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7話 デート
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デート当日になった。まあ、デートって言っていいのかわからなかったけど。
私は自分のアパートの部屋に鍵を掛けてから出ると、近くの駐車場に咬射主任の車がウインカーつけて止めてあった。もう来てる。
「こんにちは。咬射主任、お待たせしました」
私は咬射主任の車に近づき彼に言ったら、近くで待っていた彼は気づいて、彼は自動で車のドアを開けた。
「どうぞ」
「失礼します」
すると、彼は私に手を差し出した。ちょ、え?紳士すぎる。エスコートに慣れているのか、車の中の椅子に座ろうとしている私に手を差し伸べて、車の椅子に座る事を手伝ってくれた。
「あ、有り難うございます」
「閉めるから挟まないようにな」
私はスカートを、外に出ないように曲げると、彼はボタンを押したのか最初の時と同じようにドアが閉まった。その後私はシートベルトをしめる。咬射副社長は、回って運転席に座り、ドライバーを引いて、車を動かし始めた。
...私は何でこんなイケメンとデート出来ているんだろう。本当に不思議で仕方なかった。相変わらず綺麗にされているふっかふかな椅子に、埋もれたい気分だった。いやでも私の体重重いから結構沈まないかな。大丈夫かな。椅子にへこみ後残りそう。
すると、実田さん何でそわそわしているんだ?と聞かれたので、ごめんなさいといって前向いた。
「いや、慣れないんです、この車」
「慣れて」
「ええ…」
急に突飛な事言われて私は驚くけれどなんか言い方が可愛いからわかりました。と、許した。ってかどうしたの。咬射主任が子供っぽくなってる。すると、...実田さん、今日可愛いなと、咬射主任が漏らすように言ってきた。
「あ、有り難うございます」
「...俺が前買ってきた服は着てこなかったのか」
「着てきて欲しかったですか?」
「いや、何でも良いよ。でもその服ちょっと似てるな。って思って」
「まあ、寄せました...」
「そうか」
「咬射主任の好きな格好教えてください」
「俺の好きな格好?実田さんに着て欲しい格好?」
「どちらでも良いです」
「...俺は何でも好きだけど。別にズボン履いてきてくれても」
「そうなんですか?」
「特に拘りはないよ。ジャージが良いならジャージでも」
「流石にジャージは...」
そうだよな。と呟き、適材適所は大切だな。と彼は言った。
「俺あんまり服の事わからないしな」
「え?そうなんですか」
「うん」
意外。でも、咬射主任は、格好拘りないのに自分はお洒落ってどういうことだ?羨ましい。
「...でも、咬射主任はお洒落で羨ましいですね」
「そうか?別に本当に何も考えてないけど」
「...イケメンだから、何でも似合うんですよ」
「...俺はイケメンって言われた事ないよ」
「嘘、そんなことないでしょ」
「いや、本当だ。でも、それだったら、実田さんは可愛いって言われるだろ」
「私はモテませんよ...」
「そうなのか?」
彼は本当に不思議そうな顔をしていた。でも咬射主任は、女性に好きとか可愛いとか言ってくるから相当女馴れしてそうだな。と思った。
「私結構、頻繁に咬射主任失礼な態度取ってますよね。...結構こうやって遠慮なしに、会話を返したり…」
「別に良いよ。あんまり気にしたことないし実田さん以外の人もそうだよ。.....俺は好きだよ。実田さんみたいな、積極的な人」
「そ、そうですか」
「...でも、実田さん、今日はちょっとプライベートのつもりだから、主任は辞めとこうかあれだったら咬射さんって呼んでくれないか」
「はい」
「呼んでみてくれ」
「はい。咬射さん」
「うん」
......何だろうこれ。嬉しいような変な感じ。するとふと目が合った。だから、私はつい、それを悟られないように反らした。
「そういえば、実田さん。きちんとお腹空かしてきたか?」
「はい」
「じゃあ、今からレストランでも行って、その後買いたいものあったら買い物行こう」
「わかりました。」
「じゃあ美味しいお店あるから」
「はい。楽しみです」
✕✕✕
リンリンと綺麗な音が鳴るお洒落な鈴がついている装飾されたドアを潜り抜けたら、 咬射主任が、連れて行ってくれたレストランはお洒落で可愛らしい内装をされたレストランだった。私達は店員に人数を告げると、正午の繁忙から少しずらして行った為、人もそこまで居なかった。でも、空席があったけどテーブル席がなかったので二人だしカウンター席に行くことにした。まあ休日だし。それに人気なのかな。
