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ep.1 Homme Fatale
オム・ファタル 1
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“若者のVR離れ”という言葉がある。
VR[バーチャル・リアリティ]が生活の多くを占める昨今において、人々は直接的な接触が極端に少なく、移動する必要もない。限りあるエネルギーの節約のために普及したVRは、輸送におけるエネルギーだけでなく、人々が個人で消費するエネルギーをも減らしてくれた。
行きたい場所にまばたきの刹那で行った気になれるし、会いたい人とは——相互に望めば——いつでも交流できる。娯楽も無限にあり、教育や仕事の場もバーチャル空間へと移った。人類は、もうひとつの世界に人生を見出したのだ。
しかし、家から一歩も出ることなく生活が可能となったのに——だからこそ、VRではなく、リアルに価値があると主張する若者が出てきたという。それは“若者のVR離れ”と呼ぶほどの数なのかは、定かでない。ただ、ここにいる彼女もまた、間違いなくそのうちのひとりだった。
§
耳を叩く喧騒と、身体の奥まで響くビート音。タバコの鼻につくスモーキーな悪臭と、アルコールに染まった奴が吐き出す変に甘い匂い。あとは他人の汗と香水が、誰かと触れ合うたびにくるくる変わる。
——そんな不快な空間の何がいいの? 百歩ゆずって気に入ってるのは認めるわ。でもそれならVRでいいじゃない?
そんなこと言う奴は何もわかってない。VRなんて頭が痛いだけの錯覚、身体に何も残らない。失敗してもチャラになるような世界、なんの意味があるか分かんない。
何よりあたしは、ここで、世界一綺麗なものを見つけた。
「——セト!」
誰かが鳴らしているギターの音に負けないよう声をあげると、黒髪の頭が動いた。振り返る顔に手を上げてみせる。彼の唇があたしのためだけに動き、親しみのある声が鳴らされる。
「よう」
「今日早くない? なんで?」
「そうか? いつもどおり出たけど」
「うそ、ぜったい早いって。あたしより早いとかレアじゃん」
「お前いつ来たんだよ?」
「いま来てすぐ見つけた」
「俺もさっき来たとこだ。大して早くねぇよ」
「早いって。セトが来るのいつもあたしの10分後くらいだし」
「こまけぇな……お前が普段、俺を見つけるのが遅い、ってだけじゃねぇの」
「ありえない。あたし、セトがどこにいても一瞬で見つけられるよ?」
「こんな暗い空間で?」
「余裕だね、セトは光ってるから」
「お前、ゲームやりすぎ。人間は光らねぇって」
「セトって人間じゃなかったんだ」
「なんでそうなるんだよ」
空間に刺さる赤と緑の光線のせいで、せっかくの彼の金眼が暗い色をしている。それでも世界で一番綺麗だけど。でもやっぱりステージの上が最高に輝いてるし、あのキラキラしたセトの眼を見たい。
「今日はライブしないの?」
「いや、する。この次……つぅかロキ知らねぇ? あいつ捜してんだよ」
「ボーカル? 見てないけど。一緒に来たんじゃないの?」
「着いてすぐ消えやがった。お前目ぇいいなら捜してくれよ」
「無理。光ってないし」
「いや、あいつ物理的に光ってんだろ。グリッターの髪で捜せ」
「ラメついた頭なんていっぱいあるよ? それよりさ、あの高身長で見つからないのおかしくない? フロアじゃなくて、通路とかじゃないの?」
「通路は今見た。どっか座って遊んでんだよ。たぶん女と」
「女ってだれ? そっちでなら捜せるかも」
「知らねぇ。この前まで気に入ってたやつ、飽きたとか言ってたから……新しいやつだろ」
