ゾンビ転生〜パンデミック〜

不死隊見習い

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Season2-Archive

魔法について

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 魔法とは術者が魔素エーテルを介して様々な事象を引き起こす術である。その発動には万象の究明が必要であり、術者の解釈や理解によって威力や発動方法も様々である。初級魔法である火球魔法ファイアボール一つとっても初級者と上級者では発動の早さも威力も段違いである。
 また魔法の威力には万象との理解の他にも魔力マナの強さが深く関わってくる。魔力とは術者の操る魔素の量とそのエネルギーの大きさから表され、生まれながらの素質の他にも精神の強靭さによってその大きさが決まる。強大な魔力を有し、魔導を極めた者は大賢者と呼ばれる。
 魔法を発動する際に重要なことは“連続性”である。魔力の連続した“波”によって魔法陣を形成し発動する手法が一般的であるがルーン文字を用いる方法や聖書や説話の一節を詠唱する方法も知られている。特に神々の物語の一節を名に冠する魔法は上級に位置される。またラウム王国が誇る大賢者アマデウスは声や自身の発する音で連続した音階やリズムを作り出し魔法を発すると言われている。
 余談であるが素質タレントにもこの“連続性”が深く関与しており遺伝子がある一定の配列をとることで人によって様々な素質を発現させる。これは医療協会の分野であり、この国において素質の検査が医師達の主な業務内容である。

『魔術師ギルド公認ー魔法の初級書ー』より
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