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接戦迫撃
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417: 俊也:16/12/19(月)00:44:09 ID:RTj主 ×
午前10時
「はなてええええええ!!」
幕府軍先鋒本多忠朝勢の突撃に対し毛利勝永の寄騎が発砲。
これが開戦の合図となった。
418: 俊也:16/12/19(月)00:46:00 ID:RTj主 ×
「総寄せじゃあああ!一気に踏みつぶせ!!」
越前衆こと松平忠直の軍勢。かれらの突撃がとくに凄まじかった。
冬の陣では真田丸に打ちのめされ、今回の夏の陣では八尾、若江の戦いで突撃をためらってしまい、
みすみす藤堂井伊勢が壊滅するのを見殺しにしてしまった。
それを当然家康に激怒され、部署を取り上げられそうになったのを土下座して詫び、
真田幸村に相対する位置の危険な先鋒を志願したのである。
419: 俊也:16/12/19(月)00:47:40 ID:RTj主 ×
家康本営
「忠直は死ぬつもりやもしれぬのう」
他人事のように家康は言った。
戦略的には、むしろそのほうが望ましいともいえる。
死兵と化して敵の精鋭をすりつぶしてくれれば、あとの展開が楽になる。
それに忠朝ともども譜代の将が先鋒で命をかければ、外様の厄介な連中に不必要に武功を立てさせずにすむ。
そういう思いで、家康はこの戦いを見守っていた。
420: 俊也:16/12/19(月)00:54:16 ID:RTj主 ×
「とはいえ、戦そのものもまだ予断を許さぬ」
「真田あたりがなにか考えて居るやもですな・・・・・・・」
本多正純の言葉に、家康は頷いた。
421: 俊也:16/12/19(月)00:55:17 ID:RTj主 ×
10万以上の軍勢の進撃はさすがに壮観であった。
秀頼の本営からは、それは津波のごとく押し寄せる絶望として映った。
すくなくとも秀頼の周囲の黄母衣衆らにとっては。
「防ぎ・・・・・きれるか」
秀頼の言葉に、小笠原は微笑みつつ応えた。
「まずは恩慈英殿の智嚢を御信じあれ。」
422: 俊也:16/12/19(月)00:59:33 ID:RTj主 ×
幕府軍が大坂方前線の空堀をそこかしこで乗り越え、柵にとりついた時。
凄まじい爆発音が幾重にも響いた。
幕府軍陣内にいくつもの火柱が上がり、将兵が粉みじんに吹き飛ばされる。
彡(゚)(゚)「よっしゃ!成功や!!」
導火線を用いた、原始的な地雷であった。
423: 俊也:16/12/19(月)01:00:40 ID:RTj主 ×
幕府軍は大恐慌に陥った。
彡(゚)(゚)「いまや!頼みます!!」
「かかれい!!」
宇喜多が号令する
柵の一部が開けられ、真田幸村、毛利勝永の2隊が猛然と駆けだす。
424: 俊也:16/12/19(月)01:01:40 ID:RTj主 ×
毛利勝永の奮迅ぶりはすさまじかった。射撃と白兵突撃を繰り返し、本多忠朝の軍勢を瞬く間に壊乱させ、
ついには忠朝を討ち取ってしまった。
さらに榊原康勝、仙石忠政、諏訪忠澄の軍勢に突入し、彼らをこなごなに砕いた。
「我らは勝つ!我らは勝つ!!」
そう声を枯らしながら、勝永は槍を振るい突き進んだ。
426: ↓名無し:16/12/19(月)01:03:50 ID:IZT ×
こっちはどうなるんや
427: 俊也:16/12/19(月)01:04:47 ID:RTj主 ×
そして、真田幸村である。
「右大臣家に、我らがいくさをご覧に入れん!ここは接戦迫撃あるのみ!!」
赤備えの真田隊3000が、鬨の声とともに松平忠直隊に突き入った。
松平隊もまた、崩れに崩れた
「ひいいいいいい真田じゃ・・・・・・」
「い、いや、あれは鬼じゃ・・・・・・」
「にげ、にげろおおおおおお!!」
1
429: 俊也:16/12/19(月)01:12:45 ID:RTj主 ×
そして・・・・・・
「浅野殿、裏切り!!」
凶報が幕府軍の間を駆け回った。
誤報であったのだが、これにより徳川の譜代衆と浅野勢が同士討ち寸前になるなどして
混乱に拍車がかかった。
もはや指揮、情報系統がズタズタになった幕府軍の只中を、幸村は吶喊していった。
430: 名無し:16/12/19(月)01:13:08 ID:a4E ×
正直藤堂高虎消したのはまずいやろ
徳川政権初期の重臣やろ?
