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全方位戦線
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ドイツ東部戦線中央軍司令官、マンシュタイン元帥の判断は早かった。
「全地上軍は、航空支援の元可及的速やかにモスクワ東方250キロの線まで後退せよ。
情勢によってはヴォルガ川で防衛線を構築する!」
ヒトラー総統より、このケースでの現場判断は全面的に委任されている。
しかし、警戒はしていたとは言えここまで質量ともに充実しきった大反攻にさらされるとは…。
「イワンめ、こりゃまた大量に突っ込んできたモノだぜ。
しかしまあ、慣れない海上戦闘よりゃマシか。」
平原を埋め尽くす雲霞の如きソ連軍T34の群れ、そこへ47ミリ砲を撃ち込み、的確にエンジン等の急所をぶち抜き擱座炎上させる。
対空砲火も激しく、ソ連空軍が制空権を奪いかけている中で「おそろしく操縦性の悪い機体」を駆ってだ。
「やっぱりこの御仁は魔王だ…。」
スツーカの機体後席でガーデルマンは慨嘆した。
日本
帝都参謀本部。
「正直予想外だ。もちろんソ連軍がかなり回復と反攻準備を整えているとは知っていたが。」
山本の言葉に、久保拓也も頷いた。
「はい。正直私も不覚でありました。
大攻勢の規模はまぁ予測通りでしたが。
如何に急いでも秋頃かと…。」
「やはり、アメリカ…大統領のライアンか?」
「御意。ルーズベルト氏の代にも増して、レンドリースに止まらない有形無形の支援をソ連に行っているのは確実ですね。」
「ふうん、曲がりなりにも自由主義、民主主義の盟主が共産国の親玉にねえ。
ナチスという共通の敵がいるとは言え…。ちと不可解だな。」
「御意。私の方でも掘り下げてみますが。
我が国として優先すべきは…。」
「本土防空戦であるな。新型兵器やジェット機を、全土の都市や要衝、工場に回し切れるかね?」
「即100%とはいきませんが、拙速は巧遅に勝るの精神にて…。」
久保は微かに口元を緩める。
そして、4月16日…。
日本時間20時過ぎ。
彼らは来た。
「浦賀沖500キロ、哨戒中の駆逐艦群よりB32群現出との報!」
「総数600以上!一部は分派して東海、関西地区に向かう模様!」
「来襲予測地域には全て警報を発令!」
さらに…。
「東シナ海上空の哨戒型富嶽より入電!
た…大陸からもB32、推定500以上!」
参謀本部は凍りついた。
まさか…総数4桁超えの、超重爆撃機による飽和攻撃!?
しかも日本全土を的にした…。
ざわめく参謀達。
そんな中、突然二種軍装を脱ぎ出す久保拓也。
「久保君、ナニを!?」
福留参謀らが戸惑ったのも無理はない。
身体に密着した、濃紺の試作耐Gスーツ。
それを身に纏っていたのだ。
「この直下に地下滑走路があります。
本官も、零風で出る!」
……………!!
そのまま早足で本営を去る。
「や、山本閣下…。」
「まぁ、定期的なあやつの発作というか…。」
帝都防空の地上指揮は加藤建夫将軍に任されていた。
13分後には高度1万2000メートルに達する零風。
その隣に雷電。
「一杯引っ掛ける前で良かったですよ、参謀長殿!