「あのボーカル、なんで刺されないの? いっかい刺されたらいーのに」
「物騒なこと言ってんなよ……あ」
周りを見回していたセトの目が止まった。瞬時にあたしから離れ、早い足取りで人の隙間を進んでいく。背中を追う。
立ち止まったところで背中の先をのぞくと、傷んだソファに座るラメの散った茶髪の男。隣の女に近い距離で絡んでる。周囲の音がうるさくてはっきりとは聞き取れないけど、可愛いとか美人とか、そういう上っ面の言葉をかけて気をひいてる。女は困ったように唇を引き結んでいて、でも上目遣いをしているその目はイヤって言ってない。駆け引きも大事。あたしはできなかったけど。
「——おい、ロキ!」
男がセトの低い声に呼ばれて顔を上げる。セトが組んでるバンドで、歌ってるひと。ギターもやってる。歌はいいけどギターは雑。あたしは(このひといつか殺されるんじゃないか)って思ってるけど、今のところ誰にも刺されてない。
不思議なんだけど、遊ばれた子たちはみんな彼を悪く言わなくて、むしろずっと大好きで、なぜかセトの悪口を言い始める。そう、もれなくアンチセトになる。そしてあたしとの仲は決裂する。このボーカルのせいで、数人の友達をなくしてる。その程度で切れる友達なんて——と批判するひともいるけど、恋とか愛がけっこう重要なのは、あたしもわかるから。友達だった子を悪くは言いたくない。過去のあたしをバカにしてるのと同じだし。
「お前、何してんだよ。早く用意するぞ」
「エー……せっかく可愛いコ見つけたのに? オレいなくてもよくね?」
「ふざけんな。お前がいねぇと成り立たねぇだろ」
「セトが歌えばいいじゃん? それか他のやつとかさ」
ボーカルと意見が合う。あたしはセトの歌が聴きたい。
希望をこめてセトの横顔を見つめる。セトはまったく気づかずにボーカルの腕を引っ張り上げた。
「お前じゃねぇとダメに決まってんだろ!わがまま言ってねぇでさっさと来い!」
「……じゃ、用意しよっかな」
デバイスもないのに、あたしの希望なんて伝わるわけないか。テレパスだったら頭で念じたのをマシン通さず送れるのかな。頭を埋め尽くす気持ちそのまま、言葉じゃなくて感情のまま。……だめじゃん、あたしのセトへの願望ぜんぶバレるじゃん。知られたくないもののほうが多くない? テレパスじゃなくてよかった。そういうサイキックってあたしは信じてないけど、リアルにいるらしい。相手の心を読めるとかいう教祖。有名な宗教団体が流行っていて、知り合いでも信者になった子がいる。教祖が超能力を使えるかどうかは知らないし、本人の顔も見たことない。ただ、団体の名前を検索しなくても、教祖の子供の顔は誰でも見たことがあると思う。雪の妖精みたいな子。その子が涙を流す姿の広告をたまに見かける。文字も音声もなく、その子が泣くだけ。リンク先もない。なにも喧伝してないのに、その広告が流れ出した10年くらい前から、信者は爆発的に増えたって。
サイキックは本当にいるのかどうか考えていると、セトの手があたしの肩を叩いた。口角の上がった顔。
「後でな」
「うん、見とく。まばたきもしない」
「それはしとけ」
笑うとすごく可愛い。凛とした目が細くなって雰囲気が全然違うから、最初は戸惑った。今はちょっと優越感。セトは笑わないわけじゃないのに、睨んでるみたいな顔のほうが多いから、たいてい怖いって言われてる。
バイバイの意味で手を上げて見送る。黒髪はもう振り返らない。ボーカルだけが未練がましくソファの女を振り返ったかと思うと——なんでか、あたしの顔をチラッと見た。高い位置から見下ろすような、毒のある眼。ぱっと視線が離れたから、あたしを見たというよりかは、無意識なのかも。
