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訓練!?
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「何!?その連中を訓練したいと…!?
貴様現状の機材と燃料の状況わかっているだろ!?
荒木の件とて…。」
横井参謀長が露骨に難色を示す…。
実際、特攻に回せる機体は20機弱。
それと直掩戦闘機30機が出撃したら基地の燃料は打ち止めである。
宇垣は黙って腕組みをしている。
「ああ、零戦21型12機。1日1時間貸してくれればいいよ。
あと、大本営に燃料、機体の催促はしてるんだろ?」
「うむ。4、5日中には補充はある。
ただまだ西日本沖合を敵機動部隊が遊弋している。
上もわかりやすい戦果を欲しがっているのだ…。」
福井の言葉に、宇垣長官も黙って腕組みしつつ、頷く。
「ああ、そっちも考えてある。並行してやるから心配するなって。」
これまでの奇跡的戦果がなければおよそ許されない態度。
いや、あっても本来許されないのだが。
だが…。
「よくわかった、貴様自身が実戦出撃する余暇でやるのなら、その条件でやってみたまえ。」
「了解。」
渡久地は軽く敬礼をし、部屋の外に出た。
「今更ですが…よろしいのですか、宇垣閣下。なし崩しに我が5航艦を私物化しようとしているのでは?」
福井参謀長の問いに、宇垣は表情を変えず応じた。
「むろん統帥の原理無視の現状は許されない。
だが、常にあの男は自分の命を連日危地に晒している。それも尋常のものではない。
その一点を守り続ける限りは、私は彼の腕と頭脳を最大限に利用して、帝国の勝利…はともかく一撃講和への血路を拓く事に役立てるつもりだ。
無論、途中で彼が戦死すればそれまでだが。」
「御意…そう言うお考えでしたらば。」
福井は敬礼し、引き下がった。
「あれ?少なくね?」
冨安含め合計8人。
「やはり、特攻逃れと親兄弟も含めて罵られるかもしれない。今後何年も延々とな。
そう言う重圧は君にはわからないかもしれないが、隊員の胸の奥に多かれ少なかれ、ある。」
冨安の言葉に、ふうん、と返す渡久地。
「それでも、ここにいるお前らは、戦って戦って戦い抜き、生き抜いて最後は勝つ。
そうすることを選んだんだな?」
渡久地の言葉に、一拍遅れたものの、はい!と大声で返す若き隊員たち。
「一応、互いに自己紹介した方がよかろう。
俺は冨安俊助。階級は中尉だ。」
「自分は浅尾洋介少尉です!」
「私は岩瀬芳樹飛曹長!」
「…中村剛介少尉!」
「平良海斗一飛曹!」
「斎藤勇希少尉であります!」
「都築健吾飛曹長!」
「根尾明少尉と申します!」
「うん、大体覚えた。
まぁあれ、訓練中の事故も珍しくなく、敵戦闘機がどこで待ち伏せているかも分からない状況でだ…。
お前らは基地なり定められた島なりに爆弾抱えたまま着陸。生還した。
それだけのレベルには達している。
そこは自信持っていいんじゃねえか?」
少し頬を染める隊員も居た。
「後一つ、俺が仕切ってる間は全員海軍での階級は忘れろ。
俺の命令、拒否権なし。お前らはみな平等に扱う。冨安も含めてだ。」
「は、はい!!」
冨安も敬礼で応えた。
「では先ず、全員飛んでみるか。」
掩体壕に8人を連れて行く渡久地。
「これは…。」
冨安は軽く呻く。
確かに機材に贅沢は言えないとは言え、零戦21型…。
特攻機でも直掩の護衛機でも、今は52型がかなりの割合を占めているというのに…。
「渡久地、なんとかならなかったのか?
52型でも性能不足とは言え、まだ機体強度や、なによりパイロットの命を護る防弾装備がある程度はついている。
それを…」
「はは、敵のグラマンの大群からすりゃ所詮誤差だよんなもん。
それより…こいつが作られた年代考えてみろ。」
???
