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十七章 三国会議 (選抜戦・1)
二百五十九話 器
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『フィーリィア side』
「……………」
試合も終盤へ入りかかったところで私は一度周りを見渡し、状況を把握する。今の所近くに誰もいないので一息つけそうだ。
だが、現在残ってるのは私除いて14人……脱落したソーラを入れてもまだ2人、見つからない。落ちてるなら試合は終わっていると考えると……魔法か何かで隠れてる。
(……いた。)
「…………どうも、フィーリィアさん。」
なんて考えていた矢先に、目の前から突如としてさっきの男……アーシル=ケイルさんが現れた。やっぱり狙われていたようだ。
「おや……あまり驚いていませんね、気づいていました?」
「まあ、探せばすぐに……私に隠し事は通用しないので。」
「なるほど、魔力感知に優れている……では、僕たちもやり合いましょう。」
メモ帳をポケットにしまい、ケイルさんは例の本を取り出してこちらの様子を観察してきた。
(……あれが、称号の……)
「分かっているようですが……この本は僕が持つ称号『知恵の魔力者』によって様々な魔法を保存しています。その量は魔法のランクで変わりますが、この本なら少なくとも最上級魔法なら5つ、超級なら3つ、超越級も1つくらいなら難なく保てます。」
「……手の内を明かすことに意味が?」
「僕はあなたの実力をある程度、冬の大会で見させてもらってます……これくらいは伝えておかないと平等じゃないと判断したまでです。」
「…………」
……つまり、それくらい喋らないと私は勝てないと……ふざけた人だ。
「……なら、私からも一つ。」
「……なんでしょう?」
私は剣を直し……体から冷気を解き放ち、彼目掛けて飛ばした。
『凍てる月晶』
「あなたは……私には絶対勝てません!」
「っ、いきなりですか……なら、これです!」
牽制の冷気はあっさりと回避され、代わりにケイルさんはその紫色の本から1ページだけ千切り……保存していたという魔法を発動した。
「『【リリース】 アイアンゴーレム』!」
(超級、それも特殊な魔法か……)
本から現れたのは見るからに硬そうな鉄の巨人で、私の約2倍ほどの大きさをしており……普通に発動すれば中々の魔力が消えそうだが、それも事前に準備しておけば関係ないのだろう。思ったより便利そうな称号だ。
「まずは小手調べ。あなたがどれほどの実力を持っているか間近で見させてもらいます……さぁ、どうぞ。」
「……なら、遠慮なく。」
私の力を調べたいようで、ケイルさんはその巨人と一緒に攻めてくる様子はなかった。そんな悠長なことをしている暇は普通ないと思うのだが……まあ、どっちにしろ意味ないけど。
「グ……ガッ! ……ガッ?」
「……見た目の割には弱いね。」
アイアンゴーレムは私に近づいて拳を振り下ろしてきたが、それを手で掴んで受け止める。流石に大きさがあったので、多少のダメージは受けてしまったが……代わりに鉄の拳を凍らせることに成功した。
「……やりますね、ですがこれしきでは……」
『吹雪く一晶』
「……なっ?」
彼の言葉を最後まで聞くのも面倒だったので、さっさと私は氷の棘を地面から生やし、アイアンゴーレムの中心にある核を貫いた。その結果、鋼鉄の体は次第に泥のように溶けていき、すっかり魔力となって消え去ってしまった。
それが意外なことだったようで、ケイルさんは驚いた様子で私を見つめた。
「……噂に聞く氷のオリジナル魔法。まさか超級を軽々と倒すとは、予想以上です。誰に教わりましたか?」
「……師です。あと『予想外』じゃなくて『想像不足』なだけですよ、それ。」
「…………意外と攻撃的ですね。」
私は挑発とともに、わざと隙のある姿を見せて本の発動を誘導する。すると彼はまんまとページをまた一枚取り出し、自身の体を光らせた。
「『【リリース】ハイアップ・ボルテージ』!」
「強化魔法、人形遊びは終わりですか。」
「ええ、行きますよ!!」
またもや超級の、今度は強化魔法をかけてからこちらに接近してくる。その速さはさっき見たステータスよりも体感50ほど上がっており……他のステータスも同じ程度上がっているとすれば、下手に受けてはいけない。
「こう寒いと、鈍りそうなものですが……興味深い!」
「…………っ!?」
振り回させる杖を避けながら、氷柱を足元から生やして攻撃を狙ったところ……逆にそれを利用し、生え切る前に杖を刺し飛び上がった。
また、杖を引き抜いてこちらの頭上スレスレを飛び越えながら背後へ回り込み、私は突き飛ばされてしまう。
「ぐっ…… 『冷々たる雪晶』!」
「『グラウンドウォール』!」
(そんな壁……なっ、いない!?)
