92 / 106
Final Season
暁ーDiluculumー
しおりを挟む
ポラリスの槍術は以前、庭園で手合わせをしていた時と全く同じ動きであるためシリウスは致命傷は全て避け切ることができた。しかしポラリスのパワー、スピードは以前とは比べられないほど強化されている為、槍を受け止める腕は次第に痺れ、シリウスにつく傷も目立ち始めた。
(くそっ!!このままでは……かくなる上は……)
シリウスは覚悟を決めるとポラリスの動きをよく観察する。振り下ろし、足払い、中段突き。その動きは近衛隊の訓練で新兵が最初に教わるものである。再び振り下ろし、中段突き、上段突き。今だ、とシリウスは一気にポラリスとの距離を詰める。槍の矛先が頬を撫でる。ポラリスは突いた槍を引き戻そうとするも間に合わない。シリウスはポラリスの頭に向かってその剣を振り下ろす。
どちゅ。鈍い音と共にシリウスの剣の峰がポラリスの頭を叩いていた。
「…………」
ポラリスの動きが止まる。暗闇で覆われていた思考に小さな光が灯ると少しずつ、ゆっくりと広がっていくのを感じた。
「!!……俺の勝ちだな、ポラリス」
ポラリスの目を見てシリウスは呟く。その目には光が宿り、体を覆っていた紅い鱗は灰のように散っていくとポラリスは元の姿に戻った。心なしか顔の白い部位が広がっている様に見えた。
「ぐっ……シリウスさん……すみません、自分は……」
疲労からかポラリスは膝をつき、自分を失った恐怖から涙を流した。
「……いいんだ。それよりもまだいけるか?」
シリウスはデネブを睨みつける。デネブの傷の治癒は完了しており、ポラリス達を眺めながら手を叩いていた。
「すばらしい友情劇をありがとう。……では次はどうするかね。二人で私を虐める気かい」
言葉とは裏腹に余裕綽綽な様子である。
「ポラリス、悪いが無理でも立ってくれ」
「……当然です」
ポラリスは不安定な足取りで立ち上がるとシリウスから耳打ちをされる。
「……奴の生命力は黒尸菌の回復力と奴自身の魔力による治癒で恐らく首をはねん限り死なないだろう」
ポラリスは黙って聞く。暴走していた時の記憶でもデネブの強さを感じ取っており、簡単に首を切れる相手ではない。
「……だがもう一つ方法がある。お前のその槍だ」
シリウスは思い出す。自分の負わせた傷は一瞬で修復してきたのにも関わらず、ポラリスが“暁で突き刺した傷は動きを止めてまで治癒に専念していたことを。
「いいか、二人で一気に畳み掛けるぞ。お前は隙を見て奴の急所をどこでもいいから突け。……例えお前一人になっても」
「シリウスさん……そんな……」
ポラリスは困惑の表情を浮かべる。
「いいんだ……奴はここで殺さねばならない。俺の先祖のためにも」
二人はデネブを見やり、その一挙一動に注意した。
「話し合いは終わったかな。全く待ちくたびれたよ」
「……千年も待っていたんだろう。少しぐらい我慢しろよ……!!」
話終える前にシリウスは火球を投げつける。デネブはそれを剣で打ち払うと発生した爆煙を切り払うようにシリウスが斬りかかる。
デネブはその攻撃に対応しながらも自身の背後から迫る一撃を魔法の障壁で受け止める。
「くそっ!!」
「バレバレだよ。悪いが……“吹き飛べよ”」
しかしポラリスは少しも動じない。
(また耳を……いや、魔法で聴覚を封印しているのか)
デネブは二人の猛撃に流石に手を詰まらせたのか魔法で衝撃波を発動させ二人を吹き飛ばした。
『ポラリス!!次はもっとズラして奴のリズムを崩すぞ』
『はい!!』
二人は念話で会話をすると再びデネブに斬りかかる。
二人の攻撃は時間が経つにつれて波長が合わさっていき、お互いの攻撃後の隙を完全に補えるできるようになっていた。未だにポラリスの槍はデネブに傷さへ付けていないがその刃は少しずつだが確実のその体へと近づいていた。
(奴らがこそこそと話していた通り、“暁”は私にとって脅威だ。……神を殺して夜明けを取り戻した槍……恐らくこの世界の境界の線引きを明確にして異界の物を打ち払う力。私の異界の力にとってはまさに天敵だな。……!?)
