48 / 79
青春をうたおう
05_Track09.wav
しおりを挟む
チェリーと喋っていない。
夏休みに入ってから忙しすぎて、自室での時間が短い。挨拶やアラーム以外でチェリーの声を聞いていないことに、ヒナは気づいてもいない。
今夜も帰宅して歌の練習ばかりしていた。
(あー……分かんなくなってきた)
録音したキーボードのメロディーを聴く。油断すると音程が揺らぐ。とりわけコーラスで合わせると、相手の声に引っぱられる。
(おれ、たぶん歌うまくないな……)
気づいてしまった事実は大ダメージだが、嘆いていても仕方がない。歌声の録音は明日。そこで最高のものを出すために、練習するしかない。
繰り返し歌ってみる。
……徐々に頭のなかの音のイメージが崩れていく。負のループで声が不安定になっていく。
数分ほど悩んだあげく、ヒナは自室を出て隣の部屋を訪れていた。
「ハヤトー……」
ドアを開けたハヤトは半袖にハーフパンツ。とてもラフな格好で『今からベッドです』と言わんばかりの彼は、ヒナの訪問に対して怪訝な顔をしていた。
「なんだよ?」
「もう寝る?(……早くない?)」
「だったら、なんだよ」
「……歌の練習、ちょっと付き合ってくんない?」
「はぁ?」
あからさまな険を目許に刻んで、ハヤトは「こんな時間にどこでやるんだよ」暗に無理だろうと否定した。
ヒナは畏まった顔でハヤトを見上げ、
「……おれの部屋は?」
「駄目だ」
「なんで!」
即座に却下され、ヒナの嘆きの声が廊下に響いた。
「部屋に入るのは無しって決めただろ」
「ハヤトが勝手に決めただけだろっ?」
ハヤトが閉めようとするドアの隙間から、ヒナが必死で喰らいつく。
「頼むから! 明日のための自信がなくなってきたんだよっ……ちょっとだけ付き合ってくれよ!」
「駄目だ。やるなら朝だ。早起きして出直してこい」
「いま! いま必要なんだよ! 不安で眠れなくなったらハヤトのせいだぞっ」
「ひとのせいにすんな!」
ドアの攻防戦は平行だった。ハヤトが本気を出せば閉じられるだろうが、無理やりヒナを押しのけられない。ハヤトの遠慮を察したヒナは、やり口を変える。
「ハヤトしか頼れないんだっ……頼むよ!」
ぐっ、と。思いを呑み込むように、ハヤトが押し黙った。力も弱まったようで、ドアは大きく開いた。
(おっ、いける?)
心の声は全力で隠して、慎み深い表情で見つめ返したヒナに、ハヤトが根負けする。
「……すこし、だからな」
「(やったー!)」
「あっ、おい。おまえ笑ったな?」
「いやいや感謝いっぱい! 今の喜びの笑顔だから!」
「………………」
「ほ、ほらっ。おれの部屋いこ!」
話をそらして自室を示したヒナ。
ハヤトは吐息をこぼし、疑いの目を収め、自分の部屋を顎でしゃくった。
「やるなら俺の部屋でやる」
「えっ……おれ、入っていいの?」
厳しく入室制限されていたのに。
「……門限までだからな」
「りょうかい!」
元気よく返事をして、ヒナはハヤトの部屋に足を入れた。
一見はヒナの自室と変わらない。机の上の小物や雑多な物が詰め込まれたプラスチックケースが、間違い探しのように存在している。
不思議な感覚のなか、ヒナはハヤトと歌の練習を始めた。
「もう少し自信もって歌えよ。自分の声が聞こえないから音を外すんだろ? まずは声を出してけ」
「厳しい! もっと優しく指導してくれよ! おれはハヤトたちと違って歌い慣れてないんだからっ」
「お前がみんなを誘ったんだろ。甘いこと言ってんな」
「無慈悲!」
やるからには徹底して。思いがけずスパルタ指導のハヤトに(お前ぜったい体育会系だよ……)ヒナは来たことを後悔しながらも、文句をこらえて言うとおりに練習した。
我慢の甲斐あって、胸にあった不安がなくなる程度には歌声が安定し、ハヤトに歌ってもらったコーラスにも釣られることなく合わせられるようになった。
「——まあ、いいんじゃねぇの?」
スパルタハヤトにも認められ、「あざーす!」ヒナは気持ちよく頭を下げる。
ハヤトは備え付けの小さな冷蔵庫から麦茶を取り出し、「飲むか?」
訪問客をもてなすには大分遅いかと思われるが、茶を用意した。
「ありがと」
「喉のためにも、水分は取っとけよ。クーラーで乾燥してるからな」
「……ハヤトって……」
「……なんだよ?」
「いや、なんでもない」
失礼なことを言おうとした。が、指導の恩を思い出したヒナは言葉を呑んだ。はぐらかすため視線を室内に滑らせて、ふと見つけた漫画雑誌へとヒナは手を伸ばした。
「あっ、漫画だ」
ベッドの上に無雑作に置かれていたそれを手に、ヒナはベッドの端に腰掛けて、
「なんだよ、ハヤトも漫画を読むん……」
「勝手に触んな!」
ハヤトが慌てた理由を、ヒナは分からなかった。
表紙と巻頭のグラビアがそこそこ過激で、ヒナの目に触れさせるのをためらった——のかも知れないが、公共施設で漫画雑誌をよく読むヒナにしてみれば、大した物ではない。
とっさに奪い取ろうとしたハヤトから、ヒナは身をひねって雑誌を開く。
(なにか見られて困るものが……?)
好奇心からハヤトをかわしたが、それでもハヤトの手は雑誌を取ろうと伸び、勢いあまった体がヒナを押し倒していた。
喧嘩の反省から、ハヤトはヒナを潰さないよう手をついて耐えきったが、
「………………」
「………………」
ベッドで、上下に瞳が重なる。
じっと見つめてくるヒナに、かっと頬を染めたハヤトは言い訳を口にした。
「ちがっ……わざとじゃ……」
「ふ、ふふふふっ」
「…………あ?」
「あはははっ……ハヤト、動揺しすぎだろ! なにそんな焦ってんだよ?」
沈黙を切って、ハヤトの腕の下で笑い転げるヒナ。
「え、まさかアスミちゃんの水着ページ? 折り目とかある?」
「………………」
「ハヤトも男子だな~……あ、見ないよ? 見ないでおく。おれは配慮あるやつだから」
上に覆い被られたまま、気にせずにヒナは雑誌から手を離し、ハヤトを見上げた。
「……ハヤト?」
雑誌なら手放したから、どいてくれていいんだよ?
ヒナの瞳はそう告げていたが、見下ろすハヤトの目が……
「……え、怒ってる?」
力のこもった、鋭い視線。恥ずかしさに含まれるのは、苛立ちのような。
「ご、ごめん? 調子に乗りました」
「……お前、むかつく」
「へっ」
ぽつりとした言葉が、低く落ちた。
ハヤトは重なった目を離すことなく、苛立ちを押し込めたような低い声で、
「少しは意識しろよ」
ヒナが言葉の意味を理解する前に、ハヤトの顔が下がった。パチリと瞬かせていた目には、ハヤトの顔が焦点を結べないくらい近くまで——
《——ヒナ、門限まであと5分だよ》
いきなり割り込んだ声に、ハヤトの体が弾けた。
「はっ? なん……誰だっ?」
驚きで跳ね起きたハヤトの体。
解放され、のそのそと起き上がったヒナが、ポケットからスマホを取り出した。
「……あ、もうこんな時間か」
光る画面に映し出された時計を確認して、ヒナは立ち上がる。驚いた状態で止まっているハヤトと、目を合わせる。
ハッとしたハヤトが口を開き、
「——違う!」
「……ん?」
「本気でしようと思ってない。おどかすつもりでっ……」
「お、おぅ? ……え、なにが?」
「っ……」
きょとんとしたヒナの目に、他意はない。
ひとりで混乱していくハヤトを置いて、
「練習ありがと。とりあえず戻るな? 門限やぶって注意されるのイヤだし……おやすみ?」
バイバイの手で別れを示した。
ドアが閉まるまで、ハヤトから返事はなかったが。
(ハヤトは何をあんなに怒ったんだ……?)
雑誌? ベッドに勝手に座ったから?
ぐるぐると思考の渦をたどるヒナは、数分だけ悩んだが、答えを見つけることなく諦めた。
(まぁ、いっか。ハヤトはすぐに忘れるしな!)
