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任侠一家
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主力空母5隻、最低でも半年以上の戦線離脱…。
作戦機も戦闘機中心に空中での撃墜、この1週間で145機…。
ピケットラインの駆逐艦大破、沈没15隻も痛い。
元々敵の呉軍港艦船無力化を主目標に、もののついでに周辺基地粉砕を目論み決行された作戦が、この体たらく。
恥をかかせおって…。
遠くハワイのニミッツ太平洋艦隊司令長官の言葉が聴こえてきたような気に、ミッチャー、スプルーアンス両提督の耳と頭は駆られていた。
実際3月27日早朝、アメリカ機動部隊は当初の予定に反し、ウルシー泊地へ引き上げ立て直しを図ることとなる。
「侵攻作戦」自体が10日遅れてしまう事となる…。
もはや日本海軍鹿屋基地で、「渡久地隊」に陰口を叩くものはいなかった。
当人の腕もだが、数日から1週間で別人になったどころではない7人の新人学徒兵のパイロット達…。
まだ荒削りなところはある、が、岩本の域にまでは達していないものの二桁撃墜数を誇るベテラン達も舌を巻いていた。
(正直、当の俺にもわからん。)
冨安中尉であった。
確かに最初の仕掛けで、例の高度イメージ鍛錬の精度を増すやり方は凄い。
俺自身もそれの劇的な効果は感じた。
お陰で一日1時間の実際の訓練もより濃密となった。
だが数日から1週間で、俺や基本操作がやっとの新人達が実戦であれだけの力を振るう根拠としてはやや弱い。
では、やはり、アレか?
「自己催眠、自己暗示の可能性について触れた海外の論文は読んだことありますが、やらないよりはマシという程度らしいですね。」
元は医学部に居た根尾明少尉の言葉が思い出される。
そう、俺たちが壕の中で毎晩雑魚寝する時、音量を抑えてとは言え延々と聞かされているお経のようなアレだ。
どこの言語か、いやそもそも意味のある言葉なのかも分からない。
結局自分も含めみな、15分程度で熟睡してしまう。
独特とは言え合理主義の塊のような渡久地が、なぜあんなものを。
しかし、明らかに実際の訓練とイメージのそれとで相乗効果をもたらし、俺たちの能力を有り得ないほど飛躍的に高めているのは確かだ…。
…当の本人は悠然と滑走路を見つめながら、例によってタバコを吹かしている。
アレの本質に関しては今深追いはしないでおこう。
しかし…。
「なあ、渡久地。」
「あ?」
「例の音声だが、地上でもイメージ鍛錬にも流してよいか?」
「別に、構わねえよ。アレ流しながらでもお前らが没入できるなら。」
「わかった。ありがとう。」
あるいは自分達は何か途轍もない深淵に引きずり込まれかけているのかもしれない。
だが、それでも俺は俺で、この渡久地から学びうることを学び取り、この皇国を護りうるほどに強くなりたい。勝ちたい。
その日の実戦訓練を終え、めいめいが夕食までの時間をイメージ鍛錬に充てようとしていた時。
単発機ではない轟音。
それも何機もだ。
基地スタッフ達が慌てないところを見ると味方か…。
まだやっと点にしか見えない段階だが、渡久地隊の連中にも把握できたようだ。
「陸攻ですかね?」
浅尾の問いに、渡久地は頷く。
「一式陸攻だな。それも団体さんで。こりゃ噂に聞くアレかな?」
やがて降り立つ陸攻の群れ。
一応尉官以下は整列させられる。
真っ先に地上に降りてきたのは…。
「野中少佐だ…。」
「陸攻乗りの神様…。」
「野中一家…。」
そんな声が漏れる。
「一同、どうかよろしゅう!」
任侠宜しく見栄をきる野中五郎少佐。
皆が改めて敬礼した。
気さくな調子で歩み寄ると、整備員やパイロット達の肩を叩いて回る野中。
「遂に来ましたな、神雷部隊が…。」
「うむ。彼自身は例のアレに猛反対していたがな…。
作戦決行時約束通りの護衛戦闘機を、どれだけつけてやれるかも怪しい。
となると鍵はやはりあやつ…。」
野中の足が止まり、すっと真顔になる。
無論と言うか、悠然とタバコをくゆらす渡久地俊哉の前である。
じいっと渡久地の目を覗き込むと。
やおら予備動作なしの右ストレートパンチを繰り出す。
!!??
