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5.ミュウ皇女
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あれ、ミュウ皇女…?
彼女は廊下の先の壁から、顔を半分覗かせて、ちらちらと此方を見る。でも、確かに見たことある姿だなあ。とは思うけど、…私が少女漫画で見た、彼女の姿ではなく何か幼いような印象を受けた。
それで、私も、じっと彼女を見る。すると、マークがああ。と言い、
「あれは、最近王権の第一皇女様として入られた、ミュウ・スプレッド皇女です……」
と、説明してくれた。
「ミュウ皇女……」
やはり、そうなのね。確信した気持ちになり、今の彼女はこんな姿なのか。というのがわかる。しかし……。
「…でも、彼女、私が来る時に、挨拶に来られなかったわ」
「……」
マークは私の問いに返さなかったけど、少し小さな声で、
「ミュウ皇女様は少し……、幼いので、まだ遊ばせた方が良いという、アリーゼ第一皇子様の判断で、公的な集会などは、参加させないようになっているとマリス第二皇子様から聞いております」
「そうなのね…。でも、これから一緒に過ごしていく仲だし、挨拶したいわ」
「そうですか……」
「彼女に、近づいても、大丈夫かしら。」
「ええ……」
一寸間を置いて、体を動かすと、彼女はびくっと驚いたけど、壁から覗いていたポーズを辞め、私の前にすごすごと出た。
私は歩き、彼女の一メートル前に来ると、対峙する。
ミュウ皇女は、それに、反応すると、少し肩を丸めながら、顔を下に下げつつ、目をぱちぱちさせて、眉を下にさげながら、私を覗くように見た。
アリーゼ第一皇子や、マリス第二皇子には全然似ておらず、綺麗な金色の髪にストレートなさらさらヘア。目はぱっちり二重で幼い印象を持った。
「…貴方、この横の護衛から聞いたけど、王権の第一皇女様ですって?…私は、ミルシルド王国王女、シルバーよ。これから宜しくね」
すると、ミュウ皇女は、驚いた顔をしたが、頷く。
「私は、ミュウ…ではなく、神聖カリーテナ帝国第一皇女ミュウです。よろ、宜しく、お願いします…。」
頭を思いっきり下げ、顔を上げるミュウ皇女。
「お、お兄様達からは聞いております…。ミルシルド王国の王女様が、これからカリーテナ帝国の王妃様になる為一緒に過ごす事になるから、節操がないよう、見せないように…と…と…。あッ。も、申し訳ありませッん。さ、先に喋ってしまいました…」
あまり、敬語とかに慣れていないらしく、そして王族の喋り方というより、方言なまりが入った言葉で喋る彼女。そして目を回してわたわたと慌てだした。
「大丈夫よ?そんな慌てなくても。私は怖くないわよ?」
「あちち、違います…」
「あ、怖くないわよ?と言ったら余計に怖がらせてしまうのかしら…。うーん。…でも私は怖くないわ、二度言っちゃうけど。うん。それだけは言っておく」
とりあえず、笑って、ミュウ皇女に向かってピースサインをしてみた。…ってはッ。この世界でピースって聞くのかしら…!?一応中世設定だし…、あ。それに余計怖がらせちゃうんじゃ!?何この変なの!とか思って…。
怖かったけどそろっと彼女の方を見てみると、やはり案の定ポカーンと口を開けていた。…あ、アカン…やっちまった…。と、反省したら、
「ぷッ…あはは……!」
頬を、膨らませると、それを吐き出すように笑い出す彼女。
「うん。そうやって気軽に笑ってくれた方が、私も付き合いやすくていいわ。ちょっと今日初めて来て、慣れない土地で不安なの。色々と教えて欲しいわ」
すると、また、あ…。という顔をしたが、そういう態度を辞めようとしたのか、ゆっくり落ち着いた声ですみません。と一言謝る彼女。
「あ。はい……。勿論です。シルバー王女様」
ミュウ皇女は、頭を下げ、私に再び笑い掛けた。
「突然、ごめんなさい…。その、本当は後日、お兄様達が紹介してくださると言ってくださったのですが、…どうしても気になって…。」
「あらそうだったの?でも、なら会えて良かったわね。でもまだ、私、アリーゼ第一皇子と、マリス第二皇子に、貴方の事、聞かされていなかったのだけど…後で、会ったと伝えておきますわ。」