呑気に締めくくり、明日への録音へと気持ちを切り替えていた。
夏休みに入ってから忙しすぎて、自室での時間が短い。挨拶やアラーム以外でチェリーの声を聞いていないことに、ヒナは気づいてもいない。
今夜も帰宅して歌の練習ばかりしていた。
(あー……分かんなくなってきた)
録音したキーボードのメロディーを聴く。油断すると音程が揺らぐ。とりわけコーラスで合わせると、相手の声に引っぱられる。
(おれ、たぶん歌うまくないな……)
気づいてしまった事実は大ダメージだが、嘆いていても仕方がない。歌声の録音は明日。そこで最高のものを出すために、練習するしかない。
繰り返し歌ってみる。
……徐々に頭のなかの音のイメージが崩れていく。負のループで声が不安定になっていく。
数分ほど悩んだあげく、ヒナは自室を出て隣の部屋を訪れていた。
「ハヤトー……」
ドアを開けたハヤトは半袖にハーフパンツ。とてもラフな格好で『今からベッドです』と言わんばかりの彼は、ヒナの訪問に対して怪訝な顔をしていた。
「なんだよ?」
「もう寝る?(……早くない?)」
「だったら、なんだよ」
「……歌の練習、ちょっと付き合ってくんない?」
「はぁ?」
あからさまな険を目許に刻んで、ハヤトは「こんな時間にどこでやるんだよ」暗に無理だろうと否定した。
ヒナは畏まった顔でハヤトを見上げ、
「……おれの部屋は?」
「駄目だ」
「なんで!」
即座に却下され、ヒナの嘆きの声が廊下に響いた。
「部屋に入るのは無しって決めただろ」
「ハヤトが勝手に決めただけだろっ?」
ハヤトが閉めようとするドアの隙間から、ヒナが必死で喰らいつく。
「頼むから! 明日のための自信がなくなってきたんだよっ……ちょっとだけ付き合ってくれよ!」
「駄目だ。やるなら朝だ。早起きして出直してこい」
「いま! いま必要なんだよ! 不安で眠れなくなったらハヤトのせいだぞっ」
「ひとのせいにすんな!」
ドアの攻防戦は平行だった。ハヤトが本気を出せば閉じられるだろうが、無理やりヒナを押しのけられない。ハヤトの遠慮を察したヒナは、やり口を変える。
「ハヤトしか頼れないんだっ……頼むよ!」
ぐっ、と。思いを呑み込むように、ハヤトが押し黙った。力も弱まったようで、ドアは大きく開いた。
(おっ、いける?)
心の声は全力で隠して、慎み深い表情で見つめ返したヒナに、ハヤトが根負けする。
「……すこし、だからな」
「(やったー!)」
「あっ、おい。おまえ笑ったな?」
「いやいや感謝いっぱい! 今の喜びの笑顔だから!」
「………………」
「ほ、ほらっ。おれの部屋いこ!」
話をそらして自室を示したヒナ。
ハヤトは吐息をこぼし、疑いの目を収め、自分の部屋を顎でしゃくった。
「やるなら俺の部屋でやる」
「えっ……おれ、入っていいの?」
厳しく入室制限されていたのに。
「……門限までだからな」
「りょうかい!」
元気よく返事をして、ヒナはハヤトの部屋に足を入れた。
一見はヒナの自室と変わらない。机の上の小物や雑多な物が詰め込まれたプラスチックケースが、間違い探しのように存在している。
不思議な感覚のなか、ヒナはハヤトと歌の練習を始めた。
「もう少し自信もって歌えよ。自分の声が聞こえないから音を外すんだろ? まずは声を出してけ」
「厳しい! もっと優しく指導してくれよ! おれはハヤトたちと違って歌い慣れてないんだからっ」
「お前がみんなを誘ったんだろ。甘いこと言ってんな」
「無慈悲!」
やるからには徹底して。思いがけずスパルタ指導のハヤトに(お前ぜったい体育会系だよ……)ヒナは来たことを後悔しながらも、文句をこらえて言うとおりに練習した。
我慢の甲斐あって、胸にあった不安がなくなる程度には歌声が安定し、ハヤトに歌ってもらったコーラスにも釣られることなく合わせられるようになった。
「——まあ、いいんじゃねぇの?」
スパルタハヤトにも認められ、「あざーす!」ヒナは気持ちよく頭を下げる。
ハヤトは備え付けの小さな冷蔵庫から麦茶を取り出し、「飲むか?」
訪問客をもてなすには大分遅いかと思われるが、茶を用意した。
「ありがと」
「喉のためにも、水分は取っとけよ。クーラーで乾燥してるからな」
「……ハヤトって……」
「……なんだよ?」
「いや、なんでもない」
失礼なことを言おうとした。が、指導の恩を思い出したヒナは言葉を呑んだ。はぐらかすため視線を室内に滑らせて、ふと見つけた漫画雑誌へとヒナは手を伸ばした。
「あっ、漫画だ」
ベッドの上に無雑作に置かれていたそれを手に、ヒナはベッドの端に腰掛けて、
「なんだよ、ハヤトも漫画を読むん……」
「勝手に触んな!」
ハヤトが慌てた理由を、ヒナは分からなかった。
表紙と巻頭のグラビアがそこそこ過激で、ヒナの目に触れさせるのをためらった——のかも知れないが、公共施設で漫画雑誌をよく読むヒナにしてみれば、大した物ではない。
とっさに奪い取ろうとしたハヤトから、ヒナは身をひねって雑誌を開く。
(なにか見られて困るものが……?)
