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Season3
対処ーCopeー
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シリウスたちはチャックとヤンを連れて一度庭園に戻り、一同に二人の話を聞かした。
「なに!?同盟が街を!?」
二人の話によると2日後ーーもうすぐ0時を回るため約30時間後ーーにゾンビ騒動の飛び火を恐れた同盟による広範囲消滅魔法、失楽園によりガラクシアごと消し去られるらしい。
失楽園は大陸選りすぐりの大賢者10人が丸三日間魔力を練り上げて初めて発動する文字通り地図そのものを書き換えてしまうほどの超高威力、広範囲の魔法である。
「……対応が早すぎる……。同盟はこの騒動を予見していたと?」
国王が尋ねる。エルシオンの発動には最低でも三日かかる。今は騒動が発生してから二日も経っていない。次の日の朝にエルシオンが発動するとすると大賢者達はゾンビ騒動が発生した日の朝ーーポラリスが酒場で巻き込まれた日の早朝ーーから準備を始めたことになる。
今考えるとその時点ではゾンビ騒動は始まっていたのだが当時はただの暴動という見方であったためエルシオンの使用などもってのほかである。
「何者かから同盟に垂れ込みがあったのです。ガラクシアが伝染性の病……言わば生物兵器を擁しており近いうちにガラクシア中に流出し、地獄へと変わると。同盟はその飛び火と……その兵器の戦争での使用を恐れてこの街ごと消し去るつもりです。そのために少しでも兆候が見られたら準備を開始しました」
チャックは同盟によって街の外回りに結界が張られて外壁からの脱出も不可能だと付け加える。
「俺たちは一応生存者の探索という名目でここに来ました。……まあ名目だけなので俺たちだけなんですが……」
ヤンが言うには流石に危険な生物兵器を有しているといえども国一つを問答無用で消し去るのは大陸の人々の批判を招くと言うことで形だけでも救援隊を送ったらしい。それがチャックとヤンである。
「しかし、いよいよ脱出経路は坑道頼りとなったわけじゃな。……シリウスよ、坑道の魔法陣はどうなっておった?」
「……残念ながら未だ存在していました。……恐らく月の影達は……」
「……そうか」
国王は肩を落とす。しかしその不安が皆に伝わらぬようにすぐに今後の方針を検討するためシリウスに意見を求める。
「とりあえず目下の危険は戦士ギルドの反王権派です。月の影によると明日にでも城に侵攻してくるでしょう」
「……我々は人間のはずだ。話し合いで解決できぬものかのぉ」
「そいつは無理な話ですな」
エストレアの怪我の様子を診察していたカーネルが割り入る。
「教会の奴らはこの国の現状をよく思わない者達に事前に直接的でなくともこのゾンビ騒動の事を少なからず伝えていた。恐らく戦士ギルドの連中もそれに乗じて反旗を翻したはずだ」
「生きることよりも自分たちの思想が優先か……」
カーネルは黙って頷く。
「……やはり迎え撃つしか方法はないか。カーネル、エストレアの容体は?」
エストレアは少しでも魔力、および怪我の快復を図るためにぐっすりと眠っていた。
「流石は七英傑様だな。軽い怪我はもう完治している。しかし、重症な部位、特に頭の切り傷と右腕の骨は重症なもんで彼女の回復力でも数日はかかるだろう。……それに、これは俺の専門じゃないが魔力の流れも僅かに乱れている。これは精神の不安定により生じる症状、恐らくはあの兵隊くんの離脱の影響かな」
カーネルは診察の結果を事細かく伝える。彼女ほど重度な怪我は国王の回復魔法でも焼け石に水であった。
すると、眠っていたエストレアは悪夢でも見たのか唸り、うっすらと目を覚ました。
「エストレア、大丈夫か」
シリウスが彼女の元に駆け寄る。
「……すまない。変な夢を見ただけだ」
それだけ言うと彼女は何も喋らず、しばしの沈黙が流れた。
「彼の……ポラリスの夢を見た。……ひどく苦しんでいて……私は彼に駆け寄った。……しかし我を忘れて襲ってきたから私は……!!」
「エストレア!もういい……」