1
432: 俊也:16/12/19(月)01:19:00 ID:RTj主 ×
家康本営
「真田勢が、こちらに寄せてきます!!十段目までが破られたり!!」
「毛利勢も・・・・・お味方黒田勢苦戦の模様!!」
「大御所様!ここはあぶのうござる!早くお馬に・・・・・・」
正純の言葉に、家康は腰を浮かせかけた・・・・・が、腹を括ったように再度腰を下ろす。
「ここは動かぬ。」
433: 名無し:16/12/19(月)01:23:03 ID:a4E ×
>>431
高虎の担当した城の改修
およつ御寮人事件
面倒を見ていた計160万石の他藩の歴史への影響
ここら辺に影響でないんかな
と思ったけど城の改修やってたのは1610年代前半なんやな
434: 俊也:16/12/19(月)01:23:48 ID:RTj主 ×
「かかれえ!!あれなるは家康の馬印!あれにかかれ!!」
幸村は吠える。
すでに彼らは家康の旗本衆にまで達していた。
その最後の防衛線も破られつつあった。
435: 俊也:16/12/19(月)01:27:18 ID:RTj主 ×
「家康公、御覚悟!!」
幸村隊先鋒が家康本陣に肉薄したとき
立て続けに射撃音が響いた。
436: 俊也:16/12/19(月)01:30:25 ID:RTj主 ×
次々と、真田幸村隊の将士が撃ち倒されていく。
尋常ならざる弾幕射撃であった。
家康が本陣傍に埋伏させていた千挺近い鉄砲隊が、側面からしたたかに真田隊を撃ちのめしたのである
437: 名無し:16/12/19(月)01:31:41 ID:iNJ ×
見
438: 俊也:16/12/19(月)01:36:36 ID:RTj主 ×
3度目の斉射で、ほとんどの真田兵が撃ち倒されたのを見て、家康は床几から立ち上がる。
「この戦の前から、豊臣の牢人どもが我らに勝つにはわしひとりの首を狙いに来るしかないことは判っておった。
こちらの混乱に乗じ、一点突破でこの本陣を衝くしかな・・・・・・・・
まさかまことにここまで来るとは、敵ながらあっぱれじゃ。」
439: 俊也:16/12/19(月)01:41:09 ID:RTj主 ×
その時、折り重なっていた真田兵の死体の山が動いた。
十文字槍を握った武者が、他の兵士の死体を押しのけずいっと立ち上がる。
そしてあるじを失った馬の一頭に飛び乗り、徳川の本陣へと殺到した!
440: 俊也:16/12/19(月)01:48:01 ID:RTj主 ×
人馬は一体となり、風を切って家康本陣へと乱入した!!
旗本たちの中には逃げ出す者もおり、わずかに向かっていったものも瞬時になぎ倒される
「徳川家康公はいずこぞ!!真田左衛門佐幸村 見参!!」
「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!! )
家康は尻餅をついてしまった
441: 名無し:16/12/19(月)01:51:06 ID:fVv ×
ファッ!?