不意にデネブの頬を“暁”の刃が掠めた。
「……“西の神風”」
魔法で突風を発生させるとシリウスとポラリスは耐えられず吹き飛んだ。デネブは傷口から滴る血を手で拭い、見つめると自身の背筋を冷たい何かが流れるのを感じる。その事実がデネブを更に苛立たせた。デネブから発される気配が更に暗く、異質なものに変わった。
ポラリスはその気配に気圧されるも再度の攻撃に向けて構え直す。
「……もう十分だ。君たちはよくやったよ」
デネブは黙って魔法でその体を浮かべると剣を空に掲げる。すると掲げた剣に魔力が集まりその刀身を白く輝かせた。同時にデネブの背に巨大な輝く翼が発生する。
「“我は神の使い。天よりの監視者にして調停者”」
「あれは……“天使達”……」
デネブの唱える呪文を聞き、シリウスは身を凍らせる。
“天使達”。シリウスも文献でしか見たことがないが範囲は狭いが威力は“失楽園に匹敵すると言われている。
シリウスは魔法によって自身から離されたポラリスを見やる。ポラリスは飛翔魔法を扱えないため自分一人だけでデネブをなんとしてでも止めるしかないだろう。
シリウスは飛翔魔法で飛び立つと詠唱を続けるデネブに斬りかかる。予想外にも彼に反撃の意思はなく、あっさりとその刃によって両断された。
(……!!)
シリウスは驚愕する。まるで風を切ったかのように手応えの後、デネブの体は霧のように消え去りシリウスの目には自分に向けて剣を突き刺すデネブの姿が映った。
「残念だったね。幻だよ」
どしゅ。シリウスの腹から熱く、そして冷たい感触が広がっていく。
腹部から湧き上がる痛みにシリウスは顔を歪めた。そんな彼の表情を嘲笑うかのようにデネブは囁く。
「君は先程、彼に一人でも戦うようにと言っていたが、残念ながら彼一人では私には勝てんよ。……安心しなさい。君も彼もすぐに楽にさせてやろう」
「……」
シリウスは黙り込むと震える手をデネブの肩に伸ばすと、そのままがっしりと強く掴んだ。
「……悪あがきのつもりかい? 君はよくやったさ。アルタイルも鼻が高いだろう」
「……ふっ」
シリウスは鼻で笑うとその体を黒い霧と化しデネブの視界いっぱいに霧散した。デネブはその行動に違和感を覚える。
「……何のつもりだ? 今更、霧化したところでこの“黄昏”の前には意味をなさんぞ。……!!」
デネブは驚愕する。黒い霧の先から黒い刀身がデネブに向かって姿を現したのだ。
(これは“暁”!?)
シリウスの黒い霧の先。槍の投擲を終えたポラリスはその結末を見守っていた。
ポラリスは思い返す。それはシリウスが自分の耳元で作戦を伝えていた時であった。
「……奴の生命力は黒尸菌の回復力と……」
『ポラリス、俺が実際に話していることはデネブにも筒抜けの筈だ』
耳から伝わるシリウスの声に被さるようにポラリスの頭に彼の声が響いた。念話で話しているのだろう。
『いいか、まずは二人で奴を攻め立てるぞ。流石の奴も痺れを切らしてどちらかに……恐らく俺に狙いを定めて仕留めてくるだろう。俺は出来るだけ奴の動きを封じ、視界を遮る。お前は……俺ごとでいい、その槍をデネブに叩き込め』
そこでシリウスの念話は終わった。
「シリウスさん……そんな……」
ポラリスはその作戦を否定しようにもシリウスの顔がそれを許さなかった。
そして実際にシリウスがその身を糧にデネブの動きを止めるとポラリスは迷いを捨てて跳び上がり、“暁”をシリウスの先にいるデネブへと思い切り投げた。
投擲を終えた後もポラリスの胸は高鳴り、刹那の時間が遠く、長く感じた。
しかし、そんなポラリスの心情とは裏腹にデネブは落ち着き払っていた。
(ふむ、この距離では流石に避けられないな……だが)
剣で打ち払えば自身の心臓を目掛けるその槍の軌道はずれ、致命傷は避けられるだろう。
だが、デネブは気付く。“暁”は今、シリウスに“触れて”いることに。