「……あ。それは……」
「ミュウ皇女!探しましたよッ!!」
「あ」
すると、丁度、護衛が二人くらい、足音を立てて、此方にやってきた。
そして、私とマークの方を見ると、あ。という顔をし、青冷める。
「…ジル。」
ミュウ皇女は、護衛の内の一人の名を呼ぶ。
そして、彼は、私を見てそのままの顔だったけど、申し訳ありませんシルバー王女様。と謝った。ん?いや別に大丈夫だけど…どうしたの?と思ったら、彼はミュウ皇女の方を見ると、
「…勝手に侍女と服を交換して、部屋を出て行かれるなんて…今日は王女様がいらっしゃるから、一日出てはいけないと、アリーゼ皇子様から言われていたではないですか」
「……ええ。そう、ね」
そうだったの?…だけど、それを潜りだして、彼女は私に会いにきたわけか。すると、彼は再び本当に申し訳ありません。シルバー王女様と謝る。
「だから、あの…すみません。シルバー王女様…どうか、この事は内密にして貰えませんか。ミュウ皇女の為にも…」
「ええ。別に構わないわよ。マークも見なかった事にしてくれる?」
「ええ……。了解しました。シルバー王女様……」
「あはは。もォ入ってるよォ。ミュウ」
私の後ろから、声が降りかかり、ぎくっと彼女が肩を揺らすと同時に、私も肩を揺らす。
そして、ゆーっくり振り返ると、マリス第二皇子が、ほくそ笑みながら、そこに立っていた。
「そんなにシルバー王女の事が気になっていたんだねェ。まあでも、わかるよォ。君の気持ち。大国の王女様だものォ。色々聞きたいよねェ」
護衛を連れてる姿と、夕暮れの所為で、逆光で手前に落ちる影が先に伸び、私達を包み込む。そして見渡し再び笑うと、
「俺は後で、夕食を取る時紹介しようと思ったんだけどォ、せっかちだねェ。ミュウは。その行動力には賞賛するけどォ」
「……」
「でもォ、呼ぶ手間省けちゃったし、このまま大広間まで連れて行こうか…。シルバー王女も、大国から馬車で来たり、色々お城回ってお腹空いたでしょォ?というより、だから、そこまで回らないと思ったんだけど…すごいねえ。こんな遅くまで城の中見るなんて」
「ええ…少しばかり体力に、自信がありまして…。まずかったかしら?でも、それでもお城の中は全て見て回れませんでしたわ」
「そうだねェ。結構広いしねェ…この城。でも、ここ回れたら、街だっていけるようになるよォ城塞都市は死ぬ程広いからァ」
「……そうなんですか…。…ん?ここってそういう扱いなのですか?何か基礎体力を育てる的な…」
「……いやァ?別にそうでもないけどォ……ってか、基礎体力なんて、それ王女様が使う言葉じゃないよねェ…」
すると、不思議というか、怪訝な顔で、私を、マリス第二皇子が見てきたので、あ。ヤバイわ。と私は思う。…つい、前世での癖で、物事を話してしまう…。これ直さないと少し少女漫画に影響が出てしまう…。直さないと。
「…体を動かすのが好きなんですの。マリス皇子様。ウフフ」
「へー。珍しいィ。…あ、それで思い出した。ありがとねェ。シルバー王女。お土産。俺達神聖カリーテナ帝国からも、きちんと、送るよォ」
「まあ、有難うございます。お気に召されたものありまして?」
「うん。とっても、見てて楽しかったよォ。気に入った…ああ。そのついでにお部屋も用意してあげたから。ご飯食べたらマークに連れて行って貰ってェ」
「はい」
すると、マリス第二皇子は、更にニコニコして満足そうにしたので、とりあえずお土産はお気に召してくれたんだなというのがわかった。
そして、じゃあ行こうか。アリーゼお兄様も待ってると行って振り返ったので、私もそれに頷き、動きだそうとする。
「では、いきましょう。ミュウ皇女」
「……」
…?どうしたの。ミュウ皇女。何だか、私がピースをしてしまった時と同じ表情をして固まって、マリス第二皇子の方を見てる。
「……ミュウ皇女?行かないと置いていかれてしまいますわよ?」
「あ、は、はい。」
そうして、私は彼ら達と共に行く。そして、その時マークと、ミュウ皇女の方の護衛もついていくのを見ると、ふと、ミュウ皇女がジル。と呼んだ人間に気付いた。
