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*ハロー、クラスメイト。
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いいや、無策ではない。
所詮、同じ歳。ヒナにだって勝てないことはない。
(……勝てないことは、ない……)
ブレザーを脱いだカミヤハヤトの体つきを見て、思わず自分の体を見下ろした。おれたち、同い年じゃなかったかも知んない。
降参したほうが負け。
シンプルなルールの勝負は、ヒナの突撃から始まった。
先手必勝。敵が構える前にやるしか。
ずるくとも、カミヤハヤトが油断しているうちに。
(ごめんな!)
気持ちの込もってない謝罪を胸に、カミヤハヤトの下半身を狙った。体当たりと見せかけてワイシャツを掴み、股間に膝蹴りしてしまえ。
——が、しかし。
「んわっ?」
カミヤハヤトのシャツを捕らえたはずが、強い力で払われた。敵の腕力が異常。想定にない。
勢いを殺せず、カミヤハヤトの横を抜けるようにバランスが崩れる。
アスファルトを薄く覆う、砂と花弁。その上に派手に転んだ。
倒れこんだヒナは上から攻撃がくると身構えたが、降ってきたのは大声のみ。
「お前どこ狙ってんだよっ!」
怒号は文句の響きをしていた。
地面から起き上がり、カミヤハヤトを見返す。
ヒナも負けじと、
「股間がダメなんてルールないだろ!」
「卑怯だろが!」
「喧嘩に卑怯もくそもあるか! 暴力は端から卑怯なんだよ! 変にお高くとまってんな!」
「あぁっ?」
声量は勝負していない。なのに互いに大声で言い合った。
怒っている隙に掴み掛かろうとした腕は、カミヤハヤトによって掴まれた。(こいつほんとに腕の力えぐい)
「痛い痛いっ折れるだろばか!」
「うるせぇ、近くで大声出すな!」
「お前もうるさいからなっ!」
離れた位置で見ていた琉夏が、「アイツめちゃ弱いじゃん」
ピンクヘアも「よぉあれで喧嘩しようってゆったな……ハヤトを甘く見すぎやろ」
ふたり並んで呆れている。
腕を押さえられたまま、足を引っ掛けられた。
地面に引き倒されたヒナの体に、カミヤハヤトが乗る。あっさりマウントポジションを取られた。腹部に掛かる体重がきつい。こいつ重い!
抵抗しようと暴れるが、ばたつく脚は意味を成さず。押さえ込まれた両腕が、ギリっと締め上げられ、
「いっ——」
「そんな貧弱で勝てるわけねぇだろ。降参しろ」
見下ろしてくる顔に焦りはない。本気なんてカケラも出していないらしく、勝ち目がないのを悟った。
「——いやだっ! Aクラ行きたくないし!」
「お前が琉夏と約束したのが悪いんだろ。……こっちで揉めて過ごすより、Aクラで過ごしたほうがいいじゃねぇか」
「よくない、勝手に決めんな! おれはBクラ卒業者限定の黎明会に入るんだ! スーパーエリートコース狙ってんだ!」
「知るかよ」
腕を締めあげる力が強まる。勝てない。
喧嘩では、勝ち目がない。
——ならば、手段を変える。
「カミヤハヤト、おれ、お前に訊きたいことがある!」
「は?」
「ランドリールームのメモってお前だよな? おれのも干してくれたよなっ?」
「………………」
一瞬だけ、腕の力が弱まった。
考えるような時間のあと、「あれ、お前かよ」ボソっとした声が肯定と同じ返しをした。
「ありがとな! おれ、指定のワイシャツは半袖と長袖1枚ずつで予備がないから助かった! 半袖はまだ寒いしな!」
「……知らねぇよ。つぅか、さっさと降参しろよ。勝てねぇって分かってるだろ」
「いや、おれは今からお前を口説く!」
「——はぁ?」
気の抜けた声を出しておきながら、カミヤハヤトの力は強い。素で力が強いのは分かった。
でも、分かったのはそれだけじゃない。
「おれ、お前のこと知らない! お前のせいで2Bのクラスメイトが少ないのかも知んないし、急に寮に入ったってことは家庭問題もあるのかも知んない。でも、お前そんな悪いやつじゃないよなっ? 『悪かった、ありがとう』って書いてあった! 自分の非を認めて謝れるし、感謝もできる。そういう子は、施設でもいいやつだった。おれの目で見ると、お前はけっこういいやつ!」
「………………」
「おれ、お前とも仲良くなれる気がする! おれと仲良くなろう、カミヤハヤト!」
「……ばかじゃねぇの?」
吐き出す声は冷ややか。近くでヒナを見下ろし、くだらないというように呟いた。
——ただ、その顔は。
ヒナからしか見えない彼の顔は、桜の花が舞う青空を背に、迷っているように見えた。
声量を落として、カミヤハヤトにだけ聞こえる声で話しかけた。
「……おれは、2Bにいたい。2Bで高校生活を楽しみたいから、お前には負けてほしい。……それで、一緒に青春しよう? カミヤハヤトだって、楽しいほうがいいだろ? 今の嫌な空気のなか過ごすよりも、おれがAクラ行くよりも、最高のアイディアだろ? ……あと、おれは絶対に降参しない。お前には、おれに負ける道しかないからな」
「……てめぇに都合よく話してんじゃねぇよ。お前がいなくなれば、こっちはそれで解決なんだよ」
ふいに、両の腕に掛かる力が、ぐっ——と。
「絶対に降参しない、って言ったか?」
今まではなんだったのかと思うほど、腕に強く力が掛かった。
痛みが比じゃない。腹部にのし掛かられているのもあって、痛みを訴える声もうまく出ない。
「降参しないと、腕が折れるぞ」
どすの利いた声が、低く脅しを掛けた。
「(ばか! お前これ痛くて声出ないからな! 降参も言えないからなっ?)」
「……は? なんて? 降参するっつったか?」
「(言ってない!)」
ヒナの声を聞き取ろうと、カミヤハヤトが顔を寄せた。
近づいた距離に、
(くそ、この馬鹿力っ!)
怒りを込めて、ヒナは頭突きを喰らわせた。全力ではないが、それなりに力も込もった。
カミヤハヤトの顎に、ヒナの額が、ごつり。
「あ」と声をあげたのは、たぶん横で見ていた人たち。
ヒナとカミヤハヤトは、声にならない声をもらしていた。
ぶつかり合ったわけだが、ヒナのほうがダメージは軽い。とっさに手を離したカミヤハヤトの下から、ヒナは無理やり抜け出した。
「……てめぇ」
距離をとったヒナの耳に、地を這うような低い声が聞こえた。
「今のはお互い様だから!」
言い分を叫ぶが、立ち上がったカミヤハヤトの目は怖い。
「痛かったよな! でも正当防衛っていうかさっ? おれが先に攻撃されてたわけだし!」
「どこが正当防衛だ! 降参するフリして攻撃しやがったじゃねぇか!」
「してない! おれ降参しないって言っただろ!」
怒るカミヤハヤトが距離を詰めてくるものだから、距離をとるべく後退する。
数メートルの距離を、大声で呼びかける。
「なあ! お前ら、なんでそんなにおれを追い出そうとすんのっ? おれって普通にいいやつじゃないかなっ?」
「てめぇで言うな!」
「あっ、おれが頭いいから? おれに僻んじゃってる?」
「自意識過剰」と告げたのは琉夏で、どうやら学力は関係ないらしい。
目を流したヒナの疑問に、遠めの琉夏が「外部生はシンプルうざいので消えてくださ~い」ゆるい野次で答えた。
「え! おれ、外部生ってだけで嫌われてんのっ? すごい理不尽だな! 今の、カミヤハヤトも聞いた? 琉夏のやつ、あんな理由でおれのこと嫌ってんのっ? ひどくない?」
ヒナはもう走っている。カミヤハヤトから全力で逃げている。
あちらも走り出したので、追いつかれそう。振り向きざまに訴え続けた。カミヤハヤトに、というより、3人全員に、
「おれだって2Bだ! お前らのクラスメイトだろっ? 外部も内部もないだろっ? おれからしたらおれだけ転入生で、あとみんな桜統の通常生だからなっ! おれ孤独なんだからな! けど広い目でみたら地球人だし! 仲良くしようよ! 仲良くして!」
必死な訴えは、追いついたカミヤハヤトに肩を掴まれ、「うあっ」悲鳴に取って代わった。
つまずいたヒナがつんのめり、カミヤハヤトもろとも転倒する。
「あ」
ぽろっと、うっかり出たようなカミヤハヤトの声には、純粋な驚きがあった。
そこに悪意はなかった。
「——君たちは、ここで何をしている?」
どこからともなく現れたサクラが、手前の琉夏たちに声を掛けたとき。
ヒナはカミヤハヤトの強靭な体躯によって潰され、頬をアスファルトへと強かに打ちつけていた。
所詮、同じ歳。ヒナにだって勝てないことはない。
(……勝てないことは、ない……)
ブレザーを脱いだカミヤハヤトの体つきを見て、思わず自分の体を見下ろした。おれたち、同い年じゃなかったかも知んない。
降参したほうが負け。
シンプルなルールの勝負は、ヒナの突撃から始まった。
先手必勝。敵が構える前にやるしか。
ずるくとも、カミヤハヤトが油断しているうちに。
(ごめんな!)
気持ちの込もってない謝罪を胸に、カミヤハヤトの下半身を狙った。体当たりと見せかけてワイシャツを掴み、股間に膝蹴りしてしまえ。
——が、しかし。
「んわっ?」
カミヤハヤトのシャツを捕らえたはずが、強い力で払われた。敵の腕力が異常。想定にない。
勢いを殺せず、カミヤハヤトの横を抜けるようにバランスが崩れる。
アスファルトを薄く覆う、砂と花弁。その上に派手に転んだ。
倒れこんだヒナは上から攻撃がくると身構えたが、降ってきたのは大声のみ。
「お前どこ狙ってんだよっ!」
怒号は文句の響きをしていた。
地面から起き上がり、カミヤハヤトを見返す。
ヒナも負けじと、
「股間がダメなんてルールないだろ!」
「卑怯だろが!」
「喧嘩に卑怯もくそもあるか! 暴力は端から卑怯なんだよ! 変にお高くとまってんな!」
「あぁっ?」
声量は勝負していない。なのに互いに大声で言い合った。
怒っている隙に掴み掛かろうとした腕は、カミヤハヤトによって掴まれた。(こいつほんとに腕の力えぐい)
「痛い痛いっ折れるだろばか!」
「うるせぇ、近くで大声出すな!」
「お前もうるさいからなっ!」
離れた位置で見ていた琉夏が、「アイツめちゃ弱いじゃん」
ピンクヘアも「よぉあれで喧嘩しようってゆったな……ハヤトを甘く見すぎやろ」
ふたり並んで呆れている。
腕を押さえられたまま、足を引っ掛けられた。
地面に引き倒されたヒナの体に、カミヤハヤトが乗る。あっさりマウントポジションを取られた。腹部に掛かる体重がきつい。こいつ重い!
抵抗しようと暴れるが、ばたつく脚は意味を成さず。押さえ込まれた両腕が、ギリっと締め上げられ、
「いっ——」
「そんな貧弱で勝てるわけねぇだろ。降参しろ」
見下ろしてくる顔に焦りはない。本気なんてカケラも出していないらしく、勝ち目がないのを悟った。
「——いやだっ! Aクラ行きたくないし!」
「お前が琉夏と約束したのが悪いんだろ。……こっちで揉めて過ごすより、Aクラで過ごしたほうがいいじゃねぇか」
「よくない、勝手に決めんな! おれはBクラ卒業者限定の黎明会に入るんだ! スーパーエリートコース狙ってんだ!」
「知るかよ」
腕を締めあげる力が強まる。勝てない。
喧嘩では、勝ち目がない。
——ならば、手段を変える。
「カミヤハヤト、おれ、お前に訊きたいことがある!」
「は?」
「ランドリールームのメモってお前だよな? おれのも干してくれたよなっ?」
「………………」
一瞬だけ、腕の力が弱まった。
考えるような時間のあと、「あれ、お前かよ」ボソっとした声が肯定と同じ返しをした。
「ありがとな! おれ、指定のワイシャツは半袖と長袖1枚ずつで予備がないから助かった! 半袖はまだ寒いしな!」
「……知らねぇよ。つぅか、さっさと降参しろよ。勝てねぇって分かってるだろ」
「いや、おれは今からお前を口説く!」
「——はぁ?」
気の抜けた声を出しておきながら、カミヤハヤトの力は強い。素で力が強いのは分かった。
でも、分かったのはそれだけじゃない。
「おれ、お前のこと知らない! お前のせいで2Bのクラスメイトが少ないのかも知んないし、急に寮に入ったってことは家庭問題もあるのかも知んない。でも、お前そんな悪いやつじゃないよなっ? 『悪かった、ありがとう』って書いてあった! 自分の非を認めて謝れるし、感謝もできる。そういう子は、施設でもいいやつだった。おれの目で見ると、お前はけっこういいやつ!」
「………………」
「おれ、お前とも仲良くなれる気がする! おれと仲良くなろう、カミヤハヤト!」
「……ばかじゃねぇの?」
吐き出す声は冷ややか。近くでヒナを見下ろし、くだらないというように呟いた。
——ただ、その顔は。
ヒナからしか見えない彼の顔は、桜の花が舞う青空を背に、迷っているように見えた。
声量を落として、カミヤハヤトにだけ聞こえる声で話しかけた。
「……おれは、2Bにいたい。2Bで高校生活を楽しみたいから、お前には負けてほしい。……それで、一緒に青春しよう? カミヤハヤトだって、楽しいほうがいいだろ? 今の嫌な空気のなか過ごすよりも、おれがAクラ行くよりも、最高のアイディアだろ? ……あと、おれは絶対に降参しない。お前には、おれに負ける道しかないからな」
「……てめぇに都合よく話してんじゃねぇよ。お前がいなくなれば、こっちはそれで解決なんだよ」
ふいに、両の腕に掛かる力が、ぐっ——と。
「絶対に降参しない、って言ったか?」
今まではなんだったのかと思うほど、腕に強く力が掛かった。
痛みが比じゃない。腹部にのし掛かられているのもあって、痛みを訴える声もうまく出ない。
「降参しないと、腕が折れるぞ」
どすの利いた声が、低く脅しを掛けた。
「(ばか! お前これ痛くて声出ないからな! 降参も言えないからなっ?)」
「……は? なんて? 降参するっつったか?」
「(言ってない!)」
ヒナの声を聞き取ろうと、カミヤハヤトが顔を寄せた。
近づいた距離に、
(くそ、この馬鹿力っ!)
怒りを込めて、ヒナは頭突きを喰らわせた。全力ではないが、それなりに力も込もった。
カミヤハヤトの顎に、ヒナの額が、ごつり。
「あ」と声をあげたのは、たぶん横で見ていた人たち。
ヒナとカミヤハヤトは、声にならない声をもらしていた。
ぶつかり合ったわけだが、ヒナのほうがダメージは軽い。とっさに手を離したカミヤハヤトの下から、ヒナは無理やり抜け出した。
「……てめぇ」
距離をとったヒナの耳に、地を這うような低い声が聞こえた。
「今のはお互い様だから!」
言い分を叫ぶが、立ち上がったカミヤハヤトの目は怖い。
「痛かったよな! でも正当防衛っていうかさっ? おれが先に攻撃されてたわけだし!」
「どこが正当防衛だ! 降参するフリして攻撃しやがったじゃねぇか!」
「してない! おれ降参しないって言っただろ!」
怒るカミヤハヤトが距離を詰めてくるものだから、距離をとるべく後退する。
数メートルの距離を、大声で呼びかける。
「なあ! お前ら、なんでそんなにおれを追い出そうとすんのっ? おれって普通にいいやつじゃないかなっ?」
「てめぇで言うな!」
「あっ、おれが頭いいから? おれに僻んじゃってる?」
「自意識過剰」と告げたのは琉夏で、どうやら学力は関係ないらしい。
目を流したヒナの疑問に、遠めの琉夏が「外部生はシンプルうざいので消えてくださ~い」ゆるい野次で答えた。
「え! おれ、外部生ってだけで嫌われてんのっ? すごい理不尽だな! 今の、カミヤハヤトも聞いた? 琉夏のやつ、あんな理由でおれのこと嫌ってんのっ? ひどくない?」
ヒナはもう走っている。カミヤハヤトから全力で逃げている。
あちらも走り出したので、追いつかれそう。振り向きざまに訴え続けた。カミヤハヤトに、というより、3人全員に、
「おれだって2Bだ! お前らのクラスメイトだろっ? 外部も内部もないだろっ? おれからしたらおれだけ転入生で、あとみんな桜統の通常生だからなっ! おれ孤独なんだからな! けど広い目でみたら地球人だし! 仲良くしようよ! 仲良くして!」
必死な訴えは、追いついたカミヤハヤトに肩を掴まれ、「うあっ」悲鳴に取って代わった。
つまずいたヒナがつんのめり、カミヤハヤトもろとも転倒する。
「あ」
ぽろっと、うっかり出たようなカミヤハヤトの声には、純粋な驚きがあった。
そこに悪意はなかった。
「——君たちは、ここで何をしている?」
どこからともなく現れたサクラが、手前の琉夏たちに声を掛けたとき。
ヒナはカミヤハヤトの強靭な体躯によって潰され、頬をアスファルトへと強かに打ちつけていた。
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