「“神速!!”」
霧となったはずのシリウスから魔法の詠唱が聞こえると“暁”はさらに加速され、まさに神速の速さでデネブの胸に突き刺さった。
(くそっ!!このままでは……かくなる上は……)
シリウスは覚悟を決めるとポラリスの動きをよく観察する。振り下ろし、足払い、中段突き。その動きは近衛隊の訓練で新兵が最初に教わるものである。再び振り下ろし、中段突き、上段突き。今だ、とシリウスは一気にポラリスとの距離を詰める。槍の矛先が頬を撫でる。ポラリスは突いた槍を引き戻そうとするも間に合わない。シリウスはポラリスの頭に向かってその剣を振り下ろす。
どちゅ。鈍い音と共にシリウスの剣の峰がポラリスの頭を叩いていた。
「…………」
ポラリスの動きが止まる。暗闇で覆われていた思考に小さな光が灯ると少しずつ、ゆっくりと広がっていくのを感じた。
「!!……俺の勝ちだな、ポラリス」
ポラリスの目を見てシリウスは呟く。その目には光が宿り、体を覆っていた紅い鱗は灰のように散っていくとポラリスは元の姿に戻った。心なしか顔の白い部位が広がっている様に見えた。
「ぐっ……シリウスさん……すみません、自分は……」
疲労からかポラリスは膝をつき、自分を失った恐怖から涙を流した。
「……いいんだ。それよりもまだいけるか?」
シリウスはデネブを睨みつける。デネブの傷の治癒は完了しており、ポラリス達を眺めながら手を叩いていた。
「すばらしい友情劇をありがとう。……では次はどうするかね。二人で私を虐める気かい」
言葉とは裏腹に余裕綽綽な様子である。
「ポラリス、悪いが無理でも立ってくれ」
「……当然です」
ポラリスは不安定な足取りで立ち上がるとシリウスから耳打ちをされる。
「……奴の生命力は黒尸菌の回復力と奴自身の魔力による治癒で恐らく首をはねん限り死なないだろう」
ポラリスは黙って聞く。暴走していた時の記憶でもデネブの強さを感じ取っており、簡単に首を切れる相手ではない。
「……だがもう一つ方法がある。お前のその槍だ」
シリウスは思い出す。自分の負わせた傷は一瞬で修復してきたのにも関わらず、ポラリスが“暁で突き刺した傷は動きを止めてまで治癒に専念していたことを。
「いいか、二人で一気に畳み掛けるぞ。お前は隙を見て奴の急所をどこでもいいから突け。……例えお前一人になっても」
「シリウスさん……そんな……」
ポラリスは困惑の表情を浮かべる。
「いいんだ……奴はここで殺さねばならない。俺の先祖のためにも」
二人はデネブを見やり、その一挙一動に注意した。
「話し合いは終わったかな。全く待ちくたびれたよ」
「……千年も待っていたんだろう。少しぐらい我慢しろよ……!!」
話終える前にシリウスは火球を投げつける。デネブはそれを剣で打ち払うと発生した爆煙を切り払うようにシリウスが斬りかかる。
デネブはその攻撃に対応しながらも自身の背後から迫る一撃を魔法の障壁で受け止める。
「くそっ!!」
「バレバレだよ。悪いが……“吹き飛べよ”」
しかしポラリスは少しも動じない。
(また耳を……いや、魔法で聴覚を封印しているのか)
デネブは二人の猛撃に流石に手を詰まらせたのか魔法で衝撃波を発動させ二人を吹き飛ばした。
『ポラリス!!次はもっとズラして奴のリズムを崩すぞ』
『はい!!』
二人は念話で会話をすると再びデネブに斬りかかる。
二人の攻撃は時間が経つにつれて波長が合わさっていき、お互いの攻撃後の隙を完全に補えるできるようになっていた。未だにポラリスの槍はデネブに傷さへ付けていないがその刃は少しずつだが確実のその体へと近づいていた。
(奴らがこそこそと話していた通り、“暁”は私にとって脅威だ。……神を殺して夜明けを取り戻した槍……恐らくこの世界の境界の線引きを明確にして異界の物を打ち払う力。私の異界の力にとってはまさに天敵だな。……!?)