「最低3年半から4年は経ってる。
これでもそれなりに全機確認したぜ?」
「あっ…」
冨安が発した言葉に渡久地は頷く。
「まだあの頃は、軍需工場にも熟練工が多く居た…。徴兵されず…額面上の性能は劣っても、工作精度が違う…。」
「ま、そんなとこだな。」
皆から感嘆混じりの溜息が漏れる。
「あと、こと日本の軍用機に関して、いやいま世界中に在るそれと比べて…。
『パイロットの手足となってあらゆる操作に応えてくれる』名馬と言う意味で言えばこいつ以上の存在はいない。」
互いに顔を見合わせる冨安以外の面々。
「じゃ、全員で一旦飛ぶから。
燃料の件もあるからな、最大でも離着陸含め1時間だ。」
全員、戸惑いつつも敬礼した。
唯一のオリジナル21型との違いが、最新鋭の割と音声クリアな機上電話の搭載であった。
当然一つのチーム、意志の疎通は命だ。
「よし離陸は全機完了したな。全機高度3000。
ここからは、いつ敵が襲ってくるか分からない前提で飛べ。」
渡久地の指示に、若鷲達はコクピット内で最大限目を皿にして360°全周を警戒して飛ぶ。
が…いない。
渡久地の零戦がだ。
どこにいる…。
あっ、駄目だ。30秒以上直線飛行しちゃあ。何かの機動を…。
浅尾が操縦桿を傾けた時。
ガガガガガガガガ!!
!?
「本物の」機銃音。そして自分の機体に衝撃。
「うわわあああああっ!?」
パニックになったが、一つの事実に思い当たり立て直す。
これは訓練用の…模擬弾だ。
そう頭が理解しても、脚は震えている。
「どうだ?少しはワカったか?『撃たれる恐怖』って奴が?」
「は、は、はいっ…」
「しかしパニクッて操作おかしくしたりしないだけまだ肚は決まってんな。
あと間に合わなかったとは言え直線飛行の危険に気がついた。
浅尾も、他の皆も、いつ何処から来るかわからねえ第一撃を如何に躱すか、考え続けろ。
俺の攻撃があしらえる様になれば、グラマンに何百機かぶられても屁じゃねえ。
次、いくぜー。」
そう言った直後、渡久地の機体はまた「消えた。」
8人にとっての緊張と恐怖の時間はまだ続く。
貴様現状の機材と燃料の状況わかっているだろ!?
荒木の件とて…。」
横井参謀長が露骨に難色を示す…。
実際、特攻に回せる機体は20機弱。
それと直掩戦闘機30機が出撃したら基地の燃料は打ち止めである。
宇垣は黙って腕組みをしている。
「ああ、零戦21型12機。1日1時間貸してくれればいいよ。
あと、大本営に燃料、機体の催促はしてるんだろ?」
「うむ。4、5日中には補充はある。
ただまだ西日本沖合を敵機動部隊が遊弋している。
上もわかりやすい戦果を欲しがっているのだ…。」
福井の言葉に、宇垣長官も黙って腕組みしつつ、頷く。
「ああ、そっちも考えてある。並行してやるから心配するなって。」
これまでの奇跡的戦果がなければおよそ許されない態度。
いや、あっても本来許されないのだが。
だが…。
「よくわかった、貴様自身が実戦出撃する余暇でやるのなら、その条件でやってみたまえ。」
「了解。」
渡久地は軽く敬礼をし、部屋の外に出た。
「今更ですが…よろしいのですか、宇垣閣下。なし崩しに我が5航艦を私物化しようとしているのでは?」
福井参謀長の問いに、宇垣は表情を変えず応じた。
「むろん統帥の原理無視の現状は許されない。
だが、常にあの男は自分の命を連日危地に晒している。それも尋常のものではない。
その一点を守り続ける限りは、私は彼の腕と頭脳を最大限に利用して、帝国の勝利…はともかく一撃講和への血路を拓く事に役立てるつもりだ。
無論、途中で彼が戦死すればそれまでだが。」
「御意…そう言うお考えでしたらば。」
福井は敬礼し、引き下がった。
「あれ?少なくね?」
冨安含め合計8人。
「やはり、特攻逃れと親兄弟も含めて罵られるかもしれない。今後何年も延々とな。
そう言う重圧は君にはわからないかもしれないが、隊員の胸の奥に多かれ少なかれ、ある。」
冨安の言葉に、ふうん、と返す渡久地。
「それでも、ここにいるお前らは、戦って戦って戦い抜き、生き抜いて最後は勝つ。
そうすることを選んだんだな?」
渡久地の言葉に、一拍遅れたものの、はい!と大声で返す若き隊員たち。
「一応、互いに自己紹介した方がよかろう。
俺は冨安俊助。階級は中尉だ。」
「自分は浅尾洋介少尉です!」
「私は岩瀬芳樹飛曹長!」
「…中村剛介少尉!」
「平良海斗一飛曹!」
「斎藤勇希少尉であります!」
「都築健吾飛曹長!」
「根尾明少尉と申します!」
「うん、大体覚えた。
まぁあれ、訓練中の事故も珍しくなく、敵戦闘機がどこで待ち伏せているかも分からない状況でだ…。
お前らは基地なり定められた島なりに爆弾抱えたまま着陸。生還した。
それだけのレベルには達している。
そこは自信持っていいんじゃねえか?」
少し頬を染める隊員も居た。
「後一つ、俺が仕切ってる間は全員海軍での階級は忘れろ。
俺の命令、拒否権なし。お前らはみな平等に扱う。冨安も含めてだ。」
「は、はい!!」
冨安も敬礼で応えた。
「では先ず、全員飛んでみるか。」
掩体壕に8人を連れて行く渡久地。
「これは…。」
冨安は軽く呻く。
確かに機材に贅沢は言えないとは言え、零戦21型…。
特攻機でも直掩の護衛機でも、今は52型がかなりの割合を占めているというのに…。
「渡久地、なんとかならなかったのか?
52型でも性能不足とは言え、まだ機体強度や、なによりパイロットの命を護る防弾装備がある程度はついている。
それを…」
「はは、敵のグラマンの大群からすりゃ所詮誤差だよんなもん。
それより…こいつが作られた年代考えてみろ。」
???
「最低3年半から4年は経ってる。
これでもそれなりに全機確認したぜ?」
「あっ…」
冨安が発した言葉に渡久地は頷く。
「まだあの頃は、軍需工場にも熟練工が多く居た…。徴兵されず…額面上の性能は劣っても、工作精度が違う…。」
「ま、そんなとこだな。」
皆から感嘆混じりの溜息が漏れる。
「あと、こと日本の軍用機に関して、いやいま世界中に在るそれと比べて…。
『パイロットの手足となってあらゆる操作に応えてくれる』名馬と言う意味で言えばこいつ以上の存在はいない。」
互いに顔を見合わせる冨安以外の面々。
「じゃ、全員で一旦飛ぶから。
燃料の件もあるからな、最大でも離着陸含め1時間だ。」
全員、戸惑いつつも敬礼した。
唯一のオリジナル21型との違いが、最新鋭の割と音声クリアな機上電話の搭載であった。
当然一つのチーム、意志の疎通は命だ。
「よし離陸は全機完了したな。全機高度3000。
ここからは、いつ敵が襲ってくるか分からない前提で飛べ。」
渡久地の指示に、若鷲達はコクピット内で最大限目を皿にして360°全周を警戒して飛ぶ。
が…いない。
渡久地の零戦がだ。
どこにいる…。
あっ、駄目だ。30秒以上直線飛行しちゃあ。何かの機動を…。
浅尾が操縦桿を傾けた時。
ガガガガガガガガ!!
!?
「本物の」機銃音。そして自分の機体に衝撃。
「うわわあああああっ!?」
パニックになったが、一つの事実に思い当たり立て直す。
これは訓練用の…模擬弾だ。
そう頭が理解しても、脚は震えている。
「どうだ?少しはワカったか?『撃たれる恐怖』って奴が?」
「は、は、はいっ…」
「しかしパニクッて操作おかしくしたりしないだけまだ肚は決まってんな。
あと間に合わなかったとは言え直線飛行の危険に気がついた。
浅尾も、他の皆も、いつ何処から来るかわからねえ第一撃を如何に躱すか、考え続けろ。
俺の攻撃があしらえる様になれば、グラマンに何百機かぶられても屁じゃねえ。
次、いくぜー。」
そう言った直後、渡久地の機体はまた「消えた。」
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