野中を知るものは驚いた。
体罰的な制裁を好んで行う人ではないのに。
しかもあの速さ!
一瞬で渡久地の顔面に…。
だが、渡久地は渡久地で寸前で野中の拳を受け止めていた。
次の瞬間。野中はもとの笑顔に戻っていた。
「なるほど、兄ちゃんが噂の渡久地少尉か。
大したタマだぜ。はっはっ!」
「ああ、大将も…下手すりゃグラマンの12.7ミリより速え。」
「はっ、おだてても何も出ねえぞ。」
取り敢えず意気投合したようだ。なんだかよくわからないが。
冨安は胸を撫で下ろす。
その後は途中夕食を挟み、例のイメージ鍛錬に励む7人…いや渡久地も珍しく同じ場でそれをしたが、他の面々の没入、集中がぶれることはなかった。
ために彼が途中で中座したのを知らなかった。
陸攻搭乗員隊舎。
控えめに騒がしい?呑み会の雰囲気の中、渡久地は扉を開ける。
一瞬怪訝な顔をしたが、すぐに野中本人が声を上げてくれた。
「おう!兄ちゃん!
すまねえな、こっちから挨拶したかったんだがな!
こっち来て呑め、呑め!!」
「自爆特攻ロケット…桜花だかなんだか知らねえが、随分狂ったモノを作ったもんだな…話にゃ聞いていたが。」
「ああ、兄ちゃんの言う通り、狂気の極みだ。
そもそも特攻自体がそうなんだがな。
命を張るのと命を捨てるのとは断じて違う。
そもそも一式は、あんなくそ重いの積んだら飛ぶのがやっと。
桜花の有効射程に達する前に敵に鴨撃ちにされて全滅だ。
日本一上手い自分が行ってもそうなる。」
「だが命令は覆せない。
アンタは死ぬ気か?」
渡久地の言葉に、野中は天井を仰いだ。
作戦機も戦闘機中心に空中での撃墜、この1週間で145機…。
ピケットラインの駆逐艦大破、沈没15隻も痛い。
元々敵の呉軍港艦船無力化を主目標に、もののついでに周辺基地粉砕を目論み決行された作戦が、この体たらく。
恥をかかせおって…。
遠くハワイのニミッツ太平洋艦隊司令長官の言葉が聴こえてきたような気に、ミッチャー、スプルーアンス両提督の耳と頭は駆られていた。
実際3月27日早朝、アメリカ機動部隊は当初の予定に反し、ウルシー泊地へ引き上げ立て直しを図ることとなる。
「侵攻作戦」自体が10日遅れてしまう事となる…。
もはや日本海軍鹿屋基地で、「渡久地隊」に陰口を叩くものはいなかった。
当人の腕もだが、数日から1週間で別人になったどころではない7人の新人学徒兵のパイロット達…。
まだ荒削りなところはある、が、岩本の域にまでは達していないものの二桁撃墜数を誇るベテラン達も舌を巻いていた。
(正直、当の俺にもわからん。)
冨安中尉であった。
確かに最初の仕掛けで、例の高度イメージ鍛錬の精度を増すやり方は凄い。
俺自身もそれの劇的な効果は感じた。
お陰で一日1時間の実際の訓練もより濃密となった。
だが数日から1週間で、俺や基本操作がやっとの新人達が実戦であれだけの力を振るう根拠としてはやや弱い。
では、やはり、アレか?
