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第七節 〜遷(うつり)・初茜(はつあかね)〜
082 最初の一分、最初の一時間、最初の一日目 2
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81 82 83 84 は“遷”初日、その最初の激突の一コマとしての“ひと綴りの物語”です。《その2》
※注
黒い◆が人物の視点の変更の印です。
白い◇は場面展開、間が空いた印です。
◆ 引き続き、『或る盾使い《センパイ》』の視点です。
―――――――――
「私は、ここで諦める訳にはいかない。いや、いっそ此処で殺すか」
な、何を言っている。おまえは何を言っている。お前が俺を殺す。俺は殺される? お前に。
やれやれって感じで後輩の相方“衛生係”の男が話し始める。“衛生係”なんて、訓練についてこれなかった半端者だと思ってたのに。
突撃銃と“投網”を操りながら。
「……上層部は、まあ、ハムさんなんだけどな、開始一時間迄に一人でも脱走兵や離脱者が出た場合は、戦争は止めるそうだ。一時間も持たないならこの先絶対に三日間なんて保たない。ギリギリで撤退なんてなったらそれこそギルド兵も住民もひとり残らず生き残らない事だってありうるってことだ。
気力も体力も充分に確保出来てる状態で撤退したほうがなんぼカマシってことだ。まあ、そうだよなって思うね僕も。
そしてこれは絶対の秘密だった。変にプレッシャーが掛かるからな。実際、おまえらエグい程に顔を青くしてるもんな。離脱も脱走も敢えて止めないそうだ。何も知らない、実際に戦う最前線のお前らの勝手にすればいいって言ってる。ハムさんがな。そこは僕も納得できない。甘すぎるよな。
残念だけど、俺らの状況はそこまで逼迫している。本当にギリギリなんだよ。余裕なんてこれっぽっちもない。
でもな、ハムさんは乗り越えられるって言っている。街も守れるって言ってる。そして二年後は余裕で乗り越えられる、昔の祭りのように迎えられるようにしてやると約束してくれた。上手くやればって話だけどな。どれだけ上手くやれればいいかなんて、わかんないんだけどな。
因みに一時間を超えた時点で撤退作戦は完全に破棄される。その後にどれだけ俺等ギルド兵が死のうが戦いは終わらせない。比対費用効果だそうだ。
ハムさんの算出では一時間を耐えられる実力が有れば一日持つ。一日持てば三日は持つそうだ。その計算でいけば三日後の夕暮れまでのギルド兵の損耗率は最低最悪でも五割は超えないそうだ。その場合は住民の死亡率も相当抑えられ、街も半分は残るそうだ。
そういうところはハムさんは非道だよな。人の命を数字に変換できる。僕が生き残れるあと半分には入る自信は毛頭ないけどな。それでも、それならいいかなと思っている。
ウチのバカ相方が秘匿事項を喋っちまって、その後始末って意味もあって長々と喋っちまった訳だけど。さて、どうすっかなんだけど。
どうするよ?」
「班長、人の所為にしないでくださいよ。班長だって喋る気だったでしょう」
「まあ、そうだな。ハムさんに悪いが、俺もここで諦めるつもりは無いな。
気休めじゃないけど、“投網”の君、ブジャフ君だったな。君は悪くない。開始直後に味方の筈の相方から背中を押されて擁壁から落ちそうになった。目標と時間をロストした。許されない位置まで敵の接近を許した。それでも慌てずにマニュアル通りに君は散弾銃にセレクトして面攻撃に移行した。見事に撃退した。
不手際は直ぐに“投網”に戻さなかったことだ。ただし、君が撃った散弾は全弾が魔物に命中していた。いい腕だ。君のお陰で僕の援護射撃が間に合う猶予が生まれた。これは事実だ。君のお陰で君らのチームは助かった。これは誇っていい。君ならこのまま三日間を無事にやり遂げられるだろう」
言葉の後に慈愛の微笑みを浮かべる班長。
「あ、ありがとうございます。自分は、このまま戦い続けられます」
兵站班の班長と呼ばれた、確か二個上で俺の前に養成学校で会頭を努めていた男だ。抜いたと思ってたのに。班長が“投網”を相方に返し。
「励め」
その間もアサルトライフルの牽制は忘れない。
俺の相方は最敬礼をした後に嬉々として“投網”を受け取りカトンボを落としていく。澱みなく、兵站班の男が見せたようにカトンボの鼻面に被せるように展開させ、確実に絡み獲っていく。昨日まで、さっきまで確実に出来なかった技を悠々と熟している。何故だ。
「ところで盾の、すまん名前は忘れた。たしか質屋の次男だったよな。君だ、その前に“テッパチ”の顎紐を閉めろよ。皆カッコつけて締めないんだよな」
「“テッパチ”?」
「支給された兜の事です」
「顎紐をしっかり締めていないせいでイザという時にテッパチがズレて目を覆い、タイミングが狂い今回の失態に繋がった。そう言うことだな」
「……」
班長は態とらしく大きく息を吐き。
「……君はイロイロ鈍いからハッキリ言っておこう。
僕は相方とは今まで接点がなくて良く知らなかったけど、ここ一週間強の訓練で分かったことが有る。彼女は自分が本気で言葉にしたことは全て責任を持って実行するってことだ。イロイロ厄介だがシカタない。
僕は君の名前を知らないし今のところ覚える気がない。なぜなら僕の相方が君に宣言したからだ。
解るだろう、今更覚えても意味ないし、逆に後味が悪くなりそうだからね」
後半の言葉は意識して聞かなかったことにする。そうじゃなきゃ……。
そして、この男は俺に言い訳を用意してくれているってことだけは判った。
俺がまだやれると示すことの出来る唯一の切っ掛け。最悪で屈辱に塗れた心が挫けた理由を吐露しなくて良い言い訳。……でも、出来るのか俺に。このまま……。
震える指で俺はテッパチの顎紐を締める。
「うん、言葉にしてくれるかな。念のために」
「……まだ自分はデ、デキます。……任せ、て、下さい」
「うん、じゃそう言う事で。
……気休めじゃないけど、君は優秀だ。盾使いの中では伎倆は抜きん出ている。
君のお父上は男爵とコネが有るのだろう。実際に君以外の家族の皆さんは早い段階で街を見捨て既に脱出している。君ひとりだけ残り、この不利な戦いに敢えて参加してくれている。感謝している。君の行動と気概を称賛する。よろしく頼む」
「き、期待に答えます」
「うん、そう言うことで。では後十秒で我々は此処を離脱する。タイミングを間違えるなよ」
◆ (『兵站盾付きの女《シヅキ》』の視点です)
「性格歪んでますけど班長の“人誑し”は本当に凄いですよね」
「ふん。僕はハムさんにヤラレた事をただ表面だけ真似しただけだ。ハムさんほど酷くないし、あれは本質的に真似できないし、したくない」
「あれと同じ事が出来る人が他にいたら、それもう人じゃないですから」
「それにしても疲れたな。あれほど長い時間“負荷超過”を続けると焼き切れそうだよ。君は大丈夫かい。僕たちが倒れたら本当にヤバいからな」
「大丈夫です。まだいけます。それにしても。まだ先輩の処は注視が必要ですね」
「そうだな、ああ言う英雄気取りが一度崩れると酷く脆いからな。それ
にしてもハムさんが言っていた最初の一分、最初の一時間、最初の一日目は本当だな。彼も今日一日を乗り越えればそれなりに使えるようになるだろう」
「班長、気づいてますか、まだその一時間も超えていませんよ」
「そうなんだよな。酷い冗談を聞いてる気分だよ」
「それと、改めて先輩のこと、ありがとうございます」
「部下を殺人犯にしたくないし、僕もここで諦めたくはない。これは本当。だから気にすることはない。だからハムさんには黙っていようね」
私は空を見上げる。到来時には街中に散り縦横無尽に飛び回り雲霞の如くだったのが、今はもっと酷い。
ギルド敷地上空を右回りで纏まりつつあるそれは、空中に浮いた歪な真っ黒な円を描く。
早くもハムさんの言った通りになった。厄災を呼ぶ黒い天使の輪。
真っ黒なゆっくりと回転する歪な輪から、幾重も枝分かれし飛び出す無数のカトンボの帯は鍋底のようなギルド敷地を目差し下降する。
自らが張る幾何学模様の美しい巣の上に無数に張り付き蠢く、奴らの絶対の殺戮対象である“花魁蜘蛛”を殺しに。
それを“投網”絡ませ無力化して落とす。
落ちた先には槍使い《スピア》組が構え連なる、奴らを滅する“羽竜落とし”が待ち構えている。穂先を青く光らせ。
いくつも点在する青の煌めく光のどれか一つは、確実にジンクのものだろう。
そう考えただけで、少しだけ心が落ち着く。直ぐにでも姿を探し手を振り互いの無事を確認しあいたい。そうはせずに先輩のユニットの二個向こうの救援に向かうべく盾を握り締め、待機壕から飛び出す。