声を震わせながら話すエストレアをシリウスが制する。シリウスの声に彼女は我に帰りゆっくりと呼吸を整える。
「……すまない。……皆んなを守る、彼がよく言っていたな。明日の戦、万全とは言えないが私も健闘する。なに、片腕でも十分だ。それに魔力で補えば右腕も使える」
「……ああ、頼りにしている。だから今は休め……って寝たか」
シリウスが言い終わる前にエストレアは寝息をたてた。こういうマイペースな所はガラクシアに来た時から変わらないな、とシリウスは彼女と初めて会った幼い時の事を思い出し、少し微笑んだ。
シリウス、ビル、チャック、ヤンの戦力となり得る四人は明日の戦について作戦を立てていた。
チャックとヤンに事情を説明すると『こういう修羅場は慣れている』と快く協力をしてくれた。
まず、戦士ギルドの内情をよく知るビルが敵の情報を伝える。
「相手は戦士ギルド、といっても恐らく反王権派のみ。数はだいたい百ほどだ。シリウス殿とエストレア殿、それと微力ながら私で力を合わせれば相手にならないだろう」
謙遜はしているがビルはギルドマスターの右腕。七英傑と比べると見劣りはするものの並の戦士ではまず相手にならない。
「やはり厄介なのはメルセデス殿。加えてその側近の“死の霧バーゲン”と“地獄男爵フォード卿”だろう」
メルセデスの反王権思想という事でその数には数えられない七英傑と同等の実力を持つ。側近のバーゲンとフォードもその物騒な二つ名通りの力と冷酷さを持っていた。
「ところで、君たちの実力は私はよく知らないのだが戦えるのかね?」
ビルがチャックとヤンに目をやる。
「安心しな。俺たちは昔から傭兵として色々な戦場で戦ってきたから経験なら負けないぜ」
ヤンの言葉にチャックも黙って頷く。
「ほお、これは心強い」
二人の自信からビルもその実力を感じ取り感心する。
それから四人は細かな打ち合わせをし、明日の戦いの見通しが立ったところでシリウスが釘を打つように話す。
「……奴らは俺たちは勿論、戦えない者も容赦なく襲うだろう。自分達の思想のために命も顧みず。だが俺たちは奴らと違って“守りながら戦う”必要がある。いいか、たとえ戦いに勝ってもこの中の誰かが一人でも死んだら俺たちの負けだ」
その決意に一同は黙って頷いた。
「なに!?同盟が街を!?」
二人の話によると2日後ーーもうすぐ0時を回るため約30時間後ーーにゾンビ騒動の飛び火を恐れた同盟による広範囲消滅魔法、失楽園によりガラクシアごと消し去られるらしい。
失楽園は大陸選りすぐりの大賢者10人が丸三日間魔力を練り上げて初めて発動する文字通り地図そのものを書き換えてしまうほどの超高威力、広範囲の魔法である。
「……対応が早すぎる……。同盟はこの騒動を予見していたと?」
国王が尋ねる。エルシオンの発動には最低でも三日かかる。今は騒動が発生してから二日も経っていない。次の日の朝にエルシオンが発動するとすると大賢者達はゾンビ騒動が発生した日の朝ーーポラリスが酒場で巻き込まれた日の早朝ーーから準備を始めたことになる。
今考えるとその時点ではゾンビ騒動は始まっていたのだが当時はただの暴動という見方であったためエルシオンの使用などもってのほかである。
「何者かから同盟に垂れ込みがあったのです。ガラクシアが伝染性の病……言わば生物兵器を擁しており近いうちにガラクシア中に流出し、地獄へと変わると。同盟はその飛び火と……その兵器の戦争での使用を恐れてこの街ごと消し去るつもりです。そのために少しでも兆候が見られたら準備を開始しました」
チャックは同盟によって街の外回りに結界が張られて外壁からの脱出も不可能だと付け加える。
「俺たちは一応生存者の探索という名目でここに来ました。……まあ名目だけなので俺たちだけなんですが……」
ヤンが言うには流石に危険な生物兵器を有しているといえども国一つを問答無用で消し去るのは大陸の人々の批判を招くと言うことで形だけでも救援隊を送ったらしい。それがチャックとヤンである。
「しかし、いよいよ脱出経路は坑道頼りとなったわけじゃな。……シリウスよ、坑道の魔法陣はどうなっておった?」
「……残念ながら未だ存在していました。……恐らく月の影達は……」
「……そうか」