体勢をすぐ立て直し放った冷風を、彼は謎の土壁で受け止めようとした。もちろん、中級程度の壁なんて一瞬で壊せるため、その行動に疑問を抱いてしまったが…………壊れたその先に、ケイルさんの姿は無かった。
「氷には炎……『フレアカーニバル』!!!」
「なっ、上ぐはぁっ……!?」
詠唱の声が聞こえ、見上げるとそこにはとっくに飛び上がって魔法の準備をしていたケイルさんは炎の球たちを振り落とし、私の魔力防壁を一気に削ってきた。しかも、最上級なのに超級ほどの威力……3席という名はどうやらハリボテではないようだ。
(壁を作ると同時に飛び上がって……冷風で姿を眩ませた。自分で首を絞めてしまったってところだろうか。)
「……やはり、ハート様に勝てたのは偶然だったようですね。この僕にすら手こずるあなたは、やはり運が強いだけで器ではありません。」
「……器、か。」
相も変わらず薄っぺらい言葉で私を下げる彼の姿は、まるで常識を盲信する信者で…………無知な人と言わざるを得なかった。
(…………だが、実力は意外とある。私も強くなって少し油断していた……一回優勝したくらいで浮かれすぎだ。)
もう、辛い気持ちになることはない。過去に縛られて1人で苦しむ私は消えた……でも、まだ乗り越えられてはいないんだ。
『もっと生きて、もがいて…………その時にまた、思い出すから。』
…………だから、ここからなんだ。
「……けっ、お前の仕業かよ。」
後ろへ下がると、不意に不機嫌そうに呟く男の声が聞こえてきた。振り返れば、そこには嫌そうな顔をしたカリストが立っており……私と同じように誰かと戦っている最中だった。
「……手こずってそうだね、カリスト。」
『フィーリィア side』
「……………」
試合も終盤へ入りかかったところで私は一度周りを見渡し、状況を把握する。今の所近くに誰もいないので一息つけそうだ。
だが、現在残ってるのは私除いて14人……脱落したソーラを入れてもまだ2人、見つからない。落ちてるなら試合は終わっていると考えると……魔法か何かで隠れてる。
(……いた。)
「…………どうも、フィーリィアさん。」
なんて考えていた矢先に、目の前から突如としてさっきの男……アーシル=ケイルさんが現れた。やっぱり狙われていたようだ。
「おや……あまり驚いていませんね、気づいていました?」
「まあ、探せばすぐに……私に隠し事は通用しないので。」
「なるほど、魔力感知に優れている……では、僕たちもやり合いましょう。」
メモ帳をポケットにしまい、ケイルさんは例の本を取り出してこちらの様子を観察してきた。
(……あれが、称号の……)
「分かっているようですが……この本は僕が持つ称号『知恵の魔力者』によって様々な魔法を保存しています。その量は魔法のランクで変わりますが、この本なら少なくとも最上級魔法なら5つ、超級なら3つ、超越級も1つくらいなら難なく保てます。」
「……手の内を明かすことに意味が?」
「僕はあなたの実力をある程度、冬の大会で見させてもらってます……これくらいは伝えておかないと平等じゃないと判断したまでです。」
「…………」
……つまり、それくらい喋らないと私は勝てないと……ふざけた人だ。
「……なら、私からも一つ。」
「……なんでしょう?」
私は剣を直し……体から冷気を解き放ち、彼目掛けて飛ばした。
『凍てる月晶』
「あなたは……私には絶対勝てません!」
「っ、いきなりですか……なら、これです!」
牽制の冷気はあっさりと回避され、代わりにケイルさんはその紫色の本から1ページだけ千切り……保存していたという魔法を発動した。
「『【リリース】 アイアンゴーレム』!」
(超級、それも特殊な魔法か……)
本から現れたのは見るからに硬そうな鉄の巨人で、私の約2倍ほどの大きさをしており……普通に発動すれば中々の魔力が消えそうだが、それも事前に準備しておけば関係ないのだろう。思ったより便利そうな称号だ。
「まずは小手調べ。あなたがどれほどの実力を持っているか間近で見させてもらいます……さぁ、どうぞ。」