今日、嬢ちゃんの総監は?」
「カリン…ホルテンブルグ少将には関西地区を任せている。
まぁとにかく、零風を眠らせてる場合でもないのでな。」
「なるほど、おっ、アレが梅花か。」
200近い数のオレンジ色の線。
赤松にはかろうじて、久保にははっきりと、その向こうのB32の群が映る。
敵は慌てて開発したのかデコイ…多分照明弾の応用であろう…を撒く。
が、やはりタイミング等の問題で20から30の梅花の誘導を狂わせただけで、トータル60%に迫る命中率。
「おっしゃ!かなり楽になったぜ!」
赤松の言葉に呼応するように、零戦88型105機が轟音と共に襲い掛かる。
まだ敵B32は200機弱は居る。
さらに…。88型を率いる鴛淵中佐からの報。
「敵護衛にF2H!200機以上!」
やはりな。夜間レーダーの技術は向こうが上…。
「赤松さん、デカブツは任せる!」
「無茶いうなですよ!」
「貴方だから言っている!頼みます!」
「しょうがねえなぁ。」
「鴛渕!全機リミッターを外させろ!」
「了解!全機モード変更
『トランソニック』!」
一斉に加速する88型の群れ。
時速1100キロを超え、まだ完全とは言えぬ耐Gスーツで歯を食いしばりつつ、パイロット達は米軍のお株を奪う一撃離脱戦法を繰り返す旭日の鷲達。
「また超スピード!?」
アメリカ艦載機指揮官のヘリントン大佐は目を剥いた。
まさか我が国の技術の集大成を、時速200キロ近い速度差で出し抜かれるとは…。
そして例の謎の巨大戦闘機?が弾幕の嵐…。
「おるあっ!こっから先侵入禁止だバカヤロウコノヤロウ!!」
赤松は単機で、30ミリ機関砲10門の弾幕を張りつつ、さらに47ミリ砲単発撃ちで、1分間に8から12機ペースで敵を減殺していく。
「クッ、化け物め!編隊崩すな!弾幕を…。」
言いかけたラプター総隊長機のコクピットに、47ミリ砲弾が直撃。
算を乱したB32編隊に、久保の零風が転進し、襲い掛かる。
それに30機程の零戦88型も合流する。
そう…ここで米側にのしかかった一つの問題はF2Hの航続距離であった。
一応航続距離2000キロ以上、ジェット戦闘機黎明期のドイツMe262の倍以上とはなっているが、母艦を要する機動部隊が、敵本土沖合500キロまでに接近の限界を海軍中枢命令で定められてしまっていた。(日本側に捕捉攻撃されるリスクを考えれば、これでも攻めた方だ。)
結局全力の戦闘機動を行うのは、10から15分が限界…。
ヘリントンは任務半ばに、部下に離脱を命じざるを得なかった。
「全地上軍は、航空支援の元可及的速やかにモスクワ東方250キロの線まで後退せよ。
情勢によってはヴォルガ川で防衛線を構築する!」
ヒトラー総統より、このケースでの現場判断は全面的に委任されている。
しかし、警戒はしていたとは言えここまで質量ともに充実しきった大反攻にさらされるとは…。
「イワンめ、こりゃまた大量に突っ込んできたモノだぜ。
しかしまあ、慣れない海上戦闘よりゃマシか。」
平原を埋め尽くす雲霞の如きソ連軍T34の群れ、そこへ47ミリ砲を撃ち込み、的確にエンジン等の急所をぶち抜き擱座炎上させる。
対空砲火も激しく、ソ連空軍が制空権を奪いかけている中で「おそろしく操縦性の悪い機体」を駆ってだ。
「やっぱりこの御仁は魔王だ…。」
スツーカの機体後席でガーデルマンは慨嘆した。
日本
帝都参謀本部。
「正直予想外だ。もちろんソ連軍がかなり回復と反攻準備を整えているとは知っていたが。」
山本の言葉に、久保拓也も頷いた。
「はい。正直私も不覚でありました。
大攻勢の規模はまぁ予測通りでしたが。
如何に急いでも秋頃かと…。」
「やはり、アメリカ…大統領のライアンか?」
「御意。ルーズベルト氏の代にも増して、レンドリースに止まらない有形無形の支援をソ連に行っているのは確実ですね。」
「ふうん、曲がりなりにも自由主義、民主主義の盟主が共産国の親玉にねえ。
ナチスという共通の敵がいるとは言え…。ちと不可解だな。」
「御意。私の方でも掘り下げてみますが。
我が国として優先すべきは…。」
「本土防空戦であるな。新型兵器やジェット機を、全土の都市や要衝、工場に回し切れるかね?」
「即100%とはいきませんが、拙速は巧遅に勝るの精神にて…。」
久保は微かに口元を緩める。
そして、4月16日…。
日本時間20時過ぎ。
彼らは来た。
「浦賀沖500キロ、哨戒中の駆逐艦群よりB32群現出との報!」
「総数600以上!一部は分派して東海、関西地区に向かう模様!」
「来襲予測地域には全て警報を発令!」
さらに…。
「東シナ海上空の哨戒型富嶽より入電!