442: 名無し:16/12/19(月)01:52:08 ID:a8R ×
これは本家本元wwwww
443: 俊也:16/12/19(月)01:55:15 ID:RTj主 ×
「大御所様、早くお馬へ!!」
本多正純が必死で家康の体を顔をしかめつつも抱え上げ、馬に乗せる。
近習10数名にかろうじて守られ、駆けだす家康。
迫りくる幸村に、必死で旗本衆が斬りかかるがバタバタと斬り伏せられる。
家康の馬まで10メートル余りに迫ったとき、再び銃声が響いた。
落馬する幸村。
444: 俊也:16/12/19(月)02:01:15 ID:RTj主 ×
倒れ伏した幸村を、おそるおそるといった態で十数名の足軽が囲む。
ひとりが槍を突き入れようとしたとき
十文字槍がうなりをあげて旋回した。
なぎ倒される足軽達。
死力を振り絞り、包囲を斬り破っていく幸村。
445: 俊也:16/12/19(月)02:07:19 ID:RTj主 ×
全身に銃弾がめりこみ、もはや両足もいうことをきかない。
ぼやける視界の中に、小さくなっていく家康の背中が見えた。
のこる命の炎をすべて込め、幸村は十文字槍を投げた。
槍は主人の意思が乗移ったかのように大気を裂いて飛び、家康の肩口をかすめた!
鮮血が迸る・・・・・・・・・
446: 俊也:16/12/19(月)02:14:44 ID:RTj主 ×
「大御所様!!」
近習が騒ぐのを、家康は手で制した。
「ぐっ・・・・・かすり傷じゃ!大事ない。
それより左衛門佐は・・・・・・・・・・」
徳川を最後まで苦しめ続けた男は、その仇敵の本陣近くで、静かに息絶えていた。
「この近くの集落でいったん傷の御手当など致しましょう。」
他の旗本も合流し、家康は本陣後方の民家に一時避難した。
447: 俊也:16/12/19(月)02:26:17 ID:RTj主 ×
徳川秀忠本陣
「よし!ようやっと敵の攻勢をしのぎ切ったぞ!」
一時大坂方大野治房勢の猛攻に前田勢が崩され、旗本も崩れかけ大混乱に陥っていた
のであるが、敵は限界に達したかじわじわと後退していく。
そこへ父の本陣を脅かしていたあの真田幸村を討ち取ったとの報告が入り、秀忠本陣は活気づいた。
「このまま陣を立て直し次第総寄せじゃ!!今度は秀頼の本陣に我らが突き入る番じゃ!!」
父家康は不在だが、おれとて将軍家として武勲をあげることはできるのだ。
448: 俊也:16/12/19(月)02:29:18 ID:RTj主 ×
大坂方は、各所で押されていた。
毛利勝永も家康本陣手前で失速、少なからぬ損害をうけつつも後退し本隊に合流。
しかしその主力部隊も、馬防柵や空堀を各所で突破されじわじわと後退し始めていた。
449: 俊也:16/12/19(月)02:30:17 ID:RTj主 ×
本日はこれまでといたします。今日もありがとう。
450: 名無し:16/12/19(月)02:32:02 ID:a4E ×
何故この手の創作では秀忠は無能に描かれるのか
政治家としては普通に有能やろ
1
451: 俊也:16/12/19(月)02:37:32 ID:RTj主 ×
>>450 ワイも二代目の為政者としては普通に優秀やと思う。
ただ歴戦の猛将の中に入ると凡庸に見えるというだけで。
まあこのSS自体、司馬遼太郎先生の「関ケ原」「城塞」を参考にしたんで、
そこでのキャラ付けが影響しちゃってる面はあるかもです。
452: ↓名無し:16/12/19(月)09:09:20 ID:ZFk ×
まあ、創作やしな
誰が死んでも自由やし楽しめればそれでええ
次も楽しみにしてるで
午前10時
「はなてええええええ!!」
幕府軍先鋒本多忠朝勢の突撃に対し毛利勝永の寄騎が発砲。
これが開戦の合図となった。
418: 俊也:16/12/19(月)00:46:00 ID:RTj主 ×