国王は肩を落とす。しかしその不安が皆に伝わらぬようにすぐに今後の方針を検討するためシリウスに意見を求める。
「とりあえず目下の危険は戦士ギルドの反王権派です。月の影によると明日にでも城に侵攻してくるでしょう」
「……我々は人間のはずだ。話し合いで解決できぬものかのぉ」
「そいつは無理な話ですな」
エストレアの怪我の様子を診察していたカーネルが割り入る。
「教会の奴らはこの国の現状をよく思わない者達に事前に直接的でなくともこのゾンビ騒動の事を少なからず伝えていた。恐らく戦士ギルドの連中もそれに乗じて反旗を翻したはずだ」
「生きることよりも自分たちの思想が優先か……」
カーネルは黙って頷く。
「……やはり迎え撃つしか方法はないか。カーネル、エストレアの容体は?」
エストレアは少しでも魔力、および怪我の快復を図るためにぐっすりと眠っていた。
「流石は七英傑様だな。軽い怪我はもう完治している。しかし、重症な部位、特に頭の切り傷と右腕の骨は重症なもんで彼女の回復力でも数日はかかるだろう。……それに、これは俺の専門じゃないが魔力の流れも僅かに乱れている。これは精神の不安定により生じる症状、恐らくはあの兵隊くんの離脱の影響かな」
カーネルは診察の結果を事細かく伝える。彼女ほど重度な怪我は国王の回復魔法でも焼け石に水であった。
すると、眠っていたエストレアは悪夢でも見たのか唸り、うっすらと目を覚ました。
「エストレア、大丈夫か」
シリウスが彼女の元に駆け寄る。
「……すまない。変な夢を見ただけだ」
それだけ言うと彼女は何も喋らず、しばしの沈黙が流れた。
「彼の……ポラリスの夢を見た。……ひどく苦しんでいて……私は彼に駆け寄った。……しかし我を忘れて襲ってきたから私は……!!」
「エストレア!もういい……」
声を震わせながら話すエストレアをシリウスが制する。シリウスの声に彼女は我に帰りゆっくりと呼吸を整える。
「……すまない。……皆んなを守る、彼がよく言っていたな。明日の戦、万全とは言えないが私も健闘する。なに、片腕でも十分だ。それに魔力で補えば右腕も使える」
「……ああ、頼りにしている。だから今は休め……って寝たか」
シリウスが言い終わる前にエストレアは寝息をたてた。こういうマイペースな所はガラクシアに来た時から変わらないな、とシリウスは彼女と初めて会った幼い時の事を思い出し、少し微笑んだ。
シリウス、ビル、チャック、ヤンの戦力となり得る四人は明日の戦について作戦を立てていた。
チャックとヤンに事情を説明すると『こういう修羅場は慣れている』と快く協力をしてくれた。
まず、戦士ギルドの内情をよく知るビルが敵の情報を伝える。
「相手は戦士ギルド、といっても恐らく反王権派のみ。数はだいたい百ほどだ。シリウス殿とエストレア殿、それと微力ながら私で力を合わせれば相手にならないだろう」
謙遜はしているがビルはギルドマスターの右腕。七英傑と比べると見劣りはするものの並の戦士ではまず相手にならない。
「やはり厄介なのはメルセデス殿。加えてその側近の“死の霧バーゲン”と“地獄男爵フォード卿”だろう」
メルセデスの反王権思想という事でその数には数えられない七英傑と同等の実力を持つ。側近のバーゲンとフォードもその物騒な二つ名通りの力と冷酷さを持っていた。
「ところで、君たちの実力は私はよく知らないのだが戦えるのかね?」
ビルがチャックとヤンに目をやる。
「安心しな。俺たちは昔から傭兵として色々な戦場で戦ってきたから経験なら負けないぜ」
ヤンの言葉にチャックも黙って頷く。
「ほお、これは心強い」
二人の自信からビルもその実力を感じ取り感心する。
それから四人は細かな打ち合わせをし、明日の戦いの見通しが立ったところでシリウスが釘を打つように話す。
「……奴らは俺たちは勿論、戦えない者も容赦なく襲うだろう。自分達の思想のために命も顧みず。だが俺たちは奴らと違って“守りながら戦う”必要がある。いいか、たとえ戦いに勝ってもこの中の誰かが一人でも死んだら俺たちの負けだ」
その決意に一同は黙って頷いた。
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