ったのを覚えています。それは今も変わりません。変わったのは、今、誰よりも近くにいてくれる存在になったということ。
「私は幸せ者ですね。あなたにこんなに愛してもらえて」
「ブレイラ」
私の名前を口にし、ハウストがやんわりと私を抱きしめてくれました。
抱き締めてくれる腕が心地良くて、切なさに泣きたくなります。
だって明日、私はあなたを傷付けます。
きっとハウストは私を許さないでしょう。
「ハウスト、お願いがあります」
「なんだ」
「口付けてください」
口付けを願った私にハウストは驚いた顔をし、次には破顔する。
頬に彼の大きな手が添えられ、見上げると目が合いました。私の顔も綻びます。
そして唇がゆっくりと重なりました。
優しい口付けは私の心を温かく満たしていきます。
堪らなくなってハウストの首に両腕を回して抱き付きました。
「……んっ、ハウスト」
「ブレイラ……」
腰を抱き寄せられ、後頭部を手で押さえられて口付けが深まっていく。
そのままソファの背凭れに体を押し付けられ、ローブが乱されていきます。
ハウストの口付けが唇から顎、首筋へと降りていく。ローブの裾が捲りあげられ、ハウストの大きな手が太腿を撫でる。しかし、ぴたりっと手が止まりました。
「ハウスト?」
不思議に思って顔をあげると、ハウストはなんとも難しい顔で唇を引き結んでいます。
まるで何かを耐えるようなそれに、「あ」と声を上げる。
夢中になって忘れていましたが、ハウストは仕事の合間に来てくれていたのでした。
ハウストは夜会を早く切り上げて部屋に戻ってきました。
かといって休みに来たわけではありません。今晩も仕事が立て込んでいるようで、彼は束の間の休憩に私の顔を見にきただけです。
「……お忙しそうですね。どうぞ」
「ありがとう」
私が淹れたハーブティーをハウストが一口飲む。
紅茶専門の給仕係りに淹れてもらえばもっと美味しい紅茶が飲めるのに、こうして二人で過ごす時間は私が淹れた紅茶を飲みたがってくれるのです。
「お前が淹れてくれるお茶はほっとする」
「ありがとうございます。お疲れでしょう?」
「大丈夫だ」
ハウストはそう言って、また一口飲みました。
広いソファの端にゆったりと腰掛けたハウストと、その側に立って彼を見守るだけの私。また沈黙が落ちました。
いつもなら隣に座り、他愛ない会話を交わします。途中で彼に凭れかかってみたり寄り添ってみたり、時折口付けなんかも交わして、二人だけの時間を過ごすのです。
でも、今はそんな空気とほど遠い。当然ですよね、私とハウストのぎくしゃくした状態は継続したままです。
それでも、こうしてハウストが束の間の休憩をここで過ごすのも、私がそれを迎え入れるのも、互いに顔を見たい、どんな些細なことでもいいから声が聞きたい、そういう気持ちがあるからです。
本当は私が何ごともなかったように振る舞い、いつもと同じようにハウストに接すれば、彼も何ごともなかったように受けとめてくれるでしょう。その方が楽なことも分かっています。
しかしそれは出来ません。
ハウストにあの言葉を訂正してほしい。誰に侮辱されても構いませんが、ハウストだけは駄目です。想いを信じてもらえないなんて、あまりにも悲しすぎます。
でも話しあいに失敗して、激しく言い合うような、睨みあうような喧嘩はしたくありません。
だからぎくしゃくして、黙ったままになってしまう。互いにそう思っているのですから、私たちは二人揃って不器用で臆病なんですね。
ふと、ハウストが何気なさを装って聞いてきます。
「……今日、転んだそうだな」
「お耳に入ってしまいましたか、お恥ずかしい」
「大丈夫だったか?」
「当たり前です。転んだだけなんですから」
本当はエルマリスに飛びかかられたのですが、そんなこと言えるわけがありません。
何も言えないままでいると、やっぱり会話は続かず、ぎくしゃくしたまま沈黙が落ちてしまいました。
でも今度は私から話しかけます。
「今日は侍女の方々とお茶会のようなものをしました」
「そうなのか?」
「はい、ここは貿易船が多く立ち寄りますから、異国の紅茶やお菓子やフルーツを皆でいただいたんです」
真相は言えませんが、侍女の方々とのお茶会は楽しいものでした。
最初は恐縮していた侍女も甘くておいしいお菓子を囲んでお話するうちに、ちょっとした世間話も一緒に楽しんでくれるようになりました。
誰かとテーブルを囲んだのは久しぶりで嬉しかったです。
昼間のことを思い出すと無意識に頬が綻びました。
「楽しかったようだな」
「はい、とても。……あ、すみません! あなたは政務中でしたのにっ……」
「気にするな。お前は自由にしてくれて構わないんだ」
「しかし、今は政務以外のお仕事も立て込んでいるようですよね?」
「やはり気付かれていたか」