不意にデネブの頬を“暁”の刃が掠めた。
「……“西の神風”」
魔法で突風を発生させるとシリウスとポラリスは耐えられず吹き飛んだ。デネブは傷口から滴る血を手で拭い、見つめると自身の背筋を冷たい何かが流れるのを感じる。その事実がデネブを更に苛立たせた。デネブから発される気配が更に暗く、異質なものに変わった。
ポラリスはその気配に気圧されるも再度の攻撃に向けて構え直す。
「……もう十分だ。君たちはよくやったよ」
デネブは黙って魔法でその体を浮かべると剣を空に掲げる。すると掲げた剣に魔力が集まりその刀身を白く輝かせた。同時にデネブの背に巨大な輝く翼が発生する。
「“我は神の使い。天よりの監視者にして調停者”」
「あれは……“天使達”……」
デネブの唱える呪文を聞き、シリウスは身を凍らせる。
“天使達”。シリウスも文献でしか見たことがないが範囲は狭いが威力は“失楽園に匹敵すると言われている。
シリウスは魔法によって自身から離されたポラリスを見やる。ポラリスは飛翔魔法を扱えないため自分一人だけでデネブをなんとしてでも止めるしかないだろう。
シリウスは飛翔魔法で飛び立つと詠唱を続けるデネブに斬りかかる。予想外にも彼に反撃の意思はなく、あっさりとその刃によって両断された。
(……!!)
シリウスは驚愕する。まるで風を切ったかのように手応えの後、デネブの体は霧のように消え去りシリウスの目には自分に向けて剣を突き刺すデネブの姿が映った。
「残念だったね。幻だよ」
どしゅ。シリウスの腹から熱く、そして冷たい感触が広がっていく。
腹部から湧き上がる痛みにシリウスは顔を歪めた。そんな彼の表情を嘲笑うかのようにデネブは囁く。
「君は先程、彼に一人でも戦うようにと言っていたが、残念ながら彼一人では私には勝てんよ。……安心しなさい。君も彼もすぐに楽にさせてやろう」
「……」
シリウスは黙り込むと震える手をデネブの肩に伸ばすと、そのままがっしりと強く掴んだ。
「……悪あがきのつもりかい? 君はよくやったさ。アルタイルも鼻が高いだろう」
「……ふっ」
シリウスは鼻で笑うとその体を黒い霧と化しデネブの視界いっぱいに霧散した。デネブはその行動に違和感を覚える。
「……何のつもりだ? 今更、霧化したところでこの“黄昏”の前には意味をなさんぞ。……!!」
デネブは驚愕する。黒い霧の先から黒い刀身がデネブに向かって姿を現したのだ。
(これは“暁”!?)
シリウスの黒い霧の先。槍の投擲を終えたポラリスはその結末を見守っていた。
ポラリスは思い返す。それはシリウスが自分の耳元で作戦を伝えていた時であった。
「……奴の生命力は黒尸菌の回復力と……」
『ポラリス、俺が実際に話していることはデネブにも筒抜けの筈だ』
耳から伝わるシリウスの声に被さるようにポラリスの頭に彼の声が響いた。念話で話しているのだろう。
『いいか、まずは二人で奴を攻め立てるぞ。流石の奴も痺れを切らしてどちらかに……恐らく俺に狙いを定めて仕留めてくるだろう。俺は出来るだけ奴の動きを封じ、視界を遮る。お前は……俺ごとでいい、その槍をデネブに叩き込め』
そこでシリウスの念話は終わった。
「シリウスさん……そんな……」
ポラリスはその作戦を否定しようにもシリウスの顔がそれを許さなかった。
そして実際にシリウスがその身を糧にデネブの動きを止めるとポラリスは迷いを捨てて跳び上がり、“暁”をシリウスの先にいるデネブへと思い切り投げた。
投擲を終えた後もポラリスの胸は高鳴り、刹那の時間が遠く、長く感じた。
しかし、そんなポラリスの心情とは裏腹にデネブは落ち着き払っていた。
(ふむ、この距離では流石に避けられないな……だが)
剣で打ち払えば自身の心臓を目掛けるその槍の軌道はずれ、致命傷は避けられるだろう。
だが、デネブは気付く。“暁”は今、シリウスに“触れて”いることに。
「“神速!!”」
霧となったはずのシリウスから魔法の詠唱が聞こえると“暁”はさらに加速され、まさに神速の速さでデネブの胸に突き刺さった。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
【書籍化進行中、完結】私だけが知らない
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
書籍化進行中です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

妻を蔑ろにしていた結果。
下菊みこと
恋愛
愚かな夫が自業自得で後悔するだけ。妻は結果に満足しています。
主人公は愛人を囲っていた。愛人曰く妻は彼女に嫌がらせをしているらしい。そんな性悪な妻が、屋敷の最上階から身投げしようとしていると報告されて急いで妻のもとへ行く。
小説家になろう様でも投稿しています。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる