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第六話

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あの日から四年がたち、リチャード王子は我が家へ遊びに来るようになり、私やアっちゃんと御茶会をしたりピアノの演奏などを聞かせてくれるようになった

「マリア君は僕の妻になるんだ、もう少し落ち着きを持って行動してほしいものだね」

「すみませんリチャード様、でもリチャード様は少し外で体を動かした方が良いですよ。私どころか年下のアっちゃんと同じ位の体力では将来が心配ですよ。」

そう、リチャード王子は体力がなさすぎるのだ庭で遊べば体力不足ですぐにバテる、アっちゃんと良い勝負するくらいだ。
逆に私は頭や貴族の嗜みは二人に劣るけど体力だけはメチャクチャあるのだ、前世も体を動かすのは好きだったのでその影響もあるかもしれない。
まぁ貴族だからあんまり体力とかはいらないんだけど。

「なっ! そもそも貴族に体力など必要ないだろ君はもう少し嗜みもの勉強やダンスを覚えたらどうなんだ。アメリヤを見習って真面目に勉強するんだな」

「そうですよお姉様、将来結婚なさるのですから今から覚える事は覚えておかないと大変ですよ」

リチャード様は最近やたらと私とアっちゃんを比べてくるな、もしやアっちゃんにホレたのか私としては構わないけど。

「すみません。お手洗いにいってきます」




アメリヤside

フフフお姉様は相変わらずリチャード様に好かれるどころか嫌われる行動ばかりするから私の印象がどんどん良くなっていくわね。

「すみません。リチャード様お姉様が失礼なことを言ってしまい。」

「君が謝る必要はないよ、だがあれは本当に君の姉なのか疑いたくなるよ。はぁアイツよりも君と結婚したいと思うよ  」

チャンスです!!この時を待っていました。

「リチャード様、冗談でもそう言ってもらえてとても光栄です。」

「・・・・冗談ではないよ、私は本当に君が良いと思っているよ」

「ズルいですよ、そんな事言われると私も本当の事を言うしかないじゃないですか・・・リチャード様貴方の事が好きです」

「アメリヤ!」

「でも貴方は姉の婚約者で私とは一緒になれませんお姉様がいなくならないかぎりは。」

「ではこうしよう君の姉は僕の妻になる努力を怠たったとして君を婚約者にするのはどうだろうか!」

「それで大丈夫でしょうか、お姉様がいると凄く不安なんです。」

「・・・では何かしらの罪を着せて処罰しよう」

「あまり酷い事はしないでほしいです」

「優しいな君は、わかったでは国外に追放にしよう幾らかの金を持たせれば死ぬことはないだろうし」

良かったですねお姉様夢だった国外旅行ですよ
まぁ二度と此処には帰ってこられませんけどね。
フフフ私の勝ちですね!お姉様




それから一年がたち私とリチャード様の婚約発表でそれは突然に起こった。
「マリア君との婚約は破棄してアメリヤが私と婚約する事になった。婚約破棄の理由は君は貴族しての努力を怠たり君は自分の家の財源に手をつけて金を散財したその様な者を婚約者と認めるわけにはいかない」

「君の父のマルクス公爵とは話はすんでいる、君は国外追放に決まった。
ある程度の金は持たせてやるから早くこの国から出ていくがいい!」

リチャード王子の側に寄り添うアっちゃんは笑っていた、それを見た私の目からは涙が溢れた。




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