た…大陸からもB32、推定500以上!」
参謀本部は凍りついた。
まさか…総数4桁超えの、超重爆撃機による飽和攻撃!?
しかも日本全土を的にした…。
ざわめく参謀達。
そんな中、突然二種軍装を脱ぎ出す久保拓也。
「久保君、ナニを!?」
福留参謀らが戸惑ったのも無理はない。
身体に密着した、濃紺の試作耐Gスーツ。
それを身に纏っていたのだ。
「この直下に地下滑走路があります。
本官も、零風で出る!」
……………!!
そのまま早足で本営を去る。
「や、山本閣下…。」
「まぁ、定期的なあやつの発作というか…。」
帝都防空の地上指揮は加藤建夫将軍に任されていた。
13分後には高度1万2000メートルに達する零風。
その隣に雷電。
「一杯引っ掛ける前で良かったですよ、参謀長殿!
今日、嬢ちゃんの総監は?」
「カリン…ホルテンブルグ少将には関西地区を任せている。
まぁとにかく、零風を眠らせてる場合でもないのでな。」
「なるほど、おっ、アレが梅花か。」
200近い数のオレンジ色の線。
赤松にはかろうじて、久保にははっきりと、その向こうのB32の群が映る。
敵は慌てて開発したのかデコイ…多分照明弾の応用であろう…を撒く。
が、やはりタイミング等の問題で20から30の梅花の誘導を狂わせただけで、トータル60%に迫る命中率。
「おっしゃ!かなり楽になったぜ!」
赤松の言葉に呼応するように、零戦88型105機が轟音と共に襲い掛かる。
まだ敵B32は200機弱は居る。
さらに…。88型を率いる鴛淵中佐からの報。
「敵護衛にF2H!200機以上!」
やはりな。夜間レーダーの技術は向こうが上…。
「赤松さん、デカブツは任せる!」
「無茶いうなですよ!」
「貴方だから言っている!頼みます!」
「しょうがねえなぁ。」
「鴛渕!全機リミッターを外させろ!」
「了解!全機モード変更
『トランソニック』!」
一斉に加速する88型の群れ。
時速1100キロを超え、まだ完全とは言えぬ耐Gスーツで歯を食いしばりつつ、パイロット達は米軍のお株を奪う一撃離脱戦法を繰り返す旭日の鷲達。
「また超スピード!?」
アメリカ艦載機指揮官のヘリントン大佐は目を剥いた。
まさか我が国の技術の集大成を、時速200キロ近い速度差で出し抜かれるとは…。
そして例の謎の巨大戦闘機?が弾幕の嵐…。
「おるあっ!こっから先侵入禁止だバカヤロウコノヤロウ!!」
赤松は単機で、30ミリ機関砲10門の弾幕を張りつつ、さらに47ミリ砲単発撃ちで、1分間に8から12機ペースで敵を減殺していく。
「クッ、化け物め!編隊崩すな!弾幕を…。」
言いかけたラプター総隊長機のコクピットに、47ミリ砲弾が直撃。
算を乱したB32編隊に、久保の零風が転進し、襲い掛かる。
それに30機程の零戦88型も合流する。
そう…ここで米側にのしかかった一つの問題はF2Hの航続距離であった。
一応航続距離2000キロ以上、ジェット戦闘機黎明期のドイツMe262の倍以上とはなっているが、母艦を要する機動部隊が、敵本土沖合500キロまでに接近の限界を海軍中枢命令で定められてしまっていた。(日本側に捕捉攻撃されるリスクを考えれば、これでも攻めた方だ。)
結局全力の戦闘機動を行うのは、10から15分が限界…。
ヘリントンは任務半ばに、部下に離脱を命じざるを得なかった。
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