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真の日米融和へ
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夕刻、というか19時過ぎまで仮眠をしてしまい、取り急ぎ山下将軍と情報交換をする久保。
何やかやで敵人民解放軍は流石に後退し再編を行っているとの由。
こちらも第二機動艦隊経由で作戦機や物資補給が翌朝には…。
地上部隊も…。
だが、まだ足りんな。
夕食を済ませ、もう一度情報整理確認しようとしていた頃。
衛兵の1人がノックをする。
「閣下、お寛ぎのところ申し訳ありませんが…」
20時回ってるこの時間にか…。
一応海軍大将としての二種軍装を整え、すこし怪訝な顔を浮かべるめぐみに笑顔を向け、来賓室へ。
「お互いに大変わよねぇ。」
カーチス・ルメイであった。
「まずは大将特進と戦略空軍…」
「そんな辞儀合いはいいわよう。あたしと拓也の仲じゃなーい。」
何のだよ。
自らもソファに座り、ルメイと向かい合う久保。
「御用向きは…」
「ふん…これから第2基地はB42はじめとする米空軍機専用として使わせていただきます。」
「それはもうすでに合意の上では…」
「最後まで聞きなさい。まだ我が空軍、海軍、それに伴う物資輸送は準義勇軍的な扱いと我が国内ではなっていますが、それとは関係なしに非公式ですが大陸における対中露の作戦はことごとーく!
我が米軍主導で行うってこと。
最終的には作戦機はおたくの3倍弱。
当たり前よねえ?
そして事実上最高責任者はあ・た・し」
「…………!!」
まあ予想はしていたが、ここまで露骨とは…。
何か言いかけた久保をルメイが制す。
「あんたってか日本サイドにも言いたいことはあるでしょう。
でもねえ、頑張り過ぎちゃったのよアジア人風情の国が。建国以来の戦死者出しちゃって、こっちの国民に反日感情が無いと思う?
中露が脅威だから、仕方なく味方にして使ってやってんだと言う形が必要なの。拓也ならわかるでしょ?
じゃ、今日は資料もらって帰るから。
まだディスカッションしたいならいつでも私をコールしてくれていいわよ?」
そう言ってコーヒーを飲み干すと、ルメイは美形の青年副官と共に去って言った。
先刻から視察に来た総司令部の参謀たちに引き継ぎを済ませ、自室に戻り、腕組みをする久保。
まぁ、予想通りと言えばそうなるが。
今はこちらの表裏の軍政面の工作でギリギリ抑えているが、反共とは別枠で対米融和に納得しない強硬派は陸海軍に未だいる。
結局軍事面のみならず、政治面でもシビリアンコントロールを直ぐにでも強化せよと圧力をあの国がかけて来る流れとなれば…それは久保自身10年弱単位で緩やかに民主化共々進めたかったことだが…。
そいつらが暴発する危険が…。
それらの鎮圧に米軍の介入をわずかでも許せば…。
日米の関係性が結局久保のいた世界と同じような形になる危険大。
この国はゆっくり、根回しをして自発的に変わったのだ。
黒船を2度来させてはならない。
中露との激戦とは別枠で早期に手を打たねば…
となると…
やはりこの身を捧げるしかあるまい。
「閣下…危険です。戻れなくなる。」
それまで久保など居ないもののように書物を読んでいためぐみが唐突に口を開いた。
そんな彼女の頬に唇を押し当てる。
「心配はいらないよ。多分な。」
「私の『食事』はもう足りてます。」
「わかった。良かった。」
久保は頷くと、着替えをして内線を入れる。
「すまないが車を回してくれ。」
そして…。
孫呉アメリカ戦略空軍基地(仮設)
緊急拡張工事をしたとは言え、改めて広大さに圧倒される。
そこの検問は、階級章の星の数で、渋々ながら通してくれた。
問題は官舎であった。
正面入り口から入る。
衛兵は銃を突きつけかけたが、久保のひと睨みで渋々敬礼する。
しかし受付口。
栗色の髪の生意気そうな女性下士官?が気だるげに座っていた。
「ちょっとそこのサル。ここに入室時間とサイン。」
敬礼も当然せず、面倒臭げにノートを差し出す。
久保はそれに応じてペンを走らせる。
「ルメイ閣下に、お逢いしたいのだが…。
先刻アポは取らせていただいてある。
日本海軍大将久保拓也が来たとお伝え願いたい。」
「は?呼び出せる訳ないでしょこの時間に?」
「いや、あのだからアポは…」
なんなんだこれ。そしてこの女の態度。
怒鳴りつけたい衝動はどうにか抑えつけた。
しかし、その代わりに久保は斜め上の行動に出る。
軍帽を外す。
何故か捻りハチマキ。
そして最速の動作で制服を脱ぐ。
!!!