ハウストはそう言うと、側に立っている私を見上げました。
彼は少し迷った素振りを見せましたが、ゆっくり手を伸ばして私の手をそっと握り締めます。
「……お前が怒っているのは分かっているが、隣に来てくれないか?」
「はい……」
小さく頷くとハウストがほっとしたのが分かりました。
握られた手を引かれ、いつもの私なら自分から座っているはずのハウストの隣へ誘導されます。
促されるまま座ると、お尻が柔らかなソファに沈み、ローブの長い裾がふわりと床に広がる。さっきよりもずっとハウストとの距離が近くなりました。
いつもなら彼の逞しい腕に凭れかかっています。
でも今はそれができなくて、少しだけ居心地が悪い。しかし手は互いに握ったままですから、おかしなものですね。
「いろいろ言いたいことも聞きたいこともあるだろうが、明日が終わっても、変わらず俺の側にいてほしい」
「ハウスト……」
ハウストから紡がれた言葉に目を伏せました。
明日は海賊が処刑される日です。
ふと考えてしまいます。明日が終わった時、ハウストと私はどうなっているのでしょうか。
彼は私を愛してくれたままでしょうか。明日も、変わらずに今のように『俺の側にいてくれ』と言ってくれるでしょうか。
「当たり前です。私はあなたを愛しています。どんな時も信じています。だから、あなたも私を信じてください」
「…………」
ハウストは黙りこんでしまいました。
あなたは私を愛していると言うのに、私からの愛しているを信じてくれないのですね。私はそれが悲しい。
愚かですよね、私もあなたも。だって私は彼を愛していて、彼も私を愛してくれている。こんなに通じ合っているのに、今それが伝わっていないのですから。
「……ハウスト、聞いてください。見ていないことを信じろというのも無理な話しかもしれませんが、私は海賊船では客人として扱われていました。あなたが心配してくれたことは何一つ起こっていません。あなた以外に抱かれるくらいなら死んだ方がマシです」
きっぱり言い放った私をハウストがじっと見つめます。
信じてほしいと見つめ返すと、居た堪れなげに目を逸らされました。そして。
「……それは分かっている」
「えっ」
ハウストの答えに目を丸めました。
ハウストの怒りの原因の大部分はこれだと思っていたのです。
「ここで抱いた時に分かった」
「ええっ? それじゃあなんでっ……」
「お前が海賊どもに関心を示したからだ」
ハウストはそう言うと、握っている私の手に唇を寄せました。
そして困ったように私を見つめます。
「俺は誰かの心を縛れると思っているような、傲慢な男ではない」
「それはよく存じています」
「だがブレイラ、お前は嫌がるかもしれないが……」
そこで言葉を切ると、ハウストは私の胸、心臓のあたりに手を置きました。
心臓がトクトク鼓動を鳴らす。いつもより鼓動が早いのは、あなたがいるからですね。
ハウストが私の胸に手を当てて真摯に言葉を紡ぎます。
「ここに住むのは、俺一人でなくては困る」
ここと示された場所は、誰もが心があると考える場所でした。
心臓がぎゅっと締め付けられる。
私がそっとハウストの手に手を重ねると、強く握りしめられました。
「だから、お前はもう海賊に関わらないでくれ。頼むからっ……」
まるで乞うように願われました。
私は唇を噛み締める。胸が痛いです。
嬉しくて、でも切なくて、胸が締め付けられるのです。
私は微かな笑みを浮かべ、彼に正面から凭れかかりました。額を彼の逞しい胸板に押し付ける。
初めてハウストに抱き締められた子どもの頃、大きなあなたを古代の戦神のようだと思ったのを覚えています。それは今も変わりません。変わったのは、今、誰よりも近くにいてくれる存在になったということ。
「私は幸せ者ですね。あなたにこんなに愛してもらえて」
「ブレイラ」
私の名前を口にし、ハウストがやんわりと私を抱きしめてくれました。
抱き締めてくれる腕が心地良くて、切なさに泣きたくなります。
だって明日、私はあなたを傷付けます。
きっとハウストは私を許さないでしょう。
「ハウスト、お願いがあります」
「なんだ」
「口付けてください」
口付けを願った私にハウストは驚いた顔をし、次には破顔する。
頬に彼の大きな手が添えられ、見上げると目が合いました。私の顔も綻びます。
そして唇がゆっくりと重なりました。
優しい口付けは私の心を温かく満たしていきます。
堪らなくなってハウストの首に両腕を回して抱き付きました。
「……んっ、ハウスト」
「ブレイラ……」
腰を抱き寄せられ、後頭部を手で押さえられて口付けが深まっていく。
そのままソファの背凭れに体を押し付けられ、ローブが乱されていきます。
ハウストの口付けが唇から顎、首筋へと降りていく。ローブの裾が捲りあげられ、ハウストの大きな手が太腿を撫でる。しかし、ぴたりっと手が止まりました。