…そういえば、ジルって、ミュウ皇女が好きな人間の一人だったな……。と思いながら、私は、マリス第二皇子の後ろへついて行った。
彼女は廊下の先の壁から、顔を半分覗かせて、ちらちらと此方を見る。でも、確かに見たことある姿だなあ。とは思うけど、…私が少女漫画で見た、彼女の姿ではなく何か幼いような印象を受けた。
それで、私も、じっと彼女を見る。すると、マークがああ。と言い、
「あれは、最近王権の第一皇女様として入られた、ミュウ・スプレッド皇女です……」
と、説明してくれた。
「ミュウ皇女……」
やはり、そうなのね。確信した気持ちになり、今の彼女はこんな姿なのか。というのがわかる。しかし……。
「…でも、彼女、私が来る時に、挨拶に来られなかったわ」
「……」
マークは私の問いに返さなかったけど、少し小さな声で、
「ミュウ皇女様は少し……、幼いので、まだ遊ばせた方が良いという、アリーゼ第一皇子様の判断で、公的な集会などは、参加させないようになっているとマリス第二皇子様から聞いております」
「そうなのね…。でも、これから一緒に過ごしていく仲だし、挨拶したいわ」
「そうですか……」
「彼女に、近づいても、大丈夫かしら。」
「ええ……」
一寸間を置いて、体を動かすと、彼女はびくっと驚いたけど、壁から覗いていたポーズを辞め、私の前にすごすごと出た。
私は歩き、彼女の一メートル前に来ると、対峙する。
ミュウ皇女は、それに、反応すると、少し肩を丸めながら、顔を下に下げつつ、目をぱちぱちさせて、眉を下にさげながら、私を覗くように見た。
アリーゼ第一皇子や、マリス第二皇子には全然似ておらず、綺麗な金色の髪にストレートなさらさらヘア。目はぱっちり二重で幼い印象を持った。
「…貴方、この横の護衛から聞いたけど、王権の第一皇女様ですって?…私は、ミルシルド王国王女、シルバーよ。これから宜しくね」
すると、ミュウ皇女は、驚いた顔をしたが、頷く。
「私は、ミュウ…ではなく、神聖カリーテナ帝国第一皇女ミュウです。よろ、宜しく、お願いします…。」
頭を思いっきり下げ、顔を上げるミュウ皇女。
「お、お兄様達からは聞いております…。ミルシルド王国の王女様が、これからカリーテナ帝国の王妃様になる為一緒に過ごす事になるから、節操がないよう、見せないように…と…と…。あッ。も、申し訳ありませッん。さ、先に喋ってしまいました…」
あまり、敬語とかに慣れていないらしく、そして王族の喋り方というより、方言なまりが入った言葉で喋る彼女。そして目を回してわたわたと慌てだした。
「大丈夫よ?そんな慌てなくても。私は怖くないわよ?」
「あちち、違います…」
「あ、怖くないわよ?と言ったら余計に怖がらせてしまうのかしら…。うーん。…でも私は怖くないわ、二度言っちゃうけど。うん。それだけは言っておく」
とりあえず、笑って、ミュウ皇女に向かってピースサインをしてみた。…ってはッ。この世界でピースって聞くのかしら…!?一応中世設定だし…、あ。それに余計怖がらせちゃうんじゃ!?何この変なの!とか思って…。
怖かったけどそろっと彼女の方を見てみると、やはり案の定ポカーンと口を開けていた。…あ、アカン…やっちまった…。と、反省したら、
「ぷッ…あはは……!」
頬を、膨らませると、それを吐き出すように笑い出す彼女。
「うん。そうやって気軽に笑ってくれた方が、私も付き合いやすくていいわ。ちょっと今日初めて来て、慣れない土地で不安なの。色々と教えて欲しいわ」
すると、また、あ…。という顔をしたが、そういう態度を辞めようとしたのか、ゆっくり落ち着いた声ですみません。と一言謝る彼女。
「あ。はい……。勿論です。シルバー王女様」
ミュウ皇女は、頭を下げ、私に再び笑い掛けた。
「突然、ごめんなさい…。その、本当は後日、お兄様達が紹介してくださると言ってくださったのですが、…どうしても気になって…。」
「あらそうだったの?でも、なら会えて良かったわね。でもまだ、私、アリーゼ第一皇子と、マリス第二皇子に、貴方の事、聞かされていなかったのだけど…後で、会ったと伝えておきますわ。」
「……あ。それは……」
「ミュウ皇女!探しましたよッ!!」
「あ」
すると、丁度、護衛が二人くらい、足音を立てて、此方にやってきた。