好奇心からハヤトをかわしたが、それでもハヤトの手は雑誌を取ろうと伸び、勢いあまった体がヒナを押し倒していた。
喧嘩の反省から、ハヤトはヒナを潰さないよう手をついて耐えきったが、
「………………」
「………………」
ベッドで、上下に瞳が重なる。
じっと見つめてくるヒナに、かっと頬を染めたハヤトは言い訳を口にした。
「ちがっ……わざとじゃ……」
「ふ、ふふふふっ」
「…………あ?」
「あはははっ……ハヤト、動揺しすぎだろ! なにそんな焦ってんだよ?」
沈黙を切って、ハヤトの腕の下で笑い転げるヒナ。
「え、まさかアスミちゃんの水着ページ? 折り目とかある?」
「………………」
「ハヤトも男子だな~……あ、見ないよ? 見ないでおく。おれは配慮あるやつだから」
上に覆い被られたまま、気にせずにヒナは雑誌から手を離し、ハヤトを見上げた。
「……ハヤト?」
雑誌なら手放したから、どいてくれていいんだよ?
ヒナの瞳はそう告げていたが、見下ろすハヤトの目が……
「……え、怒ってる?」
力のこもった、鋭い視線。恥ずかしさに含まれるのは、苛立ちのような。
「ご、ごめん? 調子に乗りました」
「……お前、むかつく」
「へっ」
ぽつりとした言葉が、低く落ちた。
ハヤトは重なった目を離すことなく、苛立ちを押し込めたような低い声で、
「少しは意識しろよ」
ヒナが言葉の意味を理解する前に、ハヤトの顔が下がった。パチリと瞬かせていた目には、ハヤトの顔が焦点を結べないくらい近くまで——
《——ヒナ、門限まであと5分だよ》
いきなり割り込んだ声に、ハヤトの体が弾けた。
「はっ? なん……誰だっ?」
驚きで跳ね起きたハヤトの体。
解放され、のそのそと起き上がったヒナが、ポケットからスマホを取り出した。
「……あ、もうこんな時間か」
光る画面に映し出された時計を確認して、ヒナは立ち上がる。驚いた状態で止まっているハヤトと、目を合わせる。
ハッとしたハヤトが口を開き、
「——違う!」
「……ん?」
「本気でしようと思ってない。おどかすつもりでっ……」
「お、おぅ? ……え、なにが?」
「っ……」
きょとんとしたヒナの目に、他意はない。
ひとりで混乱していくハヤトを置いて、
「練習ありがと。とりあえず戻るな? 門限やぶって注意されるのイヤだし……おやすみ?」
バイバイの手で別れを示した。
ドアが閉まるまで、ハヤトから返事はなかったが。
(ハヤトは何をあんなに怒ったんだ……?)
雑誌? ベッドに勝手に座ったから?
ぐるぐると思考の渦をたどるヒナは、数分だけ悩んだが、答えを見つけることなく諦めた。
(まぁ、いっか。ハヤトはすぐに忘れるしな!)
呑気に締めくくり、明日への録音へと気持ちを切り替えていた。
110
お気に入りに追加
42
あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

高校生なのに娘ができちゃった!?
まったりさん
キャラ文芸
不思議な桜が咲く島に住む主人公のもとに、主人公の娘と名乗る妙な女が現われた。その女のせいで主人公の生活はめちゃくちゃ、最初は最悪だったが、段々と主人公の気持ちが変わっていって…!?
そうして、紅葉が桜に変わる頃、物語の幕は閉じる。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
エリア51戦線~リカバリー~
島田つき
キャラ文芸
今時のギャル(?)佐藤と、奇妙な特撮オタク鈴木。彼らの日常に迫る異変。本当にあった都市伝説――被害にあう友達――その正体は。
漫画で投稿している「エリア51戦線」の小説版です。
自サイトのものを改稿し、漫画準拠の設定にしてあります。
漫画でまだ投稿していない部分のストーリーが出てくるので、ネタバレ注意です。
また、微妙に漫画版とは流れや台詞が違ったり、心理が掘り下げられていたりするので、これはこれで楽しめる内容となっているかと思います。
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる