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Chap.4 うさぎを追いかけて
Chap.4 Sec.1
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朝陽が眼に突き刺さる。寝起きの脳をクリアにするため外に出てみたセトだったが、燦々としたまぶしさに爽快感を得るどころか、かえって疲労が増したので、すみやかにモーターハウスの中へと戻った。
ソファで本を読んでいたサクラが、セトの顔を横目に見て口角を上げる。
「二日酔いか?」
「違ぇよ」
「あんなに飲むからだよ」
「だから違ぇって」
くすりとこぼれるサクラの笑みにじっとりとした目を向け、重たい足取りでテーブルの前のイスへと腰掛けた。吐き気はないし頭痛もない。ただ倦怠感が強く、正直アルコールの影響を受けていることは否めない。昨夜ティアとの後、しばらくしてベッドから戻ってきたイシャンと大量に飲んだのが良くなかった。
「セト、珈琲は飲むか?」
「……飲む」
立ち上がったサクラがキッチンへと向かうのを気だるげに見ながら、昨夜のイシャンやティアとのやりとりを思い出した。
——ウサギは?
——……カプセルの中に置いてきたが……そのまま眠るはずだ。
——ふぅん。
——ちょっとセト君、夜這いに行こうとしてない? ダメだからね。
——してねぇよ。俺のことなんだと思ってんだ。
——野獣だと思ってる。
——ふざけんな。
なんだかんだ遅くまでダラダラと呑んでいたわけで(ティアは途中から水に切り替えていたらしいが)、寝ずの番をしてくれていたサクラ以外は当然まだ起きてくるはずもない。一昨日のソファ寝のせいもあってセト自身も睡眠が足りていない気はするが、もともと朝は自然と目が覚める質なので今朝も無駄に早く起きてしまった。二度寝できる人間がうらやましい。いや、たしかイシャンも朝型のはず。この時間になっても起きてこないのは、昨夜めずらしく飲みすぎていたからだろう。
——ね、イシャン君かなり酔ってない? 大丈夫?
——…………支障ない。
——いやいや目が変だよ! なにっ? このブランデーなんか危ないもの入ってる!?
——ティアうるせぇ。文句あんなら飲むな。
——もう飲んでないよ。うわっセト君も飲みすぎだって、ボトル空っぽ!
騒がしいやら飲みすぎやらで最終的にサクラに叱られたわけだが、アルコールのおかげで胸にたまっていた鬱憤は発散された気がする。と、思いたい。
身体中の神経が鈍くなった不快感から目をつぶって机に突っ伏していると、珈琲の香ばしい匂いが届いてきた。香りだけでも効く。ある種のドラッグだ。
「……セト?」
「起きてる」
サクラの気配に顔を上げると、さっきまでの笑顔がなくなっていた。心配されているようなので、平静をよそおって珈琲の入ったマグカップを受け取った。熱いそれに口をつけ、脳にかかったスモッグを吹き飛ばす。ひとくち、ふたくちと飲むにつれて、やっと頭が冴えてきた。ソファに座ることなく、立ったままのサクラに意識がいく。
「……ん? サクラさんの分は?」
「私は飲まないよ。もう寝るからね」
「わりぃ……なら自分で淹れりゃよかった」
「気にしなくていい。それよりも、あとは任せていいか?」
「おう」
「今日は外に出るのか?」
「あー……まあ、イシャンが起きたら出るかな。予定のエリア、まだ確認できてねぇし」
「今回は無理に調査しなくてもいい。異常を感じたら、必ず引き返すようにな」
「心配しすぎだろ。ガキじゃねぇんだから」
「セト」
「分かってるって。無理なんかしねぇよ」
ふぅっと息をついて、サクラは目許に表れていた警告の意を解いた。口やかましく言う人ではない。ただ仲間のことを案じているだけなのだと思う。これでも昔よりは随分と自由なほうで、初期の頃は二人一組で活動させられていた。
「……それともうひとつ、セトのカプセルを貸してもらうよ」
「おう、好きにしてくれ」
「おやすみ」
「ん」
寝室の方へと消えていくサクラを見送って、テーブルの下から端末を取り出した。時間にして十分ほど、惰性で地図を確認しつつ珈琲をすすっていたセトは、人の気配を感じてキッチンの方を一瞥した。サクラが戻ってきたのだろうか。あるいはイシャンが起きてきたのだろうか。
うめき声をあげたくなった。キッチンから顔を出したのは、ウサギだった。
「………………」
「………………」
挨拶をかける気にもならない。あちらもわずかに口を開いたが、何も言葉を発さずに目を伏せた。貸した黒い服の袖から見える拳は強く握られている。無言のまま互いにピクリともしない、空気すらも停止したかのような静止画。