「ハウスト?」
不思議に思って顔をあげると、ハウストはなんとも難しい顔で唇を引き結んでいます。
まるで何かを耐えるようなそれに、「あ」と声を上げる。
夢中になって忘れていましたが、ハウストは仕事の合間に来てくれていたのでした。
30
お気に入りに追加
359
あなたにおすすめの小説
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
勇者と冥王のママは創世を魔王様と【番外編】
蛮野晩
BL
『勇者と冥王のママは創世を魔王様と』の番外編です。
本編が長かったので分けました。
創世後、ハウストがブレイラに貢いでご機嫌取りしようとする話しです。
創世でハウストの株がたいぶ暴落したので、彼なりに株を上げるべく奮闘します。しかし魔王なのでずれてます。そんな番外編です。
創世とは『勇者のママは今日も魔王様と』の5作目です。
他にも以下がシリーズです。公開していますので、よかったらどうぞ。
1作目『勇者のママは今日も魔王様と』
2作目『勇者のママは海で魔王様と』
3作目『勇者のママは環の婚礼を魔王様と』
4作目『勇者と冥王のママは今日から魔王様と』
5作目『勇者と冥王のママは創世を魔王様と』
上記5作も公開中です。
表紙イラスト@阿部十四さん
勇者と冥王のママは二年後も魔王様と
蛮野晩
BL
勇者のママシリーズの7作目です。
1作目『勇者のママは今日も魔王様と』
2作目『勇者のママは海で魔王様と』
3作目『勇者のママは環の婚礼を魔王様と』
4作目『勇者と冥王のママは今日から魔王様と』
5作目『勇者と冥王のママは創世を魔王様と』
番外編『勇者と冥王のママは創世を魔王様と・番外編』
上記6作も公開中です。
あらすじ
冥界創世から二年後。
ブレイラは魔王ハウストの王妃として平穏な日々を過ごしていた。
イスラとゼロスもそれぞれ成長し、魔界は平和そのものである。
しかし二人の子どもが成長するにつれて新たなトラブルも――――。
Episode1・ゼロス、はじめてのおつかい
初めて人間界へお使いへ行くゼロスを、ハウストとブレイラとイスラが尾行する話です。
冥界創世から二年後のハウストとブレイラの生活、子育て、王妃としてのブレイラ、勇者としてのイスラ、二年後の魔界、などの魔界のロイヤルファミリーな話しです。コメディな明るい話しです。
本作には他にもイスラの短編とかあったりしますが、そちらは電子書籍や同人誌のみでの公開です。こちらは日常番外編やちょっとした短編なので、特に読まなくても本編には影響ないかなと思う内容です。興味のある方はどうぞ。
また、今回web公開するにあたって書き直しや手直しをしているので、ちょっと文章が違うかもしれません。
現在web公開のシリーズ作品は、本編または本編に深く関わりがある内容のものです。
イラスト@阿部十四さん
早く惚れてよ、怖がりナツ
ぱんなこった。
BL
幼少期のトラウマのせいで男性が怖くて苦手な男子高校生1年の那月(なつ)16歳。女友達はいるものの、男子と上手く話す事すらできず、ずっと周りに煙たがられていた。
このままではダメだと、高校でこそ克服しようと思いつつも何度も玉砕してしまう。
そしてある日、そんな那月をからかってきた同級生達に襲われそうになった時、偶然3年生の彩世(いろせ)がやってくる。
一見、真面目で大人しそうな彩世は、那月を助けてくれて…
那月は初めて、男子…それも先輩とまともに言葉を交わす。
ツンデレ溺愛先輩×男が怖い年下後輩
《表紙はフリーイラスト@oekakimikasuke様のものをお借りしました》
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
学園と夜の街での鬼ごっこ――標的は白の皇帝――
天海みつき
BL
族の総長と副総長の恋の話。
アルビノの主人公――聖月はかつて黒いキャップを被って目元を隠しつつ、夜の街を駆け喧嘩に明け暮れ、いつしか"皇帝"と呼ばれるように。しかし、ある日突然、姿を晦ました。
その後、街では聖月は死んだという噂が蔓延していた。しかし、彼の族――Nukesは実際に遺体を見ていないと、その捜索を止めていなかった。
「どうしようかなぁ。……そぉだ。俺を見つけて御覧。そしたら捕まってあげる。これはゲームだよ。俺と君たちとの、ね」
学園と夜の街を巻き込んだ、追いかけっこが始まった。
族、学園、などと言っていますが全く知識がないため完全に想像です。何でも許せる方のみご覧下さい。
何とか完結までこぎつけました……!番外編を投稿完了しました。楽しんでいただけたら幸いです。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる