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四度目の世界
1.
しおりを挟む死んだと思ったら知らない場所にいるって信じられる?信じたくもない。
たとえ記憶がそのままの状態で生き返ったとしても、また殺されてしまうのは嫌すぎる。転生だったり、転移したとしても誰かに殺されてしまう運命。
ああ、なんて悪夢だろう。夢であったら早く目が覚めて欲しいと思ってしまう。
今、流行りの転移転生系物語もビックリだよ。
場所は様々だ。現代だったり、中世風な場所だったり。そりゃ、まるでゲームの中に入り込めているようで、なにこれ超楽しい!と思ったこともある。だけど何度か体験したら、もういいよと満腹状態になるわけですよ。
階段から突き落とされ、ぐっさり刃物で突き刺され、モンスターに喰われもした。
これが夢だとしたらサスペンスドラマやアニメの観すぎではないかな。いや、そんなにドラマなんて観ないし迷惑なだけだ。
輪廻転生なんて無宗教の私には関係ないじゃないか。こんな逃れられない運命の中で生きていかなければならないのなら、元にいた場所に帰りたいとは言わないから、どうか平和に生き残れる術がほしいと、魔物に体のあちこち喰い漁られ、鋭い痛みに襲われ、薄れゆく意識のなか神様に願った。
でなきゃ神様であろうとアナタを呪うだろう。会ったらぐっちゃぐっちゃのぎったんぎったんにしてやる。
まあ……どうせ会えないんだろうけど。
そして鏡桜華は三度目の死を迎えた。
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