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~10年後~

08村の市場へLET'S GO!!

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「お父さん!準備出来ましたよ!」
「よし!じゃあ行くか・・・」
「お父さん?村まで何で行くんですか?」
「えっ?徒歩に決まってるだろ?」
「そうだよ。ルイーズ?何言ってるの?」

ここから村まで徒歩で行くらしい。決まってるだろ。と言われても初めて知ったし・・・
しかも、100㌔は、ある。

「どれくらいかかるの?」
「う~ん・・・1時間?」
「えっ?早くない?」

なんと1時間でつくそうだ。これは、無理があるんじゃないか?
こう思っているとお父さんとお兄ちゃんは、凄いスピードで歩いている。一瞬走っているようにみえる。

「遅いぞ!ルイーズ!」
「2人ともなんでそんなに早いんですか?」
「足を動かして、腕を降って魔力を身にまとうんだ。」

言われた通りに魔力を身にまとろうとする。でも、意外と難しい。

「どうやって身にまとうんですか?」
「魔力は、へその辺りからでてくる。だからそこからオーラを身にまとう感じでふわ~と。」

ふわ~とやってみる。すると疲れや息切れなど全てが吹っ飛び力が湧いてきた。なぜかは、わからないが・・・。
ここで疑問が一つ湧いてきた。

「お兄ちゃんはどうやっているのですか?」

お兄ちゃんは、たしか魔力がない・・・。魔力がない人は、どうするのか。とても気になる。

「僕は自力でこのスピードと体力をつけたんだ。」

はいっ?!そんなこと出来るの?
今日は、疑問が沢山でてくる。この世界の普通ってなに常識ってなに?!
聞いていたらキリがないのでやめた。

「ルイーズ!着いたぞ!」

話をしている間に着いたようだ。100㌔って短くない?でも、周りから見れば風が吹いているくらい速いと思う。

「ここが村?」

僕が思っていたよりも何も無い。必要最低限のものしかそろっていない。あるのは、家と広い広場にある市場だけだ。

「お父さん!ここで何を買うの?」
「えっと・・・」

お父さんは、懐からメモをだして「肉と魚と卵と野菜とフルーツと飲水と他に必要なもの」といった。
意外と普通だか何を買えばいいのか具体的にわからない。
だが、2人とも迷わず買っていく。

「具体的に書いていませんでしたが何を基準に買っているんですか?」
「安くて鮮度が良くて大きいものだ。これくらいになると見ただけで値段と鮮度が分かるようになる。」

日本とルークス王国の普通が染み付いているのかラノベでいう異世界やべーだ。

「お金ってどんな感じなんですか?」
「ルイーズは、まだ知らなかったか。帰りながら教えてやろう。」
「はい!」

どこから出したのか大きなリュックに食料を詰め込んでいる。
あっ!他に必要なものっていうのがあったから僕も何か欲しいものがあったら買ってもらおう。

「お父さん!僕も何が見てきていいですか?」
「いいが迷子になるなよ?」
「大丈夫ですよ。もう15歳ですもん。」
「欲しいものがあったらこれで買いなさい。」

と僕の手に白い石ころみたいなのを10個ほど渡した。
市場をみてまわる。食料や宝石、骨董品、武器屋などがある。
武器屋を見ていると宝石みたいなものがある

「それは、なんですか?」
「これ~かい?これは、魔石じゃよ。」
「魔石?」
「あぁ。これに魔力をためて使うことができるんじゃ。ほかにも魔法をためることもできる。」
「まぁ。護身用じゃな。」
「それって他の人でも使えるんですか?あぁ。魔力がない人でも使えるぞ。魔法と魔力をためていればな。」

じゃあ。お兄ちゃんも僕の魔法だけど魔法がつかえるんだ!

「使用制限ってあるんですか?」
「魔法や魔力を半年間使わなかったら割れる。」

日本のポイントカードみたいな設定・・・

「それいくらですか?」
「1個白石はくせき5個だよ。」
「では、2個ください。」
「あいよ・・・!色はどれがいい?」
「薄ピンクと紫で!・・・。」
「どうぞ。」
「ありがとうこざいます。」

異世界にて初お使いなう。
よし、戻ろう。

「ルイーズ。何を買ったんだ?」
「それは、帰ってからのお楽しみです。」

僕達は、また100㌔の道のりを歩き始めた。

「お父さん!お金について教えてください。」
「ルイーズにさっき渡したのが白石といって黒石こくせき10個分だ。白石10個で銅石、銅石10個で銀石こんな感じで金石、虹石と続いていく。」

ふむふむ。
黒石・・・10 円                     白石・・・100円
銅石・・・1000円                 銀石・・・10000円
金石・・・100000円            虹石・・・1000000円
という感じか・・・
ということは魔石は、500円か・・・
ここにもお金は、あるんだな。
日本にもあるがルークス王国には、ない。ルークス王国は、物々交換で行うのだ。 

「分かりやすくていいですね。」
「着いたぞ。」

魔力に身を包んだだけでこんなにも早くつくんだな。とつくづく思う。
2人ともさすがに疲れた様子だったので

「キュアヒール!」
「ルイーズ・・・ありがとう。助かった。」
「本当。ルイーズがいてくれて助かる。」
「そうだ。ルイーズは、市場で何を買ったんだ?」
「これだよ。」
「これは?」
「魔石といって魔力や魔法をためておけるんだ。」
「それは、便利だな。」
「これとこれは、お母さんとお兄ちゃんの分だよ。」
「お母さんには治癒魔法、お兄ちゃんには、治癒魔法とタイムとナチュラルと魔力。」
「ルイーズ・・・?私ももらっていいの?」
「うん!肩身離さずピンチのときのために持っていてね。」
「僕は魔力がないよ?」
「大丈夫!魔石に魔力も一緒に入っているからお兄ちゃんも魔法が使えるよ!」
「ルイーズは、家族思いで優しいな。だがお父さんの分がないぞ。」
「あぁ~・・・」



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