だんだんと耐えられなくなってきたセトが声をかけようとした矢先に、彼女が踵を返した。
「はっ? ……おい待て!」
セトはイスから立ち上がり、離れていた距離を一瞬で詰め、折れそうな二の腕を掴んで引き止めた。とっさに捕まえてしまったが、何か用があるわけでもない。逃げるものを追いたくなる習性を呪った。
「……なんで逃げんだよ」
キッチンとリビングの狭間で、下を向いたまま顔は見えない。小さな声で何か言っているが聞き取れず、「は? なんて?」問い返すと逆につぐんでしまった。言い方がきつかったかも知れない。しかし優しくする気にはなれない。二の腕を掴んだまま、反対の手でうつむいた顔に手を伸ばし、顎を掴んで上を向かせた。
「目を見て話せ。お前は、ただでさえ何言ってるか分かんねぇんだ、から……」
間近で見たウサギの顔に、何か引っ掛かりが。目線が合わないその目のまわりは、泣き腫らしたかのように赤くむくみ、充血した眼が薄く涙をたずさえている。
「……お、おい」
狼狽を隠せずに、急いで顎から手を離した。布がこすれるかのような、かすかな声が断続的に聞こえ、注意して耳を傾けると、それは何度も繰り返される謝罪だった。何を謝っているのか。昨日のことなのか今のことなのか分からないが、完全に怯えきった姿があまりに痛々しくて、胸に残っていた苛立ちが霧散してしまう。
「やめろっ。……何も怒ってねぇから。俺の言ってること分かるだろ? 怒ってねぇって。謝らなくていいんだよ。……ほらこっち見ろ」
両手で顔をつつんで、なるべくそっとこちらに向かせる。どれだけ泣いたのか分からない。乾いた涙のせいで頬は荒れ、こめかみの髪が濡れている。一晩中泣いていたのかと思うほどだった。
「怒ってねぇから、……大丈夫だから、とりあえず落ち着け」
赤ん坊にでも言い聞かせるようにやわらかく声をかけると、ようやく赤い眼がこちらを映した。臆病なまなざしが揺れている。
「……な? 怒ってねぇだろ?」
こんな声が出るのかと、自分でも驚くほど優しい響きだった。そう思ったのはセトだけではない。濡れて揺れていた瞳がまばたきをして、じっとセトを見返し、その唇を震わせた。
「……おこって、ナイ」
「ああ、怒ってねぇよ」
「………………」
「落ち着いたか? ……珈琲でも飲むか?」
珈琲という単語は分かるのだったか。言い換えようにも浮かばずにマシンを指さしてみるが、ぼうっとした顔で理解していないようだった。棚からマグカップを取り、目の前でマシンから珈琲をそそいでやる。立ち昇る香りと湯気に、ウサギの目がかすかに明るくなった。
「……こ、ひ?」
「珈琲な」
「……こーひー」
「珈琲」
「コーひー」
「あー……まぁ、伝わるんじゃねぇの」
発音の修正をあきらめ、珈琲の入ったマグカップをマシンから取る。ウサギをテーブルへと手招きし、イスに座ったところで目の前にカップを置いた。
「熱いからな」
注意しながら、向かい合うようにセトも元の席へと腰掛けた。ウサギはためらいがちに一度こちらをうかがったが、そろそろと手を伸ばしカップに触れ、そのままゆっくりと口許に運んでいった。小さな唇をカップにつけ、緩慢な動作でほんのわずか嚥下したようだった。カップから口を離すと、凝視してしまっていたセトへ目を向け、
「……オイシイ」
「まぁな」
「…………アリガトウ」
「……ああ」
よく耳にする音がふたつ、聞けた。
ほろ苦いアロマが空間を満たし、その温かな静寂の中、ふたりして無言のまま珈琲をすする。寝起きに感じていた倦怠感は、いつのまにか消えていた。その理由はきっと珈琲であって、目の前の存在に紐付いていないはず。
嘆息したくなるような安堵したくなるような、生ぬるい空気に居心地の悪さを覚えながらも。セトはその場を離れることなく、目の前で珈琲を飲み続ける弱々しい存在を眺めていた。
ソファで本を読んでいたサクラが、セトの顔を横目に見て口角を上げる。
「二日酔いか?」
「違ぇよ」
「あんなに飲むからだよ」
「だから違ぇって」
くすりとこぼれるサクラの笑みにじっとりとした目を向け、重たい足取りでテーブルの前のイスへと腰掛けた。吐き気はないし頭痛もない。ただ倦怠感が強く、正直アルコールの影響を受けていることは否めない。昨夜ティアとの後、しばらくしてベッドから戻ってきたイシャンと大量に飲んだのが良くなかった。
「セト、珈琲は飲むか?」
「……飲む」
立ち上がったサクラがキッチンへと向かうのを気だるげに見ながら、昨夜のイシャンやティアとのやりとりを思い出した。
——ウサギは?