「総寄せじゃあああ!一気に踏みつぶせ!!」
越前衆こと松平忠直の軍勢。かれらの突撃がとくに凄まじかった。
冬の陣では真田丸に打ちのめされ、今回の夏の陣では八尾、若江の戦いで突撃をためらってしまい、
みすみす藤堂井伊勢が壊滅するのを見殺しにしてしまった。
それを当然家康に激怒され、部署を取り上げられそうになったのを土下座して詫び、
真田幸村に相対する位置の危険な先鋒を志願したのである。
419: 俊也:16/12/19(月)00:47:40 ID:RTj主 ×
家康本営
「忠直は死ぬつもりやもしれぬのう」
他人事のように家康は言った。
戦略的には、むしろそのほうが望ましいともいえる。
死兵と化して敵の精鋭をすりつぶしてくれれば、あとの展開が楽になる。
それに忠朝ともども譜代の将が先鋒で命をかければ、外様の厄介な連中に不必要に武功を立てさせずにすむ。
そういう思いで、家康はこの戦いを見守っていた。
420: 俊也:16/12/19(月)00:54:16 ID:RTj主 ×
「とはいえ、戦そのものもまだ予断を許さぬ」
「真田あたりがなにか考えて居るやもですな・・・・・・・」
本多正純の言葉に、家康は頷いた。
421: 俊也:16/12/19(月)00:55:17 ID:RTj主 ×
10万以上の軍勢の進撃はさすがに壮観であった。
秀頼の本営からは、それは津波のごとく押し寄せる絶望として映った。
すくなくとも秀頼の周囲の黄母衣衆らにとっては。
「防ぎ・・・・・きれるか」
秀頼の言葉に、小笠原は微笑みつつ応えた。
「まずは恩慈英殿の智嚢を御信じあれ。」
422: 俊也:16/12/19(月)00:59:33 ID:RTj主 ×
幕府軍が大坂方前線の空堀をそこかしこで乗り越え、柵にとりついた時。
凄まじい爆発音が幾重にも響いた。
幕府軍陣内にいくつもの火柱が上がり、将兵が粉みじんに吹き飛ばされる。
彡(゚)(゚)「よっしゃ!成功や!!」
導火線を用いた、原始的な地雷であった。
423: 俊也:16/12/19(月)01:00:40 ID:RTj主 ×
幕府軍は大恐慌に陥った。
彡(゚)(゚)「いまや!頼みます!!」
「かかれい!!」
宇喜多が号令する
柵の一部が開けられ、真田幸村、毛利勝永の2隊が猛然と駆けだす。
424: 俊也:16/12/19(月)01:01:40 ID:RTj主 ×
毛利勝永の奮迅ぶりはすさまじかった。射撃と白兵突撃を繰り返し、本多忠朝の軍勢を瞬く間に壊乱させ、
ついには忠朝を討ち取ってしまった。
さらに榊原康勝、仙石忠政、諏訪忠澄の軍勢に突入し、彼らをこなごなに砕いた。
「我らは勝つ!我らは勝つ!!」
そう声を枯らしながら、勝永は槍を振るい突き進んだ。
426: ↓名無し:16/12/19(月)01:03:50 ID:IZT ×
こっちはどうなるんや
427: 俊也:16/12/19(月)01:04:47 ID:RTj主 ×
そして、真田幸村である。
「右大臣家に、我らがいくさをご覧に入れん!ここは接戦迫撃あるのみ!!」
赤備えの真田隊3000が、鬨の声とともに松平忠直隊に突き入った。
松平隊もまた、崩れに崩れた
「ひいいいいいい真田じゃ・・・・・・」
「い、いや、あれは鬼じゃ・・・・・・」
「にげ、にげろおおおおおお!!」
1
429: 俊也:16/12/19(月)01:12:45 ID:RTj主 ×
そして・・・・・・
「浅野殿、裏切り!!」
凶報が幕府軍の間を駆け回った。
誤報であったのだが、これにより徳川の譜代衆と浅野勢が同士討ち寸前になるなどして
混乱に拍車がかかった。
もはや指揮、情報系統がズタズタになった幕府軍の只中を、幸村は吶喊していった。
430: 名無し:16/12/19(月)01:13:08 ID:a4E ×
正直藤堂高虎消したのはまずいやろ
徳川政権初期の重臣やろ?