まだ開始一時間どころか、十分も経っていない。
―――――――――
お読み頂き、誠にありがとうございます。
よろしければ次話もお楽しみ頂ければ幸いです。
※注
黒い◆が人物の視点の変更の印です。
白い◇は場面展開、間が空いた印です。
◆ 引き続き、『或る盾使い《センパイ》』の視点です。
―――――――――
「私は、ここで諦める訳にはいかない。いや、いっそ此処で殺すか」
な、何を言っている。おまえは何を言っている。お前が俺を殺す。俺は殺される? お前に。
やれやれって感じで後輩の相方“衛生係”の男が話し始める。“衛生係”なんて、訓練についてこれなかった半端者だと思ってたのに。
突撃銃と“投網”を操りながら。
「……上層部は、まあ、ハムさんなんだけどな、開始一時間迄に一人でも脱走兵や離脱者が出た場合は、戦争は止めるそうだ。一時間も持たないならこの先絶対に三日間なんて保たない。ギリギリで撤退なんてなったらそれこそギルド兵も住民もひとり残らず生き残らない事だってありうるってことだ。
気力も体力も充分に確保出来てる状態で撤退したほうがなんぼカマシってことだ。まあ、そうだよなって思うね僕も。
そしてこれは絶対の秘密だった。変にプレッシャーが掛かるからな。実際、おまえらエグい程に顔を青くしてるもんな。離脱も脱走も敢えて止めないそうだ。何も知らない、実際に戦う最前線のお前らの勝手にすればいいって言ってる。ハムさんがな。そこは僕も納得できない。甘すぎるよな。
残念だけど、俺らの状況はそこまで逼迫している。本当にギリギリなんだよ。余裕なんてこれっぽっちもない。
でもな、ハムさんは乗り越えられるって言っている。街も守れるって言ってる。そして二年後は余裕で乗り越えられる、昔の祭りのように迎えられるようにしてやると約束してくれた。上手くやればって話だけどな。どれだけ上手くやれればいいかなんて、わかんないんだけどな。
因みに一時間を超えた時点で撤退作戦は完全に破棄される。その後にどれだけ俺等ギルド兵が死のうが戦いは終わらせない。比対費用効果だそうだ。
ハムさんの算出では一時間を耐えられる実力が有れば一日持つ。一日持てば三日は持つそうだ。その計算でいけば三日後の夕暮れまでのギルド兵の損耗率は最低最悪でも五割は超えないそうだ。その場合は住民の死亡率も相当抑えられ、街も半分は残るそうだ。
そういうところはハムさんは非道だよな。人の命を数字に変換できる。僕が生き残れるあと半分には入る自信は毛頭ないけどな。それでも、それならいいかなと思っている。
ウチのバカ相方が秘匿事項を喋っちまって、その後始末って意味もあって長々と喋っちまった訳だけど。さて、どうすっかなんだけど。
どうするよ?」
「班長、人の所為にしないでくださいよ。班長だって喋る気だったでしょう」
「まあ、そうだな。ハムさんに悪いが、俺もここで諦めるつもりは無いな。
気休めじゃないけど、“投網”の君、ブジャフ君だったな。君は悪くない。開始直後に味方の筈の相方から背中を押されて擁壁から落ちそうになった。目標と時間をロストした。許されない位置まで敵の接近を許した。それでも慌てずにマニュアル通りに君は散弾銃にセレクトして面攻撃に移行した。見事に撃退した。
不手際は直ぐに“投網”に戻さなかったことだ。ただし、君が撃った散弾は全弾が魔物に命中していた。いい腕だ。君のお陰で僕の援護射撃が間に合う猶予が生まれた。これは事実だ。君のお陰で君らのチームは助かった。これは誇っていい。君ならこのまま三日間を無事にやり遂げられるだろう」
言葉の後に慈愛の微笑みを浮かべる班長。
「あ、ありがとうございます。自分は、このまま戦い続けられます」
兵站班の班長と呼ばれた、確か二個上で俺の前に養成学校で会頭を努めていた男だ。抜いたと思ってたのに。班長が“投網”を相方に返し。
「励め」
その間もアサルトライフルの牽制は忘れない。
俺の相方は最敬礼をした後に嬉々として“投網”を受け取りカトンボを落としていく。澱みなく、兵站班の男が見せたようにカトンボの鼻面に被せるように展開させ、確実に絡み獲っていく。昨日まで、さっきまで確実に出来なかった技を悠々と熟している。何故だ。
「ところで盾の、すまん名前は忘れた。たしか質屋の次男だったよな。君だ、その前に“テッパチ”の顎紐を閉めろよ。皆カッコつけて締めないんだよな」