そして、私とマークの方を見ると、あ。という顔をし、青冷める。
「…ジル。」
ミュウ皇女は、護衛の内の一人の名を呼ぶ。
そして、彼は、私を見てそのままの顔だったけど、申し訳ありませんシルバー王女様。と謝った。ん?いや別に大丈夫だけど…どうしたの?と思ったら、彼はミュウ皇女の方を見ると、
「…勝手に侍女と服を交換して、部屋を出て行かれるなんて…今日は王女様がいらっしゃるから、一日出てはいけないと、アリーゼ皇子様から言われていたではないですか」
「……ええ。そう、ね」
そうだったの?…だけど、それを潜りだして、彼女は私に会いにきたわけか。すると、彼は再び本当に申し訳ありません。シルバー王女様と謝る。
「だから、あの…すみません。シルバー王女様…どうか、この事は内密にして貰えませんか。ミュウ皇女の為にも…」
「ええ。別に構わないわよ。マークも見なかった事にしてくれる?」
「ええ……。了解しました。シルバー王女様……」
「あはは。もォ入ってるよォ。ミュウ」
私の後ろから、声が降りかかり、ぎくっと彼女が肩を揺らすと同時に、私も肩を揺らす。
そして、ゆーっくり振り返ると、マリス第二皇子が、ほくそ笑みながら、そこに立っていた。
「そんなにシルバー王女の事が気になっていたんだねェ。まあでも、わかるよォ。君の気持ち。大国の王女様だものォ。色々聞きたいよねェ」
護衛を連れてる姿と、夕暮れの所為で、逆光で手前に落ちる影が先に伸び、私達を包み込む。そして見渡し再び笑うと、
「俺は後で、夕食を取る時紹介しようと思ったんだけどォ、せっかちだねェ。ミュウは。その行動力には賞賛するけどォ」
「……」
「でもォ、呼ぶ手間省けちゃったし、このまま大広間まで連れて行こうか…。シルバー王女も、大国から馬車で来たり、色々お城回ってお腹空いたでしょォ?というより、だから、そこまで回らないと思ったんだけど…すごいねえ。こんな遅くまで城の中見るなんて」
「ええ…少しばかり体力に、自信がありまして…。まずかったかしら?でも、それでもお城の中は全て見て回れませんでしたわ」
「そうだねェ。結構広いしねェ…この城。でも、ここ回れたら、街だっていけるようになるよォ城塞都市は死ぬ程広いからァ」
「……そうなんですか…。…ん?ここってそういう扱いなのですか?何か基礎体力を育てる的な…」
「……いやァ?別にそうでもないけどォ……ってか、基礎体力なんて、それ王女様が使う言葉じゃないよねェ…」
すると、不思議というか、怪訝な顔で、私を、マリス第二皇子が見てきたので、あ。ヤバイわ。と私は思う。…つい、前世での癖で、物事を話してしまう…。これ直さないと少し少女漫画に影響が出てしまう…。直さないと。
「…体を動かすのが好きなんですの。マリス皇子様。ウフフ」
「へー。珍しいィ。…あ、それで思い出した。ありがとねェ。シルバー王女。お土産。俺達神聖カリーテナ帝国からも、きちんと、送るよォ」
「まあ、有難うございます。お気に召されたものありまして?」
「うん。とっても、見てて楽しかったよォ。気に入った…ああ。そのついでにお部屋も用意してあげたから。ご飯食べたらマークに連れて行って貰ってェ」
「はい」
すると、マリス第二皇子は、更にニコニコして満足そうにしたので、とりあえずお土産はお気に召してくれたんだなというのがわかった。
そして、じゃあ行こうか。アリーゼお兄様も待ってると行って振り返ったので、私もそれに頷き、動きだそうとする。
「では、いきましょう。ミュウ皇女」
「……」
…?どうしたの。ミュウ皇女。何だか、私がピースをしてしまった時と同じ表情をして固まって、マリス第二皇子の方を見てる。
「……ミュウ皇女?行かないと置いていかれてしまいますわよ?」
「あ、は、はい。」
そうして、私は彼ら達と共に行く。そして、その時マークと、ミュウ皇女の方の護衛もついていくのを見ると、ふと、ミュウ皇女がジル。と呼んだ人間に気付いた。
…そういえば、ジルって、ミュウ皇女が好きな人間の一人だったな……。と思いながら、私は、マリス第二皇子の後ろへついて行った。
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