——……カプセルの中に置いてきたが……そのまま眠るはずだ。
——ふぅん。
——ちょっとセト君、夜這いに行こうとしてない? ダメだからね。
——してねぇよ。俺のことなんだと思ってんだ。
——野獣だと思ってる。
——ふざけんな。
なんだかんだ遅くまでダラダラと呑んでいたわけで(ティアは途中から水に切り替えていたらしいが)、寝ずの番をしてくれていたサクラ以外は当然まだ起きてくるはずもない。一昨日のソファ寝のせいもあってセト自身も睡眠が足りていない気はするが、もともと朝は自然と目が覚める質なので今朝も無駄に早く起きてしまった。二度寝できる人間がうらやましい。いや、たしかイシャンも朝型のはず。この時間になっても起きてこないのは、昨夜めずらしく飲みすぎていたからだろう。
——ね、イシャン君かなり酔ってない? 大丈夫?
——…………支障ない。
——いやいや目が変だよ! なにっ? このブランデーなんか危ないもの入ってる!?
——ティアうるせぇ。文句あんなら飲むな。
——もう飲んでないよ。うわっセト君も飲みすぎだって、ボトル空っぽ!
騒がしいやら飲みすぎやらで最終的にサクラに叱られたわけだが、アルコールのおかげで胸にたまっていた鬱憤は発散された気がする。と、思いたい。
身体中の神経が鈍くなった不快感から目をつぶって机に突っ伏していると、珈琲の香ばしい匂いが届いてきた。香りだけでも効く。ある種のドラッグだ。
「……セト?」
「起きてる」
サクラの気配に顔を上げると、さっきまでの笑顔がなくなっていた。心配されているようなので、平静をよそおって珈琲の入ったマグカップを受け取った。熱いそれに口をつけ、脳にかかったスモッグを吹き飛ばす。ひとくち、ふたくちと飲むにつれて、やっと頭が冴えてきた。ソファに座ることなく、立ったままのサクラに意識がいく。
「……ん? サクラさんの分は?」
「私は飲まないよ。もう寝るからね」
「わりぃ……なら自分で淹れりゃよかった」
「気にしなくていい。それよりも、あとは任せていいか?」
「おう」
「今日は外に出るのか?」
「あー……まあ、イシャンが起きたら出るかな。予定のエリア、まだ確認できてねぇし」
「今回は無理に調査しなくてもいい。異常を感じたら、必ず引き返すようにな」
「心配しすぎだろ。ガキじゃねぇんだから」
「セト」
「分かってるって。無理なんかしねぇよ」
ふぅっと息をついて、サクラは目許に表れていた警告の意を解いた。口やかましく言う人ではない。ただ仲間のことを案じているだけなのだと思う。これでも昔よりは随分と自由なほうで、初期の頃は二人一組で活動させられていた。
「……それともうひとつ、セトのカプセルを貸してもらうよ」
「おう、好きにしてくれ」
「おやすみ」
「ん」
寝室の方へと消えていくサクラを見送って、テーブルの下から端末を取り出した。時間にして十分ほど、惰性で地図を確認しつつ珈琲をすすっていたセトは、人の気配を感じてキッチンの方を一瞥した。サクラが戻ってきたのだろうか。あるいはイシャンが起きてきたのだろうか。
うめき声をあげたくなった。キッチンから顔を出したのは、ウサギだった。
「………………」
「………………」
挨拶をかける気にもならない。あちらもわずかに口を開いたが、何も言葉を発さずに目を伏せた。貸した黒い服の袖から見える拳は強く握られている。無言のまま互いにピクリともしない、空気すらも停止したかのような静止画。
だんだんと耐えられなくなってきたセトが声をかけようとした矢先に、彼女が踵を返した。
「はっ? ……おい待て!」
セトはイスから立ち上がり、離れていた距離を一瞬で詰め、折れそうな二の腕を掴んで引き止めた。とっさに捕まえてしまったが、何か用があるわけでもない。逃げるものを追いたくなる習性を呪った。