「“テッパチ”?」
「支給された兜の事です」
「顎紐をしっかり締めていないせいでイザという時にテッパチがズレて目を覆い、タイミングが狂い今回の失態に繋がった。そう言うことだな」
「……」
班長は態とらしく大きく息を吐き。
「……君はイロイロ鈍いからハッキリ言っておこう。
僕は相方とは今まで接点がなくて良く知らなかったけど、ここ一週間強の訓練で分かったことが有る。彼女は自分が本気で言葉にしたことは全て責任を持って実行するってことだ。イロイロ厄介だがシカタない。
僕は君の名前を知らないし今のところ覚える気がない。なぜなら僕の相方が君に宣言したからだ。
解るだろう、今更覚えても意味ないし、逆に後味が悪くなりそうだからね」
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そして、この男は俺に言い訳を用意してくれているってことだけは判った。
俺がまだやれると示すことの出来る唯一の切っ掛け。最悪で屈辱に塗れた心が挫けた理由を吐露しなくて良い言い訳。……でも、出来るのか俺に。このまま……。
震える指で俺はテッパチの顎紐を締める。
「うん、言葉にしてくれるかな。念のために」
「……まだ自分はデ、デキます。……任せ、て、下さい」
「うん、じゃそう言う事で。
……気休めじゃないけど、君は優秀だ。盾使いの中では伎倆は抜きん出ている。
君のお父上は男爵とコネが有るのだろう。実際に君以外の家族の皆さんは早い段階で街を見捨て既に脱出している。君ひとりだけ残り、この不利な戦いに敢えて参加してくれている。感謝している。君の行動と気概を称賛する。よろしく頼む」
「き、期待に答えます」
「うん、そう言うことで。では後十秒で我々は此処を離脱する。タイミングを間違えるなよ」
◆ (『兵站盾付きの女《シヅキ》』の視点です)
「性格歪んでますけど班長の“人誑し”は本当に凄いですよね」
「ふん。僕はハムさんにヤラレた事をただ表面だけ真似しただけだ。ハムさんほど酷くないし、あれは本質的に真似できないし、したくない」
「あれと同じ事が出来る人が他にいたら、それもう人じゃないですから」
「それにしても疲れたな。あれほど長い時間“負荷超過”を続けると焼き切れそうだよ。君は大丈夫かい。僕たちが倒れたら本当にヤバいからな」
「大丈夫です。まだいけます。それにしても。まだ先輩の処は注視が必要ですね」
「そうだな、ああ言う英雄気取りが一度崩れると酷く脆いからな。それ
にしてもハムさんが言っていた最初の一分、最初の一時間、最初の一日目は本当だな。彼も今日一日を乗り越えればそれなりに使えるようになるだろう」
「班長、気づいてますか、まだその一時間も超えていませんよ」
「そうなんだよな。酷い冗談を聞いてる気分だよ」
「それと、改めて先輩のこと、ありがとうございます」
「部下を殺人犯にしたくないし、僕もここで諦めたくはない。これは本当。だから気にすることはない。だからハムさんには黙っていようね」
私は空を見上げる。到来時には街中に散り縦横無尽に飛び回り雲霞の如くだったのが、今はもっと酷い。
ギルド敷地上空を右回りで纏まりつつあるそれは、空中に浮いた歪な真っ黒な円を描く。
早くもハムさんの言った通りになった。厄災を呼ぶ黒い天使の輪。
真っ黒なゆっくりと回転する歪な輪から、幾重も枝分かれし飛び出す無数のカトンボの帯は鍋底のようなギルド敷地を目差し下降する。
自らが張る幾何学模様の美しい巣の上に無数に張り付き蠢く、奴らの絶対の殺戮対象である“花魁蜘蛛”を殺しに。
それを“投網”絡ませ無力化して落とす。
落ちた先には槍使い《スピア》組が構え連なる、奴らを滅する“羽竜落とし”が待ち構えている。穂先を青く光らせ。
いくつも点在する青の煌めく光のどれか一つは、確実にジンクのものだろう。
そう考えただけで、少しだけ心が落ち着く。直ぐにでも姿を探し手を振り互いの無事を確認しあいたい。そうはせずに先輩のユニットの二個向こうの救援に向かうべく盾を握り締め、待機壕から飛び出す。
まだ開始一時間どころか、十分も経っていない。
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