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鉄槌を下せ

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548: 俊也 20/10/13(火)23:26:33 ID:8KE
そして再び時空と世界線は戻り、東部太平洋。戦艦大和。第一医務室内

彡(゚)(゚)(こんどこそ、ワイは死んだのやろうか?
周りを見回しても霧みたいなものでなんもみえんで…。
死後の世界…。地獄やないみたいやな。
極楽か?キリカスの言う天国か?ようわからん。
ん?誰か人影が…。)
「こんにちは。南慈英君やったね。」
彡(゚)(゚)「せやけど、あんたさんは?」
その青年は、野球のユニフォーム姿。
ずいぶん上等な縫製や。胸には英語で「バファローズ」?
「ちょっと今は名乗れへんな。でもご覧の通り、野球を愛している男。
お察しの通りここは天国の入り口や、でも、まだあんたが入るにはまだ早い。
俺は大事なキャンプ中にあることに絶望して、宿舎の10階から飛び降りちまったんだけどな…。
とにかく、今は急いであんたは戻らな(アカン)」
左打席の向きにバットを握り青年は構える。

彡(゚)(゚)「ファッ!?おぃ待てい!!」

青年は巧みなバットコントロールで南慈英を…。

パカアアアアアアアアアアン!!











549: 名無しさん@おーぷん 20/10/13(火)23:28:23 ID:Aed
小瀬やないかい!!

550: 名無しさん@おーぷん 20/10/13(火)23:42:14 ID:qY3
天国に行けてて良かったで。

551: 名無しさん@おーぷん 20/10/14(水)08:46:55 ID:z7L
あれは…幻のオリの二代目イチロー小瀬浩之?

552: 名無しさん@おーぷん 20/10/14(水)13:13:16 ID:RKN
地味にキリスト教disってて草







553: 俊也 20/10/14(水)23:34:05 ID:wDB
アメリカ西海岸、ロスアンジェルス沖合1500キロにまで遂に達した、日本戦艦大和。
中途、沿岸部より飛来した300機超のB-29、B-17混成部隊により高高度からの絨毯爆弾を受ける。が、1トン爆弾の高高度からの加速の付いた爆撃も、森下の操艦により躱されるか、あるいは当たってもバトルシ
ップモードで装甲を固めた大和にダメージを与えられず…。改3式弾の数斉射で100機超の損害を受け、虚しく撤退。
結局此処までの接近を許してしまう。

もっともこの段階になるとトルーマンも腹を括り、大和が沿岸都市部1000キロ以内に達した時点で欧州より転用した航空戦力を全力投入。それが破られて初めて(具体的理由はぼかし)沿岸部住人に避難命令を出すという方針を固めていた…。

一方大和CICである。
「長官、射程内に入りました。」
「うむ、予定通りにて…。」
ここまでくれば腹を括るしかない。
現状残された手段は、あれを大和側でカメラ映像を基に遠隔操作~最終誘導するのみ。
しかし恐らく確実に、敵は西海岸全域に、新鋭ジェット戦闘機を多数配置している…。
ただ漫然と誘導飛行するだけでは、向こうの最高速度的に撃墜される危険が大。
これはただ一発しかないのだ。
一応、こちらに置いてあるF35のレーダーとリンクさせるとは言え…。
操作卓に向かう杉田の表情も重い。
いかなエースでも、後方見張りという概念なくば…。
だが、やるしか…あの悪魔の卵を葬り去るには…。
「発射じゅ…。」


彡(゚)(゚)「お待ちを!!」
南慈英!?
「君、大丈夫なのかね!?」
小沢が皆を代表して問いかける。
彡(゚)(゚)「心配いりまへん。『それ』をやるだけの気力体力は十分であります!!」
数秒、小沢と森下は顔を見合わせるが…。

「わかった。何卒、よろしく頼む!!」
小沢は頭を垂れた。
南慈英は敬礼し杉田と入れ替わる。
「よし、タクティカルトマホーク、発射!!」
轟音とともに、大和最後の矢が放たれる!!

彡(゚)(゚)「よっしゃ、前よりは大掛かりになるけど、基本は同じや。とにかく感じ取るんや。天地を貫く意識、そして臍下丹田…」
西海岸付近にトマホークが達すると。案の定敵P-80の大群。
それらの挙動を、悉く微細なところまで…ワイは感知できとる!!
後方からの銃撃の嵐を、悉く信じがたい超反応で躱しきる、その内に燃料が切れ、追撃断念したP-80の群れは引き返していく。

彡(゚)(゚)「行けるで!!」
そのまま人里少ない丘陵地帯上空を、目標地点に向け疾駆するトマホーク。
しかし、大和艦上に置かれたF35機内の坂井より、敵機影見ゆの情報…!!
彡(゚)(゚)「甘くはなかったか…。」
しかし、襲い掛かってきたのはF8Fベアキャット。