「……なんで逃げんだよ」
キッチンとリビングの狭間で、下を向いたまま顔は見えない。小さな声で何か言っているが聞き取れず、「は? なんて?」問い返すと逆につぐんでしまった。言い方がきつかったかも知れない。しかし優しくする気にはなれない。二の腕を掴んだまま、反対の手でうつむいた顔に手を伸ばし、顎を掴んで上を向かせた。
「目を見て話せ。お前は、ただでさえ何言ってるか分かんねぇんだ、から……」
間近で見たウサギの顔に、何か引っ掛かりが。目線が合わないその目のまわりは、泣き腫らしたかのように赤くむくみ、充血した眼が薄く涙をたずさえている。
「……お、おい」
狼狽を隠せずに、急いで顎から手を離した。布がこすれるかのような、かすかな声が断続的に聞こえ、注意して耳を傾けると、それは何度も繰り返される謝罪だった。何を謝っているのか。昨日のことなのか今のことなのか分からないが、完全に怯えきった姿があまりに痛々しくて、胸に残っていた苛立ちが霧散してしまう。
「やめろっ。……何も怒ってねぇから。俺の言ってること分かるだろ? 怒ってねぇって。謝らなくていいんだよ。……ほらこっち見ろ」
両手で顔をつつんで、なるべくそっとこちらに向かせる。どれだけ泣いたのか分からない。乾いた涙のせいで頬は荒れ、こめかみの髪が濡れている。一晩中泣いていたのかと思うほどだった。
「怒ってねぇから、……大丈夫だから、とりあえず落ち着け」
赤ん坊にでも言い聞かせるようにやわらかく声をかけると、ようやく赤い眼がこちらを映した。臆病なまなざしが揺れている。
「……な? 怒ってねぇだろ?」
こんな声が出るのかと、自分でも驚くほど優しい響きだった。そう思ったのはセトだけではない。濡れて揺れていた瞳がまばたきをして、じっとセトを見返し、その唇を震わせた。
「……おこって、ナイ」
「ああ、怒ってねぇよ」
「………………」
「落ち着いたか? ……珈琲でも飲むか?」
珈琲という単語は分かるのだったか。言い換えようにも浮かばずにマシンを指さしてみるが、ぼうっとした顔で理解していないようだった。棚からマグカップを取り、目の前でマシンから珈琲をそそいでやる。立ち昇る香りと湯気に、ウサギの目がかすかに明るくなった。
「……こ、ひ?」
「珈琲な」
「……こーひー」
「珈琲」
「コーひー」
「あー……まぁ、伝わるんじゃねぇの」
発音の修正をあきらめ、珈琲の入ったマグカップをマシンから取る。ウサギをテーブルへと手招きし、イスに座ったところで目の前にカップを置いた。
「熱いからな」
注意しながら、向かい合うようにセトも元の席へと腰掛けた。ウサギはためらいがちに一度こちらをうかがったが、そろそろと手を伸ばしカップに触れ、そのままゆっくりと口許に運んでいった。小さな唇をカップにつけ、緩慢な動作でほんのわずか嚥下したようだった。カップから口を離すと、凝視してしまっていたセトへ目を向け、
「……オイシイ」
「まぁな」
「…………アリガトウ」
「……ああ」
よく耳にする音がふたつ、聞けた。
ほろ苦いアロマが空間を満たし、その温かな静寂の中、ふたりして無言のまま珈琲をすする。寝起きに感じていた倦怠感は、いつのまにか消えていた。その理由はきっと珈琲であって、目の前の存在に紐付いていないはず。
嘆息したくなるような安堵したくなるような、生ぬるい空気に居心地の悪さを覚えながらも。セトはその場を離れることなく、目の前で珈琲を飲み続ける弱々しい存在を眺めていた。
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