私達は外が見える所を選び二人でカウンター席に並んだ。端の方のテーブル二人でメニューを見る。ここのメニューが豊富。しかもそこまで高くないし、咬射主任の事だから一万円超えるような所に連れていくかなと思ってしまった。たまにはそれでもいいけど。
「...俺はこれにする」
咬射主任はそう言ってメニューを指差した。咬射主任が選んだものはステーキのようなものだった。
「すまない。遠慮しないで、食べるな」
「いえいえ」
はっ。私も早く決めなきゃ。私はメニューをパラパラしてみるけれどどれも美味しそうで決められなかった。私も洋食系にしようかな。折角だし。
「...すみません。決められないです...どれも美味しそうにみえます。咬射主任のオススメは何ですか?」
「俺のオススメは、というか店の一押し商品はこれだな。女子向け」
「へえ、あ。可愛くておしゃれ。じゃあそれにします」
私もご飯系のセットを選んで食べることにした。...あんまりデートでこんな堂々と食べると引かれるんじゃないかと思ったけど。すると、
「...似たようなの選んでくれて安心した。デートの筈なのに俺結構食べるから」
「え、まあ折角ですし。ねえ」
「ああ」
咬射主任も同じ事思っていたようだった。すると、気にしないで食べられるの凄く良い。と彼は笑いながら言った。...なんか普段の、冷徹な態度からこんな咬射主任を見るとギャップがあってそれが見てて楽しかった。こんなお茶目な咬射主任も良いな。と思ってしまう。私達は暫く話していると、一時たって二人共同じくらいに頼んでいたものがやってきた。
「わー。可愛い。」
私は自分の料理が来てそう言った。すると、咬射主任は私の方を見る。
「す、すみません...」
すると、彼は、いや。と言った。
私達はお腹一杯料理を食べて、お会計の所に行った。じゃあ割り勘でと私はお金出そうとすると、
「いや、実田さん。ここは、俺が奢るから...」
「え?私の分まで払うんですか?」
「うん、そう言ったし。奢らせてくれ」
そう言って彼はお金を払った。ちょっと待って高いの頼んじゃったよ。しかも最近奢られてばっかりだし。私はそれに不安になって、お会計を済ませると私は車の中で咬射主任に言った。
「あのせめてワンピース代払わせて貰ってもいいですか?」
「あれは俺が勝手に買ったものだし、いいよ」
「でも、最近奢られてばっかりたし...」
私はそれにしどろもどろという。すると彼は別にいいのにの一点張りだった。すると、
「じゃあ、実田さんが正社員になってから返して」
と言ったので
「わかりました」
と私は返事をした。
私は自分のアパートの部屋に鍵を掛けてから出ると、近くの駐車場に咬射主任の車がウインカーつけて止めてあった。もう来てる。
「こんにちは。咬射主任、お待たせしました」
私は咬射主任の車に近づき彼に言ったら、近くで待っていた彼は気づいて、彼は自動で車のドアを開けた。
「どうぞ」
「失礼します」
すると、彼は私に手を差し出した。ちょ、え?紳士すぎる。エスコートに慣れているのか、車の中の椅子に座ろうとしている私に手を差し伸べて、車の椅子に座る事を手伝ってくれた。
「あ、有り難うございます」
「閉めるから挟まないようにな」
私はスカートを、外に出ないように曲げると、彼はボタンを押したのか最初の時と同じようにドアが閉まった。その後私はシートベルトをしめる。咬射副社長は、回って運転席に座り、ドライバーを引いて、車を動かし始めた。
...私は何でこんなイケメンとデート出来ているんだろう。本当に不思議で仕方なかった。相変わらず綺麗にされているふっかふかな椅子に、埋もれたい気分だった。いやでも私の体重重いから結構沈まないかな。大丈夫かな。椅子にへこみ後残りそう。
すると、実田さん何でそわそわしているんだ?と聞かれたので、ごめんなさいといって前向いた。
「いや、慣れないんです、この車」
「慣れて」
「ええ…」
急に突飛な事言われて私は驚くけれどなんか言い方が可愛いからわかりました。と、許した。ってかどうしたの。咬射主任が子供っぽくなってる。すると、...実田さん、今日可愛いなと、咬射主任が漏らすように言ってきた。
「あ、有り難うございます」
「...俺が前買ってきた服は着てこなかったのか」
「着てきて欲しかったですか?」
「いや、何でも良いよ。でもその服ちょっと似てるな。って思って」
「まあ、寄せました...」
「そうか」
「咬射主任の好きな格好教えてください」
「俺の好きな格好?実田さんに着て欲しい格好?」
「どちらでも良いです」
「...俺は何でも好きだけど。別にズボン履いてきてくれても」
「そうなんですか?」
「特に拘りはないよ。ジャージが良いならジャージでも」
「流石にジャージは...」
そうだよな。と呟き、適材適所は大切だな。と彼は言った。
「俺あんまり服の事わからないしな」
「え?そうなんですか」
「うん」
意外。でも、咬射主任は、格好拘りないのに自分はお洒落ってどういうことだ?羨ましい。
「...でも、咬射主任はお洒落で羨ましいですね」
「そうか?別に本当に何も考えてないけど」
「...イケメンだから、何でも似合うんですよ」
「...俺はイケメンって言われた事ないよ」
「嘘、そんなことないでしょ」
「いや、本当だ。でも、それだったら、実田さんは可愛いって言われるだろ」
「私はモテませんよ...」
「そうなのか?」
彼は本当に不思議そうな顔をしていた。でも咬射主任は、女性に好きとか可愛いとか言ってくるから相当女馴れしてそうだな。と思った。
「私結構、頻繁に咬射主任失礼な態度取ってますよね。...結構こうやって遠慮なしに、会話を返したり…」
「別に良いよ。あんまり気にしたことないし実田さん以外の人もそうだよ。.....俺は好きだよ。実田さんみたいな、積極的な人」
「そ、そうですか」
「...でも、実田さん、今日はちょっとプライベートのつもりだから、主任は辞めとこうかあれだったら咬射さんって呼んでくれないか」
「はい」
「呼んでみてくれ」
「はい。咬射さん」
「うん」
......何だろうこれ。嬉しいような変な感じ。するとふと目が合った。だから、私はつい、それを悟られないように反らした。
「そういえば、実田さん。きちんとお腹空かしてきたか?」
「はい」
「じゃあ、今からレストランでも行って、その後買いたいものあったら買い物行こう」
「わかりました。」
「じゃあ美味しいお店あるから」
「はい。楽しみです」
✕✕✕
リンリンと綺麗な音が鳴るお洒落な鈴がついている装飾されたドアを潜り抜けたら、 咬射主任が、連れて行ってくれたレストランはお洒落で可愛らしい内装をされたレストランだった。私達は店員に人数を告げると、正午の繁忙から少しずらして行った為、人もそこまで居なかった。でも、空席があったけどテーブル席がなかったので二人だしカウンター席に行くことにした。まあ休日だし。それに人気なのかな。
私達は外が見える所を選び二人でカウンター席に並んだ。端の方のテーブル二人でメニューを見る。ここのメニューが豊富。しかもそこまで高くないし、咬射主任の事だから一万円超えるような所に連れていくかなと思ってしまった。たまにはそれでもいいけど。
「...俺はこれにする」
咬射主任はそう言ってメニューを指差した。咬射主任が選んだものはステーキのようなものだった。
「すまない。遠慮しないで、食べるな」
「いえいえ」
はっ。私も早く決めなきゃ。私はメニューをパラパラしてみるけれどどれも美味しそうで決められなかった。私も洋食系にしようかな。折角だし。
「...すみません。決められないです...どれも美味しそうにみえます。咬射主任のオススメは何ですか?」
「俺のオススメは、というか店の一押し商品はこれだな。女子向け」
「へえ、あ。可愛くておしゃれ。じゃあそれにします」
私もご飯系のセットを選んで食べることにした。...あんまりデートでこんな堂々と食べると引かれるんじゃないかと思ったけど。すると、
「...似たようなの選んでくれて安心した。デートの筈なのに俺結構食べるから」
「え、まあ折角ですし。ねえ」
「ああ」
咬射主任も同じ事思っていたようだった。すると、気にしないで食べられるの凄く良い。と彼は笑いながら言った。...なんか普段の、冷徹な態度からこんな咬射主任を見るとギャップがあってそれが見てて楽しかった。こんなお茶目な咬射主任も良いな。と思ってしまう。私達は暫く話していると、一時たって二人共同じくらいに頼んでいたものがやってきた。
「わー。可愛い。」
私は自分の料理が来てそう言った。すると、咬射主任は私の方を見る。
「す、すみません...」
すると、彼は、いや。と言った。
私達はお腹一杯料理を食べて、お会計の所に行った。じゃあ割り勘でと私はお金出そうとすると、
「いや、実田さん。ここは、俺が奢るから...」
「え?私の分まで払うんですか?」
「うん、そう言ったし。奢らせてくれ」
そう言って彼はお金を払った。ちょっと待って高いの頼んじゃったよ。しかも最近奢られてばっかりだし。私はそれに不安になって、お会計を済ませると私は車の中で咬射主任に言った。
「あのせめてワンピース代払わせて貰ってもいいですか?」
「あれは俺が勝手に買ったものだし、いいよ」
「でも、最近奢られてばっかりたし...」
私はそれにしどろもどろという。すると彼は別にいいのにの一点張りだった。すると、
「じゃあ、実田さんが正社員になってから返して」
と言ったので
「わかりました」
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