何の、今更レシプロ戦闘機など!!
実際、100キロ近くはある速度差で、悠々と振り切る。
しかし、ただ一機、何故か追いすがってくる!!
彡(゚)(゚)「ファッ!?」
どういうことなの?
21世紀エアレーサー特化仕様のベアキャットでさえ850キロ止まり。
だのになぜ!?
「ナイスでーす!」
ビリー・ヘリントン少佐であった。
彡(゚)(゚)「そうか、スリップストリームや!」
トマホーク真後ろの空気抵抗の少ないゾーンを利用し、じわじわ加速し距離を詰めてくるベアキャット。
しかし…
彡(゚)(゚)「それならこれや!!」
ぐわっとトマホークが上昇!
そしてなんと!巡航ミサイル前代未聞の宙返り!!
「ああん?なんで!?」
濃密な空気抵抗に急激に晒され、急減速し、挙動が乱れてしまうベアキャット。
気が付いた時には遥か彼方へと、トマホークは飛び去っていた。
「仕方ないね。」
嘆息するヘリントン…。

そして…。遂にタクティカルトマホークは目標に到達、着弾し燃料気化爆弾が炸裂する。
マンハッタン計画の最重要拠点、ロスアラモス国立研究所は、類い稀な頭脳を有する研究者、貴重な設備群を根こそぎ…。
業火の下に滅却し去ったのである。








555: 名無しさん@おーぷん 20/10/14(水)23:35:17 ID:K9s
乙。大和一隻で仕事し過ぎやろ…

556: 名無しさん@おーぷん 20/10/15(木)09:31:50 ID:H3r
むしろアメさんは兄貴をジェット機に載せるべきだったんじゃ…

557: 名無しさん@おーぷん 20/10/15(木)14:48:22 ID:02X
もう二度と原爆火遊び出来ないねぇ…

558: 名無しさん@おーぷん 20/10/15(木)17:53:38 ID:zeI
みてるこっちが恥ずかしくなってくるな
障〇者ネトウヨ占める板だけある

559: ■忍【LV1,シャーマン,VC】 20/10/15(木)19:12:19 ID:9Xu
>>558みてるこっちが恥ずかしくなるな


560: 俊也 20/10/15(木)22:33:56 ID:8rU
「ロスアラモスが…。」
蒼白となり、視線が定まらなくなるトルーマン大統領。
「残念ながら…現在は開発計画再開を云々できる状況では御座いません。」
スティムソンが無念を腹から絞り出すようにそう言った。
「モンスター、大和め!最終目標があそこだったとは!
…にしても、奴らどうやってロスアラモスがそうだと?反応兵器開発の情報自体は流石に掴んでいたであろうが…。」
「ソ連が流していたのかもしれませんねえ?」
そう答えたのは、フィリピン情勢の報告に訪れていたダグラス・マッカーサー元帥であった。
「なな、なにを?」
「多分開発状況は少なくとも連中のスパイにはダダ洩れ…。そこへ降ってわいたような日本のモンスターの出現。互いになにがしかの密約を…となっててもおかしくないですねえ。そうなると防諜管理責任というのが…コココ…」
「なん…だとう!?このキザ男!!」
「やめんか!!」
トルーマンの就任以来初の一喝に居合わせた一同が驚いた表情を浮かべる…。
「現在は、現有兵力で、如何にこの大戦にケリをつけ、戦後のソ連に対する優位を確保するかが問題だ。我々のプランの全てをぶち壊しにしたモンスターも、恐らくは後2、3日で力尽きる。
日本に帰る事無くだ。そうであろう?」
一同が頷いた時…。

「大統領閣下!!」
補佐官の一人が書類を抱えて飛び込んでくる。
「何事かね?」
「そそっ、それが…。ジャ…日本国首相の鈴木貫太郎からの親書で有ります!」



!!!!!!!

早速目を通すトルーマン。

「トルーマン大統領閣下、この大戦、及び今次沖縄以降の我が方の攻勢により戦死した多くの貴国の勇敢な兵士たちに対し、まずは哀悼の意を表します。
そして恐らくは貴国中枢のどなたもが疑問に思っているであろう…。」
がばっと、トルーマンは立ち上がる。

「何だと…。」

あのモンスターが、21世紀の未来で大規模改装を受けたものであると…!?






561: 俊也 20/10/15(木)22:35:15 ID:8rU
本日はこれにて失礼。
563: 名無しさん@おーぷん 20/10/16(金)08:54:49 ID:bUF
とうとうネタバラシに入ったか。

564: 名無しさん@おーぷん 20/10/17(土)15:47:57 ID:Ma5
マッカーサー王騎で草
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