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ALL FOR ONE
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ガヤガヤとした人の声。ゲームの筐体が発する軽快な音楽。
一人であっても独りを忘れてしまえる、不思議な空間。
桜統学園から少し離れた街のゲームセンターで、琉夏はシューティングゲームに興じていた。
迫り来るゾンビを次々と撃ち抜いて、ハイスコア。しかし、琉夏の表情は淡泊だった。つまらなさそうな顔で、空間を仕切った幕から出ようとして、
「おっ、いた!」
「うわっ」
目前にいたヒナにびっくりし、琉夏は身を引いていた。
シューティングゲームの中を覗こうとしていたヒナは、ちょうどよく出てきた琉夏に右手を上げた。
「こんなとこで会うなんて、偶然だな!」
「……いや、アンタいま『おっ、いた』って言ったよな?」
「あ、聞こえてた? じつは琉夏のこと捜してたんだ。授業サボって帰っちゃうんだもんな。早退のこと、親御さんに連絡いっちゃうだろ? いいの?」
「……べつに。オレの親、オレのすることに何も言わねェし」
ヒナをよけて、琉夏は足を進めた。後ろからヒナも追いかけてきて、ちょろちょろと琉夏にまとわりつく。
「なぁ、さっきの琉夏がやってたゲームって何?」
「銃を撃つやつ。シューティング」
「楽しい? クリアした?」
「ふつー。クリアした」
「おれ、ゲーセン初めてなんだよ。なんかやりたい。琉夏、一緒にしよう」
「……なんかって何?」
「安くて簡単なやつ。即死はイヤだ。お金払うんだから、最後まで遊ばせてくれるゲームがいい……あっ、あれ何?」
ヒナが指さしたのは、ふたつの和太鼓。音楽に合わせて太鼓を叩くゲーム。
琉夏の説明に、ヒナは目を輝かせた。
「したい! しよう! これ、いくら?」
「百円」
「高いな。でも、やる」
ヒナは財布から硬貨を1枚取り出すと、ゲームへと入れた。
「……あれっ? 二人でやれない?」
「ツープレイなら、もう百円いるし」
「嘘だろっ? ぼったくりだな」
「ゲームってこんなもんじゃね?」
琉夏は電子マネーで支払う。ついでに太鼓のバチを取ると、「これ」
正面のディスプレイに集中しているヒナへと手渡した。
「これで叩くのか。譜面がドンと……カッ? よし、覚えた」
「曲は?」
「どれも分かんないな……あっ、琉夏! お前の曲ある。見てみて! ルカルカ……フィーバー? よし、これやろうっ」
琉夏の同意なく決定したヒナが、始まった音楽に合わせて太鼓を叩いた。流れる音楽に笑っている。
「ルカルカ言ってる。琉夏、呼ばれてるぞー」
「うるさい、邪魔」
「えっ、真剣……?」
双方クリアして、スコアの画面。
「簡単だったな? おれでも余裕」
「アンタは『かんたん』選んだじゃん」
「琉夏の『ドン』と『カッ』、すごい数が流れてなかったか? なにあれ?」
「難易度『おに』」
「オニ?」
「おに」
「ふぅん……?」
理解していない顔で首を傾けるヒナに、琉夏がニヤリとした。
「なァ、もっかい同じ曲やらねェ?」
「いいよ」
ヒナが選曲する横から、琉夏がヒナの太鼓を勝手に叩いた。
「えっ? 琉夏、何してんだ?」
「裏譜面。特別なヤツ、出してあげようと思って」
「おぉ、ありがとう?」
「どーいたしまして」
始まった曲に、流れる譜面。
ヒナの絶叫が重なった。
「はあぁぁぁあ? なになに待ってまって……いや、無理! なんだこれっ? おい琉夏! 何したんだよっ!」
琉夏は笑い声をあげた。楽しく笑っているが、ヒナと同じハードな譜面を器用にこなしている。
結果、ヒナのスコアは散々だった。
「……なんなんだ、あの地獄の譜面は……」
「おにって言ったじゃん? かつ裏」
「おにって……鬼か。地獄の鬼……クリア失敗しちゃった……」
「クリアに関係なく3曲やれるから。あと1曲、好きなの選べば?」
「そうなのか! じゃあ……これ! 桜のやつ」
「おっけェ」
「あっ、やめろ! おれのは『おに』にするな」
「あはははっ」
「笑いごとじゃないっ」
互いに適した難易度を設定して、無事にクリアした。
「アヒルちゃん、次なにする~?」
「アヒル言うな。周りのひとが変な目で見てる!」
「えェ~? 鴨だし雛だし、アヒル似合ってンじゃん?」
「いや似合ってないし。『ヒナ』って呼んでよ。おれの母さんが付けてくれた、大事な名前なんだから」
「……アンタ、母親と仲い~んだ?」
ゲームの隙間を縫って移動していたが、自販機の並ぶラインまで来ると、琉夏はドリンクへと気持ちを移した。
炭酸の効いたレモンジュース。ペットボトルを取り出す琉夏の横で、ヒナは答える。
「もう何年もずっと会ってない。おれ、施設育ちなんだ」
キャップを開けて、口をつけようとしていた琉夏の動きが止まった。一瞬だけ。
琉夏は何事もないように飲んでから、ヒナを横目に見下ろす。
「……なんで?」
「ん? 何が?」
「母親いるのに、なんで施設なわけ?」
「おぉ……訊いちゃうか。普通はそこまで訊かないんだけどな?」
「……言いたくないならい~けど」
「……いや、ほんとは、おれもよく知らないんだ。でも……将来、一緒に暮らそうって約束してる。一緒に暮らすためにも、おれ、頑張ってエリート目指すんだ! 母さんを幸せにするんだっ」
にかっと口を開けたヒナの笑顔に、琉夏が大きく息を吐いた。
「アンタは愛されてていいねェ~? オレなんて母親から悪魔って言われて育ってきたンだけど? ……親が子供に言う言葉じゃねェよな?」
ヒナが、大きく目を瞠る。
軽い空気で話す琉夏は、薄く笑った。
「オレの家、別居状態。父親も母親も別だし、オレも桜統に入ってからマンションで独り暮らし。使用人がなんでもやってくれるから? べつに不都合は無いけどさァ~……」
「そうなのか……え、いま使用人って言った? さりげなくお坊ちゃん感を出した?」
「金持ちの生まれじゃねェよ? オレが稼いだ分で、オレが雇ってンの」
「ん……? ごめん、理解を超えてて分かんない」
「つまり、オレが天才っていう話」
「お、おぅ……?」
はてなマークいっぱいで考えているヒナの顔を、琉夏は笑っていた。
「凡才から天才が生まれると、家庭崩壊するってワケ」
けらけらと、笑い声がこぼれる。
乾いた音に、ヒナはそっと眉を寄せたが……ふと、唇で微笑んだ。
「……そっか。それだけ琉夏が天才で、お母さんの理解を超えてたってことか。親子だからって、必ずしも理解し合えるわけないし……愛し合えないことも、あるよな?」
「……子供を愛せない親なんて、この世にいる価値なくね?」
「贅沢を言うなって。こんな楽しい世界に産んでくれただけで、充分だろ?」
「どこが。毎日つまんねェじゃん」
「そこは楽しもう。自発的に楽しんでいこう!」
「………………」
「……琉夏、」
「あー?」
「みんな、お前のこと心配してたよ」
「………………」
「とくに竜星。ハヤトと壱正も。ルイたちは……どうかな? まぁ、心配してるんじゃないかな?」
「………………」
「琉夏の親御さんのことは、知らないけどさ。お前って、クラスメイトには、けっこう愛されちゃってるじゃん?」
琉夏の口調をまねて、ヒナは軽やかに唱えた。
「球技大会、出ようよ。ほんとは琉夏もやりたいんだろ?」
「……べつに」
「さっき、バスケのフリースローゲームみたいなやつ、見てたよな? おれに『次なにする?』って訊いたとき、ちらっと見てたよな?」
「…………見てない」
「ふ~ん?」
ニヤニヤ笑うヒナ。
琉夏はジロリと睨んだが、ヒナには効いていない。
ニヤニヤした意地悪な笑みを、少しだけ抑えて、
「今度は独りじゃない。みんないるし……おれもいるよ? 何があっても……いや、どんなボールからも、おれが護ってやる! 安心してついてこいっ」
勢いよく、ヒナは琉夏の背中を叩いた。
力が強すぎたのか、琉夏の手にしたペットボトルからジュースが跳ねて——びしゃっ。
「あっ……」
ヒナが声をあげたときには、琉夏の制服は濡れていた。
「……なァ、ちょっと」
「……ごめん。わざとじゃないんだ……」
「冷てェんだけど」
「うん……使用人のひとに洗ってもらって?」
「クリーニング出すし」
「おぉ、さすがお坊ちゃんキャラ……」
「バカにしてねェ? クリーニング代、請求しよっかなァ~?」
「心から謝罪を申し上げます。どうぞお赦しください」
ヒナは神妙な顔つきで頭を下げる。
ゲームセンターの騒音に負けないほど、琉夏の笑い声が明るく響いた。
一人であっても独りを忘れてしまえる、不思議な空間。
桜統学園から少し離れた街のゲームセンターで、琉夏はシューティングゲームに興じていた。
迫り来るゾンビを次々と撃ち抜いて、ハイスコア。しかし、琉夏の表情は淡泊だった。つまらなさそうな顔で、空間を仕切った幕から出ようとして、
「おっ、いた!」
「うわっ」
目前にいたヒナにびっくりし、琉夏は身を引いていた。
シューティングゲームの中を覗こうとしていたヒナは、ちょうどよく出てきた琉夏に右手を上げた。
「こんなとこで会うなんて、偶然だな!」
「……いや、アンタいま『おっ、いた』って言ったよな?」
「あ、聞こえてた? じつは琉夏のこと捜してたんだ。授業サボって帰っちゃうんだもんな。早退のこと、親御さんに連絡いっちゃうだろ? いいの?」
「……べつに。オレの親、オレのすることに何も言わねェし」
ヒナをよけて、琉夏は足を進めた。後ろからヒナも追いかけてきて、ちょろちょろと琉夏にまとわりつく。
「なぁ、さっきの琉夏がやってたゲームって何?」
「銃を撃つやつ。シューティング」
「楽しい? クリアした?」
「ふつー。クリアした」
「おれ、ゲーセン初めてなんだよ。なんかやりたい。琉夏、一緒にしよう」
「……なんかって何?」
「安くて簡単なやつ。即死はイヤだ。お金払うんだから、最後まで遊ばせてくれるゲームがいい……あっ、あれ何?」
ヒナが指さしたのは、ふたつの和太鼓。音楽に合わせて太鼓を叩くゲーム。
琉夏の説明に、ヒナは目を輝かせた。
「したい! しよう! これ、いくら?」
「百円」
「高いな。でも、やる」
ヒナは財布から硬貨を1枚取り出すと、ゲームへと入れた。
「……あれっ? 二人でやれない?」
「ツープレイなら、もう百円いるし」
「嘘だろっ? ぼったくりだな」
「ゲームってこんなもんじゃね?」
琉夏は電子マネーで支払う。ついでに太鼓のバチを取ると、「これ」
正面のディスプレイに集中しているヒナへと手渡した。
「これで叩くのか。譜面がドンと……カッ? よし、覚えた」
「曲は?」
「どれも分かんないな……あっ、琉夏! お前の曲ある。見てみて! ルカルカ……フィーバー? よし、これやろうっ」
琉夏の同意なく決定したヒナが、始まった音楽に合わせて太鼓を叩いた。流れる音楽に笑っている。
「ルカルカ言ってる。琉夏、呼ばれてるぞー」
「うるさい、邪魔」
「えっ、真剣……?」
双方クリアして、スコアの画面。
「簡単だったな? おれでも余裕」
「アンタは『かんたん』選んだじゃん」
「琉夏の『ドン』と『カッ』、すごい数が流れてなかったか? なにあれ?」
「難易度『おに』」
「オニ?」
「おに」
「ふぅん……?」
理解していない顔で首を傾けるヒナに、琉夏がニヤリとした。
「なァ、もっかい同じ曲やらねェ?」
「いいよ」
ヒナが選曲する横から、琉夏がヒナの太鼓を勝手に叩いた。
「えっ? 琉夏、何してんだ?」
「裏譜面。特別なヤツ、出してあげようと思って」
「おぉ、ありがとう?」
「どーいたしまして」
始まった曲に、流れる譜面。
ヒナの絶叫が重なった。
「はあぁぁぁあ? なになに待ってまって……いや、無理! なんだこれっ? おい琉夏! 何したんだよっ!」
琉夏は笑い声をあげた。楽しく笑っているが、ヒナと同じハードな譜面を器用にこなしている。
結果、ヒナのスコアは散々だった。
「……なんなんだ、あの地獄の譜面は……」
「おにって言ったじゃん? かつ裏」
「おにって……鬼か。地獄の鬼……クリア失敗しちゃった……」
「クリアに関係なく3曲やれるから。あと1曲、好きなの選べば?」
「そうなのか! じゃあ……これ! 桜のやつ」
「おっけェ」
「あっ、やめろ! おれのは『おに』にするな」
「あはははっ」
「笑いごとじゃないっ」
互いに適した難易度を設定して、無事にクリアした。
「アヒルちゃん、次なにする~?」
「アヒル言うな。周りのひとが変な目で見てる!」
「えェ~? 鴨だし雛だし、アヒル似合ってンじゃん?」
「いや似合ってないし。『ヒナ』って呼んでよ。おれの母さんが付けてくれた、大事な名前なんだから」