細身ながら凄まじい筋肉。
そして白い褌…腰回りがもっとも充実している。
「もういい。取り継がぬというなら俺から行く。
日本帝国軍参謀副長、久保拓也、罷り通る!」
大股で廊下を練り歩き始める。
件の女性は…。
目を見開き、両手で口を塞ぐ。
というか、瞳が潤んでいた。
それ以上に、入り口の衛兵。
「よく鍛えられたケツだぁ…(恍惚)」
無数の米軍将兵たちが周りにいる筈だが全く意に介さず、日本海軍大将が米軍基地施設内を褌一丁で練り歩くという前代未聞の光景。
(わかる…ワカるぞ。カーチス・ルメイよ。)
アンタのいる部屋…まぁ、ベースは日本軍施設であるから、元々高官が用いる部屋は特定しやすいのだが。
ここか。
「ルメイ閣下はおられるや!?」
ノックはする。
「いいわよ!来て!」
よし…。
ドアを開けるとホテルのスイートのように改修された部屋。
中央のベッドに鎮座するは、屈強な…女装をした何かが居た。
「あらやだ。私の想像の3倍イケてる。
有色人種にしておくには勿体無いわ!」
「献上したきはそれのみにあらず。」
褌を少しずらす久保拓也。
パァン!と仰角最大で跳ね上がる主砲。
ふああああっと感嘆と興奮の声を上げるルメイ。
「いいっ…いいわぁ。私の目に…」
言い終わらない内に野獣と化した久保はルメイの堅太りの身体をベッドに組み伏せる。
男の場合菊門ただ一つ。
問答無用で突き入れる。無論今回ばかりは、帝国謹製「薄型突撃一番零式」を二重に被せてあるが。
「これは帝都東京の分!」
「名古屋の分!」
「近傍の三菱重工工場の分…!!」
「~~~~~~~~!!?」
間違いなくカーチス・ルメイは全身で自らの中に女を感じていた。
生涯最高の脳髄を焼くような快感。
この男…人間なの!?
それでいて自らのモノはいきりたっては放精を繰り返していたのだが。
「あああもっと!なんでもするわ!?
いえ、させていただきますぅー!!」
久保がようやく果てる頃には、最強アメリカ空軍を事実上統べる男は、20回は女、雌として果てていた。
呼吸を整えながら、久保拓也は去り際に言い残す。
「本国に…大統領の耳にも入る形で伝えよ。
満州、対中露戦線は現地に通暁した日本軍立案の作戦を支持するが最適解と判断す。とな。
あと、現状でも支援可能な、必要なものはそこに書いてある。」
「は、はい。仰せのままに。
またお待ちしております…わ」
ルメイはベッドの上で三つ指をつく。
元の入り口まで戻ると、
何やかやで敵人民解放軍は流石に後退し再編を行っているとの由。
こちらも第二機動艦隊経由で作戦機や物資補給が翌朝には…。
地上部隊も…。
だが、まだ足りんな。
夕食を済ませ、もう一度情報整理確認しようとしていた頃。
衛兵の1人がノックをする。
「閣下、お寛ぎのところ申し訳ありませんが…」
20時回ってるこの時間にか…。
一応海軍大将としての二種軍装を整え、すこし怪訝な顔を浮かべるめぐみに笑顔を向け、来賓室へ。
「お互いに大変わよねぇ。」
カーチス・ルメイであった。
「まずは大将特進と戦略空軍…」
「そんな辞儀合いはいいわよう。あたしと拓也の仲じゃなーい。」
何のだよ。
自らもソファに座り、ルメイと向かい合う久保。
「御用向きは…」
「ふん…これから第2基地はB42はじめとする米空軍機専用として使わせていただきます。」
「それはもうすでに合意の上では…」
「最後まで聞きなさい。まだ我が空軍、海軍、それに伴う物資輸送は準義勇軍的な扱いと我が国内ではなっていますが、それとは関係なしに非公式ですが大陸における対中露の作戦はことごとーく!
我が米軍主導で行うってこと。
最終的には作戦機はおたくの3倍弱。
当たり前よねえ?
そして事実上最高責任者はあ・た・し」
「…………!!」
まあ予想はしていたが、ここまで露骨とは…。
何か言いかけた久保をルメイが制す。
「あんたってか日本サイドにも言いたいことはあるでしょう。
でもねえ、頑張り過ぎちゃったのよアジア人風情の国が。建国以来の戦死者出しちゃって、こっちの国民に反日感情が無いと思う?
中露が脅威だから、仕方なく味方にして使ってやってんだと言う形が必要なの。拓也ならわかるでしょ?