輝きは遠ざかり、それが完全に見えなくなるまでそこを動かなかった。ライブまでの時間つぶしはどうしようか。誰かと話でもしようか。——とりあえず、ドリンクを取りに行こう。
VR[バーチャル・リアリティ]が生活の多くを占める昨今において、人々は直接的な接触が極端に少なく、移動する必要もない。限りあるエネルギーの節約のために普及したVRは、輸送におけるエネルギーだけでなく、人々が個人で消費するエネルギーをも減らしてくれた。
行きたい場所にまばたきの刹那で行った気になれるし、会いたい人とは——相互に望めば——いつでも交流できる。娯楽も無限にあり、教育や仕事の場もバーチャル空間へと移った。人類は、もうひとつの世界に人生を見出したのだ。
しかし、家から一歩も出ることなく生活が可能となったのに——だからこそ、VRではなく、リアルに価値があると主張する若者が出てきたという。それは“若者のVR離れ”と呼ぶほどの数なのかは、定かでない。ただ、ここにいる彼女もまた、間違いなくそのうちのひとりだった。
§
耳を叩く喧騒と、身体の奥まで響くビート音。タバコの鼻につくスモーキーな悪臭と、アルコールに染まった奴が吐き出す変に甘い匂い。あとは他人の汗と香水が、誰かと触れ合うたびにくるくる変わる。
——そんな不快な空間の何がいいの? 百歩ゆずって気に入ってるのは認めるわ。でもそれならVRでいいじゃない?
そんなこと言う奴は何もわかってない。VRなんて頭が痛いだけの錯覚、身体に何も残らない。失敗してもチャラになるような世界、なんの意味があるか分かんない。
何よりあたしは、ここで、世界一綺麗なものを見つけた。
「——セト!」
誰かが鳴らしているギターの音に負けないよう声をあげると、黒髪の頭が動いた。振り返る顔に手を上げてみせる。彼の唇があたしのためだけに動き、親しみのある声が鳴らされる。
「よう」
「今日早くない? なんで?」
「そうか? いつもどおり出たけど」
「うそ、ぜったい早いって。あたしより早いとかレアじゃん」
「お前いつ来たんだよ?」
「いま来てすぐ見つけた」
「俺もさっき来たとこだ。大して早くねぇよ」
「早いって。セトが来るのいつもあたしの10分後くらいだし」
「こまけぇな……お前が普段、俺を見つけるのが遅い、ってだけじゃねぇの」
「ありえない。あたし、セトがどこにいても一瞬で見つけられるよ?」
「こんな暗い空間で?」
「余裕だね、セトは光ってるから」
「お前、ゲームやりすぎ。人間は光らねぇって」
「セトって人間じゃなかったんだ」
「なんでそうなるんだよ」
空間に刺さる赤と緑の光線のせいで、せっかくの彼の金眼が暗い色をしている。それでも世界で一番綺麗だけど。でもやっぱりステージの上が最高に輝いてるし、あのキラキラしたセトの眼を見たい。
「今日はライブしないの?」
「いや、する。この次……つぅかロキ知らねぇ? あいつ捜してんだよ」
「ボーカル? 見てないけど。一緒に来たんじゃないの?」
「着いてすぐ消えやがった。お前目ぇいいなら捜してくれよ」
「無理。光ってないし」
「いや、あいつ物理的に光ってんだろ。グリッターの髪で捜せ」
「ラメついた頭なんていっぱいあるよ? それよりさ、あの高身長で見つからないのおかしくない? フロアじゃなくて、通路とかじゃないの?」
「通路は今見た。どっか座って遊んでんだよ。たぶん女と」
「女ってだれ? そっちでなら捜せるかも」
「知らねぇ。この前まで気に入ってたやつ、飽きたとか言ってたから……新しいやつだろ」
「あのボーカル、なんで刺されないの? いっかい刺されたらいーのに」
「物騒なこと言ってんなよ……あ」
周りを見回していたセトの目が止まった。瞬時にあたしから離れ、早い足取りで人の隙間を進んでいく。背中を追う。