「自己催眠、自己暗示の可能性について触れた海外の論文は読んだことありますが、やらないよりはマシという程度らしいですね。」
元は医学部に居た根尾明少尉の言葉が思い出される。
そう、俺たちが壕の中で毎晩雑魚寝する時、音量を抑えてとは言え延々と聞かされているお経のようなアレだ。
どこの言語か、いやそもそも意味のある言葉なのかも分からない。
結局自分も含めみな、15分程度で熟睡してしまう。
独特とは言え合理主義の塊のような渡久地が、なぜあんなものを。
しかし、明らかに実際の訓練とイメージのそれとで相乗効果をもたらし、俺たちの能力を有り得ないほど飛躍的に高めているのは確かだ…。
…当の本人は悠然と滑走路を見つめながら、例によってタバコを吹かしている。
アレの本質に関しては今深追いはしないでおこう。
しかし…。
「なあ、渡久地。」
「あ?」
「例の音声だが、地上でもイメージ鍛錬にも流してよいか?」
「別に、構わねえよ。アレ流しながらでもお前らが没入できるなら。」
「わかった。ありがとう。」
あるいは自分達は何か途轍もない深淵に引きずり込まれかけているのかもしれない。
だが、それでも俺は俺で、この渡久地から学びうることを学び取り、この皇国を護りうるほどに強くなりたい。勝ちたい。
その日の実戦訓練を終え、めいめいが夕食までの時間をイメージ鍛錬に充てようとしていた時。
単発機ではない轟音。
それも何機もだ。
基地スタッフ達が慌てないところを見ると味方か…。
まだやっと点にしか見えない段階だが、渡久地隊の連中にも把握できたようだ。
「陸攻ですかね?」
浅尾の問いに、渡久地は頷く。
「一式陸攻だな。それも団体さんで。こりゃ噂に聞くアレかな?」
やがて降り立つ陸攻の群れ。
一応尉官以下は整列させられる。
真っ先に地上に降りてきたのは…。
「野中少佐だ…。」
「陸攻乗りの神様…。」
「野中一家…。」
そんな声が漏れる。
「一同、どうかよろしゅう!」
任侠宜しく見栄をきる野中五郎少佐。
皆が改めて敬礼した。
気さくな調子で歩み寄ると、整備員やパイロット達の肩を叩いて回る野中。
「遂に来ましたな、神雷部隊が…。」
「うむ。彼自身は例のアレに猛反対していたがな…。
作戦決行時約束通りの護衛戦闘機を、どれだけつけてやれるかも怪しい。
となると鍵はやはりあやつ…。」
野中の足が止まり、すっと真顔になる。
無論と言うか、悠然とタバコをくゆらす渡久地俊哉の前である。
じいっと渡久地の目を覗き込むと。
やおら予備動作なしの右ストレートパンチを繰り出す。
!!??
野中を知るものは驚いた。
体罰的な制裁を好んで行う人ではないのに。
しかもあの速さ!
一瞬で渡久地の顔面に…。
だが、渡久地は渡久地で寸前で野中の拳を受け止めていた。
次の瞬間。野中はもとの笑顔に戻っていた。
「なるほど、兄ちゃんが噂の渡久地少尉か。
大したタマだぜ。はっはっ!」
「ああ、大将も…下手すりゃグラマンの12.7ミリより速え。」
「はっ、おだてても何も出ねえぞ。」
取り敢えず意気投合したようだ。なんだかよくわからないが。
冨安は胸を撫で下ろす。
その後は途中夕食を挟み、例のイメージ鍛錬に励む7人…いや渡久地も珍しく同じ場でそれをしたが、他の面々の没入、集中がぶれることはなかった。
ために彼が途中で中座したのを知らなかった。
陸攻搭乗員隊舎。
控えめに騒がしい?呑み会の雰囲気の中、渡久地は扉を開ける。
一瞬怪訝な顔をしたが、すぐに野中本人が声を上げてくれた。
「おう!兄ちゃん!
すまねえな、こっちから挨拶したかったんだがな!
こっち来て呑め、呑め!!」
「自爆特攻ロケット…桜花だかなんだか知らねえが、随分狂ったモノを作ったもんだな…話にゃ聞いていたが。」
「ああ、兄ちゃんの言う通り、狂気の極みだ。
そもそも特攻自体がそうなんだがな。
命を張るのと命を捨てるのとは断じて違う。
そもそも一式は、あんなくそ重いの積んだら飛ぶのがやっと。
桜花の有効射程に達する前に敵に鴨撃ちにされて全滅だ。
日本一上手い自分が行ってもそうなる。」
「だが命令は覆せない。
アンタは死ぬ気か?」
渡久地の言葉に、野中は天井を仰いだ。
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