「……なら、遠慮なく。」
私の力を調べたいようで、ケイルさんはその巨人と一緒に攻めてくる様子はなかった。そんな悠長なことをしている暇は普通ないと思うのだが……まあ、どっちにしろ意味ないけど。
「グ……ガッ! ……ガッ?」
「……見た目の割には弱いね。」
アイアンゴーレムは私に近づいて拳を振り下ろしてきたが、それを手で掴んで受け止める。流石に大きさがあったので、多少のダメージは受けてしまったが……代わりに鉄の拳を凍らせることに成功した。
「……やりますね、ですがこれしきでは……」
『吹雪く一晶』
「……なっ?」
彼の言葉を最後まで聞くのも面倒だったので、さっさと私は氷の棘を地面から生やし、アイアンゴーレムの中心にある核を貫いた。その結果、鋼鉄の体は次第に泥のように溶けていき、すっかり魔力となって消え去ってしまった。
それが意外なことだったようで、ケイルさんは驚いた様子で私を見つめた。
「……噂に聞く氷のオリジナル魔法。まさか超級を軽々と倒すとは、予想以上です。誰に教わりましたか?」
「……師です。あと『予想外』じゃなくて『想像不足』なだけですよ、それ。」
「…………意外と攻撃的ですね。」
私は挑発とともに、わざと隙のある姿を見せて本の発動を誘導する。すると彼はまんまとページをまた一枚取り出し、自身の体を光らせた。
「『【リリース】ハイアップ・ボルテージ』!」
「強化魔法、人形遊びは終わりですか。」
「ええ、行きますよ!!」
またもや超級の、今度は強化魔法をかけてからこちらに接近してくる。その速さはさっき見たステータスよりも体感50ほど上がっており……他のステータスも同じ程度上がっているとすれば、下手に受けてはいけない。
「こう寒いと、鈍りそうなものですが……興味深い!」
「…………っ!?」
振り回させる杖を避けながら、氷柱を足元から生やして攻撃を狙ったところ……逆にそれを利用し、生え切る前に杖を刺し飛び上がった。
また、杖を引き抜いてこちらの頭上スレスレを飛び越えながら背後へ回り込み、私は突き飛ばされてしまう。
「ぐっ…… 『冷々たる雪晶』!」
「『グラウンドウォール』!」
(そんな壁……なっ、いない!?)
体勢をすぐ立て直し放った冷風を、彼は謎の土壁で受け止めようとした。もちろん、中級程度の壁なんて一瞬で壊せるため、その行動に疑問を抱いてしまったが…………壊れたその先に、ケイルさんの姿は無かった。
「氷には炎……『フレアカーニバル』!!!」
「なっ、上ぐはぁっ……!?」
詠唱の声が聞こえ、見上げるとそこにはとっくに飛び上がって魔法の準備をしていたケイルさんは炎の球たちを振り落とし、私の魔力防壁を一気に削ってきた。しかも、最上級なのに超級ほどの威力……3席という名はどうやらハリボテではないようだ。
(壁を作ると同時に飛び上がって……冷風で姿を眩ませた。自分で首を絞めてしまったってところだろうか。)
「……やはり、ハート様に勝てたのは偶然だったようですね。この僕にすら手こずるあなたは、やはり運が強いだけで器ではありません。」
「……器、か。」
相も変わらず薄っぺらい言葉で私を下げる彼の姿は、まるで常識を盲信する信者で…………無知な人と言わざるを得なかった。
(…………だが、実力は意外とある。私も強くなって少し油断していた……一回優勝したくらいで浮かれすぎだ。)
もう、辛い気持ちになることはない。過去に縛られて1人で苦しむ私は消えた……でも、まだ乗り越えられてはいないんだ。
『もっと生きて、もがいて…………その時にまた、思い出すから。』
…………だから、ここからなんだ。
「……けっ、お前の仕業かよ。」
後ろへ下がると、不意に不機嫌そうに呟く男の声が聞こえてきた。振り返れば、そこには嫌そうな顔をしたカリストが立っており……私と同じように誰かと戦っている最中だった。
「……手こずってそうだね、カリスト。」
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