「……アンタ、母親と仲い~んだ?」
ゲームの隙間を縫って移動していたが、自販機の並ぶラインまで来ると、琉夏はドリンクへと気持ちを移した。
炭酸の効いたレモンジュース。ペットボトルを取り出す琉夏の横で、ヒナは答える。
「もう何年もずっと会ってない。おれ、施設育ちなんだ」
キャップを開けて、口をつけようとしていた琉夏の動きが止まった。一瞬だけ。
琉夏は何事もないように飲んでから、ヒナを横目に見下ろす。
「……なんで?」
「ん? 何が?」
「母親いるのに、なんで施設なわけ?」
「おぉ……訊いちゃうか。普通はそこまで訊かないんだけどな?」
「……言いたくないならい~けど」
「……いや、ほんとは、おれもよく知らないんだ。でも……将来、一緒に暮らそうって約束してる。一緒に暮らすためにも、おれ、頑張ってエリート目指すんだ! 母さんを幸せにするんだっ」
にかっと口を開けたヒナの笑顔に、琉夏が大きく息を吐いた。
「アンタは愛されてていいねェ~? オレなんて母親から悪魔って言われて育ってきたンだけど? ……親が子供に言う言葉じゃねェよな?」
ヒナが、大きく目を瞠る。
軽い空気で話す琉夏は、薄く笑った。
「オレの家、別居状態。父親も母親も別だし、オレも桜統に入ってからマンションで独り暮らし。使用人がなんでもやってくれるから? べつに不都合は無いけどさァ~……」
「そうなのか……え、いま使用人って言った? さりげなくお坊ちゃん感を出した?」
「金持ちの生まれじゃねェよ? オレが稼いだ分で、オレが雇ってンの」
「ん……? ごめん、理解を超えてて分かんない」
「つまり、オレが天才っていう話」
「お、おぅ……?」
はてなマークいっぱいで考えているヒナの顔を、琉夏は笑っていた。
「凡才から天才が生まれると、家庭崩壊するってワケ」
けらけらと、笑い声がこぼれる。
乾いた音に、ヒナはそっと眉を寄せたが……ふと、唇で微笑んだ。
「……そっか。それだけ琉夏が天才で、お母さんの理解を超えてたってことか。親子だからって、必ずしも理解し合えるわけないし……愛し合えないことも、あるよな?」
「……子供を愛せない親なんて、この世にいる価値なくね?」
「贅沢を言うなって。こんな楽しい世界に産んでくれただけで、充分だろ?」
「どこが。毎日つまんねェじゃん」
「そこは楽しもう。自発的に楽しんでいこう!」
「………………」
「……琉夏、」
「あー?」
「みんな、お前のこと心配してたよ」
「………………」
「とくに竜星。ハヤトと壱正も。ルイたちは……どうかな? まぁ、心配してるんじゃないかな?」
「………………」
「琉夏の親御さんのことは、知らないけどさ。お前って、クラスメイトには、けっこう愛されちゃってるじゃん?」
琉夏の口調をまねて、ヒナは軽やかに唱えた。
「球技大会、出ようよ。ほんとは琉夏もやりたいんだろ?」
「……べつに」
「さっき、バスケのフリースローゲームみたいなやつ、見てたよな? おれに『次なにする?』って訊いたとき、ちらっと見てたよな?」
「…………見てない」
「ふ~ん?」
ニヤニヤ笑うヒナ。
琉夏はジロリと睨んだが、ヒナには効いていない。
ニヤニヤした意地悪な笑みを、少しだけ抑えて、
「今度は独りじゃない。みんないるし……おれもいるよ? 何があっても……いや、どんなボールからも、おれが護ってやる! 安心してついてこいっ」
勢いよく、ヒナは琉夏の背中を叩いた。
力が強すぎたのか、琉夏の手にしたペットボトルからジュースが跳ねて——びしゃっ。
「あっ……」
ヒナが声をあげたときには、琉夏の制服は濡れていた。
「……なァ、ちょっと」
「……ごめん。わざとじゃないんだ……」
「冷てェんだけど」
「うん……使用人のひとに洗ってもらって?」
「クリーニング出すし」
「おぉ、さすがお坊ちゃんキャラ……」
「バカにしてねェ? クリーニング代、請求しよっかなァ~?」
「心から謝罪を申し上げます。どうぞお赦しください」
ヒナは神妙な顔つきで頭を下げる。
ゲームセンターの騒音に負けないほど、琉夏の笑い声が明るく響いた。
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