じゃ、今日は資料もらって帰るから。
まだディスカッションしたいならいつでも私をコールしてくれていいわよ?」
そう言ってコーヒーを飲み干すと、ルメイは美形の青年副官と共に去って言った。
先刻から視察に来た総司令部の参謀たちに引き継ぎを済ませ、自室に戻り、腕組みをする久保。
まぁ、予想通りと言えばそうなるが。
今はこちらの表裏の軍政面の工作でギリギリ抑えているが、反共とは別枠で対米融和に納得しない強硬派は陸海軍に未だいる。
結局軍事面のみならず、政治面でもシビリアンコントロールを直ぐにでも強化せよと圧力をあの国がかけて来る流れとなれば…それは久保自身10年弱単位で緩やかに民主化共々進めたかったことだが…。
そいつらが暴発する危険が…。
それらの鎮圧に米軍の介入をわずかでも許せば…。
日米の関係性が結局久保のいた世界と同じような形になる危険大。
この国はゆっくり、根回しをして自発的に変わったのだ。
黒船を2度来させてはならない。
中露との激戦とは別枠で早期に手を打たねば…
となると…
やはりこの身を捧げるしかあるまい。
「閣下…危険です。戻れなくなる。」
それまで久保など居ないもののように書物を読んでいためぐみが唐突に口を開いた。
そんな彼女の頬に唇を押し当てる。
「心配はいらないよ。多分な。」
「私の『食事』はもう足りてます。」
「わかった。良かった。」
久保は頷くと、着替えをして内線を入れる。
「すまないが車を回してくれ。」
そして…。
孫呉アメリカ戦略空軍基地(仮設)
緊急拡張工事をしたとは言え、改めて広大さに圧倒される。
そこの検問は、階級章の星の数で、渋々ながら通してくれた。
問題は官舎であった。
正面入り口から入る。
衛兵は銃を突きつけかけたが、久保のひと睨みで渋々敬礼する。
しかし受付口。
栗色の髪の生意気そうな女性下士官?が気だるげに座っていた。
「ちょっとそこのサル。ここに入室時間とサイン。」
敬礼も当然せず、面倒臭げにノートを差し出す。
久保はそれに応じてペンを走らせる。
「ルメイ閣下に、お逢いしたいのだが…。
先刻アポは取らせていただいてある。
日本海軍大将久保拓也が来たとお伝え願いたい。」
「は?呼び出せる訳ないでしょこの時間に?」
「いや、あのだからアポは…」
なんなんだこれ。そしてこの女の態度。
怒鳴りつけたい衝動はどうにか抑えつけた。
しかし、その代わりに久保は斜め上の行動に出る。
軍帽を外す。
何故か捻りハチマキ。
そして最速の動作で制服を脱ぐ。
!!!
細身ながら凄まじい筋肉。
そして白い褌…腰回りがもっとも充実している。
「もういい。取り継がぬというなら俺から行く。
日本帝国軍参謀副長、久保拓也、罷り通る!」
大股で廊下を練り歩き始める。
件の女性は…。
目を見開き、両手で口を塞ぐ。
というか、瞳が潤んでいた。
それ以上に、入り口の衛兵。
「よく鍛えられたケツだぁ…(恍惚)」
無数の米軍将兵たちが周りにいる筈だが全く意に介さず、日本海軍大将が米軍基地施設内を褌一丁で練り歩くという前代未聞の光景。
(わかる…ワカるぞ。カーチス・ルメイよ。)
アンタのいる部屋…まぁ、ベースは日本軍施設であるから、元々高官が用いる部屋は特定しやすいのだが。
ここか。
「ルメイ閣下はおられるや!?」
ノックはする。
「いいわよ!来て!」
よし…。
ドアを開けるとホテルのスイートのように改修された部屋。
中央のベッドに鎮座するは、屈強な…女装をした何かが居た。
「あらやだ。私の想像の3倍イケてる。
有色人種にしておくには勿体無いわ!」
「献上したきはそれのみにあらず。」
褌を少しずらす久保拓也。
パァン!と仰角最大で跳ね上がる主砲。
ふああああっと感嘆と興奮の声を上げるルメイ。
「いいっ…いいわぁ。私の目に…」
言い終わらない内に野獣と化した久保はルメイの堅太りの身体をベッドに組み伏せる。
男の場合菊門ただ一つ。
問答無用で突き入れる。無論今回ばかりは、帝国謹製「薄型突撃一番零式」を二重に被せてあるが。
「これは帝都東京の分!」
「名古屋の分!」
「近傍の三菱重工工場の分…!!」
「~~~~~~~~!!?」
間違いなくカーチス・ルメイは全身で自らの中に女を感じていた。
生涯最高の脳髄を焼くような快感。
この男…人間なの!?
それでいて自らのモノはいきりたっては放精を繰り返していたのだが。
「あああもっと!なんでもするわ!?
いえ、させていただきますぅー!!」
久保がようやく果てる頃には、最強アメリカ空軍を事実上統べる男は、20回は女、雌として果てていた。
呼吸を整えながら、久保拓也は去り際に言い残す。
「本国に…大統領の耳にも入る形で伝えよ。
満州、対中露戦線は現地に通暁した日本軍立案の作戦を支持するが最適解と判断す。とな。
あと、現状でも支援可能な、必要なものはそこに書いてある。」
「は、はい。仰せのままに。
またお待ちしております…わ」
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