立ち止まったところで背中の先をのぞくと、傷んだソファに座るラメの散った茶髪の男。隣の女に近い距離で絡んでる。周囲の音がうるさくてはっきりとは聞き取れないけど、可愛いとか美人とか、そういう上っ面の言葉をかけて気をひいてる。女は困ったように唇を引き結んでいて、でも上目遣いをしているその目はイヤって言ってない。駆け引きも大事。あたしはできなかったけど。
「——おい、ロキ!」
男がセトの低い声に呼ばれて顔を上げる。セトが組んでるバンドで、歌ってるひと。ギターもやってる。歌はいいけどギターは雑。あたしは(このひといつか殺されるんじゃないか)って思ってるけど、今のところ誰にも刺されてない。
不思議なんだけど、遊ばれた子たちはみんな彼を悪く言わなくて、むしろずっと大好きで、なぜかセトの悪口を言い始める。そう、もれなくアンチセトになる。そしてあたしとの仲は決裂する。このボーカルのせいで、数人の友達をなくしてる。その程度で切れる友達なんて——と批判するひともいるけど、恋とか愛がけっこう重要なのは、あたしもわかるから。友達だった子を悪くは言いたくない。過去のあたしをバカにしてるのと同じだし。
「お前、何してんだよ。早く用意するぞ」
「エー……せっかく可愛いコ見つけたのに? オレいなくてもよくね?」
「ふざけんな。お前がいねぇと成り立たねぇだろ」
「セトが歌えばいいじゃん? それか他のやつとかさ」
ボーカルと意見が合う。あたしはセトの歌が聴きたい。
希望をこめてセトの横顔を見つめる。セトはまったく気づかずにボーカルの腕を引っ張り上げた。
「お前じゃねぇとダメに決まってんだろ!わがまま言ってねぇでさっさと来い!」
「……じゃ、用意しよっかな」
デバイスもないのに、あたしの希望なんて伝わるわけないか。テレパスだったら頭で念じたのをマシン通さず送れるのかな。頭を埋め尽くす気持ちそのまま、言葉じゃなくて感情のまま。……だめじゃん、あたしのセトへの願望ぜんぶバレるじゃん。知られたくないもののほうが多くない? テレパスじゃなくてよかった。そういうサイキックってあたしは信じてないけど、リアルにいるらしい。相手の心を読めるとかいう教祖。有名な宗教団体が流行っていて、知り合いでも信者になった子がいる。教祖が超能力を使えるかどうかは知らないし、本人の顔も見たことない。ただ、団体の名前を検索しなくても、教祖の子供の顔は誰でも見たことがあると思う。雪の妖精みたいな子。その子が涙を流す姿の広告をたまに見かける。文字も音声もなく、その子が泣くだけ。リンク先もない。なにも喧伝してないのに、その広告が流れ出した10年くらい前から、信者は爆発的に増えたって。
サイキックは本当にいるのかどうか考えていると、セトの手があたしの肩を叩いた。口角の上がった顔。
「後でな」
「うん、見とく。まばたきもしない」
「それはしとけ」
笑うとすごく可愛い。凛とした目が細くなって雰囲気が全然違うから、最初は戸惑った。今はちょっと優越感。セトは笑わないわけじゃないのに、睨んでるみたいな顔のほうが多いから、たいてい怖いって言われてる。
バイバイの意味で手を上げて見送る。黒髪はもう振り返らない。ボーカルだけが未練がましくソファの女を振り返ったかと思うと——なんでか、あたしの顔をチラッと見た。高い位置から見下ろすような、毒のある眼。ぱっと視線が離れたから、あたしを見たというよりかは、無意識なのかも。
輝きは遠ざかり、それが完全に見えなくなるまでそこを動かなかった。ライブまでの時間つぶしはどうしようか。誰かと話でもしようか。——とりあえず、ドリンクを取りに行こう。
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