1
432: 俊也:16/12/19(月)01:19:00 ID:RTj主 ×
家康本営
「真田勢が、こちらに寄せてきます!!十段目までが破られたり!!」
「毛利勢も・・・・・お味方黒田勢苦戦の模様!!」
「大御所様!ここはあぶのうござる!早くお馬に・・・・・・」
正純の言葉に、家康は腰を浮かせかけた・・・・・が、腹を括ったように再度腰を下ろす。
「ここは動かぬ。」
433: 名無し:16/12/19(月)01:23:03 ID:a4E ×
>>431
高虎の担当した城の改修
およつ御寮人事件
面倒を見ていた計160万石の他藩の歴史への影響
ここら辺に影響でないんかな
と思ったけど城の改修やってたのは1610年代前半なんやな
434: 俊也:16/12/19(月)01:23:48 ID:RTj主 ×
「かかれえ!!あれなるは家康の馬印!あれにかかれ!!」
幸村は吠える。
すでに彼らは家康の旗本衆にまで達していた。
その最後の防衛線も破られつつあった。
435: 俊也:16/12/19(月)01:27:18 ID:RTj主 ×
「家康公、御覚悟!!」
幸村隊先鋒が家康本陣に肉薄したとき
立て続けに射撃音が響いた。
436: 俊也:16/12/19(月)01:30:25 ID:RTj主 ×
次々と、真田幸村隊の将士が撃ち倒されていく。
尋常ならざる弾幕射撃であった。
家康が本陣傍に埋伏させていた千挺近い鉄砲隊が、側面からしたたかに真田隊を撃ちのめしたのである
437: 名無し:16/12/19(月)01:31:41 ID:iNJ ×
見
438: 俊也:16/12/19(月)01:36:36 ID:RTj主 ×
3度目の斉射で、ほとんどの真田兵が撃ち倒されたのを見て、家康は床几から立ち上がる。
「この戦の前から、豊臣の牢人どもが我らに勝つにはわしひとりの首を狙いに来るしかないことは判っておった。
こちらの混乱に乗じ、一点突破でこの本陣を衝くしかな・・・・・・・・
まさかまことにここまで来るとは、敵ながらあっぱれじゃ。」
439: 俊也:16/12/19(月)01:41:09 ID:RTj主 ×
その時、折り重なっていた真田兵の死体の山が動いた。
十文字槍を握った武者が、他の兵士の死体を押しのけずいっと立ち上がる。
そしてあるじを失った馬の一頭に飛び乗り、徳川の本陣へと殺到した!
440: 俊也:16/12/19(月)01:48:01 ID:RTj主 ×
人馬は一体となり、風を切って家康本陣へと乱入した!!
旗本たちの中には逃げ出す者もおり、わずかに向かっていったものも瞬時になぎ倒される
「徳川家康公はいずこぞ!!真田左衛門佐幸村 見参!!」
「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!! )
家康は尻餅をついてしまった
441: 名無し:16/12/19(月)01:51:06 ID:fVv ×
ファッ!?
442: 名無し:16/12/19(月)01:52:08 ID:a8R ×
これは本家本元wwwww
443: 俊也:16/12/19(月)01:55:15 ID:RTj主 ×
「大御所様、早くお馬へ!!」
本多正純が必死で家康の体を顔をしかめつつも抱え上げ、馬に乗せる。
近習10数名にかろうじて守られ、駆けだす家康。
迫りくる幸村に、必死で旗本衆が斬りかかるがバタバタと斬り伏せられる。
家康の馬まで10メートル余りに迫ったとき、再び銃声が響いた。
落馬する幸村。
444: 俊也:16/12/19(月)02:01:15 ID:RTj主 ×
倒れ伏した幸村を、おそるおそるといった態で十数名の足軽が囲む。
ひとりが槍を突き入れようとしたとき
十文字槍がうなりをあげて旋回した。
なぎ倒される足軽達。
死力を振り絞り、包囲を斬り破っていく幸村。
445: 俊也:16/12/19(月)02:07:19 ID:RTj主 ×
全身に銃弾がめりこみ、もはや両足もいうことをきかない。
ぼやける視界の中に、小さくなっていく家康の背中が見えた。
のこる命の炎をすべて込め、幸村は十文字槍を投げた。
槍は主人の意思が乗移ったかのように大気を裂いて飛び、家康の肩口をかすめた!
鮮血が迸る・・・・・・・・・
446: 俊也:16/12/19(月)02:14:44 ID:RTj主 ×
「大御所様!!」
近習が騒ぐのを、家康は手で制した。
「ぐっ・・・・・かすり傷じゃ!大事ない。
それより左衛門佐は・・・・・・・・・・」
徳川を最後まで苦しめ続けた男は、その仇敵の本陣近くで、静かに息絶えていた。
「この近くの集落でいったん傷の御手当など致しましょう。」
他の旗本も合流し、家康は本陣後方の民家に一時避難した。
447: 俊也:16/12/19(月)02:26:17 ID:RTj主 ×
徳川秀忠本陣
「よし!ようやっと敵の攻勢をしのぎ切ったぞ!」
一時大坂方大野治房勢の猛攻に前田勢が崩され、旗本も崩れかけ大混乱に陥っていた
のであるが、敵は限界に達したかじわじわと後退していく。
そこへ父の本陣を脅かしていたあの真田幸村を討ち取ったとの報告が入り、秀忠本陣は活気づいた。
「このまま陣を立て直し次第総寄せじゃ!!今度は秀頼の本陣に我らが突き入る番じゃ!!」
父家康は不在だが、おれとて将軍家として武勲をあげることはできるのだ。
448: 俊也:16/12/19(月)02:29:18 ID:RTj主 ×
大坂方は、各所で押されていた。
毛利勝永も家康本陣手前で失速、少なからぬ損害をうけつつも後退し本隊に合流。
しかしその主力部隊も、馬防柵や空堀を各所で突破されじわじわと後退し始めていた。
449: 俊也:16/12/19(月)02:30:17 ID:RTj主 ×
本日はこれまでといたします。今日もありがとう。
450: 名無し:16/12/19(月)02:32:02 ID:a4E ×
何故この手の創作では秀忠は無能に描かれるのか
政治家としては普通に有能やろ
1
451: 俊也:16/12/19(月)02:37:32 ID:RTj主 ×
>>450 ワイも二代目の為政者としては普通に優秀やと思う。
ただ歴戦の猛将の中に入ると凡庸に見えるというだけで。
まあこのSS自体、司馬遼太郎先生の「関ケ原」「城塞」を参考にしたんで、
そこでのキャラ付けが影響しちゃってる面はあるかもです。
452: ↓名無し:16/12/19(月)09:09:20 ID:ZFk ×
まあ、創作やしな
誰が死んでも自由やし楽しめればそれでええ
次も楽しみにしてるで
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♦♦♦
あと20年早く生まれてきたら、天下を制する戦いをしていただろうとする奥州覇者、伊達政宗。
そんな伊達政宗に時代と言う風が大きく見方をする時間軸の世界。
この物語は語り継がれし歴史とは大きく変わった物語。
伊達家御抱え忍者・黒脛巾組の暗躍により私たちの知る歴史とは大きくかけ離れた物語が繰り広げられていた。
異時間軸戦国物語、if戦記が今ここに始まる。
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この物語は、作者が連載中の「天寿を全うしたら美少女閻魔大王に異世界に転生を薦められました~戦国時代から宇宙へ~」のように、異能力・オーバーテクノロジーなどは登場しません。
異世界転生者、異次元転生者・閻魔ちゃん・神・宇宙人も登場しません。
作者は時代劇が好き、歴史が好き、伊達政宗が好き、そんなレベルでしかなく忠実に歴史にあった物語を書けるほどの知識を持ってはおりません。
戦国時代を舞台にした物語としてお楽しみください。
ご希望の登場人物がいれば感想に書いていただければ登場を考えたいと思います。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
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